Claudette Renan
2月19日生まれ。右利き。
柔らかくカールを巻いた(天然である)やや暗めの銀髪は肩を少し超える程度の長さ。陶器のように白く艶やかな肌と、大きな青い瞳が人形めいて美しい女性。一人称は「あたくし」。
身長は167㎝で、出るところはそれなり(あくまで「それなり」)に出、引っ込むところは引っ込んでいる体型。制服着用の必要がない場合はクラシカルロリィタ調のファッションに身を包んでいる事が多い。ゴシックロリィタは戦闘服である。やや小さめの羽根扇子を携帯。
「各地から収集される膨大な魔術の知識を得るため」にフランスの魔術研究機関からやってきた留学生。
(なお、素の状態でも日常生活は何とか出来る程度の日本語の知識はあるが、講義の理解は常世島全体の翻訳システムに頼っている部分が大きい)
異界と繋がる門が開く遥か昔から続いてきた魔術師の名家の出身で、自身が元いた魔術研究機関の設立にも祖父が携わっている。経済的には何ら困るところがなく、学生街の高級住宅街のこじんまりとした一軒家に、ハウスキーパーの女性と2人で暮らしている。
基本的にはお嬢様言葉を使いたおやかに振る舞うが、意外と他者(特に悪事を働く者)に厳しい。
趣味は魔術研究、というほど魔術の探究には熱心だが、異世界の魔術の修得には消極的である。(知識収集はそれなりに行う)
~
実は、極右思想団体【レコンキスタ】の中でも特に排他思想の強いフランス支部で実働部隊の指揮官の1人を務めており、フランス支部発起人の中でも特に異世界人・異能者への悪意の強かった女性の曾孫。
その女性の思想を強烈に刷り込まれており、
「異能者はもちろん異世界人もその血を引く者も、それらに友好的な一般人も死んでしまえば良い」
くらいに考えている。
『魔術や異能、異世界とこの世界を融和させるための社会実験としての「常世学園」の破壊・実験阻止』
が、来島の真の目的。(一応、魔術の知識修得も嘘ではないが)
ただし、目的が遠大なため、まずはその目的に必要な影響力を得るため、現在のところは猫を被ってたおやかな態度を極力崩さないようにしている。羽根扇子は魔術も仕込まれているが、本心が顔に出そうな時にそれを隠すために持ち歩いているようだ。
※なお、フランスの当局にはまだ顔と名前は完全には割れていないが、クローデットが指揮し、現場に赴いて為した所業(10件以上のテロの計画に携わり、そのうち半数は自ら部隊を率いている)は"炎の魔女"という特定人物が指揮したもの、という程度の特定はされている。
悪人にやたら厳しいのは、「常世学園」への悪意をまとめてぶつける相手として自然なため。
「魔術師ではないし【レコンキスタ】の大義にも賛成はしないが、異能を持たず、異能者と積極的に馴染むわけではない一般人の善人」
には、人並みの善意を向ける事はある。(…が、「常世学園」の性質上、そんな機会はまずないだろう)
また、身内には(歪んだ思想以外の点では)結構親身に接するようだ。
魔術研究機関出身なだけあって、多様なシステムの多様な魔術を幅広く使える。得意なのは属性魔術と錬金術、魔具作成術に白魔術。召喚術は相対的にやや苦手。
属性の中では、炎を扱うのが得意。
身体を動かすのは得意ではないが、結界・防御魔術も長けるので近距離に詰まられてすぐに困る事はあまりないようだ。身体能力強化の魔術も一通りの知識はあるが、その能力を戦闘で活かす技術が無いため、あまり使わない。
(ゴシックロリィタが戦闘服なのも、その大量の装飾品に様々な魔術が仕込まれているため。一応、普段の装いにも、戦闘服ほどではないが魔術が仕込まれている)
憎悪によって彩られた過激思想を刷り込まれて精神を侵されているため、
「行使の代償に術者の精神を蝕む」
タイプの魔術の行使に比較的耐性がある。同様に、精神面に作用する異能に対する耐性が一般人以上に強い。
(本人は「自分は選ばれた人間だから耐性があるのだ」と思っている)
・光の剣(エペ・ドゥ・レイヨン)
無詠唱、無属性の光のレーザー攻撃。
出力は任意で調節出来る模様。
・魔具作製
