出浦伴（いずうら・とも）
【外見】
身長：153cm（※首の上に頭を乗せたときの値）
体重：44kg
髪型：短く切った黒髪
瞳 ：黒色
総じてごく普通の男子中学生といった雰囲気……首が取れていること以外は。
首が切断されており、頭部は普段は脇や胸に抱えている。切断面は手縫いの布製カバーで覆ってある。
【来歴】
伴は日本の本島に住むごく普通の子供だったが、ある日突然『開門』現象に遭遇し、次元の断裂の影響により首が取れてしまう。
後天的に付与された異能の類であると診断され、常世学園へと転校してきた。治療の手段を探すために、もしそれが叶わぬとしても特異体質と折り合いをつけて生きるために。
【性格】
もとは活発で社交的なスポーツ小僧だったが、特異体質になってからは運動もままならなくなり、奇異の目で見られるのを気にして内向的になってしまった。
常世学園に来て他の異能持ちの人々や異邦人と接するようになって、徐々に元の性格を取り戻しつつあるが、それでも自分の不便な身体にたびたび引け目を感じる。
優しく、無用な争いを好まない穏やかな性格だが、たまに生意気な一面を見せることも。
【異能？：デュラハン・フェノメノン】
偶発的な次元断裂現象に巻き込まれたことで、伴の首はすっぱりと切れてしまっている。
しかし物理的には切り離されているが空間的には断面で繋がっており、普通の人と同じように口から呼吸や飲食を行い、感覚も通じている。単に首の上に頭が乗っていないだけ。
外から見た断面部分もまた空間的に繋がっているため、例えば胴体側の断面を覗き込むと頭側の内部から外を見たような風景が映り、手を突っ込めば頭側の首からニョッキリと手が生えてくる。
頭と胴体はどれだけ離れても接続が切れることはなく、また互いの位置関係が感覚的にわかる。
【異能：デュラハン・セイバー】
限定的にだが、自分の首を断った次元断裂現象を自らの意思で引き起こすことができ、ほぼあらゆる物体を刃物も使わずに切断できる。ただしこれは物理的接続を一時的に断つだけであり、また自分の首とは違って切断面を強くくっつければ容易に元にもどる。出血もなく痛みも感じず、切り離された部位も感覚や血流などは通じたままである。それでも、人の四肢を断てば不自由を強いることができ、建造物の場合は倒壊に繋がる可能性もある。
現在の伴はこの能力をうまくコントロールできていない。感情が大きく昂った時や極度の緊張状態に置かれてはじめて使えることがあるという程度。
【魔術行使能力】
どういうわけか魔術行使の才能がある。異能発現の影響なのか、もとからそうだったのかは不明だが、常世学園に入学してからめきめきと頭角を顕している。
とくにテレキネシス系の術に秀でており、自分の頭を浮かせて両手を空けることもできる。それ以外の系統も学べば学んだ分だけ体得していくが、なにぶん年季が浅いためレパートリーは少なく、初級魔術師の域を出ない。
|
|