ヨキ

http://guest-land.sakura.ne.jp/cgi-bin/up2/img/toko172.png性別
年齢外見20代半ば
種族獣人
立場教師
異能金属操作
世界異世界

これまでの記録

+  個人
+  生徒
+  教師
+  その他

犬の目

悪友獅南蒼二
相棒朽木次善
仲間蓋盛椎月
甘えおこん
信頼クオン
アルスマグナ
『室長補佐代理』
平岡ユキヱ
期待日恵野ビアトリクス
茨森譲莉
奥野晴明銀貨
不凋花ひぐれ
日下部理沙
倉光はたた
朝宮小春
梧桐律
織一
美東暦
イヴェット
興味鏑木ヤエ
『脚本家』
リビドー
蒼穹
心配加賀背雄
薄野ツヅラ
愉快『緩やかな金床』(ザデルハイメス)
王百足(帯刀わたいれ)
警戒永久イーリス(日恵野ビアトリクスNPC)
バロム・ベルフォーゼ・シイン
サイエル・ミラー
虞淵

設定

プロフィール

美術教師。
人間の生み出す習俗と文化に魅せられ、美しいもの、美しいことを愛する。
常世島を、二元論的な善悪を超越したひとつの秩序と捉えており、人間または異邦人は元より、時として落第街や非合法組織をも庇護する。

自らの基準で美を見出だした事物については、清濁を問わず広く受け入れる。
しかしその美しさが失墜した、あるいは常世島の秩序を懐乱したと判断される場合には、一転して苛烈な非情さを見せる。

愛想に欠けた所作に反して、人付き合いを好む。
交流を尊び、未知の物事に対する好奇心が旺盛。流行にも敏感で、ほとんど不物好きの域に入る。

細身の外見に反し、非常によく食べる大食漢。
肉、野菜、魚、穀物、菓子など、人間と同じ食物を何でも口にする。
「燃費が悪い」らしく、すぐに腹が減るようだ。
自作が売れた記念に食べる、高価なデザートが楽しみのひとつ。

美術について

学園では教師として金工の授業を受け持っているが、例年履修生はあまり多くない。
デッサンや絵画など、金工以外の実技を教えることもある。

その他、芸術学や美学といった座学を担当しており、古典美術から現代の大衆文化まで広く取り上げる。
たちばな学級の非常勤講師として、絵画や造形の指導も行っている。

プライベートでも個人的に彫金を制作しており、好事家に作品が売れることがある。
数は多くなく、収入源というほどにはならない。

異能《金属操作》

(編集中)

特殊能力《獣化》

(編集中)

所持品

拠点

職員室

室内の中ほどに、小奇麗に整理整頓された机がある。
備品のノートパソコン、伝言のメモや付箋、書類ファイル、参考用の書籍がいくつか。
窓辺から魔術教師クオンの「青空教室」を眺めるのが好きらしく、時おりスマートフォンで授業風景を撮る姿が見受けられる。

美術系教室/ヨキの美術準備室

芸術学・美学の講義を行う教室や、各種の美術系実習室に足を運んでいることが多い。
実習室について、詳しくはこちら

アトリエ

研究区に借りている作業場。住宅用の作りではないが、自宅同然に暮らしている。
造形作家として住所を公開しているため、誰でも容易に訪問することが可能。
打ち放しコンクリートの二部屋。入ってすぐの一部屋が工房。奥が私室。
水洗トイレと申し訳程度に設えられた流し、ガスコンロ。風呂はなく、近所の銭湯や職員寮の浴場を使っているようだ。

作業場

大きく頑丈な木製の机、床に確保された作業スペース。作りかけの大型作品。
工具、画材、最低限の金工設備。鉄、銅、錫、真鍮、さまざまな素材の椅子やランプやレリーフやアクセサリー。
無数のスケッチ。立て掛けられたキャンバス。こびり付いた粘土の跡。

私室

書き物机に私物のデスクトップパソコン。小ぢんまりとした冷蔵庫やテレビ。服や本が生前と詰まった大きな棚、丈夫な寝台。

 































常世の犬

いくつかの手掛かり

『門』の向こう

山犬の調伏せらること

かつてカミと呼ばれた犬があった。

犬は山を治め、捧げられた娘を骨にして返し、地は潤い、里は富み、長く栄えた。
犬は人前に姿を顕さず、人は山へ立ち入ることなく、人と山との繋がりは畏れの上に保たれた。

時代が変わる。
里に住まう人間はいよいよ増え、世とともに移り変わる。
繰り返し産まれ育つ人々の中からは、畏れと呼ばれる心が失われて久しかった。

やがて空は青黒く冴え渡り、日は光を強め、大地は渇く。
男は痩せ、女は細り、子が絶えた。
かつてカミと呼ばれた犬は、いつしか邪霊と名が変わる。

そしてある日、旅の僧が里を訪れる。
僧は人々の声を聞き入れた。
山へ入り、人々と同じくして痩せた犬と相対した。
その姿は幽鬼に似て、まさに邪霊と呼ぶに相応しかった。

僧の振るった錫杖が、犬を打ち据える。犬は見る間に傷つき、弱った。
その牙が僧の腹を裂いたのは、自らの身を守るために過ぎなかった。
無数の火に照らされた山を降りると、そこには見も知らぬ人々の顔が並んでいた。
犬が人の言葉を解したならば、それらは鬼の一群であった。

鬼の振るった手斧が錆びながらにして閃いたのを、犬は覚えている。


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