自動発動する防御魔術を仕込んだ魔具を作製して自ら身に付けている事が多い。他の魔術を仕込んだ魔具も色々作れるらしい。
・「古い言葉」
古の地球に干渉していたもの達の言葉。禁書や「接触する・知ると精神に異常をきたす類のもの達」に対抗したり、従えたりするための言葉。学んでいない者には言葉として認識する事が出来ない。
一種の言霊であり、魔力はさほど使わないが、普通は修得・使用すると精神に異常をきたす(程度には個人差あり)ため、よほど耐性が無い限り本末転倒となる。
・風の鎧(キュイラス・ドゥ・ヴァン)
風の刃を自分の周囲に荒れ狂わせる事で近接攻撃等から身を守る攻防一体の属性魔術。
詠唱:風よ、我の守護となり触れるものを切り刻まん
・炎の嵐(ウラガン・ドゥ・フラム)
渦巻く炎を敵にまとわりつかせる属性魔術。
炎の温度・範囲は込める魔力量で調整が利くらしい。
詠唱:炎よ、我が敵を捕らえて焼き尽くせ
・大地の牙(クロ・ドゥ・テール)
地面から尖った岩を隆起させ、敵を突き刺したり圧し潰したりする属性魔術。
範囲を絞れば単体相手にも使えるが、基本的には範囲攻撃。ただし空中の敵には効率が悪い。
詠唱:地の怒りよ、我が敵に牙を剥け
・鋼の大槌(マッス・ドゥ・アシエ)
巨大な金属塊を出現させ、敵の頭上から落とす。四大元素からは外れるが、一応属性魔術。
金属塊の大きさ、材質は結構調整が利く。クローデットは結構えげつない重量のものを出す事が可能。
詠唱:鋼よ、その質量によりて我が敵を圧し潰せ
・浮遊(フロッテゾン)
物や人(自分含む)を浮遊させ、ゆっくりと移動させる事が出来る。原理としては重力操作。無詠唱で使用可能。
・治癒(ゲリゾン)
傷を癒す、オーソドックスな治癒魔術。魔具の補助を得れば、かなりの重症も完治させられる。
詠唱:我が友に癒しを与えん
傍らの弱き者に癒しを与えん(別バージョン)
・泥の足枷(アトラーヴ・ドゥ・ブー)
敵の足下を泥の沼へと変え、動きを封じる属性魔術。
範囲、泥の深さは込める魔力の量で調整が利く。
詠唱:大地よ、我が敵の動きを封ずる枷となれ
・解除(ルヴェ)
魔術を行使した結果変化した周囲の状況を元に戻す。無詠唱。
基本的には放っておけば魔力が霧散して勝手に戻るのだが、早めに戻したい場合に使う。
・失神(デファイヤンス)
精神作用系攻撃魔術。相手を失神させる。相手に接触していると成功率が高まる。
詠唱:魂よ、しばし止まれ
・黎明の噴火(エリュプシオン・ドゥ・オブ)
火属性大魔術。詠唱は長め。
任意の場所で噴火を引き起こし、周囲を溶岩で満たし、噴石などの雨を降らせる。
あんまり自分に近い場所で発動させると、自分にもダメージが入る恐れがある。
詠唱:我ら人たる者にもたらされし原初の火よ
我らに文明をもたらし、力を与えた偉大なる熱よ
その力を以て、我が敵に大いなる災厄を与えよ
・無垢なる護り(デファンス・イノサント)
呪い、毒、感染など、不死者からの攻撃にありがちな付随効果を防ぐための白魔術。
詠唱:清らかな力よ、我が身を守れ
・聴取(エクート)
思念を聞き取るための魔術。詠唱時間によって聞き取れる範囲が変わる。
無詠唱なら半径5mほど。強い思念以外を聞き取ることは難しい初歩の魔術で、対象が無差別。
・敵意の籠(カージュ・ドゥ・オスティル)
精神作用系領域魔術。
中に入った意思ある生き物の「敵意」を強く惹起させることで異常なまでに暴力衝動を引き出す魔術的空間を作り出す。(魔術的空間なので出入りに制限はない。制限したい場合はその手の術式を併用する)
意思に反する行動を具体的に強制する類の術式よりは遥かに抵抗されづらいが、普通の肉体・精神状態の人間にはそこそこ抵抗される。破壊効率なら属性魔術、純粋な破壊魔術の方が遥かに上。
しかし、「敵意」や「猜疑心」、暴力性向の強い人間、理性の弱い人間には下手な獣以上によく効き、結果として大量の血が流れる事態をあちこちで作ってきたため、禁術。
禁術に相応しく、かなりの魔力を消耗する。詠唱を重ねることで空間の規模を拡大することは可能。
・猜疑の反響(エコー・ドゥ・メフィヤンス)
精神作用系攻撃魔術。幻術の類。
