身長172cm。短めの黒髪。眼鏡をかけたりかけなかったりしている。伊達眼鏡である。
見た目はそれなりだが、普通の青年といった風貌。
学園では制服姿であることが殆んど。
一人の時はイヤホンなどをしていることもある。
21世紀初頭の「世界変容」後の日本に生まれる。
多くの若者同様、「世界変容」以前の世界を知らずに生まれてきた。
幼少期の頃に関しては自分から語ることはほとんどない。
日本本土の関東圏にかつて在住していたものの、家族は既にないとのこと。
家族を失った事件の際に異能《銀の鍵》が突如発現した。
比較的裕福な家庭であったため、親の遺産はそれなりに多く~、
家族を失った14歳のころからそれを元手に学校に通いつつ一人暮らしをしていた。
そして17歳になり、常世学園への入学を決める。
世界の真実を知るために。
普通。退屈そう。などと評価されることが多い。
あまり激しい感情の発露を見せることがなく、至って普通のように見える。
若干皮肉屋なところや、懐疑主義的なところも見せる。
素行も悪いわけではなく、学園では普通の学生として通っている。
だがそれは後述するように表向きの顔、日常向けの顔である。
本来は「真実」や未知の物事への強い関心と好奇心、そして懐疑を抱いている。
自分の目で見たものでなければ信用しない性格。
研究熱心で、興味のあることについては自ら勉強するため、特定分野の成績は良い。
父親の仕事の関係から、サイバーネットワーク関係の機材が充実した家に育った。
そのため機械の操作やネットワーク関係には強い。
いつも最新の携帯機器などを所持している。
興味のある教化は、電子情報学/比較神話学/宗教学/古典研究/魔術論理学/異能学などである。
本人いわく異能は未発現で、現在は魔術を専攻しているという。
男子寮に住んでいるものの、たまに帰らない時がある。
なお、女性経験はない。
上記の普通の学生の姿は仮の姿である。眞人には裏の顔がある。
眞人は《銀の鍵》と呼ばれるハッカーである。ネットワークの中に潜り、情報を抜き出すのである。
家族を失った14歳の頃から活動を始め、若くして謎のハッカー《銀の鍵》としてある一定の知名度を持っていた。
どんなセキュリティの門や鍵を潜り抜けてしまうとされたためだ。
企業や政府の情報にアクセスして、秘匿とされていた情報を抜きだし、ネットワーク上に公開していた。
その情報の多くは政府や企業の悪行についてであった。
だが、今年を境にその活動はぴたりと停止する。眞人が常世学園に入学したためだ。
現在の眞人の《銀の鍵》としてのターゲットは常世学園そのものである。
常世学園の抱える謎、そして異能や魔術、異界の門、異邦人、それらかつての世界を変容させたものについての情報を集めている。
その目的は常世財団のコンピューターに侵入することだが、未だ成功していない。
また、常世学園のネットワークの深層、殆んど打ち捨てられたような区域にもよく出入りをしている。
ハッカーの間で噂されていた謎の領域、《ル・リエー》あるいは《ルルイエ》に至ろうとしている。
何故そうしているのかは不明。
ただ、眞人がハッカーになったことは、家族を失ったことが原因であるようだ。
学園都市のいくつかの場所にセーフハウスのようなものを持っている。緊急避難用であるようだ。
その活動の範囲はネットワーク上だけには収まらず、必要とあらば現実世界でもその身を動かす。
異能の力をハッキングに用いているが、それを抜きにしてもその技術は卓越している。
この意味においては、眞人のやっていることは違法であり、眞人は違反学生ということになるだろう。
情報屋などと渡りをつけるため、身を隠しながら落第街などに足を踏み入れることもある。
眞人が14歳の時に発現した異能。家族との離別に関係があるようだ。
その能力は「全ての門を開ける」というものである。
言葉通り、例外はあるものの、鍵のかかった扉や門、箱などを開けることができる。
銀の鍵と名付けられたのはその異能を使う際に、自分の手の中に銀の鍵が現れるからである。
この《銀の鍵》の力は現実世界だけでなく、ネットワーク上でさえ作用する。
そのため、眞人は《銀の鍵》としてあらゆるネットワーク上のセキュリティを突破することができた。
常世学園のネットワークの中枢、特に常世財団のコンピューターに侵入しようとする。
しかし対異能/魔術用の特殊なセキュリティがかけられており、未だ侵入には成功していない。
《銀の鍵》を以てしても破れないセキュリティを攻略するため、日々眞人は研究を重ねている。
この異能について眞人は公言していない。自身の異能は未覚醒だと人には語る。
滅多な事がない限りこの異能を人前で使うことはないだろう。
眞人はこの異能を単に門を開けるだけの異能と思っているが、変容の可能性もみせており謎の多い異能である。
現在修得中。
元々はネットワークに強い眞人であったが、魔術にも関心を寄せている。
ハッカーとしての活動は危険を伴うものであり、時には物理的に対象に近づかなければならないこともある。
《銀の鍵》では仮に戦闘になった時に、身を守ることは難しいと考えた。
故に眞人は魔術を現在勉強している最中である。
魔術をネットワーク上でも発動させることができるのかどうかなども研究の対象である。
6/1 | 第一教室棟の大教室にて、おこん、稲葉聡美、久喜棗と出会う。 おこんに女性経験がないことを弄られ、その意味を知らない稲葉聡美には筆おろしがどうとかいわれるなど散々な目に遭う。 「歴史」の授業登録を取消し、おこんの授業を履修することとなった。 |