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世界最大の保険会社の一つであり、生命保険の他にも多くの金融商品を取り扱う多国籍金融企業。
同時に世界で最も質の悪い金融ヤクザとして知られる――問題はその活動の全てが完全に合法ということであるが。
CDO（債務担保証券）やCDS（クレジット・デフォルト・スワップ）など、世界中のありとあらゆる権利を証券化する投資銀行としての役割を持ち、
その利益の一部を『投資』や『献金』名目で常世島に移転している。
130以上の国・地域で事業を展開しており、5万人の従業員を抱えている。売上高は約500億ドル、総資産は約1兆ドル。
その圧倒的な資金力を背景に米国の政治経済に重大な影響力を有しており、歴代米政権の外交政策に積極的な関与を行っている。
KLIの破綻は事実上米経済の崩壊と同義であると囁かれている。
19世紀初頭にユダヤ系ドイツ人マーカス・クライン（Marcus Klein）が信用手形引受を営み始めたのがその起点とされている。
1848年革命による欧州の混乱に伴ってクラインと彼の親友エミール・ドレフュスは渡米し、KLIの直接の前身企業たるクライン商会を設立した。
南北戦争に伴って発展した米国の証券取引市場の波に乗りクライン商会は勢力を拡大、その後世界恐慌と二度の世界大戦を経て勢力を拡大し、
いつしか世界最大の保険会社、同時に世界最大の投資銀行と相成るに至った。