術の対象が「自分に対して負の感情を持っている」と思っている人間の「負の感情の言葉」を脳内で幻覚させる。
(あくまで術の対象が「そう思っている」ものが幻聴として聞こえる術なので、必ずしも相手がそう思っている必要はない)
性質上、小心者や疑り深い者にやたら効き(長時間効果が続くと発狂することも珍しくない)、図太い者にはまるで効果がない(揺らげば効く可能性はある)。
効いた者に与える精神的悪影響は深刻になりうるが、効いてもそれが暴力に結びつく可能性とその強度が高くないため、一応禁術ではない。
魔力量を多く消費したり、詠唱を重ねたりすることによって効果範囲を拡大出来る。
詠唱:汝らの卑小な心に報いあれ
自らの猜疑の幻影の声を聞け(二行の場合)
・ラム・ドゥ・ヴァン(風の刃)
風属性の攻撃魔術。風の刃を放ち敵を切り裂く、初歩の属性魔術。
初歩だが、込める魔力の量で放つ刃の数を増やすことも可能なので、割と融通が利く。
詠唱:風よ、我が敵を切り裂け
・魔術爆弾
錬金術で作成した爆弾のようなもので、外観は黒い石。投げられてから物に触れると爆発する。
爆発の際にかなりの光も出るので、目くらましも兼ねられる。
・聖光弾
錬金術で作成する爆弾の亜種で、外観は淡く白い光を放つ石。魔術爆弾と同じ要領で聖属性の強い光を発する。
普通の存在にはただの目くらましだが、アンデッドや吸血鬼などの不死者や悪魔の類など、聖属性弱点をかかえるものに対しては覿面に効く。
・変身魔術
魔法薬(透明感のない、粘度の高そうな濃い青の液体。味はとても苦い)を利用した変身。自分が望んだ姿に変身出来る。魔法薬および変身の仕組みは以下の通り。
・種族、性別は変更不可。ただし、それらを超えない範囲で外見を寄せることは可能(中性的にする、耳を尖った感じにする、等)。
・「ヒト」の範疇を超える肉体的特性を持つ存在(神性、魔物、悪魔、獣など)は上手く効果を発揮せず、最悪姿が望まない形に歪んだまま時間経過で戻ることが出来なくなり、元に戻るのに解除魔術を必要とすることがあり得る。
(「ヒト」とそれらの間にいるような存在の場合、どうなるかは不明。「ヒト」と「人外」のグラデーション度合いによると思われる)
・効果時間は10mlほど服用して1時間ほど。安定して服用出来る容量は12時間分まで。最大容量まで服用した場合、最低3時間は休む時間をおかなければならない。
・副作用は、用法・用量を守った場合、変身時及び解除時に「軽度の「胸のむかつき、目眩、視界の歪み」」。用法・用量を守らない場合副作用が重くなったり、場合によっては身体に痛みを伴ったりする。
・作るのに数日かかり、それなりに面倒なプロセスを経る必要がある。(とはいっても数時間単位で放置可能なため、そこまで負担にはならない。上級者向きな程度にプロセスはめんどくさいが)
・肉体に直接干渉して形を変える(そのため、変身時および解除時の様子はちょっとばかりグロいことになる)ため、幻術破りで見破られることがない。体臭も変わるため、嗅覚で見破ることも困難。
・干渉範囲は肉体のみのため、服飾等は変えられない。その分、周囲に纏うタイプの魔術と干渉し合って効率が落ちるということがない。
・種族、性別を変えなければ大幅な変身が一応可能だが、本人の能力を劇的に変えたりはしない。
筋骨隆々に変身しても、元々それ相応の能力がなければ意味をなさないどころか、筋骨隆々になって重くなった身体を動かすのにかえって苦労することがあり得る。
・当然、異能や魔術および魔力、特殊能力も変化はなく、気配もそこまで変わらない。偽装しない場合、それらを通じて見破られることはあり得る。
・声は、本人の本来の声に年齢補正・体型補正を加えた程度の変化。偽装しない場合、声で正体に接近されたり、見破られたりすることはあり得る。
・内面は当然変わらない。精神や魂を「見る」能力を持つ者が見破るのはそこまで困難ではないと思われる。
・一応魔術的な干渉と言えるため、魔術の解析が出来る者が「変身魔術を使用している」ことまで把握するのはさほど難しくない。
・魔法生物
