(無印…人型 / ◆…獣型 / ★…???) | |
「ヨキは恵まれていることだなあ」 / 20151104教室 | |
【生徒】 | |
茨森譲莉 | 「……約束しよう。ヨキは君の夢を応援する」 / 20151101学園祭会場 |
不凋花ひぐれ | 「今日はヨキが君の杖で、目でもあるからな」 / 20151103保健室 |
加賀背雄 | 「とにかくその……落ち着きたまえ、加賀背君」 / 20151104コスプレ喫茶「バタフライ・エフェクト」出張所 |
【教師】 | |
獅南蒼二 | 「君が生き延びることについて」 / 20151106学園祭会場 |
【その他】 | |
待望 | 獅南蒼二 |
同族 | 蓋盛椎月 |
甘え | おこん |
信頼 | クオン アルスマグナ 『室長補佐代理』 平岡ユキヱ |
期待 | 日恵野ビアトリクス 茨森譲莉 奥野晴明銀貨 朽木次善 不凋花ひぐれ 朝宮小春 梧桐律 織一 美東暦 イヴェット |
興味 | 鏑木ヤエ 『脚本家』 リビドー 蒼穹 |
心配 | 加賀背雄 日下部理沙 倉光はたた 薄野ツヅラ |
愉快 | 『緩やかな金床』(ザデルハイメス) 王百足(帯刀わたいれ) |
警戒 | 永久イーリス(日恵野ビアトリクスNPC) バロム・ベルフォーゼ・シイン サイエル・ミラー 虞淵 |
2015年10月 |
2015年9月 |
2015年8月 |
2015年7月 |
美術教師。
人間の生み出す習俗と文化に魅せられ、美しいもの、美しいことを愛する。
常世島を、二元論的な善悪を超越したひとつの秩序と捉えており、人間または異邦人は元より、時として落第街や非合法組織をも庇護する。
自らの基準で美を見出だした事物については、清濁を問わず広く受け入れる。
しかしその美しさが失墜した、あるいは常世島の秩序を懐乱したと判断される場合には、一転して苛烈な非情さを見せる。
愛想に欠けた所作に反して、人付き合いを好む。
交流を尊び、未知の物事に対する好奇心が旺盛。流行にも敏感で、ほとんど不物好きの域に入る。
細身の外見に反し、非常によく食べる大食漢。
肉、野菜、魚、穀物、菓子など、人間と同じ食物を何でも口にする。
「燃費が悪い」らしく、すぐに腹が減るようだ。
自作が売れた記念に食べる、高価なデザートが楽しみのひとつ。
学園では教師として金工の授業を受け持っているが、例年履修生はあまり多くない。
デッサンや絵画など、金工以外の実技を教えることもある。
その他、芸術学や美学といった座学を担当しており、古典美術から現代の大衆文化まで広く取り上げる。
たちばな学級の非常勤講師として、絵画や造形の指導も行っている。
プライベートでも個人的に彫金を制作しており、好事家に作品が売れることがある。
数は多くなく、収入源というほどにはならない。
(編集中)
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室内の中ほどに、小奇麗に整理整頓された机がある。
備品のノートパソコン、伝言のメモや付箋、書類ファイル、参考用の書籍がいくつか。
窓辺から魔術教師クオンの「青空教室」を眺めるのが好きらしく、時おりスマートフォンで授業風景を撮る姿が見受けられる。
芸術学・美学の講義を行う教室や、各種の美術系実習室に足を運んでいることが多い。
実習室について、詳しくはこちら。
研究区に借りている作業場。住宅用の作りではないが、自宅同然に暮らしている。
造形作家として住所を公開しているため、誰でも容易に訪問することが可能。
打ち放しコンクリートの二部屋。入ってすぐの一部屋が工房。奥が私室。
水洗トイレと申し訳程度に設えられた流し、ガスコンロ。風呂はなく、近所の銭湯や職員寮の浴場を使っているようだ。
大きく頑丈な木製の机、床に確保された作業スペース。作りかけの大型作品。
工具、画材、最低限の金工設備。鉄、銅、錫、真鍮、さまざまな素材の椅子やランプやレリーフやアクセサリー。
無数のスケッチ。立て掛けられたキャンバス。こびり付いた粘土の跡。
書き物机に私物のデスクトップパソコン。小ぢんまりとした冷蔵庫やテレビ。服や本が生前と詰まった大きな棚、丈夫な寝台。
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かつてカミと呼ばれた犬があった。
犬は山を治め、捧げられた娘を骨にして返し、地は潤い、里は富み、長く栄えた。
犬は人前に姿を顕さず、人は山へ立ち入ることなく、人と山との繋がりは畏れの上に保たれた。
時代が変わる。
里に住まう人間はいよいよ増え、世とともに移り変わる。
繰り返し産まれ育つ人々の中からは、畏れと呼ばれる心が失われて久しかった。
やがて空は青黒く冴え渡り、日は光を強め、大地は渇く。
男は痩せ、女は細り、子が絶えた。
かつてカミと呼ばれた犬は、いつしか邪霊と名が変わる。
そしてある日、旅の僧が里を訪れる。
僧は人々の声を聞き入れた。
山へ入り、人々と同じくして痩せた犬と相対した。
その姿は幽鬼に似て、まさに邪霊と呼ぶに相応しかった。
僧の振るった錫杖が、犬を打ち据える。犬は見る間に傷つき、弱った。
その牙が僧の腹を裂いたのは、自らの身を守るために過ぎなかった。
無数の火に照らされた山を降りると、そこには見も知らぬ人々の顔が並んでいた。
犬が人の言葉を解したならば、それらは鬼の一群であった。
鬼の振るった手斧が錆びながらにして閃いたのを、犬は覚えている。