クローデット・ルナン

http://guest-land.sakura.ne.jp/cgi-bin/uploda/src/aca1.png性別
年齢20
種族人間
立場学生
学年2年生
異能なし
魔術幅広く使用
世界地球
委員会公安委員会
所属レコンキスタ

設定

Claudette Renan
2月19日生まれ。右利き。
柔らかくカールを巻いた(天然である)やや暗めの銀髪は肩を少し超える程度の長さ。陶器のように白く艶やかな肌と、大きな青い瞳が人形めいて美しい女性。一人称は「あたくし」。
身長は167㎝で、出るところはそれなり(あくまで「それなり」)に出、引っ込むところは引っ込んでいる体型。制服着用の必要がない場合はクラシカルロリィタ調のファッションに身を包んでいる事が多い。ゴシックロリィタは戦闘服である。やや小さめの羽根扇子を携帯。

「各地から収集される膨大な魔術の知識を得るため」にフランスの魔術研究機関からやってきた留学生。2年生に編入されている。
異界と繋がる門が開く遥か昔から続いてきた魔術師の名家の出身で、自身が元いた魔術研究機関の設立にも祖父が携わっている。経済的には何ら困るところがなく、学生街の高級住宅街のこじんまりとした一軒家に、ハウスキーパーの女性と2人で暮らしている。

基本的にはお嬢様言葉を使いたおやかに振る舞うが、意外と他者(特に悪事を働く者)に厳しい。
趣味は魔術研究、というほど魔術の探究には熱心だが、異世界の魔術の修得には消極的である。(知識収集はそれなりに行う)

実は、極右思想団体【レコンキスタ】の中でも特に排他思想の強いフランス支部で実働部隊の司令官の1人を務めており、フランス支部発起人の中でも特に異世界人・異能者への悪意の強かった女性の曾孫。
その女性の思想を強烈に刷り込まれており、
「異能者はもちろん異世界人もその血を引く者も、それらに友好的な一般人も死んでしまえば良い」
くらいに考えている。
『魔術や異能、異世界とこの世界を融和させるための社会実験としての「常世学園」の破壊・実験阻止』
が、来島の真の目的。(一応、魔術の知識修得も嘘ではないが)
ただし、目的が遠大なため、まずはその目的に必要な影響力を得るため、現在のところは猫を被ってたおやかな態度を極力崩さないようにしている。羽根扇子は魔術も仕込まれているが、本心が顔に出そうな時にそれを隠すために持ち歩いているようだ。

※なお、フランスの当局にはまだ顔と名前は完全には割れていないが、クローデットが指揮し、現場に赴いて為した所業(10件以上のテロの計画に携わり、そのうち半数は自ら部隊を率いている)は"炎の魔女"という特定人物が指揮したもの、という程度の特定はされている。

悪人にやたら厳しいのは、「常世学園」への悪意をまとめてぶつける相手として自然なため。
「魔術師ではないし【レコンキスタ】の大義にも賛成はしないが、異能を持たず、異能者と積極的に馴染むわけではない一般人の善人」
には、人並みの善意を向ける事はある。(…が、「常世学園」の性質上、そんな機会はまずないだろう)
また、身内には(歪んだ思想以外の点では)結構親身に接するようだ。

能力

魔術研究機関出身なだけあって、多様なシステムの多様な魔術を幅広く使える。得意なのは属性魔術と錬金術、魔具作成術に白魔術。
属性の中では、炎を扱うのが得意。
身体を動かすのは得意ではないが、結界・防御魔術も長けるので近距離に詰まられてすぐに困る事はあまりないようだ。身体能力強化の魔術も一通りの知識はあるが、その能力を戦闘で活かす技術が無いため、あまり使わない。
(ゴシックロリィタが戦闘服なのも、その大量の装飾品に様々な魔術が仕込まれているため)

憎悪によって彩られた過激思想を刷り込まれて精神を侵されているため、
「行使の代償に術者の精神を蝕む」
タイプの魔術の行使に比較的耐性がある。同様に、精神面に作用する異能に対する耐性が一般人以上に強い。
(本人は「自分は選ばれた人間だから耐性があるのだ」と思っている)

使用した、ロール上見せた魔術

・光の剣(エペ・ドゥ・レイヨン)
無詠唱、無属性の光のレーザー攻撃。
出力は任意で調節出来る模様。

・魔具作製
自動発動する防御魔術を仕込んだ魔具を作製して自ら身に付けている事が多い。他の魔術を仕込んだ魔具も色々作れるらしい。

・「古い言葉」
古の地球に干渉していたもの達の言葉。禁書や「接触する・知ると精神に異常をきたす類のもの達」に対抗したり、従えたりするための言葉。学んでいない者には言葉として認識する事が出来ない。
一種の言霊であり、魔力はさほど使わないが、普通は修得・使用すると精神に異常をきたす(程度には個人差あり)ため、よほど耐性が無い限り本末転倒となる。

