基本的にあっちに載ってないことの補完です
西欧の集合魔術結社の一つ『ペンタリアン』を構成する氏族、シェリダンの三男坊。
魔術に造詣が深いものなら名前を耳に入れたことがあるかもしれない。
幼い頃から魔術の才能に秀で、自然と周囲からはシェリダンひいてはペンタリアンの次代を担う者としての期待を寄せられ、神輿を担がれていた。
自分の未来の展望は絶対であると信じていたし、事実クラスカを立てる気風は揺るがなかった。
増長した少年は更に魔術を誇示するようになり、人を傷つけ、建築物を破壊し、酷い時には地図から村が一つ消えることすらあった。
事態を重く見てペンタリアンの中で彼を諌ようと試みた者は、反逆の見せしめとして、嬲り者にされた。
逆らう者を抑圧し続け、若干10歳にしてクラスカは一つの狭い世界の王になろうとしていた。
クラスカ・シェリダンにとって、魔術は力の象徴であり、その名は災厄の象徴であるとさえ語られたのだった。
力には必ず代償が伴う。
人の道理から外れた傍若無人な行動は、特に近親の人間たちの反感を買い、やがて不満は爆発する。
クラスカは決まって一人になった際に、何者かに襲われるようになった。
個人、集団、肌の色、男女、刺客の正体は様々。
殆どは魔術師で、ごく稀に奇妙な力を持つ(後に異能の力だと知るのだが)人間もいたが、全てをクラスカは退ける。
周囲の人間は実しやかに、クラスカを恐れた不穏分子だと囁いた。
それらが自分を疎む勢力―シェリダン傍系や兄姉により放たれた暗殺者だと気付けば、一族郎党に至るまで憎悪の対象は向けられた。
そして。
おっとここからは別料金だよ!