血液型:A
身長:156cm
体重:41kg
燃えるような紅い髪と瞳。
比較的整った目鼻立ちに、白い肌。
華奢な体格だが貧相ではない。
常に物憂げな表情を浮かべている。
臆病で自己中心的、それでいてプライドが高い。
シニカルで卑屈な考えを持ち、なるべく面倒ごとには関わらないようにしている。
元々は揺るがない正義感と自信に満ち、年頃の女性らしさを持った風紀委員だったが、テンタクロウと紅き屍骸の放つ負のオーラに直接あてられたことで精神が摩耗し、未知のものや得体の知れないもの、自分より強いものに対する強い恐怖心を抱くようになってしまった。
1つの身にまったく違う2つの異能を後天的に持たされたデュアルセンスの異能力者。
〈成形炸裂砲(H.E.A.Tバスター)〉
セカンドステージの異能。
モデルガンで狙った位置に小規模〜大規模の爆発を引き起こす。
小規模な爆発では爆竹程度、中規模な爆発では手榴弾程度、大規模な爆発ではC-4爆弾程度の爆発を引き起こす。
しかしそれはあくまで爆炎の広がりのみで判別されており、実際の殺傷力や衝撃は小規模の爆発でも対人戦においてやや過剰と断言できるほど高い。
対象への攻撃のみならず、瓦礫を爆散させ防御や拘束、牽制にも活用できる。
素手でピストルの形を作ることでも発動できるが、モデルガンを標準器として用いることで爆発の負荷の軽減、爆発規模及び精度の向上を図っている。
素手で起こすことができる爆発は小規模になってしまう上に、人差し指の指先が赤熱化し激痛を引き起こすので、素手での発動はモデルガンを奪われた時のための奥の手としてしか使用しない。
〈不完全再生(デミ・ヒール)〉
人造異能。重度の傷のみを再生する。
持続的な生命活動に支障が出る程度の重傷を常人の数倍の速度で治癒することができる。
が、不完全の名の通り制約及び副作用が多く
・命に関わる重篤な傷しか再生できない。
・重傷のみ再生させる都合上、例えば小さな切り傷から重篤な感染症に罹ったとしても再生はできない。
・ある程度の栄養がなければ再生できない。
・再生には時間がかかる。
・再生に膨大なエネルギーを費やす都合上、再生後はまともに動けなくなる。
・テロメアの分裂を無理矢理早めているため、短期間に続けて使用すると寿命が縮まる。
・身体の80%と脳が残っていなければ再生できない。
など持っているだけでも損な異能。
風紀委員から除名処分を受けた後、何者かに拿捕され無理矢理植え付けられた。
本土の山陽地方のとある農村で轉法輪家次女として生まれる。
学業・スポーツ共に優秀な姉と比較され、周囲からは透明人間のような、「目立たない子」として冷遇されていた。
幼馴染の『六波羅 杏』は、幼少期から彼女が絶対の信頼を置く人物である。
姉と比べてこれといった個性の無い彼女に寄り添い、彼女が自分にとって特別な存在であることを何度も彼女に伝えていた。
その結果、彼女は杏と恋仲になり、お互いに将来を約束するようになった。
15歳の夏に彼女に転機が訪れる。
彼女自身に異能が発現したのである。
危険ながら様々な領域に活用できる「爆発」の異能に両親は浮き足立ち、今までの態度が嘘のように、今度は姉から自分を持ち上げるようになった。
結局自分たちに利があると分かれば自身の娘であっても簡単に鞍替えする両親に愛想を尽かした彼女は両親から独立し、また杏と共に2人で強く生きていくために、自身の異能についての経験や技術を得るために「3年後に帰ってくる」という約束を病床の杏と交わし、独り故郷を後にした。
入島後は常世寮に入寮。
当初は高飛車で真面目な性格から周囲から浮いていたが、1歳年上の同性の先輩に学校・プライベート両方で厚く手をかけられ、学校でも徐々に馴染むようになる。
操作が難しく暴発しやすい自身の異能についても、その先輩と担任教師の助言によりその御し方を身につける。
「姉のように慕った先輩が落第街で暴行される」という事件をきっかけに、落第街の安全性を確保するという信念の下風紀委員に参加した。
委員会では高飛車ながらも真面目な職務態度と高い異能出力で、周囲から可愛がられつつも堅実に活躍していた。
しかし、テンタクロウ、紅き屍骸といった凶悪な存在による事件が多発していた時期、度重なる両者の凄惨な犯行(特にテンタクロウに至っては彼が風紀委員に属していた頃会話したこともあるという仲で、その正体を知った瞬間絶句した)を目前にしたことで精神が不安定になった結果、落第街の警邏活動中にパニックを起こし異能を暴発させ、同じく警邏中の同期1人と二級学生4名に重軽傷を負わせる事件を起こしてしまう。
風紀委員会上層部は風紀委員が事件を起こしたという不都合な事実を揉み消した後、彼女を風紀委員会から除名。
彼女は自暴自棄になり、落第街に姿を消した。
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