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スカイスポーツ競技 エ ア ー ス イ ム |
【S-Wing(スウィング)】と呼ぶ魔道具を用いる事で飛行し、空中で様々な要素で競い合うスカイスポーツである。 【エアースイム】に参加する競技者の事を、【スカイスイマー】と呼ぶ場合もある。 |
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魔道具:S-Wing
飛行膜と保護膜/設定項目と製品例/設定方法
競技種目
バルーンファイト/1㎞エアースイム/周回性エアースイム/スカイファイト
各種用語
空を飛ぶために開発された魔道具。
かつては軍事運用を目的に研究されていた技術が元だったが、軍事運用するには性能とコストが釣り合っておらず、一般に降ろされた。
結果、スカイスポーツ用魔道具として開発、販売されることになる。
S-Wingは【脚】【腕】【腰】【背】の各部位用の四種類があり、それぞれ性能が異なる。
中でも【脚】用S-Wingは飛行するための機能を搭載している、全ての基本となるS-Wingであり、これがないと飛行そのものができない。
【腕】【腰】【背】は【脚】による飛行を補助、強化するための補助用S-Wingであり、使用は任意とされている。
S-Wingは基本的に【脚】+一部位~二部位の装着が推奨されている。
しかし、エアースイムのルール上では、【脚】さえ装着していれば参加可能である。
S-Wingには複数の設定項目があり、装着数や部位、設定と合わせて多様な性能を発揮するようになっている。
【脚部用S-Wing】
エアースイム参加の前提となる、飛行をするための必須魔道具。
スキーブーツのような形状の特殊プラスチックで作られた魔道具であり、飛行魔術が込められた合成樹脂で成形される。
これを装着することで、踵付近から魔力の翼が形成され、使用者の意思に連動して飛行が可能になる。
【腕部用S-Wing】
姿勢制御をサポートする、腕に装着するタイプのS-Wing。
形状や素材も様々で、手袋、グローブ、アームガード、ブレスレットなど、多様性がありアクセサリー的にも扱われる。
初心者に装着を奨励されるS-Wingであり、また、【有効打撃】の判定を取りやすくなるという特徴がある。
【腰部用S-Wing】
腰部に装着するS-Wingで、ベルト型やスカート型などこれも様々な形状がある。
旋回を補助し、【保護膜】(後述)を厚くする特徴を持っている。
【保護膜】が厚くなると【有効打撃】を取られにくくなるため、好んで使用する選手も多い。
【背部用S-Wing】
最高速度を大きく上げる特徴を持った、背部に装着するS-Wing。
形状は翼状、ブースター、フィン、など様々だが、基本的に大型でS-Wingの中で最も重い。
スピードを求めるのなら、まず装着を考える部位となっている。
脚部S-Wingからは、特殊な魔力膜が発生し、装着者の全身を覆う。
それが【飛行膜】と【保護膜】である。
どちらも飛行に際して必須の魔力膜であり、脚部S-Wingにその魔術機構が搭載されている。
脚部S-Wingが装着必須な理由であり、他の部位にはこれを補助する機能しかない。
魔力膜同士は全て、磁石の同極のように反発し合う性質がある。
そのため、接触するとその強さによって弾かれあう事になる。
S-Wingには【最高速度】【初速】【制御】【保護強度】の設定項目があり、各数値を設定する事で自由なカスタマイズが可能となっている。
部位や製品によって下限値や上限値も様々で、一つの数値に特化することも、バランスをとる事もできる。
この設定項目の数値によって、選手ごとの【スタイル】の傾向が決定する。
【スタイル】は傾向によって四種類の呼称があり、【オールラウンダー】【ファイター】【スピーダー】【ディフェンダー】とそれぞれ呼ばれる。
製品紹介 |
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S-Wingは出荷状態のデフォルトで使用できるように設定されているが、細かな数値は装着者の任意に変更可能である。
その際は、製品に同梱される設定用端末を起動し、一定のルールに従って設定を行える。
基本的に設定用端末は同梱されていた製品専用に紐づけされており、それ以外では専用の機材のあるショップでのみメンテナンス、設定が可能である。
エアースイムには複数の競技種目があり、それぞれで大会が開かれている。
いずれもが多人数種目であり、選手二人以上で行われる。
しかし、現在は競技人口の減少もあり、個人種目の開催も協議されている。
