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虹の希望のイーリス
Last Update:2024/12/26(木) 21:05

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分類書籍
概要世界的に有名なお伽噺
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 ▼Comment
【概要】
世界的に有名なお伽噺。
日本や常世島においても有名なお伽噺である。内容は、原典と異説本の主に二種類に分かれる。

原典は19世紀に、ギリシャの作家ニコス・ガウラスにより手掛けられる。
異説本はシュルモア・ラ・エスポア著作で最近手掛けられた。異説本は常世島及び世界に瞬く間に広まり、そちらの物語の方が主流になりつつある。
今や本屋やネットで見られる《虹の希望のイーリス》もシュルモア著作の物語である。
シュルモア著作の異説本は、『不可思議通りの御伽噺』でもよく朗読されている。
出回っている異説本には、挿し絵も描かれている。

シュルモア・ラ・エスポア著作の異説本あらすじ

【シュルモア・ラ・エスポア著作の異説本あらすじ】
■お伽噺《虹の希蹟のイーリス》あらすじ 一章
あるところに、マーブルの森の外れにおばあさん暮らしている少女が居ました。

夢見る少女の名前は、イーリスです。
街の英雄に憧れを抱く、夢見る少女です。

ある日、マーブルの森の外れでおばあさんと暮らしていたイーリスは、
虹の聖女さんと出会います。
イーリスが英雄に会い行きたいと思っていることを話すと、虹の聖女さんは苦笑いをしながらこう答えます。

‶それなら、この魔法を持っておきなさい。〟

こうして、聖女さんから力を授かります。
感情と想像に力する、世界を少し綺麗にしてくれるような、
平和な虹のまほうです。
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■お伽噺《虹の希蹟のイーリス》あらすじ 二章
 
ある日、イーリスは、可愛らしいりすさんと出会いました。
りすさんと仲良くしたいイーリスでしたが、りすさんはしばらくイーリスに抱かれた後にマーブルの森へと駆けていきます。

イーリスはりすさんを追って、マーブルの森に迷い込んでしまいます。

森でりすさんを追っていると、イーリスはふたたびりすさんに出会います。
イーリスはふたたび出会ったりすに抱き着いて、なかよしになりました。

ひとりといっぴきが河辺まで歩くと、
川の向こう岸まで渡りたい鹿さんと出会います。
 
鹿さん「川の向こう岸にいる家族に会いにいきたいけど、どうしたらいいものか……」

イーリス「鹿さん。お困りなの?
 それじゃあ橋を架けるから、ちょっと待ってね。」

鹿さん「ありがとうございます! 確かりました! このご恩は忘れません!」
  
イーリスは虹の橋をかけてあげました。
その虹の橋を渡り、鹿さんは川の向こう岸まで渡ることができました。
感謝の想いがひとつ、イーリスの中に入り込みます。

鹿さんを助けている間、りすさんはずっとイーリスの事を待っていました。
待っているりすさんは、嬉しそうでした。

イーリスも、はじめての〝まほう〟にちょっと嬉しくなりました。
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■お伽噺《虹の希蹟のイーリス》あらすじ 三章 
   
次に出会ったのは、チンパンジーさん。
 
チンパンジーさんは、高い崖の下にあるりんごの木へと行きたいらしいです。
イーリスは虹の蔦を作ってチンパンジーさんの両手で伝っていけるように、
虹の蔦で道を示しました。
  
