この報告書は日下葵(以下当人と呼称する)について詳細を記述したものである。【閲覧制限】の項目は権限を有する者以外による本報告書の閲覧を禁止する。閲覧制限の項目を読む権限を有する者は以下の通りである。
(1)医療関係者
(2)風紀委員に所属する者で、かつ当人の上司にあたる者
(3)風紀委員会をはじめ学園の委員会に所属する者で、かつ特別に許可を得た者
またプライバシー保護のため、閲覧制限の有無に関わらず本報告書の内容を第三者に漏洩することを固く禁止する。
・PL向け
本wikiはおよそ表には出てきづらい日下葵の詳細設定・裏設定をまとめたものとなります。本wikiは「常世学園のデータベースに記録されている、学園が把握している日下葵の情報すべて」という体裁をとっています。【閲覧制限】と書かれた折りたたみBOX内の文章は原則として既知不可です。既知として振舞うことができるのは上記に記した権限を有したPC、もしくは情報技術に優れハッキングによる不正アクセスを行えるPCに限ります。
本wikiの内容は親しい間柄になれば葵本人から告げられることもあるかと思います。より深く日下葵というPCに絡みたい方は、何らかのフックとして本wikiの内容を活用していただければと思います。
本島に住む地球人の両親のもとに生まれ、公立の小学校に入学。小学2年生の時、下校中に交通事故に遭遇(詳細は2.1.1を参照)。その際に異能の所持が発覚する。その後9歳の誕生日を迎えると同時に異能の検査、訓練のために両親元を離れて単身常世島へ移住。それと同時に常世学園へ入学する。
8歳(小学2年生)の初夏、下校中の交差点にて信号待ちをしていた際に左折するトラックの後輪に巻き込まれて重傷を負った事故。
目撃者の証言や現場の詳細な調査の結果、後輪に巻き込まれたことで右手足を付け根から千切れる形で損傷。しかしその直後に急激に傷が回復。警察や救急が駆け付けたときには手足は完全に回復し、千切れてしまった手足や血液は完全に消滅していた。葵本人は強い痛みを訴えたのち意識を失いその場に倒れていたものの、搬送後の病院での検査ではバイタルは安定。2日後には退院している。
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検査入院後、非常に高い回復能力(詳細は3.を参照)を有していることが発覚。両親同意のもと再生医療への応用として生体データを学園へ提供する。これに目をつけた風紀委員が異能を十分に発揮する為に当人が痛みに耐えるための訓練を実施。この訓練は11歳半ばから14歳半ばまで行われた。
訓練の内容は苛烈を極め、後の当人の人格に影響を与えた。訓練の担当委員には糸杉 纒(詳細は6.参照)が起用され、訓練が終わるまでの3年間にわたり彼が当人の訓練指導を一任された。この間表向きには生体データの提供という形で病院施設に隔離、訓練が行われる。この事実は当人の両親や外部からの批判を避けるため一部の人間の間のみで共有されるにとどまった。
訓練の内容は非常にシンプルで、痛みに慣れるまで痛みを与え続けるというものであった。痛みの与え方は訓練担当の糸杉が監修した、彼は痛みの継続性と強さ、設備の安定性から電撃による訓練を多用した。当然、電撃以外にも薬物や外傷による痛覚訓練も行われ、痛みに対して生理的な反応を示さなくなるまで訓練は続いた。
また同時に恐怖心を克服するために訓練の内容は工夫され、痛みへの生理的な反応と同様、恐怖の感情は訓練終了時には非常に希薄になった。本訓練は異能がどの程度まで実用的に効果を発揮するのかを調査する意味もあり、身体や臓器の欠損に対する異能の適用限度も同時に調査された(詳細は3.3を参照)
検査入院の結果、当人の細胞は特定条件下で通常の人間に比べて数千倍~数十万倍の代謝速度を発揮することが分かった。
この特定条件というのは細胞が外的要因によって破壊された場合である。組織が傷を負った場合、破壊された細胞から警告物質が分泌。これを周囲の細胞が受け取ると代謝が非常に活発になり、破壊された組織を急速に修復する。
検査入院によって異能の概要が判明したのち、異能の応用の為により詳細な調査を実施した。組織の修復が完了した後もしばらくの間は代謝は活発であり、組織が発達する。また細胞を正常に複製する為に不可欠なテロメアが非常に長く、また複製時に短くなりにくいという事実も確認されており、当人の生物としての寿命は非常に長いものと推測される。大きな外傷を追わない場合、その寿命は1000年~2000年と推測されるが、これは一般的な生活を送った場合の概算であるうえに精度にも期待はできない。
日常的な生活を送る程度なら特別な措置は必要としないが、頻繁に外傷を負う場合は投薬による過剰な細胞分裂の抑制が必要である。投薬の頻度は外傷の程度によるものの、人間的な生活と身体を維持する為に錠剤による1日2回の錠剤の服用が望ましい。また身体の5割を超える損傷や脳細胞の損傷した場合には通常の投薬に加えて吸入、あるいは静脈への直接の投薬が必要となる。
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常世島に移住する前の当人の性格は両親や学校関係者からの聞き込みから、周囲との関係を重んじる活発な性格であったとされる。友人は多く、成績は上の中ほどだったという。
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