ごく最近ファーイースト・レルムという、ファンタジー的日本の地域から門を通って常世島に現れた異邦人。
戻れる見込みもないので、この世界に順応するために学生となる。
優しく、遠慮がちな性格で、極度の方向音痴。
眉の上で切りそろえた黒髪に茶色の瞳、日本人形のような純和風の顔立ち。
巫女装束によく似た服を着ているが、彼女の流派の道着で、一張羅でもある。
穢れを寄せ付けない魔術がかけられており、日常生活においては汚れたり破れたりする事はない
1つの剣と自分の間に特殊な絆を結ぶ能力。
以下の効果がある。
1.使用者がどこに居ようと剣を呼び寄せられる。
2.剣が破壊されても、その破片を集め、そばで6時間瞑想することで修復できる。
この異能は人刃一刀流の使い手の基礎とも言うべき能力で、鍛錬とともに成長し、進化していく。
成長していけば、人は剣の如く強靭に、剣は人の如く柔軟にそれぞれ変化していく。
頂点を極めれば、人と剣は同一の存在となり、両者を同時に破壊されない限り不死となる。
しかし、そこに達したのは人刃一刀流の始祖ただ一人であるとされている。
じんばいっとうりゅう、と読む。
その名の通り、使い手と剣が一体となって戦う流派である。
自身と仲間の生存を第一とする防御的な流派で、剣術一辺倒ではなく、魔術も取り入れられている。
流派の人間は、入門の際に人としての名を捨て、剣に関連した名を名乗る。これは魔術的な防御のためでもある。
創始者はカタナを名乗り、無敗を誇る神話的魔法剣士であったと伝えられているが、その素性に関しては男とも女とも、老人とも子供とも言われており、謎に包まれている。
創始者カタナは、流派を広め多数の弟子を輩出した後、剣との絆を極め、不死となるが、死神の怒りに触れ、異なる世界へ追放された、あるいはこの世界での役目を終え、別の世界に旅立ったと言われている。
人間と、武器であり人殺しの道具である剣が一体となるというのは非常な危険性を孕んでいる。
使い手が剣に寄りすぎれば、剣に呑まれ、無用な殺戮を繰り返す殺人鬼となり、剣が人に寄りすぎれば、自らの意志を持ち魔剣となり、ひとりでに動き始める。
本来であれば、師範の厳重な監視の元、バランスを保ちながら両者を同一化させていくのだが、サヤは世界移動によって師事を受けることが出来なくなってしまった。
また、剣術の鍛錬と剣の絆は同時に少しずつ成長させ、バランスの取り方を学んでいくのだが、サヤは非凡とも言える才能で剣術を瞬く間に極めてしまった。
寄って彼女は今、体の片側にだけ重りを載せた状態で綱渡りをしているようなものであり、非常に危うい状態である。
剣と魔法のファンタジー世界の極東にある、日本的な地域である。サムライやローニンが闊歩し、この世界の江戸時代のような雰囲気を出しつつも、ダイミョウやショーグンが群雄割拠していたりする。
使われている貨幣は価値が低い順から銅貨、銀貨、金貨、プルトニウム貨である。