--調べればすぐに出てくる記録--
80cm前後の ルで、 がない。 それが ルだと認識はできるが、それを記録に残すときには表記が異常となる現象が発生している。 名前をつけて呼んだときも文字に残すことができなかった。
友好的かどうかは種族では見ておらず、相手によって決めているようだ。 相手の敵意を感じとるのかもしれない。
そして、ある程度人の知恵をつけてしまい狡賢い性格である。 悪戯が好き、人を怒らせる、すぐ逃げる。 罠をあちこちに作り出すし、追い詰められると自爆するし、行動範囲が広すぎる。
結局捕まえることができず、何故今まで研究所の中で逃げずに過ごしていたのかも疑問である。 『異能が使える動物』の研究は凍結され、メンバーも散ってしまったので ルのみぞ知る、というところだ。
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研究所で80cm前後のサル。頭がない。
『動物が異能を使えるか』の実験の果て、相手の心を読む『悟り』の異能を持ったが頭を失い、『首無しの妖精(デュラハン)』のような怪異となった。 その状態で研究所を抜け出し外の世界で暮らすようになり、異能はさらに変化している。
異能【無の有の理】 無から有を生み出し、10分後に消える、具現化系の異能。 自分の知ったものしか生み出せないし、複雑な構造だったり大きなものは、体力を消費したり外見だけのハリボテが生み出される。 これで相手に悪戯したり、トラップを設置して逃げ出したりする。
異能【心略者】 心を読まれてると感じた人がコイツを見ると「なんかこのサルむかつく顔してるな」と思うようになる。 そもそもコイツに頭はない。
魔術【爆発】 盛大な目くらまし。見た目と音が派手である。連発できるように威力は低い。 自爆して障害物を乗り越えるようなこともする。
魔術【転移】 視界に映る場所、もしくは自分の寝泊まりした場所へテレポートする。 使えることは隠しており、相手の視界外へ逃げたときや自爆が成功したときにしか使わない。
特殊能力【接触不良】 直射日光に当たっているときは生物に触れられない体質。日陰、人工の光の下なら可。 それを利用して真昼間に悪戯を仕掛けるようになった。
特殊能力【 トリ】 相手の心を読む能力。読んだそれを理解できるかは別である。 物欲を読み取ったら、異能で再現して相手を観察する、という流れ。
この能力が発現したことでこの個体の「サ」が世界から抜き取られ、サルの「サ」も消えてしまった。 視覚、聴覚、嗅覚、味覚を認識できなくなったはずだが、怪異になった影響か問題なく生活している。 |
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