「蚊」とはどんなものだろう? それは取るに足らぬか弱い存在だが、いざ殺そうとすれば中々殺せない。 時に自身より遥かに巨大なものを殺し得る決して侮れないジャイアントキラー。
落第街には「蚊」が居る。
●概要 レインコートに身を包んだケイロウと名乗る20歳の男。 決して目を引くことはない何処にでも居るような凡庸な容姿。 布で巻いた棒状の物体を常に持ち歩き 今日も落第街で何気ない「日常」を送っている。 何より彼はそれを望んでいる。
●生い立ち 落第街で生まれてそのまま落第街で育った。 その為、常世学園の生徒ですらない。 幼少期から違反組織の下で、機械類や危険物の扱いを叩き込まれ 過酷な最前線でこき使われていた。 そんな生い立ちもあり、身体中は傷だらけ。 右足は吹っ飛んで義足になっている。 落第街で起きたある大事件をきっかけに所属組織は消滅。 今は一人で放浪しながら、時に働き何気ない「日常」を送る。
●人物 そんな彼は落第町の蚊と呼ばれ一部で知られている殺し屋。 その名の所以は異様にしぶとく何度追い払われても 執拗に何度でも刺しにくるやり方から来ている。 また異能も魔術素養も特異体質もない無能力者でありながら 超自然能力者を標的にしている変わった傾向が知られている。 意外と成功率は高いらしいが如何せんとにかく時間がかかり そのため格安で動いているのが実際のところ。 無論、こんな仕事だけで生計が成り立つ筈もなく 違反組織の使い走りやせこい犯罪をしているのも現実である。
●人柄 自分の何気ない「日常」は自分で守るしかない。 それが彼の口癖である。 彼は暗い街における「弱者」な方の立ち位置であるが故に 「強者」に対しては自分の日常を脅かす敵であり 排するべきと心の何処かでは常に考えている。 反面、理不尽を強いられる弱者の気持ちを知っているからこそ 命取りに成り得る甘い一面もある。
●武器 彼が肌身離さず持っている布に包まれた棒状の物体。 それは彼の「針」であり落第街を生き抜くのに欠かせない相棒。 その正体は北国から流れてきたAKと呼ばれる旧式小銃のフレームを流用し 廃材を組み合わせて作られたお手製のクロスボウ。 そこに高い金を払って手に入れたTH25というサーマルスコープを 後付けのトップレイルに装着し 同じく廃材から生み出されたボルトをワイヤーを用いて発射する。 通常の銃火器と違い連射性は無きに等しいが 様々な特性のボルトを手作り出来るため対応力はトップクラス。 その侮れない汎用性で男の命を幾度となく救ってきた。 また、クロスボウだけに拘らず場合によっては様々な銃火器や 兵器、道具を用意して使う柔軟性も彼は持っている。
|
|