2024/12/21 のログ
ご案内:「伊那美かんなの私室」に伊那美 環菜さんが現れました。
ご案内:「伊那美かんなの私室」に橘壱さんが現れました。
橘壱 >  
この日、橘壱は何時になく緊張していた。
それもそのはず。自分から、ましてや女性の部屋に行くと言ったのだから。
一応身なりは何時も通りのまま。変に着飾ったりはしない。
外はすっかり冬の気候で寒いはずなのに、妙に緊張で体が熱い。

「……わ、我ながら結構イったな……」

決して健全とは言い難い気もするが、
特別な日に、一日くらいは過ごしてもいいと思える相手。
ガチガチに緊張したまま、少し震える手でインターホンを押した。

伊那美 環菜 > かちり、と鍵が外される音がする。

「ちぃくん、いらっしゃーい。
寒くなかった?入って入って。」

お出迎えのサンタ環奈。白赤の衣装に帽子も付けてかわいらしく。
ただちょっと大きめのサイズを用意したのか、腰回りにリボンを巻き付けてあった。

橘壱 >  
出迎えてきてくれたのは何とも可愛らしいサンタ姿。
そう、リクエストしたのだ。壱自身が。
いや、正確には彼女に聞かれた事を答えただけで、
本当に来てくれるとは思いもしなかった。

「こんばんは環菜ちゃん。
 可愛いサンタさんって言ったほうが良い?」

とりあえず平常心をお装い、軽くご挨拶。
見ただけで結構ドキドキした。思わず口元を手で隠すほどに。

「本当に着てくれるととは思わなかった、けどね。
 うん、凄く似合ってる。可愛いから何着ても似合うのかな……なんてね」

おじゃまします、と上がることにした。

伊那美 環菜 > 「ありがと、ちぃくん。
じゃあこういわなきゃね。メリークリスマス!」

可愛いサンタと言われて喜びながら、挨拶を返す。

「褒め上手というか、褒め上手になったというか…。ちぃくんったら。
せっかく聞いてみたんだし、用意したんだ。時期だしいっぱい売ってたしね。」

何か着てほしいものはあるー? と、環奈からメッセージで事前に尋ねていて。
そのお返事のリクエストにこたえる形でのコスプレでもあった。

部屋に上がってもらうと、扉を閉める。
部屋の中はものが少なくはあるものの、用意したのか
多少のクリスマスの飾りつけくらいは置いてあるようだった。

橘壱 >  
そうして喜ぶ彼女の姿は、かつての小さな光景と重な(ダブ)る。
本当にこうしてみていると、何も変わらないのかも知れない。
緊張していた顔も、何時しか少しはにかみ笑顔。

「思ってることを素直に言ってるだけだよ。
 環菜ちゃんが可愛いからさ。……けど、そうだね」

「メリークリスマス、環菜ちゃん」

ぽむ、と通り過ぎ際に彼女の頭に手をおいた。
小さい頃に、何時もあやしていたような仕草だ。
彼女の部屋は、思ったよりも殺風景だ。最低限と言って良い。
結構女の子の部屋はきらびやかなイメージがあったが、
そこは個人の感性に至るか。軽く部屋を見渡せば、軽く適当なところに座る。

「(まぁ自分の写真が部屋一面に貼られてるよりはマシか……)」


伊那美 環菜 > 「趣味ばかりは昔とおんなじ、というわけにもいかないだろうから
聞くしかなかったよね。」

幼いころの記憶だけではこればかりはあてにもならず。
いまの様子から推測くらいはできたものの。

胸元を強調するように、少し屈んだようにしながら。
そうした頭の高さがちょうどよかったのか。
撫でられて、その感触に少し懐かしい気分になる。

あのころはまだ、そんなに身長差はなかったけれど――

「うん、そうだね…。」

ずれたサンタ帽子を直すように触れて、ふと思いついたように動きを止め。
帽子を脱いで壱くんのほうに差し出した。

「そうだ、いつもの服のままみたいだし帽子だけでも、どうかな。」

橘壱 >  
「ハハ……まぁ昔よりも色々と、はい……」

寧ろオタクになったせいで性癖の幅は色々と拗れた。
いや、敢えて知見が広まったというか。人生の豊かさは知らない。
とりあえずまぁ、目の前のでっかい山が眼福に見える程度には良い、とても。

「え、う、うん……じゃ、じゃあ……」

そう言えば肝心の自分が何も着てなかった。
あまり着る気がなかったといえばそうだが、ちょっと驚いた。
とは言えそれくらいならお安い御用。
受け取ったサンタ帽を軽く頭に乗せてみる。

