それは、進化し続けるモノ。
【概要】 不意に現れる黒い構造体。 それは、ヒトの形であったり飛行機のような形であったり またあるいは戦闘兵器のような形であったりと様々。 ただ共通して言えることは出現時には黒い降雪現象が発生するということ。 その黒い雪は金属を蝕む性質を持ち 一部からは「黒い砂塵」という名の怪異として呼ばれている。
【正体】 その構造体はナノサイズの自己組織化ロボットが 磁力で結合して組み上がっているもの。 つまり怪異の正体はナノマシンの集合体である。 エボルバーの名が刻まれたそのナノマシンは 詳細不明の素材で構成されており あらゆる物質の構造を侵食し学習出来る他、 金属を消化することで無尽蔵に増殖していく構造を持つ。 加えて分子アセンブラによりナノマシンの配列を 組み替えることで機能そのものが大きく変化する。 そしてエボルバーの最大の特徴は学習し”進化”することで 理論上無限に性能を拡大し続ける所にある。
【行動】 知性が存在し、無機質な声でしゃべる。 只、価値観は独特で人間が考えるものとは相違がある。 進化することに固執しており学習するためならあらゆる行為に躊躇いはない。 言い換えれば狂気的な好奇心を持った物体。
【機能】 ナノマシンの集合と遺伝的学習によって様々な機能を作り出すことが出来る。 本来の姿は不定形の黒い砂のようなもの。 目的に応じて様々な形態に変化する。 ナノマシンの集合体という構造上ダメージには強く、 外傷を受けてもナノマシンを再結合させることで機能を回復できる。 只、ダメージの蓄積状況によっては修復に掛かる時間も相応に長くなる。
【確認されている形態】 ヒト型 攻撃性:中 戦闘力:中 利用ナノマシン質量:5%
最近になって変化が確認された形態。 二十歳前後の女性の外観で 細身の外観とは裏腹に規格外のパワーを持つ。 入手した武器をナノマシンで強化するという 新たな能力も確認されており 以前のヒト型よりも危険性が増している。
ドローン型 攻撃性:高 戦闘力:中 利用ナノマシン質量:10%
前進翼を持つ無人戦闘機のような形を持つ。 非常に攻撃的でありミサイルやレーザーといった武装を用いる。 その性質から風紀委員会によって最も鎮圧されている形態。 ただ無差別に攻撃しているわけではなく 反撃してこない目標には攻撃的な関心を示さない。 これはこの形態というよりはエボルバーそのものの性質と言える。
機動兵器型 攻撃性:高 戦闘力:高 利用ナノマシン質量:50%
ヒト型から二回り程大きく 鋭利なフォルムと頭部の多眼レンズが目立つ 大型パワードスーツのような形を持つ。 この形態の戦闘力は非常に高く ナノマシンを短時間で組み替えることで 様々な武装を展開する。 その多彩さは遭遇の度に新武装が確認されるほど。 現状、風紀委員会での撃破例は 特別攻撃課によるものと 橘壱風紀委員[名簿No.9]によるものの2例のみ。
リング型 攻撃性:未知 戦闘力:未知 利用ナノマシン質量:100%
他形態に付随する形で構成される特殊形態。 リング状の構造を持った浮遊構造体で 中心には超高密度の立方体が回転している。 黒い降雪現象が全く確認されない唯一の形態。 この形態が現れた周囲の物体や空間が 異常な挙動を示すという 不可解な現象の発生例が確認されているものの 出現例が極端に少ない上、鎮圧例も存在せず エボルバーの形態中最も謎が多い。
【来歴】 最先端のナノテクノロジーで生み出された産物らしい。 何らかの要因で海を漂流し 最終的に常世島へ流れ着いたようだが 詳しい事は分かっていない。 但し、最近アジア圏の大企業である エリンギ・ロボティクス社に強制調査が入り エボルバーに関する資料の一部が発見された。 同企業は無人機産業で知られており 何らかの関与があったと見られている。
【PLより】 [戦闘ロール:積極的に行いたい]設定のPC様には 戦闘行為を仕掛けることがございます。 お付き合いしてくださる場合は遠慮なくやっちゃって下さい。 また非生物である、小さな機械の凝集体であるといった本質の看破は 特殊能力などでして頂いても構いません。
【邂逅記録】 橘壱[No.9 橘壱] 落第街にて交戦。 驚異度:高 変化に対する、新たなアプローチが 必要なのかもしれない。
虞淵[No.23 虞淵] 驚異度:高 純粋な人間でありながら、異常な能力を確認。 戦いにおける娯楽性を考察。
Image BGM [Operation:Evolution - dimrain47]
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