※注意! この絵は知り合いに描いてもらったものです!
不良。
当初は理想に燃える模範生だったが学園にやってきてすぐに挫折。
それからはチンピラとしてあちこちで問題を起こしながら渡り歩いてきた。
カツアゲ、難癖、喧嘩などなど様々な不良行為を行っていた。
が、現在は人々との交わりの中で更正。ただの学生として生活している。
一説によると彼が不良になったのは『常世学園の真実』の一端に触れてからだと言うが…?
とある先輩に生活委員会に無理やり入れられており、その先輩には頭が上がらない。
そして綺麗好きでもあるのであちこち掃除をしたり電灯を取り替えている姿も見られる。
東急デスティニーランドのヘヴィ・ユーザーで年間パスポートも買っていることは有名。
二級学生からカツアゲした金でスイーツを食べているというのも事実。
酒もタバコもやらない。童貞。
彼が発現させた異能である狂悪鬼(ルナティック・トロウル)は
身体部位の特殊な操作が特徴的な複合能力。
髪の毛を動かして敵を縛り付ける、指の骨を銃弾として撃ち出す、
腕の骨を引き抜いて剣にするなど様々な攻撃が可能。
単純な膂力や身体能力も上がっており、防御面でも
重要な臓器を体の中で移動させて保護を図ったり、
壁や地面の僅かなヒビに入り込むことで回避をしたりと器用。
他にも扉の隙間に体を折りたたんで侵入したり、
指を変化させて鍵の形にして扉を開けたり顔に似合わず器用な異能である。
彼が新たに発現させた異能である追放されし異形の果実(エグザイル・レッドフレア)は
追放された神の名を呼ぶことで加護を得たものであり、
ルナティック・トロウルに変革剤を使った時を上回るさらなる身体変化系の異能。
拳を巨大化させて殴りつける「鬼角拳」や巨拳を上空から叩きつける「鬼角全壊拳」はもちろん、
喉を変質させて指向性を持たせた音の塊を叩きつける凶悪な音波攻撃「悪魔の咆哮(デモニックハウル)」や
拳や足を螺旋状に捻ることによりインパクトの瞬間、相手の防御を突き抜ける攻撃「螺旋撃」など様々な能力に目覚めた。
ルナティック・トロウルにできることは大体できるので能力的には完全なる上位互換。
最終能力(ファイネストアーツ)は拳をさらに巨大化させて殴りつける鬼角龍撃拳。
ある程度名の知れている、二級魔導書。
ワン・センテンスの短い詠唱、333の詠唱文を持つ汎用性、
そしてアンチ・マジックにも使える特殊性を併せ持つ良書。
彼がどこでこの魔導書を手に入れたかはわからないが、オリジナルの魔導書ではないらしい。
(オリジナルの『世界は蜜でみたされる』は特一級魔導書)
彼は様々な魔術師をこの本一冊で破ってきた。
魔術を使いこなす以上、意外と頭が回る人物なのかも知れない。
・異能変質薬剤『変革剤』
彼が持ち歩いている注射器の中身。異能を強化・変質させる効果がある。
川添が使うことでルナティック・トロウルの効果が拡充され、
拳などの一部部位の巨大化能力の取得、超再生能力の強化、膂力・身体能力のパワーアップが成される。
ただし、希少な薬剤である。決して安くはない上に、全身に激痛が走るという副作用がある。
一本打つだけで神経に直接触れられるような痛みに苛まされるので、事実上一回の戦闘に一本打つのが限度。
川添孝一が更正したため現在は所持していない。
・改造車「川添スペシャル」
ベイサイドブルーのニスモR34。最近、復刻されたものを先輩が買い、それを川添が買い受けた。
コーナリングマシンとしてのチューンが施されており、精妙なるコントロールによりコーナーで魔術を見せる。
これに載っている際の彼は「ルシファー川添」と呼ばれており、公道最速に近い男として恐れられている。
免許はある。(ある。)
彼が口にするレモンシード・メソッドとはディレル・レモンシード博士が異能研究の初期段階で提唱したランク付け。
とにかく判定が甘いのが特徴で、川添の異能もレモンシード・メソッドでAAランクでも他の定義だとBランクくらいのことが多い。
同様に彼が口にする異能のファーストステージ、セカンドステージと言った分類は
学生たちの間でまことしやかに囁かれている「異能をどれくらい使いこなせているか」の段階分け。
基本的に言ったもん勝ちなので川添は自分をセカンドステージだと言って回っている。
