ロストサイン壊滅以後も増加の一途を辿る組織的な違反部活動による
凶悪犯罪に対抗するために風紀委員会警備部に設立された対凶悪犯罪特殊部隊である。
組織自体はロストサイン壊滅以前から存在したものの、それは特殊部隊というようなものではなく
訓練や勉強会等を行うだけの組織だった。当時風紀委員会内部の足並みが揃わなかったため
公安委員会による検挙を許したがために再編成され同委員会にて組織的凶悪犯罪に対応する特殊部隊として再編成された。
示威的に必要な情報である第二小隊長個人以外の隊員及び関係者はその組織の特質上一切情報は秘匿されている。
本部等も非公開。公開している拠点や場所等は全て偽装のためのものである。
以上は組織再編時に一応の理由として挙げられたものであり
実態はロストサイン壊滅の一件で姿を見せた島の外からの諜報工作及びそれにより力をつけた一部の違反部活への対処である。
闇に潜む学生自治の外から侵入し学生たちの生活を脅かす者達と戦うために集められた。
故に外部からの人間や、外部への研修が行われていたこの部署は再編の際の基盤組織に選ばれた。
各方面に存在する風紀委員、または常世島各部署に存在する機動隊では激しい衝突が見込まれる
組織的な凶悪犯罪が発生した場合か必要とされる任務が発生した場合
風紀委員長の承認を以って出動命令が下される。
また対異能・魔術といった事件の特殊な性質上臨機応変でかつ柔軟な対応(加えて早期解決)が求められるため
現場指揮官となる一課長、並びに小隊長の指揮権限は強い。
実態としての活動である対諜報活動戦が主であるため、表層的にはほぼ目に見える活動はないといっていい。
上記の行動方針も島内部で行われる違反活動も他の風紀や学生で対処できることであるため出動の機会は殆どない。
例外としては示威活動及び人材確保のためとなっている。
第一小隊
現在主に実働を担う小隊。
各方面への教育、装備の試験、データ収集、対応マニュアル作成等を行っている。
各部署の機動隊、また再教育されたものや優秀な人材を集めた最精鋭と呼ばれている。
第二小隊
第一小隊で不足する事態のために編成された予備的小隊。
しかしそのような事態はほぼなく、大体において待機命令が続く。
人員予算用や組織的構成の見栄えのためか置かれている。
第一小隊が虎の子なら、こちらは張子の虎である。
隊長は五代 基一郎?
現在隊員は10名の名前と2人の実働隊員からなる。
尚、小隊長代理の黒猫にペットの大鳥やお茶くみロボットを除く。
特殊警備一課に支給される装備は、その特殊な事情から
一般の風紀委員や他部署とは別枠の装備が用意されている。
開発、あるいは研究中の物等も含み、風紀委員が普段行う通常の警邏活動に
用いるには過剰なものであるため行使できるのは特殊警備一課の隊員のみとなっている。
特例が必要な場合は特殊警備一課長、並び隊長職の人間が申請し 審議会を開き調査及び報告を行わなければならない。
発射後、着弾点に対して直径30cm球体状の”門”を一瞬発生させる特殊弾。
対象に対して行使した場合、着弾点にあるものを”門”により
どこか別の次元へと強制的に転移させる。
その特性から地球人類はもちろんのこと不死者や異邦人の特殊な生態であろうとも
この世界から実質抹消する効果を持つため治安維持上の切り札である。
またその危険性から、特殊警備一課の人間であろうと
使用のためや支給または行使にまで報告書等の書類申請が必要な特殊装備である。
特殊警備一課の人間にのみ行使が許可されている装備の中でも際立って危険なものといえる。
愛称:スサノオ 連合側コードネーム:Brave
全重量0.5㌧のパワードスーツ。
複合装甲により実体兵器等への防御性と対魔術への流動回避性
また装甲上にエネルギーシールドを展開させることで物理やエネルギー性のものに対して
完全とも言える防御性を誇る。
シールドは対消滅型ではあるが、エネルギーのリチャージ能力も前形式より格段に上昇している。
頭部ヘルメットはヘッドマウントディスプレイも兼用しており、統合的な情報処理能力と共有データリンクシステムを有している。
高速四輪バギー。
運転手と後部に1人、隊員を乗せられる他に
アタッチメントとして軽機関銃や携行榴弾砲を搭載できる。
四輪装甲車両。
通常の兵員輸送用とは別に、ガウスライフルや機関砲、ロケット砲や
ミサイルユニットを搭載したタイプも存在する。
特殊警備一課、第一小隊の移動司令部ともいえる巨大な硬式飛行船。
第一小隊が市街地外に出動する際に使われる空の司令部。
通常動力であるものの、運搬能力も高く指揮所としても十分に機能している。
第一小隊員のパワードスーツとのデータリンクのために電子情報機材が組まれた司令部やベッコウバチ、シェパード、ハウンド等のヴィークルを搭載する格納する容積。
また迎撃用の砲撃装備も有している。
航続能力とせいてはユーラシア大陸から中央アメリカまで横断する程度。
兵員輸送兼攻撃能力を持つヘリ。
積載量は7㌧。
攻撃モードに変更する場合、可変型機関砲により隊員の戦闘をサポートする。
大体において普通に使える人間がいないか、使うには過剰だろうとされていたものである。
これらはその中でも、再び姿を現し始めた対ロストサイン・マスタークラスへの
現場での対処のため必要として審査会と審議会を経てレイチェル・ラムレイへ渡された。
リボルバー拳銃。
.454カスール弾の規格。ロシア連邦の試作モデルを基にしたもので、中折れ式。
赤と黒の装飾が施されている。統一装備とするには問題があったものの、火力はあったため行使できるだろう
かつ必要性のあるレイチェル・ラムレイへ渡された
オート拳銃。50AE弾の規格。
ドイツ連邦のペーパープランを基にしており、トリガー前部にマガジンを装着する。
蒼と銀の装飾が施されている。術式弾頭の行使に於いてはレイジングレックスより上だが、個性的な装備であるため
統一装備とするには問題があったものの……とし、レイジングレックスと共にレイチェル・ラムレイへ渡された。
英名、ペイルライダー。
テンプル騎士団から研究モデルの一つ。
先述の拳銃二挺と予備弾薬、マルチツールを格納できる。通常時は重二輪であり、マルチバイクとして扱える。
戦闘時になるとAIが自動的に装甲カウルを展開し、リミッターが引き上げられる。
また搭載兵装は
・法術シールド発生装置(デジタル化されている)
・対呪術攻性防壁(4基)
・折り畳み式の個人兵装の魔道レールガン
(1基。マッハ3で飛行する高高度航空機までなら撃墜可能、というデータが存在しているらしい。)
となっている。その他にも、青年の声で話すAIが搭載されていたり、風紀システムとの連携が可能であったりと多機能なスーパーバイクである。
特殊警備一課への配属を目的に研究と装備試験を行っていたが
その最中で対ロストサイン・マスターとの戦闘に対しての機動力をと
必要とされたたため、レイチェル・ラムレイへ渡された。
特殊合金ヒヒイロカネを魔術を行使しつつ科学的に鍛造した魔導剣。流体の法化聖銀を常に内部で巡らせることで魔力伝導率の上昇
かつ科学的に再現した機構追従機能により異能との同調を可能にさせた。数種の記憶魔術兵装、異能強化追従機能を備えている。
魔術師で言えば杖や魔導書に値する代物。まさしく魔を断つ破邪剣正の剣である。
大剣タイプが2つ、双剣タイプが1つありそのうち大剣タイプの一つ。
最初の一本目がレイチェル・ラムレイに渡された。