2026/02/23 のログ
ご案内:「黄泉の穴」に泳夢さんが現れました。
泳夢 >  
スラムの最奥、荒れた道のさらに奥に存在する巨大な「穴」。
周囲に満ちる濃密な魔力に、魔の気配。
決して一般生徒が近づくべきではないその場所に、彼女は居た。

「……ここまで、来ちゃったなぁ」

どうやって此処に辿り着いたのかもわからない。
車椅子に腰かける少女の姿。

その四肢は白磁の義肢で、生身のモノでないのは明らかだ。
球体関節を持つ四肢は滑らかに稼働するが、そこに力強さはない。
少なくとも、車椅子を抱える力はない程に少女は華奢だ。

泳夢 >  
そんな少女の周囲に人が居ればともすれば気が付いたかもしれない。
甘く、蕩けるような香りが周囲に充満している事に。

それは特に人ではなく、魔を惹きつけるモノ。
彼女の鼻孔を擽る香りは、濃厚な色香となり、魔を誘う。

「でも、お陰で道は覚えられたし……後は……」

一方で、少女はキョロキョロと周囲を見渡す。
何かを探しでもしているのか、それとも何かを待っているのか。

黄泉の怪異ら >  
……そして当然、無防備にそんなことをしていれば惹き寄せられる者がいる。
魔性を惑わせる少女の香りが、魔性の住まうこの地へ充満しているのだから。

その香りに惹かれるように、無数の影が少女に向かって集まっていく。
不定形の、とてもこの世のモノとは思えない異形の怪物。

それも一匹や二匹ではなく、まるで群れのよう。

人の形をしたモノは居ない。
ある者はどろどろに溶け、或いはゴツゴツとした岩のような体表を持つモノ。
またある者は獣のような頭部に、鋭い爪や牙を携えたモノ。

その全てが、少女に向かって集まり始めた。

泳夢 >  
幾ら少女が鈍かったとしても、それに気が付かぬはずがない。
魔の気配は当然として、音も隠さぬ行軍は常人でも振り向かせる。

振り向くように視線を向け、けれども少女が浮かべる顔は常人のそれではない。

「……あはっ」

それは、蕩けるような妖美な笑み。
車椅子から立ち上がると、ゆらりと幽鬼のように揺れる。

彼女の義足は長時間の歩行を可能としない。
せいぜいが室内を短時間移動できる程度。
ベッドや車椅子への昇り降りができる程度のモノ。

そんな彼女が立ち上がり、車椅子から離れることが何を意味するのか。

泳夢 >  
「思ってたより多いなぁ……でも」

怪物の群れを目の前にして、少女は笑う。
車椅子を手すり代わりに、義手で身体を支える。

その様はまるで、ダンスに誘う少女のような無邪気さすら感じる。

けれども、ここはダンスホールではない。
目の前に広がるのは荒れ果てた荒野。
少女の目の前に居るのは、人ならざる怪物たち。
共に優美なに踊る相手には相応しくはない者どもだ。

「私にはちょうどいいのかな」

一歩、少女は車椅子を離れて怪物の群れに向かって踏み出す。
かしゃり、かしゃりと、義足が地面を踏みしめる。

泳夢 >  
口減らしに捧げられた贄の如く、少女は怪物たちの群れの中へと歩む。
その瞬間に、少女の体に纏わりついていた甘い香りが一気に周囲に立ち込める。
その香りに誘われるように、怪物たちは少女へと一斉に襲い掛かった。

無数の手のような触手が少女に迫る中、少女は笑う。
それは悍ましい魔性の群れを眼にしても動じることのない強者の笑みか。
それとも生命の危機を前にし、狂った思考の末に浮かんだ笑みか。

「遘√r迥ッ縺励※? 」

少女の口が、歌うように言葉をなぞる。

それは決して怪物どもの魔性に当てられたわけではない。
ただ少女は嗤っているだけであり……そして嗤いながら告げる。

「縺舌■繧?$縺。繧??繝峨Ο繝峨Ο縺ォ縲∫ァ√?閭弱r雋ェ縺」縺ヲ?」

人ならざる声、人には発声できぬはずの音を鳴らして。

黄泉の怪異ら >  
次の瞬間、少女の四肢を怪物たちは絡めとっていた。
無数の触手が少女を拘束し、その全身に怪物たちの魔手が迫る。

作り物の四肢はたったそれだけで、実に容易く砕け、千切れてしまう。
それだけの力が、その怪物にはあるという事なのか。

手足の無い少女の身体は宙に浮き、怪物の群れの中心へと運ばれていく。
四肢を失った少女は、抵抗もできずに怪物たちの餌食になる。

黒衣のドレスも彼らにとっては邪魔なだけ。
異形の怪物たちは我先にと少女の衣を千切っていく。
衣服を引き裂き、その肢体を露わにして、齧りついていく。

じわりと鮮血が滴り落ちて、怪物の口のような裂け目が少女の身体に刻まれる。
四肢を失った少女は、その身体を魔性たちに弄ばれる。
それは、少女にとっては死を覚悟するに足る状況のはずだ。