錬金術を駆使して、色々作っている。
・特定の対象(生きているもの、生きていないもの、魔力を帯びているもの、魔力を帯びていないもの等)を溶かせるスライム(いざという時の前衛用&証拠隠滅用。命令とかはあんまり出来ない)
・物理攻撃をほぼ無効化出来る弾力を持ったスライム(防御魔術の身代わり用。命令とかする対象じゃない)
・特定の対象(一番上のスライムと似たような条件付け)を「斬る」ことの出来る胸びれを持った魚(いざという時の前衛用。簡単な命令は聞いてくれるので自分以外を守らせることも出来る)
・反復(ルプリーズ)
現世を漂う死者の魂の状態を復元し、対話を可能にする白魔術。死霊召喚に近いことを白魔術の理路で行おうとしたものだが、戦闘用ではない。
復元の仕方を間違えると死者のあり方が歪んでしまい、最悪悪霊・怨霊の類に堕してしまうこともあり得る。
詠唱:我、ここに心置き忘れし者に乞う
我が呼びかけに答え、再びここに心を目覚めさせたまえ
・卵の殻(コキーユ・ドゥフ)
生物を「卵」と呼ぶべき球体の中に封印する魔術。封印を解けば、その生物は封印前の状態を維持して出てくる。
運搬に便利だが、封印出来るものは詠唱により規定、限定される。「自分で生み出していない」ものを封印するのには相当数の詠唱と膨大な魔力が必要で、別の術式を使う方が効率が良い。
詠唱:汝ら、神秘によりて生み出されしもの
しばしその身を原初の揺り籠に横たえ、眠れ(魔法生物の場合)
・氷の檻(カージュ・ドゥ・グラス)
氷属性攻撃魔術。対象を氷の塊に封じ込める。
死ぬかどうかは、相手の魔術耐性と冷気耐性次第。普通の人間なら一応即死はしないが、早い段階で抜け出せないと窒息死の恐れがある。
詠唱:我が敵に、永久の冷たき眠りを
・浄化(ピュリフィカシオン)
死者の魂や、不死者を「あるべきところ」に送る白魔術。
対象の強さやあり方の種類、「導き」への抵抗の有無などで詠唱時間や内容が変わる。
詠唱:汝、この世にて寄る辺を失いしもの
大いなる世界の流れに還り、抱かれて愛に揺られよ(抵抗しない、比較的害のない死者の魂1人分の場合)
・物理防御魔術
魔術や異能によらない攻撃・ダメージを自動で無効化する。攻撃を透過させた上で「無かった事にしている」場合が多いが、意図して結界のように展開する事も可能らしい。
無効化した時に、鈴が鳴るような音が聞こえる。無効化出来るダメージ上限は不明だが、かなりの強度のようだ。
装備個数は状況による模様。
最近、別のメカニズムの物理防御魔術との併用を始めた。
・魔術防御魔術
魔術による攻撃や干渉を自動で無効化する。意図して結界のように展開する事も可能。
無効化出来るダメージ上限は不明だが、かなりの強度のようだ。装備個数は状況による模様。
・異能防御魔術
異能による攻撃や干渉を自動で無効化する。意図して結界のように展開する事も可能。
無効化出来るダメージ上限は不明だが、かなりの強度のようだ。魔具を作製する際にはかなり魔力を消費するらしい。
・脚力強化魔術
ブーツに仕込まれている。
足を動かすタイプの運動能力(走る、跳ぶなど)を高めるが、クローデットがさほど身体を動かす訓練をしていないので、活かされる機会はさほど無い。
・魔術効果増幅
魔術の効果を増幅させる。基本的には魔方陣術によるもの。
魔力をエコーのように反響させ、増幅させることで効果を上げているので、ほぼ魔力を使うタイプの魔術専用。
・空間操作魔術
持ち歩いているポシェットに仕込まれている。
ポケットの1つが私宅の魔具庫に繋がっており、ポケットの口の大きさより幅の小さい物であれば自由に魔具庫から取り出したり、あるいは魔具庫に預けたりすることが出来る。
・探査魔術
基本的には右手の小指の指輪に仕込まれている。
表向きは目に見えない何らかの力の動きを察知したりするための補助。隠れた仕掛けを見破ったり、「ヒト」とは異質なものの正体の性質をざっくり把握出来たり。
基本的には対魔術・魔力仕様。異能による力の動きも見破れるが、その精度は魔術や魔力が絡むものほど高くない。
・ルナン家
