生ヶ易案子(うむがやすし あんず)

http://guest-land.sakura.ne.jp/cgi-bin/uploda/src/aca1.png性別
年齢19
種族人間
立場
学年1年(6留)
異能『永遠の一瞬』
魔術(いちおう)魔導書・魔具の制作
世界地球
所属いまのところなし

設定

女子寮住まいの女子。授業の類にはほとんど出席せず、ふらふらと街で日雇いじみたバイトをして暮らしている。
しかして提出物を積極的に出すでも、実習実技がとりたてて優れているでもなく、結果としては留年しっぱなしの永遠の1年生である。
(適当に7留とか1年生7回目とか言ってしまったが、「6留/1年生7回目」で統一)

下記の異能の影響か、(よく言えば)何事もほどほどにがんばらない暢気な性格。叱られている間は大人しく素直に見えるが、学業に対するやる気は根本的にゼロ。
日雇いバイトの収入も最低限の学費と趣味のハンドクラフトやお菓子作りに注ぎ込んでしまう。今がカワイければそれでいいのだ。

実家はかなりのエリート家系らしく、外へ戻ったあとのレールの敷かれた人生への忌避感が彼女にこういった行動をとらせているのでは、とも。

生活態度は救いようがないほど怠惰ではあるものの、基本的には明るく善良で天真爛漫。同年代からすれば付き合いやすく、御しやすく、そしてなにより騙しやすい。
自分の「能力」もまるで警戒心なくほいほい使ってしまうため、教師の視点からすれば、学業成績よりもむしろ「いつか重大な事件に巻き込まれるのでは」といった危うさを感じさせる存在でもある、かもしれない。

異能『永遠の一瞬(スナップ・ショット)』

『作品』を一瞬で『完成』させる能力。
『作品』の指す範囲は芸術的なもの(絵・小説・音楽など)から、そうではないもの(宿題・料理・日曜大工など)におよび、自分にも他人にも使用できる。
ただし、この異能によって『完成』された『作品』はけして作者の実力以上の出来にはならず、後から手を加えることのできなくなる呪いを受ける。
もちろん、作る過程の心の充実や、能力の上達・維持といった成果も一切得られない。

魔法が技術や知識によって手間を短縮する技能であるなら、案子の能力はいわばいっさい努力せずに手間をゼロにする能力である。

案子本人にとってみれば、ぶっちゃけ「提出物をほどほどの出来で一瞬で仕上げる能力」に等しい。
この能力のせいで、普通の学校ではまるで社会性や学力が育たなかった。困り果てた親は周囲も異能者だらけの環境に置けば何かが変わるかと思い、この学園に入学させたようだが……。

ちょっと頼めば、特に対価を要求することもなくホイホイと「手伝って」くれるため、不真面目な学生や実力に自信のある狡猾な学生には案子の能力の利用者も多い。
ただし、教師たちにもこの能力のことは知れているため、「バレないための努力」は自己責任である。
バレたら当然案子も一緒に叱られるのだが、「怒られ慣れ」しすぎてしまっている案子はまるで気にしない。

特記事項

「求める他人に分け隔てなく能力を使うこと」、「自分が上記のようなキャラクターであること」に対して、理解しがたい矜持や尋常ならざる執着を示すことがあるようだ。

【画像は「着せ替えキャラメイク」さまより。】
http://yume-usa.tumblr.com/post/118761040922

かつどうろく

6/3第一大教室棟そろーる
学生通り『室長補佐代理』(38)委員さんにおどけられる
6/4カフェテラス「橘」ウィリー(5)ドーナツおごってもらった! わるいね
渡辺慧'(125)サボマイスタの集いだ
桐竹 琴乃(122)君も今日からサボマイスタだ
霜月 零(146)サボりはわるいことじゃないよーおいでよー
6/5女子寮自室そろーるシリアスにどうからむべきか
6/8落第街大通りウィリー(5)道案内してもらった! 家事手伝いのバイトをさせてくれるらしい
6/10女子寮ロビー四十万 静歌(164)寝るのをサボっているのを見かけた。上級者だ。ジュースをあげよう
時計塔カラス(138)カラスくんとご挨拶 呼ばれてる仲間だ。なんだか似てる気がしたんだ
カフェテラス「橘」霜月 零(146)
美澄蘭(176)
零くんと蘭ちゃんと1年生仲間した。さぼらせようとしたら勉強させられそうになった……何を言っているのかわからないとおもうが
ところで7留で1年生7回目は矛盾するとあとで気付いたんだ
6/12女子寮/部屋そろーるおにぎりを作ってくばるだけの簡単なおしごと

おまけ

以下は一行でいうと「なんか曖昧でTSUEEEできそうな能力に見えるけどわりと大したことないよ」ということが書いてあるだけのおまけふれーばーぶんしょうだよ!

