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異世界と繋がる《門》を通り、《龍獄》と呼ばれる世界からやって来るドラゴン。
完全なる個として各々が独立しているこのドラゴン達は基本的に死ぬという事が無い。
負傷はするが異様な速度で再生し、鱗は強靭且つ幾重もの防御式が折り重なっている。
圧縮詠唱により人間の上位魔術師数十人分の魔術を非常識な速度と範囲で連射も可能。
吐息（ブレス）や爪、牙や尾による攻撃も非常に強力で他者を圧倒する破壊と暴力の化身。
（戦闘能力にはある程度の個体差はあるが、最弱の貴種龍でも不死性は確実に備えている）
この世界に貴種龍が《門》を通じて唐突に来襲する事により引き起こされる災害の事を主にこう呼んでいる。
過去１００年程の間に何度か起きており、その際に繋がった《門》から貴種龍の世界へと踏み込んだ調査隊がいた。
彼らの証言によれば、”世界を取り巻くかの如く、神のように７体の貴種龍がひしめき合っていた”とされている。
そこは後に龍の地獄――《龍獄》と呼ばれる事となる。現在は調査そのものが極めて困難な状況で観測も難しい。
《門》から元の世界に押し返す（もしくは勝手に帰る）しか対抗手段のない貴種龍を当時の人々は恐れた。
食事や生殖の必要は一切無く単独で個として成立している。嗜好品の感覚で異能や魔術を使った後に発生する残り香を喰らう。
それは直接人間を食べても摂取出来る上にそちらの方が美味らしく、気紛れ且つ無差別に人間を襲う事もある。
大型の翼は物理法則を超えた飛行を可能とし、それぞれ司る属性を利用した高密度の防御結界を幾重にも渡り展開している。
不死殺しや龍殺しなどの極一部の特性を除けば、人間が相応の策も無しに真っ向から立ち向かうのはほぼ不可能とされている。
（ただし、不死殺しや龍殺しは弱点ではあるが決定打には至らない＝完全に存在自体を滅ぼす事は不可能。）
念話や龍言語、こちらの世界の言語による意思疎通は可能だがそれは天災と会話を試みるようなもので難易度はかなり高い。
天候の概念を司る緑龍。貴種龍の中では比較的穏やかな気性だが、それでもただ歩くだけで災害級の被害が起きる。
今からおよそ十数年前にもこちらの世界に現れ、しばらく気紛れに『散歩』をしてから《門》を通じて帰って行った。
圧縮詠唱による無数の魔力砲弾を作り出し、飽和攻撃にて対象地域を殲滅する大魔術爆撃がメインの攻撃手段。
貴種龍の中でも特に速度に優れており、その巨体に見合わず攻撃を当てるのすら至難の業とされている。
炎熱の概念を司る赤龍。普段は怠惰だが人間に対しては攻撃的で獰猛。積極的に人間を襲って捕食し周囲に破壊を撒き散らす。
過去に現れた際には、とある街の９割に相当する人間を喰らい尽くし、極少数しか生き残らなかった程に危険。
圧縮詠唱が翠龍『オーバーハウザー』を上回る速度と多彩さで、火炎/爆撃魔術を中心に破壊や略奪に特化した魔術が多い。
爪や牙、尻尾による肉弾戦も貴種龍の中でも１，２を争う程に苛烈。更に有り余る熱量により周囲が勝手に炎上する。
現在は意識と魔力の一部が、常世学園生徒■■■■を依り代として顕現しているが本体顕現の危険性は極小とされている。
詳細不明（＊設定や加筆はご自由に）
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