中世以前から続き、魔女狩りを経てなお残ってきた魔術師の一族。フランスのリヨンが根城。
【レコンキスタ】フランス支部の立ち上げに大きく関わっているが、それとは関係ない魔術研究面でも無視出来ない程度の貢献がある。
魔術関連の私的蔵書はフランス有数。
・曾祖母:ディアーヌ・ルナン
白い髪に赤い瞳を持つ老婆。
魔術師迫害の歴史を保護者から刷り込まれ、否認の歴史の中で中年時代までを過ごした女性。
異世界や異能が21世紀初頭に現れ始め(その抗争で異世界人や異能者を排斥する政治勢力に夫、子ども2人と共に加担し、娘を1人失っている)、魔術の存在認定が「ついで」のようだったことを妬み、そして世界がそれらとの融和を模索した事で
「魔術師はあれだけ迫害されてきたのに、異世界人や異能者が当たり前のように存在を認められるなんて許さない」
と憤り、【レコンキスタ】フランス支部立ち上げに参加した。フランス支部の思想が過激で暴力の色が濃いのはディアーヌの影響が大きい。
クローデットが小さい頃は高齢ながらも壮健だったため、クローデットの面倒を見ながら自身の思想を刷り込んでいた。
百歳近いだろう現在も存命。肉体も衰え、随分耄碌しているが、異世界人や異能者に対しての憎悪だけは健在である。
【レコンキスタ】草創期は禁術(精神系)を多数使いこなしたが、それ以前には白魔術を得意としており、「損傷が少なく」「死んで間もない」者であれば、蘇生が可能なほどだった。
・曾祖父:フランシス・ルナン
故人。クローデットが生まれる前に亡くなっている。
フランソワがディアーヌの思想をクローデットほど内面化していない事、アルベールが【レコンキスタ】の大義を疑うまでになった事を考慮すると、穏健で柔軟な人物だったと思われる。
アルベールが幼い頃に病没。フランシスの生前から【レコンキスタ】としての活動をしていたディアーヌだが、苛烈さを増したのはフランシスの死後である。
・祖父:フランソワ・ルナン
【レコンキスタ】フランス支部幹部。
ディアーヌの思想を、クローデットほどではないが受け継いでいる。
アルベールがディアーヌの思想はもちろん、【レコンキスタ】の大義にも懐疑的になってしまった事を悔やんでおり、アルベールをクローデットから遠ざけ、クローデットを積極的にディアーヌに預けていた。
母国の魔術研究機関立ち上げに参加し、クローデットもそこに在籍しているが、その研究機関自体は【レコンキスタ】と直接の関係はない。
属性魔術を高度に使いこなし、一部を禁術の域にまで高めている。
得意な属性は土。
・祖母:ソフィー・ルナン
【レコンキスタ】フランス支部構成員。
ディアーヌの思想にさほど興味は無いが、それなりに強い選民思想の持ち主で、【レコンキスタ】を居心地良く思っている。
召喚術を得意としている。
・父:アルベール・ルナン
【レコンキスタ】フランス支部構成員だが、血族の関係で籍を残しているだけで、あまり関わりたがらない。
20代前半までは【レコンキスタ】の大義に忠実に「異世界の魔術に対抗する術を身につける・編み出す」目的で異世界の魔術を研究していたのだが、やがてそちらの方が主眼になってしまい、研究の過程で異世界人等とも交流をしていった結果【レコンキスタ】の大義にも懐疑的になってしまった。
魔術研究大好きの変人だが、人との交流は好きで悪人ではない模様。今でも「異世界魔術研究」目的で世界中を回っており、「常世学園」にも資料閲覧目的で「財団」から許可を得て滞在したことがある。
異世界の魔術の研究成果は両親や妻を通じて【レコンキスタ】に伝わっており、【レコンキスタ】に全く貢献していないわけではない。それでも、思想面で肩身は狭いようである。
その思想の伝播を防ぐため、クローデットが幼い頃はクローデットへの接触を禁じられており、クローデットの現状を心配している。
クローデットはアルベールを「【レコンキスタ】の裏切り者」として蔑視している。
クローデット同様多岐に渡る魔術を修め、1対多の戦闘にも対応している。
異界の魔術も数多く修得している上体術の心得もそこそこあるため、実は【レコンキスタ】フランス支部でも白兵戦最強クラスの魔術師である。