(グリーンドラゴンとの戦闘後、エグザイル・レッドフレアによりサードステージに至った)
彼は幸せな家庭で育ち、両親と妹と共に真面目で優しい子供に育っていた。
だがある日、車の運転中に死亡事故を起こして父親が会社を辞めた。
父親は酒びたりになり、それを見て母親は家を出る。
父親は孝一と妹に暴力を振るうようになり、それからしばらく地獄を見る。
ある日、孝一がバイトから帰ってくると父親が死んでいた。
肝硬変。孝一は父親が舌を棒のように突き出して死んでいたのをよく覚えている。
妹は施設に引き取られ、孝一は立派な大人になって妹を引き取ろうと理想に燃えて常世学園に入学。
しかし常世学園の真実の一端に触れて世界に絶望、理想を捨てて不良になった。
名前 | 日時 | 感想 |
ミウ | 5月29日 | 自分を神だと言っていたガキ。煽ったら煽られ返された。 手痛い目を見せてやろうとしたら反撃を受け、あえなく撤退。 クソッ、あんな強力な能力者があんな子供だなんて…ツイてねぇ。 |
ベリオクレース | 5月29日 | 俺とミウとの喧嘩を止めに入った赤毛の男。 突き飛ばされたら尻餅をついていた。 無能力者か、あるいは昼行灯を演じている能力者か…… |
レイチェル | 5月30日 | 闘技場で戦った。こ、こいつがまさか時空圧壊(バレットタイム)のレイチェル・ラムレイだったとは… ……連勝記録はストップ、俺は闘技場から逃げ出した…… クソッ、ツイてねぇ! ここ最近ツイてねぇぞ!! |
雪城氷架 | 5月30日 | ………いたっけ? |
おこん | 5月30日 | レポートを出しに行ったら喧嘩の心構えを教わった。 コミュニケーション学も悪くねぇやな。 ……ところであのレポート、名前書いてたっけな? |
さいこ | 5月31日 | 俺のカツアゲを邪魔してくれやがったガキ。 それどころかチンケな刃物で俺の左目を刺しやがった! 一応、ぶっ倒したが制裁を加える前に助けが来た…ツイてねぇな。 |
雪城氷架 | 5月31日 | カツアゲ現場に現れたアマ。ガキに制裁を加える前に邪魔をされた。 あのレベルの炎熱を操作するとは…やっぱサードステージの異能か…? クソッ、ここんとこツイてねぇぞ!! |
烏丸九郎 | 5月31日 | カツアゲ現場に現れた野郎。音波系の能力者、なのか? とんでもねぇ規模の音の波をぶつけられた…これがヤツの異能…! レモンシード・メソッドでAAAランクってところか…ツイてねぇ… |
能見さゆり | 5月31日 | カフェで遭遇した風紀の女。俺、こいつとはどうも相性が悪い… 同席して砂を噛むような気分でスイーツを食べた後、 何故かデスティニーランドに一緒に行く約束をして逃げた。 ……なんで………? ツ、ツイてねぇ!! |
雪城氷架 | 6月1日 | 生活委員会の仕事で廊下の電灯を交換していた時に遭遇。 待てやコラ、サードステージの女ァ!! って吼えたら脚立から転がり落ちた。ツイてねー… |
レイチェル | 6月1日 | 脚立から転がり落ちた時に手を差し伸べられた。 それは突っぱねたが、仕事を手伝ってくれると言ったので許可。 結果としてギリギリセーフな時間に仕事が終わった。 パンツも見れたし、まぁラッキーとしておいてやらぁ。 |
カエラム | 6月1日 | 歓楽街を歩いていたら、昔のことを思い出して……それから。 もう少しで人を殺してしまうところだった……止めてくれたのは、こいつだ… カエラム、か。またどこかで会えるか……… |
蓋盛椎月 | 6月1日 | 夜の浜辺で出会った養護教諭のセンセー。 俺の心の傷を消す代わりに記憶を消す、という異能があるって話だった。 ごめんな、センセー…俺、変われそうもねぇすわ……キヒ、キヒヒ。 |
獅南蒼二 | 6月2日 | 俺の家族のことについて笑った奴に制裁を加えていた時の見物客。 いいぜ、センセー……あんたみたいな教師だったら俺は歓迎だね… 誰だってお楽しみを邪魔されたくねぇもんなァ。キヒヒヒヒ!! |
設楽透 | 6月2日 | 同じく、見物客。事なかれ主義、なのか? あの時スマホを下ろしてて正解だったよあんた…… まだ血が足りねぇ……まだ血が見たいんだよォ… |
