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 | 性別 | 女性 |
|---|---|---|
| 年齢 | 20代前半 | |
| 種族 | 人間（肉体） | |
| 立場 | 教師 | |
| 異能 | 未知数 | |
| 魔術 | 未知数 | |
| 世界 | 不定 | |
| 所属 | 図書委員会連絡室 |
There's an east wind coming all the same, such a wind as childhood's end.
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《概要》
「悪運」（以下、対象）は人型実体であり、外見は肉体年齢20代前半のモンゴロイド人種で、性別は女性、身長は170.0㎝、体重は60.0㎏です。頭部に黒髪を有しており、肩ほどまで伸びています。
虹彩のスペクトルは波長480nmで最も強い相対強度を示し、これは海水のスペクトルと近似しているようです。ウェクスラー知能検査の結果では、対象のFSIQは156以上を示しています。
自身を公的な場面においては"Teacher"、非公的な場面においては"Eurus"、またごくわずかな私的な場面においては"Eve"と称することが確認されています。
公安委員会による対象に関する人物履歴の照会によって対象の肉体年齢が2█歳であることはほとんど確定的ですが、対象がそれにとどまらない長期間の記憶を有していることは明らかです。
対象は自らが生まれてから少なくとも4.2×10^42年が経過し、そのうちの42.4％に当たる時間を有意識下で経過したと主張しています。
基底宇宙の誕生から未だ1.4×10^10年しか経過していないことを考慮すると、この主張には驚くべき点があります。
このことから研究者は対象の性質が肉体を必要としない精神生命体であると思料していますが、投じなければならないコストについての予測不可能性から、
対象の実年齢を客観的証拠によって解き明かそうとする全ての試みは現在無期限に凍結されています。
対象は同年代の一般的な成人女性と同等以上の運動能力を保持していると思われます。
また公安委員による対象の監視中事案██████が発生したことから、対象は通常戦闘および超常戦闘において十分に実用的な水準の技能を保持していると考えられます。
対象は超常存在による精神汚染にきわめて高いレベルの耐性を保持していることが示唆されています。現在、対象が過去になんらかの存在から精神的影響を受けた兆候は観察されていません。
このことから対象は強度の現実改変能力者であるか、もしくは現実再構成からの防御的機構を有していると思われます。実験中の事故によって制御不可能な状況を引き起こすことを避けるため、
現在対象の現実改変能力を数量的に測定しようとする全ての試みは禁止されています。
対象を終了させようとする試みは、試行が引き起こす危険性、および現在の技術水準における試行自体の無意味さによって推奨されません。
何らかの方法によって終了された対象はただちに一切の物理的形状および物理的痕跡を消失させ、それを阻止しようと試みられるどのような方法を経た後によっても、数日後に対象実体は復活します。
復活までの期間は95％信頼区間において2.1-4.2日です。
対象は図書委員会連絡室（以下、LLO）議長として知られています。LLOは超常存在に対処するために設立された図書委員会の特務組織であり、図書委員会本庁舎六階にその本部があります。
LLOは公的、非公的問わず、常世島島外の組織団体との非常に密接な連携を行っており、LLOの報道官はこの目的を出現した超常存在の早急な発見と確保のためだと主張しています。
この主張はこれまでのLLOの実績からして合理的と考えられますが、しかしながら、複数の世界的大企業や非政府組織がLLOに無視できない額の企業献金や団体献金を行っていることには留意すべきです。
LLOはこれら献金に係る会計処理の内容について秘匿しており、図書委員会上層部にも報告していませんが、この問題がこれまでに図書委員会で追求されたことはありません。
LLO並びに清水はこの問題を看過する代償として、図書委員会上層部に対し通常の業務を超えたなんらかの対価を提供している可能性があります。
このことから、対象の政治的コネクションについてさらなる深部調査が求められています。
清水が入庁して以来、LLOは急速に拡大を続けています。とくにLLO直属のMALTSと称される機動部隊はここ数年で最も拡充されており、
風紀公安両委員会のような警察権を持たないものの、超常戦闘においては両委員会の保有戦力と同等の戦力を有している可能性があります。
この武装組織についてはさらなる調査を実行すべきだと考えられます。これまでのところ、LLOの機動部隊が両委員会の部隊と明確に武力衝突したという客観的証拠は存在しません。
現在までのところ意思疎通を通じて対象は概ね人類に友好的であり、対象の不確実性にまつわるリスクを考慮したとしても、
対象の持つ知識及び能力は混乱期の文明社会の問題を解決し、危機を回避するために有効な手段であると考えられています。
対象の収容は可能ですが、望ましくないと考えられるため、公安委員会は風紀委員会と共同して対象を特定監視対象リストに登録し、その行動を監視するに留めます。
対象には少なくとも週に1回、1回あたり1時間以上の公安もしくは風紀委員による面談が要請されます。
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