(クローデットはその事を知らない)
・母:ブリジット・ルナン
【レコンキスタ】フランス支部構成員。
選民思想の持ち主だが、それ以上に事なかれ主義者。
アルベールとは政略目的の見合い結婚だが、アルベールが【レコンキスタ】の活動に消極的で立場が弱い事に肩身の狭い思いをしており、思想を伝えるため、フランソワがクローデットを積極的にディアーヌに預けようとしたことにも従順に従っていた。
魔具作成術や錬金術を得意としている。クローデットにそれらを教える際、裁縫などの手芸も仕込んでいる。
・ハウスキーパー:ジュリエット・パヴィア
40代前後に見える黒髪に黒い瞳の女性(一応ヨーロッパ系)だが、肉体は引き締まっているようだ。学園都市でクローデットが居住する一軒家の管理や家事を請け負う。
【レコンキスタ】の「ルナン派」に所属する前は警察官だった。【レコンキスタ】に所属する経緯として、アルベールに命を救われている。
【レコンキスタ】フランス支部構成員で、身体能力強化魔術と総合格闘技のスペシャリスト。クローデットが接近戦を得意とする相手に厳しさを感じた場合、羽根扇子に仕込まれた召喚魔術を発動させてその場に呼び出せるように契約をしている。羽根扇子が折れた場合、召喚魔術は自動的に発動する。
その分もあるのか、ハウスキーパー業務は週4日。クローデットとの相談次第で、三連休を取る事も許されている。
クローデットに伴って島に越してくる際、アルベールに「クローデットの『呪縛』を緩める手助けをすること」を 依頼されている。このことをクローデットは知らない。
思想としては過激派で、異能者はもちろん異世界人も、彼らに友好的な一般人も排斥する方向である。
(しかし、フランスという国の伝統的な民主主義のあり方ゆえ、近代西欧文明が生み出した社会観に適応しない考え方を持つ異邦人については元々評判が良くなく、それが「過激」である、という認識は常世島の住民に比べると希薄なようだ)
一方、「異能者や異世界人に融和的でない一般人」をむやみやたらに巻き込む事は避けようとする。
そのため、ならず者に近い「同志」とは同じ支部内であってもあまり折り合いが良くない。もちろん、穏健派とはもっと折り合いが良くない。
活動方針は「異世界人・異能者とこの世界の住人の間の融和の破壊を最優先」と「魔術師至上主義」。
魔術を使えない人間が意思決定の上位に来る事はないが、魔術を使えない人間が鉄砲玉にされる事もない。
派閥に所属する魔術を使えない人間は、裏方や物資の運び屋、広報などの役割を担っている。公認されている右派政党にも隠れシンパがいるらしい。
基本的には、魔術を使えない人間が入って来た場合、極力魔術を教授するし、支援も惜しまない。
思想に共鳴する異能を持たない地球人であれば、出自による差別はない。
(が、思想に共鳴する土壌が西欧系の文化的バックグラウンドを持たない人間にはあまりないため、比率としては西欧系の人間が多い)
No.74 獅南蒼二:研究室(Free2)で遭遇。教師にして同志。禁書閲覧のための便宜を図ってもらい、公安委員会への紹介状を用意してもらう。
父と親しげだったり、実力行使を牽制しようとしてきたり、いまいち信頼は置けない。(6/15)
獅南の研究室で遭遇。魔術学についての野望を聞き、彼に対する認識を改める。
錬金術についての魔術書を2冊借りた。(7/24)
獅南の研究室で遭遇。錬金術についての魔術書を返し、「成果」を見せる。
公安委員としての立場を利用して、ヨキの身元と素性を調べるよう依頼された。(9/15)
獅南の研究室で遭遇。東郷月新との戦闘後、防御術式の魔具を見直すために資料を求めて訪問。
獅南の現行の研究について知る。ヨキを調査する件について報告。(1/23)
獅南の研究室で遭遇。獅南の研究成果を目の当たりにする。
ヨキの調査の件の話をするに値するか探りを入れてみたが、その過程で「何故か」我を忘れた。
機会を改めるが、ひとまず疑うのはやめることにする。(5/29)
獅南の研究室で遭遇。「先日」の件を思い出してか、少し調子が良くなかった。
