公式イベント「常世島関係物故者慰霊祭」

常世島関係物故者慰霊祭
世の中し 常かくのみと かつ知れど 痛き心は 忍びかねつも
期間:7/21~8/9
場所:「常世大ホール」「宗教施設群」

「常世島関係物故者慰霊祭」概要

 前期終了に合わせ、式典委員会と祭祀局を中心とし、各種委員会や部活の協力の下、物故した(死去した)常世島・常世学園関係者のための「関係物故者慰霊祭」が常世大ホールおよび宗教施設群にて行われる。
 常世島内で事件・事故により犠牲者・死者が出ることも残念ながら存在する。多くの異能者・魔術師・異邦人、違法組織・秘密結社が集まる異郷とも言える常世島ではそういうことも起こってしまう。
 そんな物故者たちの慰霊のために、「地球」・異世界の様々な宗教の典礼・祭式作法に則り、あるいは「無宗教」形式にて、慰霊のための祭祀が数日に渡って行われることとなる。参列する生徒・教員および関係者によって慰霊碑に花が手向けられる。

 生者・死者のための慰霊の祭であるが、常世島内での霊的理由おいても慰霊祭を執り行う必要がある。弔われなかった霊魂が怨霊・悪霊化するのも《大変容》後の「地球」ではさほど珍しいことではない(無論、全ての死者がそうなるわけではない)。そういった霊的な悪影響を避けるために、一括した慰霊祭が求められる。
 そういった性格上、原則としては「常世島内での物故者全て」が慰霊の対象となる。たとえそれが「違反学生」であれ、公式には存在しないとされる「二級学生」であれ、「不法入島者」であれ、関係はない。それらが怨霊・悪霊化することも十二分にありえるためである。
 違反部活などの被害にあった者たちからは批判を受けることもあるが、基本的には全ての物故者を対象として慰霊は行われる。なお、諸般の事情により違反生徒や「二級学生」の名前が必ずしも読み上げられ、慰霊碑に名前が刻まれるとは限らない(読み上げられ、刻まれる場合も存在する)。

 常世島内の死者の「全て」を慰霊することは無論不可能である。島内の生徒・教師および関係者の殆どは正確に慰霊されるものの、物故者の生前の宗教的な信条に基づき、慰霊が行われない場合もある。また、慰霊の網にかからなかった者、慰霊を行っても帰天・帰幽することができなかった者なども発生する。
 そういった場合は祭祀局や各種委員会の対霊的機関・部署が個別の慰霊――あるいは、除霊・祓魔を担当することとなるだろう。死した異邦人の霊魂の行方についても問題となるが、これを解決することは困難であるといえるだろう。元の世界にそういった霊界があるのだとすれば、そちらに還るように祈るばかりである。
 上述したとおり、違反学生や二級学生も慰霊の対象とするため、落第街や二級学生の問題も一部議論されることはあるものの、根本的な解決に至ることはない。

 「常世島関係物故者慰霊祭」には生徒会・各種委員会や部活からも出席者があり、常世島内で物故した委員・部員等の冥福が祈られる。無論、常世島内での宗教の自由は強く保障されているため、参加は強制ではなく任意である。また、物故者の遺族も島外から出席する場合がある。常世財団からの参列は行われないが、慰霊祭の予算についてはその全額を常世財団が用意しているという。
 同様の祭祀は常世祭(学園祭)の時期にも斎行される。

 慰霊祭の時期は学生・教職員による個人的な慰霊も頻繁に行われ、様々な宗教や文化における追悼行事が常世島の各地で行われる。学園草創期に日本人出身の生徒によって河川や海への灯篭流しが行われており、その影響を受けて近年では日本人以外や異邦人も灯篭流しを行う者が増えている。盆行事ではなく、慰霊・供養・追悼行事としての性格が強い。
 慰霊祭の時期の夜には、灯籠の火が列をなして川や海を流れていくさまが見られるだろう。
 宗教施設群の様々な宗教施設にても慰霊が行われ、共同墓地でも同様に慰霊儀式が行われることとなる。

