公式イベント「裏常世渋谷「朧車」討伐」

裏常世渋谷「朧車(オボログルマ)」討伐
「異界を奔る妖の列車を破壊せよ」
期間:9/27~10/4(予定。場合によっては延長の可能性あり)
場所:「裏常世渋谷」(チャットルーム「常世渋谷」内。Freeルームでの代用可能)
参加条件:公式イベントのため、参加条件は無し。裏常世渋谷関係の組織に未所属でも、裏常世渋谷に迷い込むことが可能

イベント概要

 「裏常世渋谷」に中規模の怪異が出現したという報が、裏常世渋谷に潜入していた祭祀局員によって齎された。
 裏常世渋谷の調査に携わる祭祀局を始め、風紀委員会など各種委員会の「裏常世渋谷」関係部署にも情報は伝えられている。
 また、一部学生や教員が設立した裏常世渋谷関係組織にもその情報は迅速に伝わった。

 出現した怪異は「朧車」、あるいはそれに類する存在と確認され、「朧車」の呼称が与えられた。
 妖怪画などで知られるような「朧車」とは異なり、牛車の前面に巨大な顔がある姿ではなく、電車の先頭車両の前面に巨大な顔を持つ存在として出現している。
 裏常世渋谷を走る「電車・地下鉄」(これらも正体が明確ではない存在ではあるが)に何かが「憑依」し、「朧車」と化したのではないかと祭祀局は推測しているが、原因の究明は現在の所困難である。
 明らかにするためには「朧車」に関する調査が必要となるだろう。

 「朧車」は破壊的な性格が強く、裏常世渋谷の高架線路を高速で走り回る他、地下領域から地上に飛び出し、裏常世渋谷の地上を駆け回る姿が報告されている。
 二台の朧車が「車争い」を行い、互いにぶつかりあいながら暴走を続ける姿も確認された。
 「朧車」は一台だけではなく複数台確認されている。

 「朧車」は意志疎通や友好関係を結ぶことは困難であり、学生として受け入れることは不可能と判断された。
 同時に祭祀局や各種委員会の裏常世渋谷関係部署は、「朧車」の除霊・討伐・鎮定を決定した。
 委員会の下部組織や協力組織にも「朧車」の破壊命令、協力要請は伝達されている。

 基本的に裏常世渋谷の一部が物理的に破壊されたとしても、現実の常世渋谷に影響を与えることはない。
 破壊された箇所も自動的に復元されることが確認されている。
 「朧車」が裏常世渋谷で暴走していたとしても、それ自体は(現実の常世渋谷においては)大きな脅威とはならない。

 しかし、「朧車」が現実の常世渋谷に現れる懸念が祭祀局や各種委員会の対霊部署から報告され、未然に防がれたものの現実に鉄道委員会の管理する車両の一台が「朧車」化しかけた事件が発生したこともあり、驚異として判定された。
 裏常世渋谷からの「呪詛」の影響ではないかとも目されている。
 そのために、裏常世渋谷での「朧車」除霊・討伐・鎮定作戦が様々な組織によって(あるいは個人によって)現在行われている。

 常世学園の公共の安全と秩序の維持に支障をきたす存在として今回出現した「朧車」は認定され、討伐・破壊の対象となったのであった。
 なお、「裏常世渋谷」は公には存在が秘匿されているため、この事件に関しては公表はされず、常世島内のニュースに取り上げられることもない。
 ただし、学生間の噂、ネットワーク上の噂、都市伝説のようなものとして広まることはあるだろう。

 興味を懐き、常世渋谷に赴いた際に「裏常世渋谷」に迷い込者も確認されている。
 常世渋谷の駅に列車が進入した際に、「裏常世渋谷」に迷い込んでしまい、「朧車」の内部に転移してしまような事例も発生しているという。

「朧車」に関するデータ

 討伐対象である「朧車」は、常世渋谷の領域と重なる形で存在する異空間、いわゆる「裏常世渋谷」内の「電車」「地下鉄」の車両に「何か」が憑依し怪異化したものと推測される。
 対象は裏常世渋谷内を高速で移動し、建築物などの破壊を行っている。
 裏常世渋谷内が破壊されたとしても現実の常世渋谷に影響を及ぼすことはないが、対象によって現実の常世渋谷に「呪詛」、「憑依」などの霊性が発生する可能性が確認され、討伐・破壊が決定された。
 対象は「裏常世渋谷」に存在する車両が「朧車」と化したものであるため、そもそも尋常の車両とは異なるものの破壊が可能であることが確認されている。
 破壊の方法としては以下の二つが挙げられる。

  1. 車両に取り付いた「朧車」を除霊・鎮伏することで「朧車」を消滅させる霊的な方法。
  2. 「朧車」の取り付いた車両に物理的な攻撃を加えることで破壊する方法

 以上のように、物理兵器、異能、魔術、祓などの祭祀行為、その他特殊能力での対象の除霊・破壊等が可能である。
 「朧車」を物理的に破壊した場合でも、憑依した「何か」は消滅する。
 基本的に外部からの破壊が想定されているものの、「朧車」の車両に乗り込むことに成功した場合は、車両内部に存在する「朧車」の怪異そのものを消滅させることによっても「朧車」の破壊は可能である。
 怪異としての脅威は中規模であるが、その数は多く、一度討伐したとしてもしばらく後に復活することも確認されている。
 しかし、討伐の結果、全体的な発生件数は減少しており、このまま討伐を続ければ事態は沈静化すると思われる。

 戦闘能力は高く、突進の他に「炎を身にまとう」「呪詛を行う」「変形を行い武器などを出現させる」というような個体も確認されているため、危険度は高い。
 「朧車」自身が別の怪異を出現させ、討伐者を攻撃することや、「朧車」内部の怪異を守らせるような事例も報告されている。
 一部、言語を解し、言語を使用する個体も確認されているが、それは裏常世渋谷内の「悪霊」の類の怨嗟の声を反復しているだけである可能性が指摘されている。

 裏常世渋谷での長時間の活動は心身に不調をきたす場合があるため、討伐や破壊作戦については交代で行われることが基本となっている。

確認された「朧車」個体の情報

PL向け情報


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