泳夢 >  
けれども少女は笑う、嗤う。
まるでこの上なく幸福な夢でも見ているかのように。

「ん゛っ、ふぐっ、う゛ぅ……っ」

ぐちゅり、ぐちゃり。
肉を貪る音が荒れ果てた大地に響く。

四肢を失い、怪物たちの手の中に捕らわれた少女。
魔の触手は彼女の全身に絡みつき、その柔らかな肢体に吸い付いている。
無数の触手が少女の身体に巻き付き、そのまま身をくねらせる。
服を引き裂いて露わになった少女の素肌に数多の触手が絡みつき、撫で回す。

ある怪物は何かに憑りつかれたように、少女の手を取りその指をしゃぶり、啜る。
また別の怪物は何か別のモノを期待するように少女に巻き付き、その全身を撫で回す。
股座に潜り込み、少女の秘裂を抉り嬲る怪物も居る。
その触手は少女の尻穴にまで入り込み、腸壁を貪るように擦り上げる。

「んぐっ、う゛ぅ……♡」

四肢を失い、魔性の群れに弄ばれる少女の姿は悲惨だ。
だが彼女に浮かぶ表情は恍惚に蕩けた、幸せそうな笑み。

それは絶望や苦悶というには余りにも艶やかで……そして淫靡な色香に満ちている。
触手の群れが彼女の身体を這い回る度、その口から甘い声が漏れる。
まるで快楽を感じているかのような声を漏らしながら、少女は魔性たちに弄ばれる。

そんな少女を見下ろしながら、怪物たちは歓喜の咆哮を上げる。
少女の身体に群がり、その肢体を弄ぶ度に彼らは狂喜乱舞する。

泳夢 >  
肉が抉れ、血が飛び散る。
身体が文字通りにきしみを上げて、鳴らしてはいけない音を奏でていく。
怪物たちの欲望のままに、少女は弄ばれていく。

元より四肢の無い少女に抵抗の余地はない。
先の無い根元だけの手足が、彼女の抵抗を嘲笑うかのように揺れる。

だが、それはある意味で不可思議な光景だ。

華奢で脆弱でしかない筈の少女が受けるには、あまりに酷な状況。
確かに激痛は感じているはずだ、その証拠に少女の顔に脂汗が滲み始める。
けれども、それにしたって"元気すぎる"と言えるだろう。

血が滲み、ともすれば臓腑も零れそうな有様。
女性にとって最も大切な部分も貫かれ、無数の触手が這い回る。
排泄器官も今は怪物の口に咥えられ、腸壁を抉るように舐め回されている。

その苦痛は、常人なら発狂しかねない程のモノで、普通なら気絶する。
だが、少女は実に明瞭に意識を保ち、その口からは甘い嬌声が零れている。

それは、まるで──

泳夢 >  
──この地獄を、心の底から悦んでいるような。

「繧ゅ▲縺ィ縲√b縺」縺ィ縲√b縺」縺ィ笙。笙。笙。」

そんな異常な光景の中、少女は笑う。
嗤う。嗤う。ワラウ。

少女の身体に群がる魔性たちもまた、その哄笑に釣られるように高笑いを上げる。
そしてそれは徐々に大きくなりながら周囲に響き渡る。
無数の笑い声が重なり合い、不協和音となって荒野を包み込む。

まるで異形の合唱のように奏でられるその光景は、常人であれば正気を失う程に狂気に満ちていた。

泳夢 >  
日が昇り、そして落ちる。
飽きることなく、怪物たちは少女を喰らう。

止めるものは居ない
それを見るものすら居ない。

だが、それでも終わりというものはやって来る。

「ぁ──」

少女の意識が、闇の中へと落ちていく。
全身を襲う痛みも、四肢を失った痛みすらも忘れて。
ただ最後に残されたのは、緩やかな喪失感。

闇へと沈む意識と共に、その終わりはやって来る。

ばしゅん──と、まるで何かが弾ける音。
その瞬間に、怪物たちの哄笑もまた途絶えた。

残されたのは、『傷ひとつない少女』と、周囲に散らばる無数の肉片のみ。
だが、その肉片もやがて地面へと染みこむように消えていき……荒野には少女と静寂だけが残された。

ご案内:「黄泉の穴」から泳夢さんが去りました。