・風の鎧(キュイラス・ドゥ・ヴァン)
風の刃を自分の周囲に荒れ狂わせる事で近接攻撃等から身を守る攻防一体の属性魔術。
詠唱:風よ、我の守護となり触れるものを切り刻まん

・炎の嵐(ウラガン・ドゥ・フラム)
渦巻く炎を敵にまとわりつかせる属性魔術。
炎の温度・範囲は込める魔力量で調整が利くらしい。
詠唱:炎よ、我が敵を捕らえて焼き尽くせ

・大地の牙(クロ・ドゥ・テール)
地面から尖った岩を隆起させ、敵を突き刺したり圧し潰したりする属性魔術。
範囲を絞れば単体相手にも使えるが、基本的には範囲攻撃。ただし空中の敵には効率が悪い。
詠唱:地の怒りよ、我が敵に牙を剥け

・鋼の大槌(マッス・ドゥ・アシエ)
巨大な金属塊を出現させ、敵の頭上から落とす。四大元素からは外れるが、一応属性魔術。
金属塊の大きさ、材質は結構調整が利く。クローデットは結構えげつない重量のものを出す事が可能。
詠唱:鋼よ、その質量によりて我が敵を圧し潰せ

・浮遊(フロッテゾン)
物や人(自分含む)を浮遊させ、ゆっくりと移動させる事が出来る。無詠唱で使用可能。

・治癒(ゲリゾン)
傷を癒す、オーソドックスな治癒魔術。魔具の補助を得れば、かなりの重症も完治させられる。
詠唱:我が友に癒しを与えん

装備している魔具リスト(判明分)

・物理防御魔術
魔術や異能によらない攻撃・ダメージを自動で無効化する。攻撃を透過させた上で「無かった事にしている」場合が多いが、意図して結界のように展開する事も可能らしい。
無効化した時に、鈴が鳴るような音が聞こえる。無効化出来るダメージ上限は不明だが、かなりの強度のようだ。
装備個数は状況による模様。

・魔術防御魔術
魔術による攻撃や干渉を自動で無効化する。意図して結界のように展開する事も可能。
無効化出来るダメージ上限は不明だが、かなりの強度のようだ。装備個数は状況による模様。

・異能防御魔術
異能による攻撃や干渉を自動で無効化する。意図して結界のように展開する事も可能。
無効化出来るダメージ上限は不明だが、かなりの強度のようだ。魔具を作製する際にはかなり魔力を消費するらしい。

・脚力強化魔術
ブーツに仕込まれている。
足を動かすタイプの運動能力(走る、跳ぶなど)を高めるが、クローデットがさほど身体を動かす訓練をしていないので、活かされる機会はさほど無い。

・魔術効果増幅
魔術の効果を増幅させる。基本的には魔方陣術によるもの。
魔力をエコーのように反響させ、増幅させることで効果を上げているので、ほぼ魔力を使うタイプの魔術専用。

家族及びクローデットとの関わり

・ルナン家

中世以前から続き、魔女狩りを経てなお残ってきた魔術師の一族。
【レコンキスタ】フランス支部の立ち上げに大きく関わっているが、それとは関係ない魔術研究面でも無視出来ない程度の貢献がある。
魔術関連の私的蔵書はフランス有数。

・曾祖母:ディアーヌ・ルナン

白い髪に赤い瞳を持つ老婆。
魔術師迫害の歴史を保護者から刷り込まれ、否認の歴史の中で中年時代までを過ごした女性。
異世界や異能が21世紀初頭に現れ始め(その抗争で異世界人や異能者を排斥する政治勢力に夫、子ども2人と共に加担し、娘を1人失っている)、魔術の存在認定が「ついで」のようだったことを妬み、そして世界がそれらとの融和を模索した事で
「魔術師はあれだけ迫害されてきたのに、異世界人や異能者が当たり前のように存在を認められるなんて許さない」
と憤り、【レコンキスタ】フランス支部立ち上げに参加した。フランス支部の思想が過激で暴力の色が濃いのはディアーヌの影響が大きい。
クローデットが小さい頃は高齢ながらも壮健だったため、クローデットの面倒を見ながら自身の思想を刷り込んでいた。
百歳近いだろう現在も存命。肉体も衰え、随分耄碌しているが、異世界人や異能者に対しての憎悪だけは健在である。
【レコンキスタ】草創期は禁術(精神系)を多数使いこなしたが、それ以前には白魔術を得意としており、「損傷が少なく」「死んで間もない」者であれば、蘇生が可能なほどだった。

・曾祖父:フランシス・ルナン

故人。クローデットが生まれる前に亡くなっている。
フランソワがディアーヌの思想をクローデットほど内面化していない事、アルベールが【レコンキスタ】の大義を疑うまでになった事を考慮すると、穏健で柔軟な人物だったと思われる。
アルベールが幼い頃に病没。フランシスの生前から【レコンキスタ】としての活動をしていたディアーヌだが、苛烈さを増したのはフランシスの死後である。

