検査入院後、非常に高い回復能力(詳細は3.を参照)を有していることが発覚。
両親同意のもと再生医療への応用として生体データを学園へ提供する。
これに目をつけた風紀委員が異能を十分に発揮する為に当人が痛みに耐えるための訓練を実施。
この訓練は11歳半ばから14歳半ばまで行われた。
訓練の内容は苛烈を極め、後の当人の人格に影響を与えた。
訓練の担当委員には糸杉 纒(詳細は6.参照)が起用され、訓練が終わるまでの3年間にわたり彼が当人の訓練指導を一任された。
この間表向きには生体データの提供という形で病院施設に隔離、訓練が行われる。
この事実は当人の両親や外部からの批判を避けるため一部の人間の間のみで共有されるにとどまった。
訓練の内容は非常にシンプルで、痛みに慣れるまで痛みを与え続けるというものであった。
痛みの与え方は訓練担当の糸杉が監修した、彼は痛みの継続性と強さ、設備の安定性から電撃による訓練を多用した。
当然、電撃以外にも薬物や外傷による痛覚訓練も行われ、痛みに対して生理的な反応を示さなくなるまで訓練は続いた。
また同時に恐怖心を克服するために訓練の内容は工夫され、痛みへの生理的な反応と同様、恐怖の感情は訓練終了時には非常に希薄になった。本訓練は異能がどの程度まで実用的に効果を発揮するのかを調査する意味もあり、身体や臓器の欠損に対する異能の適用限度も同時に調査された(詳細は3.3を参照)
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