“失落園”ザデルハイメス・ヒュルーディナー †
| 性別 | |
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年齢 | 不明 |
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種族 | 魔人 |
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立場 | |
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異能 | 肉体 |
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魔術 | 死霊術・暗黒魔法 |
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世界 | オルメッセと呼ばれる地 |
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所属 | 元ロストサイン |
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設定 †
全身を赤く明滅する模様の描かれた黒い鎧で覆った騎士。
常に暗黒の瘴気を放っており、近づくだけでそれとわかる。
かつては元いた異世界において“大陸堕とし(ランドフォール)”と呼ばれた邪悪の化身。堕落の騎士。
元は現実世界の無能力者と同じような力しかもたない人間の身でありながら、魔の力をもって暗躍し文字通り大陸一つをまるごと破滅に追い込んだ。
言動は慇懃にして無礼。
異世界であるこちらの世界に引きずり込まれ常世島に出現し、違法滞在者としてロストサインに加担していた。
こちらの世界の秩序については理解しており、状況判断には使用するが、本質としてそれに沿う気はない。
ロストサインに参加していたこと自体が理由不明であり、可能な限り他の人間を魔に堕とそうとする。
それは単純に彼の趣味でもあるが、彼の魔法が呪詛を土台としたものであり、その呪詛を発生させて魔力として取り込む必要があるため。
これは直接殺害するよりも、力に溺れさせたり絶望させることで継続的に呪詛を吐き出させるほうが一時的にも総量的にも効率がよい。
そのためザデルハイメスは必要である時以外に他人の命を狙うことは少ない。
ネガティブな感情が発露されないということはまずありえないため、完全に魔力が零になることは殆ど無いが、
体内でエネルギーを発生させているわけではないので、能動的に呪詛を補充しないとザデルハイメスは魔法を使うことができない。
よって、魔力を大量に消費したあとは連続で表立って行動することは稀。
そのようにして得た魔力で出身世界の死霊術と暗黒魔法を多用し、アンデッドの召喚などで手駒を増やしたり精神障害を引き起こし、さらに呪詛を集める。
だがその真価は人間を辞めたその身体機能にある。
魔力補充が十分な状態のザデルハイメスは最新鋭の航空部隊とさえ単身戦闘が可能。
組織においても戦闘時にはたいてい最前線におり、黄金の螺旋剣を使っていた。
ロストサイン崩壊後、学園組織の追求を振り切り潜伏している。
全生徒・教師に対して発見時に攻撃または逃走を推奨されている災害犯であり、殺害したとしても一切の罪にならない。
使用魔法 †
- 死霊呪法ベルフェクトル
- 重傷以上の損害を負う外的要因が自分に接近した時に自動発動し、それを反射する魔力シールドを起動する呪法
- これが魔法ではなく呪法となっているのは、元々は他人に対して発動し、周囲の人の好意や運気を遠ざけるという呪法だったため
- それを改変し、自分自身に呪法をかけておくことで起動する反射魔法としたのがベルフェクトルである
- ザデルハイメスが使う自分対象の持続魔法は全てこのような改変呪法
- 暗黒魔法メカデリヒパ
- 暗黒の力で空間を割り開き、全てを狭間に吹き飛ばす万能に近い防御魔法
- ただし展開中の魔力消費が激しい上、ザデルハイメスの周囲どちらか一方しか守れないぐらいの範囲
- 暗黒魔法ディスドレイド
- 死者の呪詛をエネルギーに変えて範囲内を圧砕する魔法。
- 範囲はおよそ半径1mほど
- 死霊呪法ルミーニック
- 全ての胴体内臓器を破壊した上で暴走アンデッド化させるという呪殺系の魔法。
- 発動条件は対象の個人情報を術者が一定以上把握した上で、視界内で対象が7秒以上その場を動かないこと。
- 後者を満たさねば使用自体が不可能で、前者が少ないほど結果が減衰する。
- 飛行魔法
- ザデルハイメスの場合は暗黒魔法の一種で、瘴気を推力に変換しつつ、周囲からかかる重力や慣性を打ち消して自在に飛行する。
- ただし無効化している部分が、外部から一定以上の運動力を受けた時に強制解除され、制御不能に陥る。
魔術補助 †
- 魔導杖エビンドローフ
- 自律型の“杖”で、普段は鎧の背部装甲に収められているが、展開すると翼のように広がり左右合計8本の先端がそれぞれ可動する。
- ザデルハイメスの意向を受けて、独立して魔術準備動作や発動を行わせる事ができる。
- 圧縮詠唱
その他 †
- アメリカ海軍制式魔導レールガンLKDM-06A“ブラックハンマー”
- 文字通りアメリカ海軍が実際に運用している軍事兵器。魔術を利用したことで高効率化し連射性が上昇したレールガン。初速マッハ10を越え、着弾時約マッハ5。
- ザデルハイメスを攻撃したのは常世財団が所有しており常世島の周囲を警戒している駆逐艦“さくいかづち”搭載のもの。
- 帝国四将軍の一人“竜の涙”エレメアス
- ザデルハイメスが元いた世界オルメッセで最大の版図を誇っていたアルデボロス帝国の四人の大将軍の一人。
- この時既に南部エメルキリ地方15万の人間を生贄に大呪法を完成させていたザデルハイメスは、彼の奥義『竜光絶空震』を暗黒呪法ベルフェクトルで弾き返し、零撃で打ち倒した。
- 四天王最強のエレメアスが真っ先に殺されたことで、帝国の滅亡は決定的となる。
- 実際には大呪法直後のベルフェクトル出力と現在の出力では桁が違うため、レールガンの威力と彼の奥義の威力がそのまま結果の差というわけではない。