獅南蒼二(ししなみ そうじ)

http://guest-land.sakura.ne.jp/cgi-bin/uploda/src/aca709.png性別
年齢38歳
種族人間
立場教師,研究者
異能発現なし
世界地球
所属レコンキスタ

プロフィール


身長176cm
体重71kg

黒髪,やや彫りの深い顔立ち,目元が少し窪んでおり,影をつくっている。 無精髭を生やし,どんな場所でも煙草を吹かす愛煙家。

表向きは魔術学を専門とする研究者であり、魔術学の概念や初歩の魔術、それらを活用しての生活術を教える教師。
さらに異能を発現していない生徒には特別授業として、異能者と対峙した場合の戦闘術や護身術をも指南する。

そんな彼の裏の顔は,極右思想団体【レコンキスタ】極東支部の構成員。
理不尽な存在である異能者を徹底的に排除して“純血”の人間のみによる世界を取り戻すために活動する。
組織内でも獅南は魔術学の研究に傾倒しており,魔術学の発展と普及によって異能を社会から排斥することを最終目標としている。
組織内でも穏健派だが,魔術学や純血の人間にとって障害となりそうな異能者には容赦の無い攻撃を加えることもある。



設定集

Total magic combat

魔術でミニガンの威力を再現するのは困難だが,ミニガンを持った相手を魔術で打ち倒すのは容易い。
という独自の考え方から生まれた,魔術と現代兵器や体術を組み合わせた戦闘術。
自己の持つ魔力の絶対量が少ないため,攻撃そのものは相手に合わせて現代兵器を用いる場合も多い。
また,魔術的にも相手の術式を書き換えたり,空間の魔力を利用したりと,魔力消費量を抑えた戦い方を基本とする。

防御面では,立場上物々しい防具などを身に付けられないため魔術による障壁や幻惑を多用する。
さらに,万が一にも傷を負った場合や,それこそ即死した場合にも対応できるよう,条件発動の治癒魔法を含めて多重の術式を組み込んでおり,外見に似合わず,非常に堅牢である。

なお、最近は両手に魔石を封じた指輪を嵌めており、魔力タンクとして活用しているため大規模な魔術も使うことが出来る。
しかしながら魔力のチャージは不可能であり、魔力容量の底が浅いことに変わりは無い。

Jack of all trades and master of none

獅南蒼二の魔術師としての最大の特徴であり,最大の長所であり,最大の弱点。
彼は、自らが学んだありとあらゆる魔術を使いこなすことができ、特に得意不得意を持たないという珍しいタイプの魔術師である。
さらに、行使された魔術を一目見るだけで、一般的な魔術であればほぼ正確に模倣することができる。
異邦人や魔獣のもつ特殊な魔術であっても、単純なものであればすぐに、複雑なものでも時間をかければある程度模倣してしまう。
その上、他者の魔術を瞬時に解析し、術式を書き換えることも得意としている。
属性など根本を書き換えることはできないが、付加的な部分を書き換えることで事象を変化させてしまう。

例えば、直進する魔法の矢を曲げて術師に撃ち返したり、防御魔法の“向き”を変えて術師を閉じ込めたりすることが可能だ。

上記の技能から、汎用性や応用力に長けているが、自身のもつ魔力の絶対量は決して多くない上に、魔術的な素質が優れているわけでもない。
そのため、純粋な出力では生粋の魔術師に劣る。



以上のような特性から、獅南は“異能”を凌駕することを至高の目的としながらも、戦闘スタイルは専ら“魔術師”を相手とした場合に効力を発揮するという矛盾を内包している。
彼が最も得意とするのは、魔力容量や才能に溢れながらも術式構成力の足りぬ魔術師との戦いである。獅南と対峙した不勉強な魔術師は、自らの魔力によって滅びる事になるだろう。

魔術学覚書

空間移動術

・空間移動術は類似する魔術系統が多く、大抵のものは初歩の魔術とされている。
・空間移動術には,空間操作,時間操作,時空操作の3つの系統が存在する。
・空間操作術の概念では、始点と終点の空間を蜃気楼のように揺らめかせ,振り幅の中で距離を近付けるのが基本である。
・なお,移動の際は服や荷物を引っ張って【連れて行く】のではなく,空気ごと【乗せて行く】ことをイメージすると成功しやすい。

事象再現術について

・魔導書や魔法具,カード等を触媒として,それらに込められた呪いや祈りを,再生、具現化する魔術。
・再現術そのものは初歩の魔術だが,その効果は術者の技量や魔力,触媒との親和性に左右される。
・高度な技量と魔力をもってすれば,物質に魔力を込めて触媒を作成することも可能である。
・触媒作成の基礎は、絵本やタロットカードを使って学ぶ。馴れれば,音が出るバースデーカードや,立体映像つきの手紙などを作ることも可能。
・獅南がこの魔術系統を学んだ師であり,彼の友人である英国の魔術学者はすでに死亡している。

