性別 | 女 | |
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年齢 | 15 | |
種族 | 日本人と異世界人の混血(クォーター) | |
立場 | 学生 | |
来校理由 | 「一般人」にも「異端」にもなりきれない自分にけじめをつけるため | |
異能 | 未発現 | |
魔術 | 初歩的な属性魔術と治癒魔術 | |
世界 | 地球 | |
所属 | 生活委員会保健課 |
みすみ らん
7月12日生まれ。右利き。
栗色のストレートロングの髪を背中の中ほどまで伸ばしており、大きいながらも優しげな瞳は右が鳶色で左が淡い空色。
透き通るような白い肌と、女性らしさが無いわけではないが華奢な肉体の持ち主。身長は160㎝ほど。
「可憐」と言って差し支えの無い容姿だが、それ故に頼りない印象を受けるかもしれない。
この世界の混乱初期に異世界から迷い込んでしまった女性を母方の祖母(故人、蘭本人は面識が無い)に持つ少女。
母方の祖母と母が異能を持つ(詳細は後述)が、本人は今のところ異能を発現させていない。
異世界人由来の特異な外見特徴を持つために中学校でいじめを受け(学業が優秀だったため深刻な事態にはならずに済んだ。また、いじめの主要員が「勉強嫌いでやんちゃな男子達」だったため、男性には若干不慣れな振る舞いを見せる事がある)、おまけに、異能が未発現であるが故に「何が起こるか分からない」ことを不安視されて近所でも遠巻きにされていた。
中学卒業を機に「自分が何者かを定めるため」、常世学園への入学を決意する。
今まではマイノリティであるが故に自分を抑えていたが、根っこは我が強い。
振る舞いは大人しめだが好奇心自体は旺盛(ついでに本の虫)。困っている人は放っておけない性格。
様々な要素が絡み合い、現状、「(あくまで)結果的に」頭にカタカナ2文字がつきそうなほど真面目になっている。
座学は優秀(高校1年生基準では上の上の中だが、抽象的な一般論を具体的に言葉にする能力は年相応に未熟)だが、異能や魔術については詳しくないためこれからといったところ。
身体能力は決して低くはないが、運動歴が無いため身体を動かす技術は拙い。
女子寮の抽選に漏れたため、学生・教職員居住区でアパートを借りて一人暮らし。自炊スキルは歳の割にはある方だが、高いわけではない。学生生活に励み過ぎて自炊の時間が取れないのが最近の悩み。
実家からの仕送りがあるので、今のところそこまで困窮はしていない。
趣味は読書(幅広く読むが、好きなのはリアルでいうところのファンタジー小説系)と音楽鑑賞(幅広く聞く)、そしてピアノ。
ピアノはフランス系クラシックや現代音楽を弾くのが好きで、少々大人びた趣味をしている。
(ちなみに歌う事もそれなりに好きで、可憐な歌声を持ち高音への跳躍も結構正確だが、専門的に学んだ事が無いので発声に安定性が無い。
「Snowy」(「家族の略歴」項目の母の欄参照)の動画を複数回見た事があれば、「声が似ている」と感じるかもしれない)
異能は持たないが、母親から初歩的な属性魔術と治癒魔術を教えられている。
雷の魔術は相性が良いらしく「初歩の割には」威力があるので、侮ると痛い目を見るかもしれない。
治癒魔術も「初歩の割には」効果が高く、骨折までいかない一般的な外傷ならほぼ治癒させることが可能。
新米生活委員会保健課員。
祖母:イーリス(姓不詳)
蘭の境遇のある意味発端の人物。享年34歳。
ホワイトブロンドの髪と、淡い空色の瞳を持っていた、異世界出身の女性。神秘的な美貌の持ち主だった。
世界の混乱初期に出身世界からこの世界に迷い込んでしまう。英語とかなり近い言語を使っていたため、比較的早い段階で意思疎通だけは進んでいた。その中で康一と惹かれあい、娘雪音を出産。
しかし、慣れない異世界での生活と孤独はイーリスの身体を蝕んでおり、雪音の出産で身体を壊す。そのまま、10歳の娘を残し息を引き取った。
なお、当時はまだ異世界人と地球人の婚姻についての法制度が整っていなかったため、イーリスと康一は正式には結婚していない。
「人の手に触れる事で感情を読み取る異能」
を持っており(ここでの「感情」は「心」の更に前段階、言語化される前の抽象的なものであることに注意)、それを使って対話を円滑に進めたものの、同時に精神も随分疲弊したようである。
ほかにも魔術に長けており、争いの中で大規模な属性魔術を発動させ、敵陣を一気に壊滅させたこともあった。
祖父:美澄 康一
異能も魔術も使えない日本人。65歳。
白髪と黒髪が程よく混じったロマンスグレーの髪をオールバックになでつけた紳士。
穏やかな物腰だが、根は結構頑固(ただし思想はそこまで保守的でもない)で公での一人称は「私」だがプライベートでは「俺」。趣味は異世界研究。
世界の混乱初期当時は国連職員として勤務しており、世界の崩壊を目の当たりにして無力感に苛まれながらも世界の終焉を食い止めるべく奔走した。
主に異世界人との対話を担当しており、その過程でイーリスと惹かれあった。
「常世財団」とは別のアプローチで異能や魔術、異世界人との融和を目指しており、そのために法学の先駆者となる道を志した。現在は本土の大学の法学部で、名誉教授として教鞭をとっている。弁護士資格も所持。