机上空論学准教授V.B.Pyridoxalによる所見:被検体名『マクスウェルの悪魔』とその異能について

※以下の資料の内容に本人が積極的に言及することはないが、秘匿情報でもない※
※調べようとさえ思えば、英語原文が学内の誰にでも閲覧できる状態にある※

異能『永遠の一瞬』について、被験体が入学当初に認識していた概要は、

という、曖昧模糊としたものであった。
この異能について、因果律干渉の観点、また、概念-エネルギー翻訳の観点からのアプローチが行われたが、決定的な成果はあげられていない。
机上空論学の観点からは、この異能について注目すべき点が主に3つある。

以上の特徴より、机上空論存在『マクスウェルの悪魔』との限定的契約を無意識下で行っている可能性が強く示唆されたため、当研究室の担当となった。
今後の研究を見据え、以下に、先行研究の主な観察事例をまとめた。

被検体略歴

野党議員生ヶ易卓の第二子。女子。兄に上越石油ファーマメディカ(株)代表取締役生ヶ易机がいる。
生ヶ易氏の地元新潟県にて生まれ、一般の幼稚園、小学校へ通学。小学校卒業とともに常世学園に編入となる。
身体発達・健康状態に異常なし。
情緒に問題が見受けられる印象があるが、知能検査スペクトルは正常。異能濫用による影響の範囲内とみて問題ない。

定義問題

『永遠の一瞬』の実際の挙動を理解するにおいては、まず、『作品』、『完成』、『修正』、『破壊』の定義が必要になる。
これらについては、超翻訳学研究室の先行研究により、興味深い事実が明らかとなっている。 つまり、異能によって引き起こされる一定の事象を被験体が『作品』『完成』と認識しているのではなく、xeが『作品』と認識しているカテゴリ、『完成』と認識している状態に基づいて異能が発動しているのである。
言い換えれば、xeが『作品』だと思うカテゴリが『作品』、『完成』だと思う状態が『完成』である。
これは制約における『修正』『破壊』についても同様である。制約において、xeの観測下にない状況で行われる『修正』『破壊』の定義についても、絶対的にxeの主観が適用される。

また、実際に、「パン生地の発酵が菌の生命活動によるものである」という知識を得た前後において、それまで問題なく行なえていた「異能によるパン生地の発酵」が全く行えなくなった、という事例が、被検体より報告されている。
この事実は、先行研究の仮説を強く裏付ける。

『作品』

『作品』と定義可能なものは、絵、音楽、小説、料理、学術レポートなど多岐にわたるため、ここでは主な失敗例を挙げる。

『完成』

結果として出力される『完成』状態には、異能を発動させた時点での、異能の使用対象の実力(最大限努力して発揮可能な結果)が反映される、という仮説が有力である。
数値・統計として解釈可能な研究はまだなされていないが、少なくとも、使用対象者の『作品』に対する『理想』に到達する可能性はあまり高くないことが観察されている。
対象者の安定した技術、使用時点での体調・精神状態などを整えることによって、ある程度望む結果に近付けることができるようだ。

『修正』と『破壊』

「芸術は破壊によって完成する」という価値観を持つ別被検体による『作品』の『破壊』を、『修正』とは見なさずに『破壊』として受け付けた例が観察されている。
これもまた、仮説を裏付ける。

留意事項

机上空論存在への接続様式に関しては、イマジナリー・フレンド理論との類似が多々見受けられる。リファレンスを参照。
(リファレンス先の論文URLが記載されているが、有料情報のようだ)
これは、日常、義務教育レベルの学習を行うことによって、容易に能力が変化しうることを意味する。被検体に学園生活を送らせるうえでは、取り扱いに注意し、経過をよく観察すること。

利益相反

この研究は、常世財団の助成、上越石油(株)の協賛による。
いまだ体系化なされぬ「異能」へなされるべき多様なアプローチのひとつであり、他の学説・理論を否定することを目的としない。


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