・祖父:フランソワ・ルナン

【レコンキスタ】フランス支部幹部。
ディアーヌの思想を、クローデットほどではないが受け継いでいる。
アルベールがディアーヌの思想はもちろん、【レコンキスタ】の大義にも懐疑的になってしまった事を悔やんでおり、アルベールをクローデットから遠ざけ、クローデットを積極的にディアーヌに預けていた。
母国の魔術研究機関立ち上げに参加し、クローデットもそこに在籍しているが、その研究機関自体は【レコンキスタ】と直接の関係はない。

属性魔術を高度に使いこなし、一部を禁術の域にまで高めている。
得意な属性は土。

・祖母:ソフィー・ルナン

【レコンキスタ】フランス支部構成員。
ディアーヌの思想にさほど興味は無いが、それなりに強い選民思想の持ち主で、【レコンキスタ】を居心地良く思っている。
召喚術を得意としている。

・父:アルベール・ルナン

【レコンキスタ】フランス支部構成員だが、血族の関係で籍を残しているだけで、あまり関わりたがらない。
20代前半までは【レコンキスタ】の大義に忠実に「異世界の魔術に対抗する術を身につける・編み出す」目的で異世界の魔術を研究していたのだが、やがてそちらの方が主眼になってしまい、研究の過程で異世界人等とも交流をしていった結果【レコンキスタ】の大義にも懐疑的になってしまった。
魔術研究大好きの変人だが、人との交流は好きで悪人ではない模様。今でも「異世界魔術研究」目的で世界中を回っており、「常世学園」にも資料閲覧目的で「財団」から許可を得て滞在したことがある。
異世界の魔術の研究成果は両親や妻を通じて【レコンキスタ】に伝わっており、【レコンキスタ】に全く貢献していないわけではない。それでも、思想面で肩身は狭いようである。
その思想の伝播を防ぐため、クローデットが幼い頃はクローデットへの接触を禁じられており、クローデットの現状を心配している。
クローデットはアルベールを「【レコンキスタ】の裏切り者」として蔑視している。

クローデット同様多岐に渡る魔術を修め、1対多の戦闘にも対応している。
異界の魔術も数多く修得している上体術の心得もそこそこあるため、実は【レコンキスタ】フランス支部でも白兵戦最強クラスの魔術師である。
(クローデットはその事を知らない)

・母:ブリジット・ルナン

【レコンキスタ】フランス支部構成員。
選民思想の持ち主だが、それ以上に事なかれ主義者。
アルベールとは政略目的の見合い結婚だが、アルベールが【レコンキスタ】の活動に消極的で立場が弱い事に肩身の狭い思いをしており、思想を伝えるため、フランソワがクローデットを積極的にディアーヌに預けようとしたことにも従順に従っていた。
魔具作成術や錬金術を得意としている。クローデットにそれらを教える際、裁縫などの手芸も仕込んでいる。

・ハウスキーパー:ジュリエット・パヴィア

40代前後に見える黒髪に黒い瞳の女性(一応ヨーロッパ系)だが、肉体は引き締まっているようだ。学園都市でクローデットが居住する一軒家の管理や家事を請け負う。
【レコンキスタ】の「ルナン派」に所属する前は警察官だった。
【レコンキスタ】フランス支部構成員で、身体能力強化魔術と総合格闘技のスペシャリスト。クローデットが接近戦を得意とする相手に厳しさを感じた場合、羽根扇子に仕込まれた召喚魔術を発動させてその場に呼び出せるように契約をしている。羽根扇子が折れた場合、召喚魔術は自動的に発動する。
その分もあるのか、ハウスキーパー業務は週4日。クローデットとの相談次第で、三連休を取る事も許されている。

【レコンキスタ】フランス支部内部の派閥としての「ルナン派」

思想としては過激派で、異能者はもちろん異世界人も、彼らに友好的な一般人も排斥する方向である。
(しかし、フランスという国の伝統的な民主主義のあり方ゆえ、近代西欧文明が生み出した社会観に適応しない考え方を持つ異邦人については元々評判が良くなく、それが「過激」である、という認識は常世島の住民に比べると希薄なようだ)
一方、「異能者や異世界人に融和的でない一般人」をむやみやたらに巻き込む事は避けようとする。
そのため、ならず者に近い「同志」とは同じ支部内であってもあまり折り合いが良くない。もちろん、穏健派とはもっと折り合いが良くない。

活動方針は「異世界人・異能者とこの世界の住人の間の融和の破壊を最優先」と「魔術師至上主義」。
魔術を使えない人間が意思決定の上位に来る事はないが、魔術を使えない人間が鉄砲玉にされる事もない。
派閥に所属する魔術を使えない人間は、裏方や物資の運び屋、広報などの役割を担っている。公認されている右派政党にも隠れシンパがいるらしい。
基本的には、魔術を使えない人間が入って来た場合、極力魔術を教授するし、支援も惜しまない。
思想に共鳴する異能を持たない地球人であれば、出自による差別はない。
(が、思想に共鳴する土壌が西欧系以外の文化的バックグラウンドを持たない人間にはあまりないため、比率としては西欧系の人間が多い)


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