「常世財団」の力は認めながらも胡散臭く思っており、蘭の常世学園への入学も最初は反対していた。
入学を認めるにあたって、蘭に雪音から魔術を習うことを薦めている。
ちなみに蘭達とは別居だが、そこそこ近い距離には住んでいる模様。
母:美澄 雪音
日本人と異世界人のハーフ。39歳。
ゴールドブラウンの髪と淡い空色の瞳を持つ女性。
多感で心配りの出来る人だが、それが異能(後述)のせいで悪く作用してしまう事が多い。趣味は歌うことと音楽制作。一人称は「私」。
「自分の感情を「波」として放出し周囲に様々な影響を与える異能」を持つ。
正の感情を「波」として放出すれば周囲の感情に良い影響を与えたり、身体の調子を良くしたり、病気を癒したりするが、負の感情を放出してしまうと、周囲に静電気のような感触を与えたり、最悪昏倒させてしまったりする。おまけに、根本的には異能を制御することが出来ず、影響を抑えるためには「感情を穏やかにする」しかない。
効果の強度も範囲も感情の強さに依存し、最大で半径50メートル周囲に及ぶが、壁等で遮って雪音の姿を見えなくすれば影響はない。
イーリスの死後異能に覚醒し、特に蘭くらいの年頃は周囲に甚大な影響を与えてしまうことに苦しんでいた。中学はほぼ不登校である。その後何とか社会に緩やかに復帰し、音楽系教育大学を卒業後晃と結婚した。
今は「下手に感情を封殺しようとするとかえって良くない」ということで、穏やかに日常を送ることを第一に過ごしている。調子がいい時は、晃の事務所の事務仕事を手伝ったり、音楽制作(ジャンルは多岐に渡る)を楽しんだりしている。
歌うことも好きだが、感情を込め過ぎると周囲への影響が甚大なため、もっぱら1人カラオケ。たまに自分が作った音楽にスタジオで録音した自分のヴォーカルを重ねて、「Snowy」の名で動画投稿している。
透き通るような可憐な高音で訴えかけてくるようなヴォーカルが、はまる人にははまるらしい。
子育てに詰まった時にヒステリーを起こしかけて蘭が大変なことになったり(治癒魔術が使えたので大きな問題にはならずにすんだ)、蘭がいじめられていると知った後、1週間ほど必要最小限以外(それも、極力家族がいない時間帯のみ)部屋から出られなくなったり、その他諸々異能のせいで蘭と深いところで交流が出来なかったのを申し訳なく思っている。蘭が大人しいのはこの辺の影響もある模様。
イーリスの生前、初歩的な魔術をいくつか教わっており、康一の指示で覚えている分だけの知識を蘭に伝授した。
本土で生活しているので自分が使う機会はほとんどないが、治癒魔術だけは自分の異能で与えてしまった被害を回復させるためにそこそこ使っており、かなりの効力を誇る。
父:青山 晃(ひかる)
異能も魔術も使えない日本人。44歳。
白髪が交じりつつある黒髪を清潔感あるミディアムショートにして自然体にしている。
困っている人を放っておけないお人好し。一人称は公では「私」だがプライベートでは「僕」。
弁護士で、異世界人や異能絡みの事件を担当する際に康一に助言を求めて交流を持ち、問題意識が合って家族ぐるみの付き合いになる。雪音とは恋愛結婚。
その後異世界人や異能絡みの事件を担当する機会は増えるばかりだが、「家族を食わせるのには困らないが、労力の割には儲からない」のが小さな悩み。だが、信条もあって道を変える気はない。
兄がいるので1人娘である雪音に婿入りする形になったが、職業上差し障りがあるので姓を変えていない。
雪音が異能のせいで子どもの相談相手に不向きな都合上、蘭の思春期特有の問題のほとんどは晃が相談に乗っていた。おかげで父子関係も良好。(「逆に、僕が自営業じゃなかったら大変な事になってたかも(by晃)」というのは家族全員が認めるところ。)
育児の過程で蘭と進んで正面から向き合える程度には子どもが好きだが、雪音の異能の関係で子どもは1人で断念した。
現状では、詳しいことは不明。
英語と似たような言語を使っていたこと、かつては剣と魔法のファンタジー世界だったのが、紆余曲折あって魔術と異能と文明が共存するようになったらしいということが、祖母の口から祖父と母に語られた程度である。
祖母から母に口伝された魔術の構成から、魔力を使うタイプの魔術がポピュラーなようである。
なお、この世界では「淡い空色の瞳」は強力な異能か魔力、あるいはその両方を所持していることを表していた。
蘭の左目はその形質が現れたもので、実は「剣と魔法のファンタジー世界の本職の魔術師にひけを取らない魔力」を有している。一部魔術の効果が妙に高いのはそのため。
魔術の学習に心血を注げば、かなり大規模な魔術を自分の魔力だけで使うことも可能だろう。もちろん、その場合には本人も尋常ではなく消耗するが。
(なお、「淡い空色の瞳」の意味を知っていたのはイーリスのみで、蘭はもちろん現在存命の家族の誰も知らない)
・属性魔術
「雷撃、奔れ…サンダー!」
「雪よ、我が敵に纏わりつけ…ブリザード!」
「熱よ、立ち上がれ…ファイア!」
「穿て、石つぶて…ストーンブロウ!」
「風よ、我が敵を吹き飛ばせ…ウィンドブロウ!」
・治癒魔術
「かの者を癒せ…ヒーリング!」