No.506 (マユズミ) (カオル)

https://guest-land.sakura.ne.jp/tokoyo/pclist2/img/1718153038.png性別女性
外見年齢14歳
種族人間
立場生徒
学年3年生
世界地球
居住場所堅磐寮
異能視界過敏
魔術電脳魔術
特殊能力供儀体質
所属図書委員

設定

概要

身長150cm未満の小柄な少女。堅磐寮在住の図書委員で、元違反学生。
種族は半人間、半怪異。かつては純粋な人間であったが、怪異(粘体(スライム))による
浸食を受け、部分的にその性質を受け継ぐに至った。

自己に精神負担を強いる異能、一部他者に社会的負担を強いる体質(後述)を
有している。過去、それらの影響で苦労を強いられたため、他者との関係構築、
並びに "普通の社会生活" に負い目を感じている。

異能『視界過敏』

他者の視界に入った際、触覚でそれを感知するパッシブ型の異能。
視覚範囲内なら常に反応するが、距離が開いていたり弱視によって
はっきり見えない場合は、その分触覚反応も弱くなる。

ただし視線が触れた(直視された)場合は反応が過敏になる。
異能の封印制限措置が行われていない場合、
身悶えしてまともに行動が取れなくなるほど。

また、触覚反応は視覚の主の感情を色濃く反映する。
視界に入っただけならただ触れられただけと変わらないが、
例えば害意を含んだ視線を向けられれば痛みを伴う。

触覚に物理的圧力はなく、害意の籠った視線でも傷が付くことはない。
しかし心理的な圧迫感/錯覚を伴うため、1方向から大勢の視線を
受けると同方向に進めなくなったり、押し返されて転んだりもする。

当初は視線にのみ反応する(直視された場合のみ感覚を伴う)異能
『視線過敏』として登録されていたが、
怪異に襲われたのをきっかけに範囲、及び感度が拡大強化された。
この変化を『異能ステージ説』に当てはめた結果、
2ndStageに進化した異能『視界過敏』として改められるに至った。

1stStage時点でも鬱症状、それに伴う心因性幻触や自傷行為に発展する
精神疲労を伴う極めてデメリット色の強い異能であり、『異能疾患』と
評されたこともある。

素の状態では日常生活を送ることさえままならず、
異能弱化/封印制限措置が認められている。

特殊能力

『供儀体質』

『贄』の役割に特化して調整/継承を繰り返した家系の末裔。
『最上の贄』であるがために捧げられた側はそれ以上の、それ以外の
要求権を失う。自己の犠牲と引き換えに、人知の及ばぬ超越存在を
無力化するために調律された何よりも甘美な『餌』。

当初は『捧げるべき対象』が既に定められていたため『餌』としての
性質はなりを潜め、霊的存在のみを惹きつける『親霊体質』としての
限定的な発露に留まっていた。しかし怪異との接触、呪的手段による
干渉でプロテクトが破壊された結果、魔力、精気などを糧にする種を
誰彼構わず誘惑するようになった。

魔力、妖力、精気、感情、或いはもっと曖昧なスピリチュアルな何か。
カタチの無い何かを糧にする者は、黛薫から美酒か甘露の如き芳香を
感じ取り、ともすれば理性を失いかねない凶悪な捕食への衝動を覚える。

現在はその危険性から特例的に対策措置が取られているが、根本的な
解決方法が見つからないため対症療法に留まっている。具体的に言うと
防護、倦厭効果のある護符を複数所持することによる強引な相殺。
『最高の餌』に『最悪の味付け』を付け足すことで辛うじて怪異の襲撃を
防ぐことに成功しているが、場合によっては逆上を招く危うさもある。

『虚視の魔眼』

『供儀体質』同様、家系/血統と紐付けられて継承されてきた体質。
本来捧げられるべき対象が『虚無』に親しい存在であったことに由来する。

『存在しないモノを見る力』を持つ左眼の魔眼。
魔眼としての格は高いが、条件が限定的すぎて発動はまずあり得ない。
当人の認識では『"何もない" が見える』となっているが、
『何も見えない』との差異が説明できないため、盲目として扱われる。

目に見えずとも実在が確かなモノは視認することが出来ず、魔力や
風の流れ、空気や音も見ることは出来ないため、基本役に立たない。
存在強度の低い低級霊ならぼんやり見えるものの、自己を確立した
悪霊や神霊は視認出来ない。

認識阻害、隠蔽をはじめとする『実在性/存在強度』を下げる行為には
アンチテーゼとして働くが、当人曰く『見えるようになる』のではなく
『分かる』だけなのだという。

魔術

素養

知識面、技術面では年齢にそぐわない才知を発揮する一方で、
適正、素養に関しては絶望的。これは『供儀体質』の継承に際し
『使われる側』の立場を固着するため、神秘の『行使』との縁を
可能性レベルで絶たれていたことに由来する。

現在は本来捧げられるべき対象との契約を『魂ごと削ぎ落す』形で
破棄しており、向いていないなりに行使自体は可能になっている。
ただし適正がない状態を後付けで改善しただけであり、同年代の
魔術師より成長、修練の面でディスアドバンテージを背負っている他、
適正の獲得に際して魂が損耗しているため、依然として素養は下の下。

年齢や適性に不釣り合いな魔術知識は素養を絶たれていたことに由来する。
食を絶たれれば飢えるように、水を絶たれれば渇くように、
『行使』との縁を絶たれた欠落こそが彼女を魔術への渇望に駆り立てた。
抗いようのない魔術への渇望は彼女の智の源泉であると同時に、
かつて違反学生へと身を落とした元凶でもある。


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