「何だか変な感じ。昔もこういうと乗せてたっけ」

小さい頃もこうしていた気もする。
ただ、あの頃はクリスマス会みたいに、二人きりではなかった。
幼馴染と二人きりで、幼馴染の部屋。意識してない訳じゃない。
返事も"まだ"なのにこうなってしまったのは、
皮肉も彼女自身に絆されている証左でもあるのだ。

「そろそろ仕事の方も落ち着きそうだけど、どう?
 お部屋とかいいところ見つかったりはした?」

伊那美 環菜 > 「もっといっぱい、聞かせてくれていーんだよ?
ちぃくんのほうで歯止めしちゃってるのはしょうがないかもだけど。」

いっぱいお話聞きたいな、というそぶりは見せつつ。
ただきっとオタク特有の際限なさがでるだろうから、壱くん自身でセーブしているあたりもわかってはいる。
そのうち、いずれ、少しずつ。タイミングがあれば話ができるだろう。

脱ぎたての帽子を壱くんがかぶるのをじっと見つめて。

「そうかな。確かに催し物はいっぱいあったかも…。
紙の帽子とかじゃなかった?」

幼稚園頃の思い出だとおままごとに近く。
パーティ帽子とかだったかも。

「落ち着くんだ。よかった、何ごともなかった?
お部屋はねー…」

二人で住めるお部屋の候補を軽く。
詳しくはいずれ二人で見に行くだろうか。

「でもなにより、無事そうでよかったよ。」

橘壱 >  
徐ろに、それこそ距離が近いから軽く腕を回した。
それこそ互いに密着するような形で、部屋の中で二人きり。
互いの温もりが伝わり、やはり緊張しているのは壱の鼓動は早い。

「えっっっ。それって……い、いや、その……、
 流石にそこまで……ど、どういう意味、って聞くのはヘンかな……」

性癖を晒せというのか。
しかも一番彼女に近しい女性相手に。
流石に面と向かって言われるとキョドる。というかビビる。
度々この子のブッコミ具合には驚かされる。恋する乙女凄い。

「い、いやぁ……その、結構……スケベすぎるのは……」

流石に引かれる懸念がある。流石に。

「まぁ、その時は紙とかだったかな。
 ほら、手作りでさ。皆でワイワイしていたよね」

それこそおゆうぎ会程度の話だけど、いい思い出だ。
彼女との長いようで短い期間。後ろで付いてくるような女の子は、
気づけばこんなにも自分にぐいぐいくる子になっていた。

「…………」

いつぞやの公園での先輩の言葉が過る。

「無事じゃなかったら、泣いちゃう?」

なんて、訪ねてしまう。

伊那美 環菜 > 「んー?
だってほらちぃくんみたいな人って本質はしゃべりたがりじゃない?」

時々早口になるのを知っているから、
そういった…オタクな話をするものだと思っている。
それがイコール性癖とも言えなくもないけれど。
オタク話、というとメカとか含む分あんまりそういった印象をもってはいないようで

「あ、そっかスケベなんだぁ…。
…話したいときだけで、いーからね?」

さっと察して、そうお返事を返す。
「メッセで聞いた時も、バニーとか来るかなとはちょっと思ってたし。」
サンタバニー。


「そうそう、ちぃくんはその時も立派なの作ってた。」
一緒の、幼いころの思い出。


そんなさなか、掛けられた問いかけにぴくん、と背筋を伸ばして。
うーん、を悩むような、少し考えてしまうような。少したって。

「泣ける、とはおもう。
でも探しに行くし、無事を祈るし、何かあったらなんとかするほうが先かな。
だってきっと、その時は手が届くから。」

手の届かなかった今までを想えば、近くにいる今は何もできない自分というのをあまり想像できなくて。
縋りついて泣く自分もいるだろうけれど。そうでない可能性もいくつも思いつく。

橘壱 >  
「うぐっ……」

痛いところを突かれた。
この幼馴染、妙に自分のことに詳しい。
10年以上のブランクも諸共しない位たまに核心をついてくる。
それくらい、あの頃から自分のことを見ていたんだろうか。

「そ、そうかもしれないけどあんまり喋りすぎるのも、さ。
 そ、それに、そ、そうだよ!僕だって男の子、だし……」

許されちゃったらエッチなことしたくなっちゃうよ。

「サンタバニーよりも個人的に赤いリボン巻いて『私がプレゼント♡』って言ってくれたほうがクる」

眼鏡くいっ。何いってんだこのオタク。
尚オタク、声真似が上手い。
隣にいる幼馴染の声コピ完璧だ。

「……そっか、そうだね。
 まぁ、そうでも言ってくれないと"約束"した意味がない」

お互い追いかけて、追いついて、そう約束したはずだ。
生憎と誰かのために止まるつもりはない。
それが、例えどれだけ可愛い幼馴染でも、
仮に自分が愛している人間がいたとしてもだ。
止まる気はない。何時でも目指すべきは、自分の戦場(そら)だ。
ある意味この一幕は、そこに挟まるだけの休憩時間みたいなものになっている。