イーリス「チンパンジーさん、このツタを使って?」
  
チンパンジーさん「うお!? ありがてぇ! さんきゅーな! この恩は忘れないぜ!」  
 
チンパンジーさんは虹の蔓を伝ってりんごの木まで辿り着けました。
感謝の想いがひとつ、イーリスの中に入り込みます。

チンパンジーさんを助けている間も、りすさんはずっとイーリスを待っていました。
待っているりすさんは、やっぱり嬉しそうでした。

イーリスは、階段を作ってりすさんを抱えて歩きます。
チンパンジーさんのように強い腕の力はないので、ゆっくり歩きまます。

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■お伽噺《虹の希蹟のイーリス》あらすじ 四章
 
空から落ちてきた天使さんが居ます。

落ちてきた理由はわかりませんが、とても困っています。

この頃になると、イーリスも〝まほう〟の使い方を少しずつ理解します。
天使さんの背中を押すように、こうします。
 
イーリス「天使さん、背中を押してあげるね。」

天使さん「飛べるようになったで! 人間さん、すごいな! ありがとやで。」
 
天使さん『──人間さんに天のご加護があらんことを』
 
イーリスは天使さんに虹のつばさを授けました。
天まで戻れるように、‶まほう〟の虹の翼です。

待っているりすさんも、嬉しそうでした。
見届けたイーリスも、嬉しそうな顔をしています。
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■お伽噺《虹の希蹟のイーリス》あらすじ 五章
 
天使さんがいるのなら、悪魔さんも居ます。
これまでの鹿さんやチンパンジーさん、天使さんと違い、わるい悪魔です。
なんで悪いのかは、誰にもわかりません。

悪魔は、このように叫びます。

悪魔「ふっはっははは! 俺様は人や動物を不幸にする悪魔!
 イーリス! お前も不幸にしてやる!」

なにかも不幸になってしまえと、
世界を呪うようにイーリスを呪おうとしました。
イーリスは悪魔を不幸にする気はありません。だから立ち止まります。
 
そこで、りすさんが果敢に飛び掛かります。
小さな身体で悪魔の顔に飛びついて、イーリスは不幸にならずに済みました。
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■お伽噺《虹の希蹟のイーリス》あらすじ  六章 
 
イーリスは意を決して、希望の虹を作ります。
でも、‶まほう〟を覚えたばかりのイーリスは、
希望の虹そのものの作り方が分かりません。

それでもやってみようと決心したときです。
心の中にあった、みんなから受け取った想いが彩られて浮かび上がります。

あお、みどり、あか。

イーリスはこれを束ねて、希望の虹を作りました。
 
イーリス「幸せに、なろう?」
 
希望の虹で、悪魔の悪いものを弱らせます。
その時、ひとつの呪いがとけました。

なんと、先程まで一緒にいたりすこそが、
英雄エルピスだったのです。

王子様を示す凛々しく華やかな服を着て、赤いマントを羽織り、白馬に乗っている王子様です。

イーリスは、残った虹の力を託します。英雄にあこがれていたのでなく、英雄の王子様に憧れていたからです。
夢と希望を守れるように、復活したばかりの英雄さんに力を託します。

呪いから解き放たれたばかりの英雄の一撃は、まだか弱いものでした。
それでも虹の力を借りて、悪魔をやっつけて改心させます。
悪を禊がれたあくまは、彼方に退散してしまいました。
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■お伽噺《虹の希蹟のイーリス》あらすじ  七章 >   
 
悪魔を追い払った二人は、本来白馬には乗れません。

だから、イーリスはこっそり虹の力を託して、
白馬さんは次に困っている人の所に行くように願いました。
 
イーリスとエルピスは、想いを告げ合います。
エルピスもまた、やさしいイーリスにあこがれていたのです。
呪いまで解いてくれたので、とても好きになりました。
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■お伽噺《虹の希蹟のイーリス》あらすじ  八章 エピローグ 
 
二人は結ばれて、式を挙げることになりました。
お姫様をエスコートする、凛々しい服の英雄の王子様。
なれないお姫様のドレスに恥ずかしがりながらも手を振って街の人と交流するお姫様。

