ヨキ

http://guest-land.sakura.ne.jp/cgi-bin/up2/img/toko100.png性別
年齢外見20代半ば
種族獣人
立場教師
異能金属操作
世界異世界

設定

教師ヨキ

美術教師。
人間の生み出す習俗と文化に魅せられ、美しいもの、美しいことを愛する。
常世島を、二元論的な善悪を超越したひとつの秩序と捉えており、人間または異邦人は元より、時として落第街や非合法組織をも庇護する。

自らの基準で美を見出だした事物については、清濁を問わず広く受け入れる。
しかしその美しさが失墜した、あるいは常世島の秩序を懐乱したと判断される場合には、一転して苛烈な非情さを見せる。

愛想に欠けた所作に反して、人付き合いを好む。
交流を尊び、未知の物事に対する好奇心が旺盛。流行にも敏感で、ほとんど不物好きの域に入る。

記録

(無印…人型 / ◆…獣型)
 「それでも、やらねばならんことがある」 / 20150705美術室
「願いたいことがあり過ぎて、絞れんぞ」 / 20150707職員室
「……岡惚れだな」 / 20150711落第街大通り(※フェニーチェおよびその劇場について)
「この化生が、おまえの顔を女のように化粧(けわ)うのは、どんな気分だ」 / 20150723美術準備室
【生徒】
日恵野ビアトリクス「“描き上げた”ことは評価に値する」 / 20150703廊下
「――悪いな」 / 20150705屋上
「はっきり言って――こんなに無駄なことは、ない」 / 20150717画材店
「君を嗤う者あらば、それは君の、そしてヨキの敵だ」 / 20150725美術準備室(+神宮司ちはや)
『室長補佐代理』「夜の眠りは大事にしたまえよ」 / 20150704常世公園(+一樺千夏)
オーロラ「それはヨキの想定外であったな」 / 20150706スラム
イヴェット「自信なくば、なくともよい」 / 20150707カフェテラス「橘」(+エリナ)
エリナ「正道とて毒は、ある」 / 20150707カフェテラス「橘」(+イヴェット)
『鮮色屋(濡衣茶久)』「このヨキを、もう一度愉しませてみせるがいい」 / 20150713常世学園グラウンド
湖城惣一「人や獣や、星さえも」 / 20150715カフェテラス「橘」(+マティアス・ベルンシュタイン)
マティアス・ベルンシュタイン「魔術への恋、大いに結構」 / 20150715カフェテラス「橘」(+湖城惣一)
蒼穹「君の望むとおりに生きてゆくチャンスは、いくらでもある」 / 20150716美術室
トト「君のはじめてとなれたことを、ヨキは光栄に思う」 / ◆20150718転移荒野
朽木次善「ヨキはいつまでも、心に留めておく」 / 20150720教室
服部ローニャ「このヨキが、君の敵とならぬように」 / 20150722職員室
四十万静歌「君にやろう。ヨキの『手品』だ」 / 20150723商店街
奇神萱「…………、ヨキは。愛していたよ、フェニーチェを」 / 20150724酒場「崑崙」(+アルスマグナ)
神宮司ちはや「この学園に、根っからの『悪い子』など一人も居るものか」 / 20150725美術準備室(+日恵野ビアトリクス)
【教師】
クオン「竜が竜たる所以を教わった」 / ◆20150708転移荒野
コゼット・アルゼラーテ「少なくとも君の正しさは、このヨキにも心地よい」 / 20150709職員室
ヘルト「この常世島は――美しい、ひとつの玉であるべきだ」 / 20150721大時計塔
蓋盛椎月「あまりにも恐ろしいほどに似通った、」 / 20150723保健室
アルスマグナ「これがヨキだ。あちらはアルスマグナ。この島の二大いい男である」 / 20150724酒場「崑崙」(+奇神萱)
【その他】
一樺千夏「……機を逸してしまったか」 / 20150704常世公園(+『室長補佐代理』)
自販機「……――ふんッッ!!!!!」 / 20150714無気力坂

山犬の調伏せらること

かつてカミと呼ばれた犬があった。

犬は山を治め、捧げられた娘を骨にして返し、地は潤い、里は富み、長く栄えた。
犬は人前に姿を顕さず、人は山へ立ち入ることなく、人と山との繋がりは畏れの上に保たれた。

時代が変わる。
里に住まう人間はいよいよ増え、世とともに移り変わる。
繰り返し産まれ育つ人々の中からは、畏れと呼ばれる心が失われて久しかった。

やがて空は青黒く冴え渡り、日は光を強め、大地は渇く。
男は痩せ、女は細り、子が絶えた。
かつてカミと呼ばれた犬は、いつしか邪霊と名が変わる。

そしてある日、旅の僧が里を訪れる。
僧は人々の声を聞き入れた。
山へ入り、人々と同じくして痩せた犬と相対した。
その姿は幽鬼に似て、まさに邪霊と呼ぶに相応しかった。

僧の振るった錫杖が、犬を打ち据える。犬は見る間に傷つき、弱った。
その牙が僧の腹を裂いたのは、自らの身を守るために過ぎなかった。
無数の火に照らされた山を降りると、そこには見も知らぬ人々の顔が並んでいた。
犬が人の言葉を解したならば、それらは鬼の一群であった。

鬼の振るった手斧が錆びながらにして閃いたのを、犬は覚えている。


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