 上述したとおり、信仰・宗教を持たない者、あるいはそういった観念を元々持っていない「異邦人」に対して、慰霊祭への参加の強要は無論行われない。そして、そういった者たちが「慰霊」される側に回った場合、どういう判断を下すべきなのかは常に問題にされるが、慰霊祭には現世の生者のための側面もあるため、遺族などの反対がなければ慰霊されることが多い。
 「慰霊」される対象は無論死没した人々であるが、故人と親交のあった生徒・教職員も当然存在する。「慰霊」とは、生者が死者に別れを告げ、未来へと進んでいくための儀式であるとも言える。
 生者にとっても「慰霊」は必要なことなのである。年若い学生も少なくない常世学園では、なおさらそうであるといえるだろう。

 あくまで「慰霊祭」であるため「葬儀」とは異なる。死没者の葬儀はその都度行われており、埋葬も済まされている場合がほとんどである(無論、場合によっては葬儀が行われない事例もある)。ただし、慰霊祭近くに出た死没者に対しては、合同の葬儀が行われることもある。その場合は宗教施設群の共同墓地で行われることが多い。可能な限り死没者の信仰していた、あるいは所属していた文化を調査し、祭祀局によって葬儀が行われる。不正確な儀式の斎行は死者の霊魂に悪影響を及ぼす可能性もあるためである。

 落第街においては慰霊祭に対してもさほど興味が払われることはないとされるが、それでも街の所々で献花が行われ、慰霊碑が建てられ、灯篭流し等が行われることもある。

常世大ホール 慰霊祭会場

 慰霊祭の公式の会場は常世大ホールである。中央の舞台には「常世島関係物故者の霊」と記された巨大な「慰霊碑」が建てられ、物故者の名前が一つ一つ刻まれる。慰霊碑の周りには献花台が置かれており、希望者は直接献花を行うことが可能。
 また、死没者に関係の深い生徒・教職員による「慰霊・追悼の辞」」が読み上げられる場合もある。
 式典には風紀委員会や式典委員会の儀仗隊も出動し、委員会委員長や生徒会役員の警護を行う。また、殉職した風紀委員や公安委員を始めとした委員会委員への敬礼として捧げ銃、弔砲発射・弔銃斉射(大砲や銃で空砲を撃つこと)が三回行われる。
 くの生徒・教職員が参列するため、混乱や混雑を避けるため、収容人数はある程度絞った上で、慰霊祭は数日間行われることとなる。

式次第(一例)

1.開式
2.生徒会副会長、各委員会委員長副委員長以下委員着席
3.式辞 生徒会副会長
4.慰霊祭(祭祀局による)
5.黙祷(一分間)
6.慰霊・追悼の辞 各委員会委員長
7.慰霊・追悼の辞 物故者関係者等
8.参列者献花(6と同時並行)
9.弔銃・弔砲 風紀委員会・式典委員会儀仗隊(風紀委員などに殉職者がいる場合)
10.閉会

PL向け

 常世島での物故者全体に対する「慰霊祭」イベントとなります。
 儀式や式典の進行について神経質になる必要はありません。儀式の内容について詳細に描写する必要はありませんし、式典の流れについてもその都度演出していただいて構いません。慰霊祭は数日に渡って行われる設定となります。
 イベント概要にも書きましたが、慰霊祭での何かしらの言葉を述べたりスピーチを行うことも可能とします。なお、委員会の代表として言葉を述べるというのはご遠慮ください。委員の一人、あるいは個人としてのスピーチ等でお願いします。
 祭祀局員のPCは慰霊祭の儀礼面のロールプレイを行っていただいて構いませんし、風紀委員の場合は儀仗隊としての参加も可能です。
 一般生徒や教職員としての参列、委員会の委員の一人としての参列、部活などの組織の代表・一員としての参列など、必要に応じて自由にご参加ください。

 宗教施設群や共同墓地でも慰霊祭は行われている設定になりますので、ご自由にロケーションを設定し、ロールプレイしていただいて構いません。
 必ずしも全ての物故者が慰霊されるとは限りません。網からこぼれてしまう霊もあるでしょう。そういった点を拾っていただくことももちろん可能です。
 なお、「常世大ホール慰霊祭会場」での戦闘ロールや殴り込みなど「慰霊祭」の妨害に繋がる行為は行わないでください。
 会場が埋まっている場合はFree部屋を会場として利用していただくことが可能です

 期間はなるべく多くのユーザが利用できるように長めに取ってあります。開催期間中常に学園内の雰囲気が慰霊祭ばかりというわけではありませんのでその点はご安心ください。


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