そんなお姫様は、街のみんなにも可愛らしいお姫様は快く受け容れられました。
王様も神父様も、納得して二人を祝福しました。

そうして想いあえた二人は、末永く暮らしました。
めでたしめでたし。

ニコス・ガウラス著作の原典あらすじ

【ニコス・ガウラス著作の原典あらすじ】
■お伽噺《虹の希望のイーリス》あらすじ 一章
マーブルの森の外れに、おばあさんとイーリスが暮らしていました。
街の英雄に惚れていたイーリスでしたが、自分には縁遠い存在であると溜息をついていました。
そんなある日、虹の聖女が現れます。
虹の聖女は、街の英雄に会いたいというイーリスの願いを聞き届け、虹を起こせる力を授けました。
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■お伽噺《虹の希望のイーリス》あらすじ 二章
イーリスは、可愛らしいりすさんと出会いました。
りすさんと仲良くしたいイーリスでしたが、りすさんはしばらくイーリスに抱かれた後にマーブルの森へと駆けていきます。
イーリスはりすさんを追って、マーブルの森に迷い込んでしまいます。
森でりすさんを追っていると、川の向こう岸まで渡りたい鹿さんと出会います。
イーリスは虹の橋をかけてあげました。
その虹の橋を渡り、鹿さんは川の向こう岸まで渡ることができました。
鹿さんを助けている間、りすさんはずっとイーリスの事を待っていました。
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■お伽噺《虹の希望のイーリス》あらすじ 三章
再びりすさんを追うイーリス。
次に出会ったのは、チンパンジーさん。
チンパンジーさんは、高い崖の下にあるりんごの木へと行きたいらしいです。
イーリスは虹の滑り台をつくってあげました。
チンパンジーさんは虹の滑り台を滑って、崖下に降りる事ができて、りんごの木まで辿り着けました。
チンパンジーさんを助けている間、りすさんはずっとイーリスを待っていました。
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■お伽噺《虹の希望のイーリス》あらすじ 四章
再びりすさんを追うイーリス。
次に出会ったのは、天使さん。
天使さんは、うっかり天から落っこちてしまって帰れなくなったらしいです。
地上では体が重くなって翼で羽ばたくこともできませんでした。
イーリスは虹を天まで伸ばしました。天使さんは天まで伸びる虹を歩いて天に帰っていきました。
天使さんが天に帰るまで、りすさんはずっと見守っていました。
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■《虹の希望のイーリス》あらすじ 五章
再びりすさんを追うイーリス。
すると今度は、悪魔が現れました。
悪魔はイーリスに襲い掛かろうとしますが、りすさんが悪魔の顔を引っ掻いてイーリスを助けます。
そしてイーリスに「希望の虹を掲げるんだ」と助言するりすさん。
イーリスは空に大きな虹を掲げました。それは、これまで鹿さん、チンパンジーさん、天使さんを助けた事で、彼等の想いが継がれた希望の虹でした。
希望の聖なる虹に悪魔は苦しみだします。そして希望の虹により、りすさんが白馬に乗った王子様になりました。

白馬の王子様は、街の英雄えるぴす君でした。
英雄えるぴす君は悪魔の呪いで、白馬と融合した上でりすになってしまっていたようです。
えるぴす君は悪魔をこらしめました。
悪魔はもう悪い事をしないと約束して去って行きました。

えるぴす君はりすの姿で、イーリスが鹿さん、チンパンジーさん、天使さんを助けているのを見ていました。
そんなイーリスをえるぴす君は白馬に乗せて、そうして二人は結婚して幸せに暮らしたのでした。



観光地マーブルの森

【観光地マーブルの森】
最近、転移荒野に転移してきた森。
お伽噺《虹の希望のイーリス》に出てくるマーブルの森に雰囲気が近い事から、そのまま《マーブルの森》と名付けた。
緑、青、桃色、黄、水色、紫など色とりどりの木々が立ち並ぶ幻想的な森。
《不思議子ちゃん園芸部》なる部活により管理されており、《虹の希望のイーリス》に登場するマーブルの森に見えるよう手入れされている。
転移荒野だが、安全性がちゃんと確保されている観光地である。

森の手前には入場門とメルヘンチックな建物のお店が数件。
お店は、お土産などを扱っており、森の中にある木で出来た建物という雰囲気のお店だ。

余談とその他

【余談】
シュルモア著作の異説本には、モチーフがある。
異説本の挿し絵は、そのモチーフでの実際の風景を元に絵師が童話風に仕上げたものになっている。

【その他】
異説本や原典をフレーバーとして扱ったり、観光地の《マーブルの森》をロケーションに扱ったりなど、ご自由にお使いください。

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Pass:
Miniりすと v4.01