第一級監視対象 陰翳礼讃について
第一級監視対象、陰翳礼賛/キアロスクーロ。
人の死こそ、美の極地であると信じている歪んだ芸術家。
かつては生まれ持っての天才的なIQを駆使して日常に紛れ込みながら、
裏で犯罪を繰り返していたが、自首を行い、逮捕された。
現在は委員会製の小型手枷によって、本人同意の上で
異能と共に思考レベルも抑制された上で、社会奉仕の為に働いている。
特殊能力である『プロフェツィア』は超常現象や異能の類ではなく、
彼女が生来持っていた、観察・分析・計算能力の残滓が生み出す予知である。
かつては獲物を仕留め、時に捜査を掻い潜る為に使っていたこの能力は、
今は委員会の監視下で、救命の為に活かされている
また、高い身体能力を持つ彼女はナイフを扱う術に長けており、
『アスクレピオス』の一戦力として十分な腕を持っている。
異能: 夜降ちみどろの第七芸術 について
本異能は、特定の条件下で災害級の被害を引き起こす可能性のある異能である。
当該異能は、
「ホラー映画」をモチーフとした異常空間(以下「空間A」)を展開する。
展開範囲の限界は、現状確認できていない。
空間Aの中では、
「ホラー映画」に登場する様々なクリーチャーや殺人鬼が現出し、
空間Aへ取り込まれた対象の命を奪うべく活動をする。
それらに傷を負わされたり、命を奪われたりすれば、
現実にも反映されることが確認されている。
空間Aは被験者の恐怖やトラウマを具現化したような構造を取ることがあり、
内部での時間の流れも外部と異なる場合がある。
この異能は現在、異能抑制装置によって制御済みである。
ただし、当該装置が無効化された場合、
対象が空間Aを任意に展開できるリスクがあるため、
厳重な管理が求められる。