祭祀局下部の、専門的な知識や予防が無くては危険な物品を取扱い、保管する部門。
呪物や祭儀の道具は、強力であればあるほど、危険性が高まり、『代償』も必要となった。
それらを専門的な知識や設備で保管し、代償と共に管理することを担う。
直接的な加持祈祷や退魔を受け持つことはとある例外を除き少なく、封印技術の確立や物品の研究など、内に向く傾向があった。
『例外』扱いされる呪物の維持や生贄を確保する手段としての祓魔以外で表に出ることは少ない。
もっぱら研究熱心な引きこもり達が汚れ仕事の時にだけ表に出てくる、薄暗い部門。
強すぎる呪いなどで取り扱うのが危険な物品を集め、溜め込み、保管する。
その対象はモノだけに収まらず、人間も集まることとなった。
元より呪いに溢れ危険な部署であること。訳有りや、呪われた人間も集まることから、すぐに内部である祭祀局からも忌避されるようになる。
付いた名が、見るなという意味を込めた、『禁室』
事実、取り扱いを損ねると呪いをバラ撒いたり、暴れだしたり、熱心な研究も及ばず事故も何度も起きたため、腫れ物扱いされることも。
しかし、その蔵が閉じられることはもう無い。
積み上がった呪いを、静かに御す者達が居るのだから。
とある廃校で見つかった蓄音機。
周りの全てが朽ち果てているのに、この蓄音機だけが残っていた。
音や歌に関連した特定の語句で起動する。起動しない限りは安全。
起動すると、近くの人間から魔力を吸い上げる。
効果は個人差が著しく、何も感じない人間から、すぐに引き離さないと死に至る事例まで様々。
魔力量は関係なく、個人差としか言いようが無い。
良質の魔力と定義されているものを吸うと、吸った対象の声を模倣し歌い出す。
この歌を聞くと素晴らしい感銘を受け蓄音機に近づき、さらなる被害者を呼ぶ……とも言われているが、実験で同じ現象は確認できていない。
音無き声を聞こうとしてはならない |
上品な黒の、美しい出来栄えのレースの入ったシルクの長手袋。オペラグローブとも。
魔術嫌いの裁縫師が、その偏執的とさえ言える妄念を籠めて織り上げたもの。作者は男性。
ほとんどの魔力を通さない、個人用の結界とも言える強度を持つ。
ただ、あくまで腕にしか効果は無い。魔力を通さないだけで、魔術を遮るわけでもない。
魔術に堪能な者は身に付けてはならない
十二分に魔術に通じた人間がこれを身に着け魔術を行使しようとすると、手袋が腕を食いちぎる。
*現在、祭祀局の藤白真夜に所有権が貸与されている。
美しきものを疑ってはならない |
詳細不明。
・中国伝承にある『視肉』と似た性質を持つこと。
・危険だが、現状コントロール出来ていること。
それしか判明していない。
名前 | 役職 | 一言 |
藤白 真夜 | 保管対象及び局員 | 資源提供者を兼ねる。丈夫で、自ら呪いを補填できる優秀な回収者兼生贄 |
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