300m四方の立方範囲内に(参加選手数*10)個のランダムに自立飛行するバルーンが設置される。
バルーンはS-Wingを装着している状態で接触することで破壊でき、バルーンを一つ破壊するごとに得点が1ポイント加算される。
なお、選手同士の接触による【有効打撃】(後述)の判定を得ると、打撃を受けた側は1ポイント減算され、与えた側は1ポイント加算される。
バルーンが全て破壊されるか、10分の試合時間が終了すると試合終了となる。
終了時、同点の選手がいる場合、同点の選手だけで5分間の延長戦が行われる。
同点の選手が居なくなるまで延長戦は繰り返し行われ、最終的に残った一人が勝者となる。
大会では合計3試合(三日間各日1試合)が行われ、各試合での勝者と、3試合での合計獲得ポイントによる総合優勝者が決定する。
総合優勝は同点の場合もあるが、その場合は総合優勝者は無しとされる。
障害物無しの1㎞の直線距離で主にスピードを競う種目。
参加登録の際に申請されたS-Wingの設定(※後述)によって、参加選手ごとにゴール距離が変わりハンデが設定される。
基本的に最高速度が速い選手が遠くなり、遅い選手ほど近くなる。
スピード種目ではあるものの、こうしたハンデが設定されるのは、選手同士の妨害が許可されているため。
また、この種目では【有効打撃】の判定を取られた時点で失格となり、退場することになる。
速度に優れた設定をしていても、ドッグファイトに向いた選手に打撃を取られ失格することも多い。
しかし、スピードに乗った選手から【有効打撃】を取るのは難しく、妨害しようとして反対に、速度に乗った選手の接触で【有効打撃】を取られるケースも多い。
とはいえ接触が発生すれば当然速度は落ちるため、この種目の本質は単なる【有効打撃】の獲得ではなく、如何に他選手を回避し、また妨害しつつ加速するかという、戦略性にある。
単純なスピード勝負ではないため、参加者のS-Wing設定は様々である。
1試合における参加者は最大で5人。
大会では勝ち抜け制で、優勝者が決まるまで試合が行われる。
参加選手数によっては大会日数が異なり、最短で二日、過去最長で七日間。
様々な障害物が設置されたコースを周回し、順位を競う種目。
以前は加速用のボードも設置されていたが、近年撤廃された。
コースは大会ごとに変わり、多種多様な障害物やコース設計によって、選手を出迎える。
コースは大会開始前に予告され、S-Wingの設定もそれに合わせて変更してよい事になっている。
この種目では【有効打撃】が適用されることはないが、他選手への攻撃は許可されている。
スピードで駆け抜けるか、障害物を活かし他選手を抑えて勝つのか、選手によって戦い方が様々な種目。
1試合の参加者は最大で12人。
本選の前に予選があり、予選の順位で本選でのスタート位置が決まる。
予選と本選でS-Wingの設定変更も可能なため、選手同士の読み合いもまたこの種目の醍醐味となっている。
余談だが、最も多く大会が開催される種目でもあり、また競馬などのように着順を予想する賭博も行われる。
エアースイムの中でも特に金銭が動く種目であるため、賞金目当てに参加する選手も多い。
また、一般的にエアースイムと言われるとこの種目が挙げられる程度には、外部での知名度が高い。
エアースイムを代表する、花形とも言える種目であり、最も参加選手が多い。
300m四方の範囲でドックファイトを行う、空中総合格闘技、とも言える種目である。
エアースイムで最も派手な戦いが見れる種目であり、選手たちが入り乱れて打ち合う光景は圧巻。
制限時間は10分で、その間の飛行時間と【有効打撃】数でポイントを獲得する。
飛行時間は2秒ごとに1点が加算され、【有効打撃】は一回で20点となる。
また、【有効打撃】を取られた選手にはペナルティが発生し、強制的に場外へと転移され20秒後に試合復帰が可能となる。
一度も【有効打撃】を取られることなく試合を終えた選手には、100点のボーナスポイントが与えられる。
バルーンファイト同様、一位同点の場合は、同点の選手同士で延長戦が行われる。
延長戦は5分間だが、決着がつかなかった場合はそのまま、【有効打撃】を取られたら退場のサドンデスルールとなる。
延長戦の前には3分間のインターバルがあり、その間にS-Wingの設定変更が許可されている。
大会は参加選手数によって、最大10人までのグループ分けがされる。
グループ毎に上位三名が勝ち抜け、再度のグループ分け後、同様に試合が行われるトーナメント方式である。
決勝での上位三名までが表彰される。
スカイファイトでの優勝者は、まさしくスカイスイマーたちの頂点とされ【トップスイマー】と呼ばれる。
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