「汝に安寧が在らんことを──」 常世学園1年生…という事になっている二級学生。 『星十字教団』のシスターであり、ある目的の為に常世学園に潜入している。 普段は控えめな性格で、一歩引いたような立ち振る舞いをする。 しかしてその実、「やる時はやる」タイプであり、スイッチが入ると中々に苛烈。 己の信ずる確固たる物事を持ち、その芯を貫くことに関しては非常に頑固。 それはそれとして我慢が苦手で、我慢せねばと思っていてもわりと誘惑に負けてしまう。 尚、かつて専攻していたのは古生物学らしく、化石採集ガチ勢。資格も持ってる。 「わ、私の事を知りたい…ですか?」 一覧 魔術 通常の魔術知識にはまだ疎いが、某一神教に起源の在る神聖魔術を扱える。 癒しを齎したり、身体を頑丈にしたり、悪霊を祓う事が出来る。 汎用性はお世辞にも高くなく、かなり特化した魔術であるが、特攻とも言える効果 異能『真為る言葉』 世界と語らい、その言葉を真実へと変える異能。 木に「燃えろ」と命じれば木は燃焼をはじめ、「隠れよ」と語ればそれは不可視のものとなる。 語れる事柄であれば凡そなんでも可能な異能であるが、制約もあり万能ではない。 特に『物体』にしか影響を及ぼせない、というのが最もたる制約。 例えば「凍れ」と語りかけた場合、水の入ったコップは凍らせる事ができるが、人は凍らせる事が出来ない。 また、『語らう』という能力の都合上、言葉を発せない場所や状況では使用が困難。 さらには原則として『1フレーズ』しか語る事が出来ない為、単純な事象しか起こせない。 身体能力 見た目にそぐわずやたらと高く、身体も柔らかい。 体力もあり、持久力も高い。化石採集の際には丸々一日休みなしで発掘作業を行なえるほど。 ずっしり数百kg単位の化石の山も、己が身体一つで持ち帰っていることも。 また、何らかの武術を嗜んでいたらしく、特に身を護る術に長けている。 「星十字教団について…ですか?」 一覧 星十字教団 『母にして父なるもの』と呼ばれる神を信仰する教団。 某一神教から破門され、独立した宗派だとされる。 天使の声を聞くことの出来る預言者が教祖とされ、確かな”奇跡”を起こしたこと信仰を集めた。 宗教団体としては非常に健全な組織運営を行っている、との事だが……。 戒律 「汝、隣人を愛せよ。我らが主は隣人愛を尊ぶ」 「汝、隣人の信じる神を信じよ。それも我らが主のひとつである。」 「汝、己を守るべし。我らが主は汝を案じている。」 「汝、己を見定めよ。汝が欲するものを知らねばならぬ。」 「汝、手を差し伸べよ。求める者にこそ、我らが主の加護がある。」 上記が基本的な戒律で在り、信仰の基盤となっている。 「……知らぬが仏、とも言いますのに」 一覧 立場 星の十字教団の守護騎士の一員。 幼少期から守護騎士としての教育を受けており、常世学園に訪れたのもその修業の一環。 教団の外を知り、社会の知見を得ることが目的であるらしい。 敢えて二級学生として入学したのも、社会から見放された人々を知る為。 目的 彼女は自らの『異能の制御』をその目的に掲げている。 個人的な入学理由の一つであり、彼女は”本来の異能”を制御しきれていない。 特に異能の影響による”とある体質”が、彼女のコンプレックスなのだ。 現在は教団の教祖より授かった『加護』により多少は抑えられているというが…。 加護『真為る言葉』 彼女の表向きの異能、真為る言葉こそが授かった加護である。 その実態は『万物と語り合える』加護であり、無機物や有機物、この世に存在しえないモノなどを含めて、『対話』する事が出来る力である。 彼女は物体や世界そのものに「語りかける」ことで、『語りかけたとおりに世界を歪めてもらう』のだ。 故にこそ明確な意思のある人や生物には「語りかける」事で事象が発生せず、意志のない物体だからこそ事象が発生しているのだ。 つまるところ、意志が弱いか薄い存在や、『同意』を得た存在であれば、「語りかける」事で事象が発生する。 もちろん自分自身に対してもこの加護は作用し、この性質を利用して彼女は本来の異能による体質を、なんとか緩和している。 本来の異能 天使の後光。天使の力を再現する異能である。 彼女が教団に保護された最大の理由であり、天より授かりし祝福。 その力を顕現させれば頭上に幾何学的な紋様の光輪が浮かび上がる。 翼を生やし宙を舞う事も、文字通りの奇跡に近しい現象を引き起こし、他者に加護を与える事すらできる。 常人には過ぎたる異能であるのに違いはなく、その運用が可能となれば教団の司祭の位すら戴ける力…… なのではあるが、唯一にして最大の副作用として、その身体が”天使に近付く”。 特に『両性具有』となってしまうのが彼女にとっては眼に見えて頭が痛くなる現実なのだ。 当然、それに準じた影響も彼女は受けており、しかも禁欲を重ねに重ねているため、 常に封じていなければ、とてもでないが日常生活を送れない程であるらしい。 また、彼女自身に自覚がないだけで精神面も天使に影響を受けており、魔に類する存在への忌避感を抱いてしまう。 仮に彼女が異能に呑まれれば、完全に人では無くなるだろう。 「仲良くさせて戴いております」 一覧 |