相模原 孝也。15歳の春。 気になるあの子と同じ高校に入るための、必死の勉強。努力。しかしそれは、すべてあの日の出来事で消え去った…。
具体的に言うと、目が覚めたら突然、指からレーザーが出たのである。
はじめは目を疑い、寝ぼけ眼をこすろうとしたらレーザー光が目に入りかけて慌てて目を閉じた。熱くて慌てて手をよそへ向けた。 医者が言うには、よそに向けるのが遅かったら失明してたそうだ。怖い。
ともあれ、目に入ると危ないレーザーが指から出る、というこの異能。すごくないように見えて実際には大変危険である。 なにせ光速だ。早い。そして目に入れば失明の危険だ。怖い。
よって、あこがれのあの子とは遠く離れた、常世学園への入学が(主に外部の意志によって)決まったのである。
体を鍛えているわけではない、異能はやすやす使えない、そして学力もほどほどしかない。明日はどっちだ?