蓋盛椎月 | 6月2日 | 俺の制裁を止めたセンセー。またあんたか。 ……このセンセーの能力のおかげであいつらから俺の記憶も消え果たか。 まったく、徒労感と安心感の両方があるぜえ、なあ? |
朝霧葵 | 6月2日 | 跨いだ。 |
蒼穹 | 6月2日 | 喧嘩でも売り歩いてやろうかと廊下を歩いてたら遭遇。 圧倒的力の差を前に敗北した。 クソッ、破壊神が相手なんて想定してねーぞ! ツイてねぇ!! |
軍ヶ浦十乃 | 6月3日 | 闘技場のウェポンデスマッチで戦った。 このままじゃ負けるって直感があったので変革剤を使用。 適当にぶっ殺して逃げるつもりが風紀委員に連行され残りの変革剤を没収された… おまけに厳重注意と学校中のトイレ掃除の沙汰を言い渡された。 ツイてねーーーーーーーーーーー!!! |
ミウ | 6月3日 | 観客席にいたような……? |
士尺 流雲齋 | 6月3日 | 観客席にいたような……? |
鈴成静佳 | 6月3日 | 甘味処「あまや」で相席した。 特大パフェを三人で堪能した。 純粋で、少し眩しいな………関わるべきじゃなかった。 |
稲葉聡美 | 6月3日 | 甘味処「あまや」で相席した。 特大パフェを三人で堪能した。 ……少し臆病なところがある子なんだろうか? ま、いいけどよ。 |
楓森焔 | 6月4日 | 屋上でサボってる時に校舎の壁を歩いて上ってきた転入生。 俺流とかいう独自の格闘術?か何か?で鍛えているらしい。 ま、夢中になれることがあるってのはよ。悪いことじゃねぇよな。 |
雪城氷架 | 6月4日 | サードステージの女、改め雪城氷架。 名前覚えたぞ、コラ。 まだ自分の炎熱能力の限界を見せてないと言われた。本当か!? |
烏丸九郎 | 6月4日 | 音波使いの男。こいつもサボりかよ、なんなんだ全く。 デスティニーランドのことが嫌いじゃないらしい。 なら、こいつも見所あるってこったな! ははは! |
サトー・桜木 | 6月4日 | 常世公園でダンスを練習してるところを見かけた悪友。 今度会う時にCD忘れないように返さないとな…… ……言わなくていいことを言ったな、チッ。 |
クラスカ | 6月4日 | ……なんか視線を感じたような… |
アリストロメリア | 6月4日 | 金銭感覚が麻痺してらっしゃるお嬢様。 なんか安い飯を教えろとか言われたがな…… ったく、これで餓死でもされたら寝覚めが悪ぃ。 ラーメン屋、天狗党に連れてったよ。 |
瀬名翔一 | 6月4日 | 瀬名先輩。魔術研究部の部長。 妙な冗談でからかってくるし人をマユナシだの言いやがるし。 でも、後輩を大事にしてくれる人だ。 飯、ゴチになりました!! |
能見さゆり | 6月5日 | デスティニーランドに一緒に行った。 なんだかんだで楽しんだな……でも。 ……俺はどうしたらいい…どうやったら変われる……? |
蓋盛椎月 | 6月5日 | 工事現場でのバイトを終えた後に会った。 ジュースを奢ってもらいながら、どうしたら変われるかについて話した。 ……どうでもいいけど、俺友達少ないからな。そう簡単に友達やめてやんねーぞ。 |
蒼穹 | 6月5日 | 工事現場でのバイトを終えた後に会った。 ……自分らしさについて、教えてもらった。 簡単に悩みを壊してくれるじゃねーか。魔術書、借りとくぜ。 |
否支中活路 | 6月5日 | 落第街大通りの近くで常世財団の私兵に追い詰められてた時に遭遇。 なんだかんだで助けてもらっちまったな…… それにしても不思議な雰囲気を持ったヤツだぜ。 |
鈴鳴トバリ | 6月5日 | 落第街大通りの近くで常世財団の私兵に追い詰められてた時に遭遇。 ありゃあ、俺を助けたんじゃなくて暴れたいだけだな。うん。 倒した黒服の銃を盗んでたみたいだが、俺知らねーっと。 |
ジーク | 6月6日 | グリーンドラゴンとの戦いに参戦してくれた一人。 謎多き人物だが、グリーンドラゴンとの戦いで奮戦していた。 ……ジーク、か…一体何者なんだ……? |
軍ヶ浦十乃 | 6月6日 | グリーンドラゴンとの戦いに参戦してくれた一人。 お得意の鞭を使った攻撃でグリーンドラゴンを圧倒していた。 へへ、さすが俺に勝った野郎だ。やるじゃねぇか! |