「少しだけ、安心した」

それが歪だと理解していながらも、言ってしまう。
彼女との身体をより寄り添うと、背中から抱きしめようとする。

伊那美 環菜 > どちらかというと昔の怖いものを知らなかった幼い壱くんのほうが…
くらいはあるのかもしれない。

むしろ今は控えめになったような?
「あ、それが素直な感想なんだ?
・・・でもちょっと、まだ早いかなあ。パーティーもしてないよ。」

ぱーてーばーれるに、ケーキ。
そんなあれこれの準備もさておいて…にはまだちょっと早いと言いたげに。

「実は、この服の下はちょっとスゴいんだけどね?」

ちら、と見せる服の下のリボンの端…。
赤一色ではなく緑のラインの混じるクリスマスカラーではあるものの
それはいま言った言葉にそっくりで…

「…そうだね。
きっとちゃんと、いろいろすんで無事にすべてが戻ったら、
縋りついて泣いちゃうかも。」

帰るまでが遠足です。というような。
そのときをしんみりと想像しちゃったような表情をして――

不意に抱きしめられてびくっとする。
「え、あ。あれ、だからちぃくん?」

まだ部屋の灯は明るく――

橘壱 >  
部屋は明るいままだけど、関係ない。
もうこんなにも近いし、自分の腕の中だ。
ゆるりと眼鏡を外せば、じぃ、と碧の双眸が彼女を見下ろす。

「……そうやって僕の事誘ってくるからでしょ、環菜ちゃんが。
 本当に、何処で覚えてきたのかなそういうの……勉強したって言うけどさ」

何時も何時も、彼女は自分のことを悦ばせようとする。
好かれようとしているのはあるのだが、
その直球なアプローチにすっかり絆された所はあった。
皮肉にも親しい女性相手であれば、肉欲に遠慮がなくなってしまったのだ。
異能差で力の差はあるだろうけれど、逃さないと言わんばかりに彼女の手首をとった。

「泣かせちゃうことにはなるかな。
 ごめんね。けど、何時でも環菜ちゃんはやめれるから」

追いかけるのに疲れてしまったら、何時でもやめれば良い。
それこそ彼女の自由だ。近づける顔は唇を掠める程に、近い。

「……後でもいいよ、パーティーとかそういうの。
 環菜ちゃんだって、期待してるから部屋に入れたんじゃないの?」

伊那美 環菜 > 「期待は…それは、その、うん。」

そう言ったことを考えなかった、とかだったら
こんな格好しなかったし、その下も…

もちろん、そういったことがあたりまえになりつつある、という
一面もあるのだろうけれど。

「やめる…。」

やめてしまったら。
どうなるだろうか。

考えもしなかったとこで、想像することもできはしない。

何かを思いついてしまいそうなところで――
囁きに躰がふるえる。

「あ…。」

もじもじと。
もともと丈の短かったスカートの奥にちらりと、緑と赤のリボンが覗く。

右手が何かを探るように、頼りなさげに床を探って。

橘壱 >  
触れているからこそ、彼女の身体の機敏がよく分かる。
怯えているのだろうか。それとも──────……。
有無を言わさず唇を奪うように重ねて、数刻。

ここにいるよ

唇を離し、クスリと笑みを浮かべる。
確かに、待つことはないかも知れないけど、
あまり不安にさせるようなことをさせるのは本望ではない。
今、此の時間だけは、彼女だけに使ってあげるんだ。
床を探る右手もそっと、誘導するように握って上げようとして。

「それなら、期待に答えてあげないとね……」

するりと指先を身体にはわせ、サンタ服に手を掛ける。
その手つきもすっかり慣れてしまっている。
彼女と何度も"やり取り"しているからこそだ。
今度は此方がリードをするように服を脱がし始めるのだ。

伊那美 環菜 > 「あ。もう…。」

床を探って照明のリモコンを探り当てた手が、部屋の電気を落とす。
明るい白色の光から、淡い薄暗い暖色へと…ムーディーに変化して。

クリスマスの飾りも淡く光り、少しだけ幻想的に。

「せっかく用意したのに…気が早いよ。
悪い気はしないけど…。」

眼を閉じてくちづけをねだるように。

ミニスカサンタ服の前のボタンが外されると、その下には下着はなく。
大事なところを隠し、肢体を押さえつけるように巻きつけられたリボンだけが異色の肌を飾っている…。