白魔術

治癒、結界等の防御、悪魔や不死者等への効果的な攻撃などを主に構成する、この世界の地球由来と思われている魔術。
「魔術」の名にふさわしく、神への信仰を必須としないところに特徴がある。結果として、神に背くかのような術式を修得している者にも修得が可能。
ただし、場合によってはどちらかの魔術の行使コストが重くなってしまうことがあるようだ。
代わりに、「利他」「自己犠牲」などの精神を要求され、「利他」よりも「利己」の感情が著しく強まってしまうと、優れた魔術師でも強力な術を行使出来なくなってしまう事が多い。
テキストは豊富だが、高度に行使するための適性を持つ者はさほど多くはない。

この魔術体系の治癒魔術の本質は生命活動の影響の小さい「復元」であり、身体の構成が特殊な者にも比較的効果を発揮しやすい。
また、生命活動に作用する種類の治癒魔術と違い術式の範囲が固定されていないため、術者によっては初級の術式で大怪我が癒せてしまったりする(が、その曖昧さ故に適性を持つ者が限られてしまっている)。

実際の使い勝手

白魔術が特に必要とされる場面で「利他」「自己犠牲」の精神を安定させられる者はあまり多くないので、肝心な場面で使いこなせなくて失望する者が多い。
安定した発動を望むなら、神への信仰を拠り所にする方が確実である。
神への信仰を持たない魔術師や、神への信仰と相反するような魔術を行使する魔術師でも修得可能な事くらいしか有難味がない。
しかも、その術式範囲の曖昧さ故に、中級以上の術式の修得は適性がないと難しい。
治癒魔術の修得を望むなら、通常の身体構造を持つ者であれば、生命活動に作用する種類の治癒魔術を修得する方が早いだろう。

背景設定

・確立したのは19世紀末頃
・仕組みが仕組みなので、成立した際には確立させた魔術師と教会の関係が険悪になった。今は少し落ち着いている
(無論、全ての教会組織がそうであると決めつけるものではありません)
・ルナン家直系の女性には、この魔術の優れた使い手が度々生まれている

この設定について(PL向けメッセージ)

・同じような仕組みを持つ別系統の魔術を否定するものではありません。同じような仕組みの魔術が、異世界から齎されていても全く問題ありません。
・呪文詠唱、魔術名などは特に縛っておりません。キャラの使用する言語や、その他諸々の要素で自由に作ってしまって下さい。
・何か気になる点がありましたらNo.317 クローデット・ルナンの私書箱【renan】までお願いします。


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