破壊魔術について

・No.53蒼穹との模擬戦闘により模倣した異界の術式。あらゆるものを破壊することに特化している。
・術式そのものは単純な構成だが、その属性は非常に危険である。
・突き詰めれば、齎されるのは物理的な破壊に留まらず、概念から全てを消滅させることさえ可能だろう。
・特殊な魔力を消費するため,この魔法をこの世界で発動させる場合、大きな反作用が生じてしまう。
・最悪の場合、術者が命を失うこととなる可能性もある。
・現時点では触媒に擬似的な生命を与え,反作用の方向を触媒へ向けることで辛うじて発動が可能である。

術式の模倣と改変について

魔力を現象として発現させる場合、その属性や指向性を定めるための術式を構成する必要がある。
例えば火炎魔法であっても、属性は炎だがその指向性は、火球、放射、爆発、炎上、など無数に存在する。
その構成法や組み合わせは文字通り無限であるが、一定の法則性は存在する。
そのため、魔力から現象を構成する瞬間や、発現した現象から術式を読み取ることは不可能では無い。
また、その術式が単純なものであれば、高度な技能をもつ魔術師なら発動後に書き換えることも可能である。
例えば、火球を爆発に上書きして消滅させる、障壁に穴を描き加えて突破する、飛翔方向を180度転換させる、などである。
なお、非常に高い技量を要求される割には、限定的な効果しか得られないが,魔力消費量は非常に少ない。

魔術学部棟第三研究室における魔術学研究

魔力の蓄積について【論文公開中】

内包する魔力量が極端に少ない獅南は、空間の魔力を有効に活用する術式や、少ない魔力を効率良く変換する術式等の構成に長けている。
だが、その一方で高出力の魔術や、大量の魔力を消費する異界の魔術を行使することはできなかった。
そんな弱みを克服するために彼が作り上げたのが、魔力を文字通り貯めておくことのできる触媒と術式である。
魔力をループさせて長時間保全する術式を施し、人工的な魔石を作り出すことができる。
使用する際には術式のループを堰き止めることで、魔力が溢れ、急速に解放される。
なお、作成の際は魔力を生成できる魔術師に“チャージ”してもらう必要があり、大量生産には向かない。

“魔術師喰い”の術式を応用した魔力の生産について【論文公開中】

島に出没する怪物“魔術師喰い”が魔力を吸収することに注目し、その術式を模倣することで魔力の生産を目指した。
なお、模倣可能であったのは魔力の吸収に関する術式のみである。
そのため、純粋な魔力が高濃度で存在する環境下でなければ効果を発揮せず、実用化には至らなかった。

破壊魔術を応用した魔力の生産について【論文公開中】

破壊魔術が“術式”さえ破壊するという点に注目し、それによって“事象”を破壊して魔力化することを目指した。
術式そのものは完成しており、テニスコート9面分ほどの面積で術式を構成し、月光を“破壊”し魔力エネルギーの蓄積実験を行った。
しかし、破壊された月光は、そのエネルギー総量のほとんどが魔力に変換される前に消滅してしまうため、破壊魔法を使っての魔力生産は非常に効率が悪いことが明らかとなった。

旧体系魔術を応用した魔力の生産について【共同研究・進行中】

No.298サリナの故郷で発展した“旧体系魔術”が魔力を事象に100%変換するという点に注目し、術式を反転させて事象を100%魔力へと変換することを目指した。
なお、旧体系魔術は、この世界の魔術とは全く異なる魔術体系であり、感覚的で非常に不安定な魔術である。
これまでの研究によって齎された術式構成と、サリナの助言により、火を高効率で魔力へと変換することに成功した。

しかし、旧体系魔術は獅南にすら完全な模倣が不可能であり、サリナの協力無しには術式を構成することさえままならない。

時間操作術について

禁術の中でも高位の魔術である時間操作術だが,獅南は限定的にこれを行使することができる。
ただしその行使には膨大な量の魔力を必要とする上,限定的な効果しか得ることが出来ない。
魔力さえ供給できるのであれば,彼は自分の身に起きた全てを“無かったこと”にすることが可能である。
尤も,人間としても魔力内包量に乏しい彼では,現状,まず使いこなすことはできない。


特殊環境下でなら,転移荒野において膨大な量の高濃度魔力を練り【時間逆行】術式を発動させたことがある。


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