コゼット | 6月6日 | グリーンドラゴンとの戦いに参戦してくれた一人。 コゼットセンセーは氷魔術を使って援護してくれていた。 ……この人が来てくれなかったら、結構危なかったな…サンキュっす。 |
カエラム | 6月6日 | グリーンドラゴンとの戦いに参戦してくれた一人。 常識外れの怪力を発揮してドラゴンをゲートまで押していた。 やるじゃねぇか、カエラム! お前のおかげで街は救われたんだぜ! |
サトー・桜木 | 6月6日 | 緑龍出現の際に避難誘導や逃げ遅れた人の救出を行っていた。 一般人なんて言って悪かったよ、お前は立派だったぜ、サトー。 戦うだけじゃ守れないものは、確実にあるんだからよ。 |
蓋盛椎月 | 6月6日 | 緑龍出現の際に避難誘導や逃げ遅れた人の救出を行っていた。 その異能、人を助けるために使っているのは感心できるっすよ、先生! 今まで色々と本当にありがとうございました!! これからもよろしく! っす! |
エンガ | 6月7日 | 路地裏で今までいじめていた二級学生にボコられてた時に助けてもらった。 ………その上で進むべき道まで教えてもらって…なんか、悪ぃな。 次に会う時にゃ甘いモンでも奢らせてくれや、なぁエンガ。 |
槙壌結雅 | 6月8日 | ……クレーンゲームで遊んでた時にメイドさんがいたような…? |
井戸木さいこ | 6月9日 | 久しぶりに邂逅。今は教師になっているらしい。 お互いのことを許しあい、友達になった。 へへっ、サンキューなさいこセンセー。 |
『室長補佐代理』 | 6月12日 | ……うるせぇよ、てめぇ。 |
薄野ツヅラ | 6月12日 | 聞こえてんだよ、クソ女。 |
麻美子 | 6月12日 | 黙ってろブン屋。 |
カエラム | 6月12日 | ……カエラムの言うことを忘れてたわけじゃない。 それでも戦いの日々と絶望の中で、どこか思い出すのが難しくなってたのかも知れない。 あんたは良い奴だよ。安心できる。 |
クオン | 6月12日 | 英雄の物語、龍が持つロマン、そして英雄を見出すのに必要なもの。 わかったよ、クオン先生。ここまで言われてわかんねぇやつはいねぇ。 それが俺にできることなら、尚更だ! 悪龍を倒すのが俺の物語じゃなくても……! |
おこん | 6月14日 | コミュニケーション学の授業を受けに行った。 ……まぁ…授業終わり際に恥ずかしい妄想してた俺も悪ぃけどよぉ… ルシ添はねぇだろ、ルシ添はよぉ!! ツッコミ疲れも甚だしいわ!! |
稲葉聡美 | 6月14日 | 同じ授業を受けている後輩だ。 気弱で純粋なのはわかるけど何度もルシファーって言わなくていいから!! ちくしょう、俺だって泣くぞ! しまいには!! |
久喜棗 | 6月14日 | おこん先生と稲葉聡美と知り合いらしき隻腕の女だ。 わざと言ってんだろ! わざと言ってんだろ!? ちくしょう…! もう走り屋なんてコリゴリだよ!! |
ただの街のチンピラである川添孝一は様々な悪事と問題を起こしてきた。
だが、人々との交わりの中で少しずつ変わっていく。
そして常世財団の本部に忍び込み、島の真実――――
異能使いが異能を発動させた時に発生する余剰エネルギーを餌に貴種龍を島に呼び込み、
常世財団はドラゴンをコントロールしようとしている、ということの裏付けを得る。
しかしそのことが常世財団に露見し、放校処分を受けてしまう。
全てを諦めて島を出ようとしていた川添孝一。
その時、落第街で貴種龍の一匹であるグリーンドラゴンが出現。
子供が踏み潰されそうになっていた時に、自分の中の正義を確認し、救出。
仲間たちと共にグリーンドラゴンが出てきた異世界と繋がるゲートへ攻撃して追い散らし、
街への被害を最小限に抑える。
街を救った人間を常世財団は追い出すことはできず、放校処分は取り消された。
不良をやめて真っ当に生きることを決める川添。
今は怪異対策室三課としてドラゴン以下雑多な怪異への対処を行いながら、
不良時代に傷つけた人たちへの謝罪とカツアゲした金の返金を行っている。
(第一部 異形の追放者 川添孝一編 完)
(第二部 氷炎の支配者 桜井雄二編へと続く)