本名?それは誰も知りません。
「真に古いが真の死を迎えていない者」の一種。
世間一般では吸血鬼というものの東洋版、亜種とも言われます。
長い寿命は共通していますが、特徴として、西洋種のような霧や蝙蝠になったり、操ったり魅了の視線といった多彩さを持たない代わりに、強力を持った強靭な体と再生能力を持っています。
吸血行為による感染もありますが、黒星はこの能力が弱いため、同族にするには結構何度も頑張って噛む必要があります。
日光は余り好きではありませんが灰になる程ではなく、キリスト教に関係しないので十字架は全く効果はありません。
銀製品はそれなりに、でもそれより、桃の木剣の方が効果的です。
あからさまに本名じゃなさそうなので、想像付くと思いますが……
職員名簿にも 「黒星」って書いてありますが、こんな名前の奴は普通居ない。
長身(175cm位か?)の黒髪で、それだけなら青白い肌の不健康な東洋人です。
が、濁った赤い目がそれを台無しにする人外さを際立たせます。
時々かけてるサングラスは四角から丸いのまで色んなレンズの形をしています。
白スーツ、たまに被っている白い帽子、共に真っ白でラインとかも入ってません。
袖や裾、裏地に符が大量に仕込まれていたり、内側に生まれる影から物品を引っ張り出します。
よく休講になるのは、朝に起きれない/起きたくないからです。
主に中国についての歴史を教えて……教えてくれる?
歴史の流れに沿って、大体は与太話に終始して授業は終わりますので、真面目に聞く必要は特にありません。
時々、まるで見てきたかのように語るシーンがあるとかないとか。
テストに出る問題は学校向けのアピールなのか、至極真面目な内容なので、授業と全く関係ありません。
後述する漢方薬剤店 「紅棍」で毎年変わらないテスト問題が販売中です。
陰陽五行の成り立ち、道教、民間呪術についてなどを教えてくれます。
こちらは余り、休講にはなりません。
簡単なものは実演してくれるし、覚えたいのであれば割と丁寧に教えてくれます。
必要な道具はテスト問題と共に後述する 漢方薬剤店 「紅棍」で販売中です。
何時の間にか学園に居付いて教師をやっていた大陸出身の魔物です。
適当、軽佻浮薄、雑な言動が多く見られ、駄目なロクデ無し教師というイメージが強いでしょう。
いつもへらへらして治安の良くない場所をフラついてますが、何故か金には不自由していないそうな。
大陸直輸入だったり現地調達だったりするお香や薬品を、お値段に合わせた効果で売っています。
当店は非常に真面目な認可を受けているのか若干怪しいボロっちい 2 階建ての薬剤店で、黒星の現住所でもあります。
時々、商品の搬入なのか黒い作業着の方々が裏口から荷物を担いで入っていく光景があるそうです。
女子学生はこんな感じです。
被ってるのは店の雰囲気に合わせたサービスだそうです。
符や鏡、古銭に糸などを使って術を使います。
また、自分の立っている場所や地面に突き立てた物品を基点に範囲的に区切って領地と定め、結界を張ったりもします。
本人的には死体や霊体に符を貼ったり、直接、呪を書き込む事で使役するのが好きだそうです。
死者に近い存在からか、五行では「土行」に属しています。
土、石を操ったり、大地から精を吸い上げたり、地脈を通って移動したり、肉を石に、石を肉に変えたりする等、割と多芸です。
コンクリートをすり抜けたりするので、ホラーな事もできます。
黒星の不死性や再生能力はこの力による所が大きいです。
地面、または自分の体内から金属を生成し、体を硬度の高い金属に置換したりします。
金属生成の形状に縛りは無いようです。
水に属するものを防ぎ、弾きます。
濡れなかったり、水面に立ったりとまぁ、便利に使えるものです。
火に属するものを吸収し、自分の精に変換します。
余りにも強いと吸収し切れないで燃えるようですが、それでも火事程度の火では平然と出てくるようです。
自身の属性から木に属するものを苦手としています。
銃で撃たれるより、神聖さを持つ木の杭に刺される方がダメージがでかいです。
ですので、普通の剣で斬るぐらいなら、桃の木で作った木刀でぶん殴る方が効果的です。
本拠は香港にある所謂、大陸系マフィアの一派です。
規模は小さいながらも妖仙、魔物が多く属することからそれなりに強めです。
元は魔物の互助会だったようですが、世間の流れに合わせて社会の暗部に組み込まれてマフィア化しました。
主に麻薬や(食用の)人身売買が生業です。
その特殊性から今後の世情を左右するものとして、状況を注視し、可能なら有益なものを吸い取ろうと、早期から何名か生徒、教師、その他として派遣んしています。
漢方薬剤店「紅棍」は拠点の一つで、責任者は黒星です。
黒星の他には、例えば生徒として白髪の大陸系の道士が居るようです。
構成員は募集していたりしなかったり。