その力があれば、すべてを変えられると思った


概要

元公安委員会副委員長・西園寺偲が起こした一連の事件の総称。
公安委員会と風紀委員会の対立、公安委員会の信用失墜、『暴走剤』と呼ばれる違法薬物の蔓延など、学園に数々の影響を与えた。

最終的に西園寺偲は公安委員会薬物捜査研究所にて巨大な『炎の巨人』を召喚。
研究区の一部施設が壊滅的被害を受けた。

首謀者・西園寺偲は異能・数列解析<ガウス・ブレイン>の暴走により昏睡状態に陥る。
現在は常世保険病院に入院中。

事件の経過

西園寺偲は違法薬物『変革剤』と『退化剤』を組み合わせ、『暴走剤』と呼ばれる薬物を開発。
これは、接種した者を能力暴走<オーバー・ロード>状態に変化させる危険のある、極めて危険な薬物である。
彼女はデータ収集の為、落第街にこの薬物を売り捌く。

だが、落第街路地裏での違法薬物の取引現場を風紀委員レイチェル・ラムレイに発見される。
この時西園寺偲は公安委員の一人に『暴走剤』を使用。
能力暴走<オーバー・ロード>状態に変化させ、逃走している。

事件の後、落第街では能力暴走<オーバー・ロード>状態になる二級生徒が多発。
学園の治安が一気に悪化。この時から風紀・公安両委員、および有志生徒らによる調査が始まる。

その後も西園寺偲による落第街での実験は続き、風紀・公安両委員会が各地で衝突。
風紀委員会による公安委員会の強制捜査が企図されるに至り、両委員会は一触即発となる。

だが、学園の治安の乱れ、および公安委員会に対する学生の不信を憂いた公安内部から非常連絡局の情報が流出。
内外から非常連絡局、および西園寺偲に対する不満が高まり、非常連絡局の解体及び西園寺偲と構成員の処分が決まる。

この少し前に西園寺偲は保険医・来島宗仁と生徒・雪城氷架を拉致。
来島保険医に『暴走剤』の進化形『進化の秘薬』を作らせ、完成に至る。

公安委員会薬物捜査研究所にて、西園寺偲は『進化の秘薬』を雪城氷架に注入。
雪城氷架の能力を一気に限界突破――『ラストステージ』と呼ばれる段階まで進化させる事を試みる。

雪城氷架の能力は暴走。巨大な『炎の巨人』が出現。
西園寺偲は己の異能『数列解析<ガウス・ブレイン>』にて制御を試みる為、自分に『進化の秘薬』を注入。
『炎の巨人』は研究区の一部に壊滅的打撃を与える。

最終的に風紀委員レイチェル・ラムレイと有志の生徒たちにより炎の巨人は消滅。
西園寺偲は『進化の秘薬』のせいで昏睡状態に陥る。

事件の影響

公安委員会と風紀委員会の争いは式典委員会により調停が為される。
結果、公安委員会の一部資料を風紀委員会に提供する事が決定された。

『暴走剤』『進化の秘薬』は非常連絡局員が強奪し逃走。
今でも落第街で流通していると言われている。
また、この二つの薬の開発データも流出した。

非常連絡局の解体により、彼らが抑え込んでいた違法部活、違反学生が蠢動をはじめる。
旧ロストサイン幹部『殺刃鬼』が事件の騒ぎに乗じて公安監獄より脱走した。

西園寺偲の目的

彼女の目的は、『ラストステージ』と呼ばれる奇跡を超えた異能の力を発現させる事。
この力を数列解析<ガウス・ブレイン>により制御し、絶対的な力で学園に秩序と平穏をもたらすつもりだった。

一部の噂では、数列解析<ガウス・ブレイン>により破滅の未来を見たからだとも言われている。
この噂を裏付けるわけではないが、事件後旧ロストサイン幹部が次々と常世島各地にて目撃されている。


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