広義のイタリア・マフィアに属する、
秘密結社的犯罪集団である。
ボスを頂点とするピラミッド型の構造を持ち、
忠誠心と暴力による恐怖支配によって組織を維持した。
秘密結社でもあり、組織について沈黙を守るよう定める
血の掟によってその実態が表面化することは少ない。
麻薬・売春・誘拐などの犯罪はもとより、
公共工事への介入など、その活動は多岐に渡る。
組織名はラテン語で『葡萄』であり、
組織は葡萄の木、下部組組織は葡萄の房であり、
組織員は個々の葡萄の粒だと例えられる。
常世島にも利権を求め、学園初期から落第街に存在した
常世島では老舗的な犯罪組織。
初期の組織幹部は不法入島者として落第街を根城にして地道に根城や商売、
コネクションを築いてきたと考えられており、この初期常世ファミリー幹部の
半数以上は今なお存命であり、異邦人街・歓楽区に長い手を伸ばしている。
落第街と異邦人街が交わる海側を主な拠点としているが、
散らばって普通に暮らし商売をしており、隣人が《Uva》のマフィアで
あってもおかしくない。
散髪屋やイタリアンレストランの店主が幹部であったり、
《Uva》協力者である場合もある。
また、落第街やスラムへの武器などの供給もしており、
落第街・スラムで潜在的な《Uva》員が
どれぐらいいるか委員会でも把握できていない。
また、常世島の住人でも異邦人であっても望めば組織に受け入れられることもある。
(いまや、常世マフィアとしては違法入島した者よりもそちらの方が多い)
右は《Uva》ファミリーの組織員になった証になる組織紋。
戦う獅子と、死者を弔う敬虔な心。
葡萄の葉帯の上に『今を生きろ』という言葉が飾られている。
《Uva》には不思議な儀式があり、『兄弟』として信頼できるかの不思議な試練を課され
(どのような試練であるかは詳しくは不明である)、更に何某かの儀式を経て『身内』となる。
その何某かの儀式は死亡する事もあるものでらしく、儀式を経た『身内』には不思議な強い力を得られるらしい。
それは精神エネルギーを形にしたものであり、素養のある者や精神力が非常に高い者には姿が見える事もあるらしい。
幹部『家族』はグランド・ファミリーと称され、準幹部は『
『身内』でも『親族』と『家族』では別格であり、『親族』から『家族』になった際には能力が成長するらしい。
現在、常世島に来ているファミリーの最高責任者は『家族』の七女(学生)らしい。
《大変容》の前は、地中海にある中規模の島のただのワイン農園。
地中海で周囲を海い囲まれた島であり、また地中海での災異・現象の
影響をあまり受けなかった。
ただ、《大変容》後のある日の早朝、いつもの通り朝食前に
葡萄の木の様子を確認に回っていたのだが、
木の根元、根に絡まるように何か不思議な気配のする紋章のある
石矢を農夫が見つけたのだった。
当初は古代の石矢だと、暖炉の上にでも飾ろうと持ち帰った農夫であった。
だが《大変容》の世界の変革は、そんな平和な島にも暗雲が流れて来た。
異能を得た
平和な島が暴力に染まり、ブドウ農園も焼け、
妻子が殺され自身も虫の息で屋敷に火を放たれ、
今にも天に召されるかねない最中でも強い復讐を願う倒れ伏した農夫の手の甲に、
暖炉の上に飾られた石矢が落ち刺さったのだ。
それにより強い異能を得た農夫は、島に来たマフィアも怪物も滅ぼし、
だが復讐に駆られた農夫は、そのまま海の向こうのマフィアとも争いだし、
いつの間にか、地中海に広い縄張りを持つ《大変容》後の新興マフィアの1つとなっていた。
今や老境に至る農夫の
新たに
また、本拠地である島では農園も再建され、ワインなども作られている。
『身内』になったものだけが許される家紋。
葡萄の木と『
『親族』であれば白葡萄、『家族』であれば赤葡萄になる。
十字架は亡くなった家族を表している。
落第街やスラムでの戦闘
犯罪ロールの利用など。
組織加入や家族になるなどはご自由に。
吸血鬼はいません。