調査のため、禁書庫に入るための研究用IDを一週間の期間限定で借りることになった。(6/28)
獅南の研究室で遭遇。研究用IDを返した。
ヨキを殺すための魔術に、全てを賭けている様子である。もはや単なる「大義」のためだけとも思えぬその執念に呆れ、少なくとも彼の存命中はヨキから手を引くことにした。(7/8)
No.266 クロノス:落第街路地裏の一角で犯罪施設を攻撃していたところに遭遇。咎められたものの、「私的に」不問にされ、『励む』よう言われる。
頬を舐められた事には不快感を覚えた。(6/20)
No.453 帯刀 わたいれ:暗い路地裏(特殊Free1)で「王百足」として遭遇。
その存在に特殊な魔術が使われているのを読み取って接近。暴走して肉体に限界がきていたので治癒魔術をかけた。
魔術探究目的で、本来の身体の持ち主宛の伝言を頼み、連絡先を渡す。(9/6)
研究区小会議室で会談。彼の体質のことを知り、こちらからは治癒魔術のことについて説明する。過分な「お礼」をもらってしまったので、その反動でふらふらする彼を途中まで送った。(9/9)
No.298 サリナ:図書館(学園地区設定自由)で遭遇。レコンキスタについて調べようとしていた模様の異世界人。一方で、興味深い魔術書の著者でもあった。
今後、呼び捨てで呼ぶ事になる。フランス料理店を紹介する約束をする。(9/12)
研究区魔術学部棟のロビーで遭遇。フランス料理店の紹介をし、その礼に良い茶葉を扱っている店を教えてもらう。他にも、魔術の事について少し。
先日の調べ物の件でカマをかけてみたところ、動揺はしたが疑念の目は向けてこなかった。(9/23)
獅南の研究室で遭遇。何やら疑念を持っているようだったので揺さぶりをかけてみたが、肝心なところでは踏み込んでこなかった。淹れてもらった紅茶は美味しかった。
"門"の研究について、少し詳しく話した。(10/1)
No.559 浅田 扁鵲:「東洋思想概論」の特別講義の担当臨時教員。興味深い世界観の話を聞き、興味深い魔術の発動を見ることが出来た。勘が鋭そうなので一応注意しておく。(9/27)
特別講義第2回にも出席した。質問を複数回し、講義終了後に漢字についても尋ね、その際に個人的に名乗り合った。名前の由来はしばらくは調べないでおく。
「ペット」は竜種で、おまけに若い女性相手だと警戒心が強そうなのでこちらも注意しておく。(10/12)
特別講義第3回に出席。質問を複数回。興味深い講義だった。
彼の「ペット」は人型をとれるなど思いのほか大物であるらしい。それを従えている彼自身にも警戒の必要ありと認識した。(10/25)
魔術学部棟情報処理室(研究施設群)で遭遇。この学園に留学して来た「研究成果」の試作品について話したり、女性に初心なようなのでほんの少しからかってみたりした。
父親についての話をした。普段の彼の仕事場に遊びに来るよう誘われた。(6/22)
No.78 相楽 満:「東洋思想概論」の特別講義第1回で、砕けた口調で質問をしていた少年。(9/27)
「東洋思想概論」の特別講義第2回でも見かけた。「ペット」を気にしていたり、臓器の陰陽を気にしたりしていた。(10/12)
特別講義第3回でも見かけた。講師の「ペット」を気にかけていたようだ。(10/25)
No.389 光ヶ丘 睦美:「東洋思想概論」の特別講義第1回で、純真無垢そのものの振る舞いを見せていた少女。
「人の気」に関心があるようだった。(9/27)
特別講義第3回でも見かけた。何か呟きながら、一生懸命講義内容を消化していた。(10/25)
No.614 観堂 貴緒:「東洋思想概論」の特別講義第3回にいた。催眠術の講義を持っている教師らしいが、東洋魔術にも造詣が深そうだ。不良教師のようである。(10/25)
No.53 蒼穹:「東洋思想概論」の特別講義第3回に堂々と遅刻してきた不良学生。
あそこまで堂々とされるといっそ感心しなくもない。(10/25)
No.414 ヨキ:図書館で、まさに彼を追い詰めるための調査をしている最中に出くわす。特に疑われてはいない模様?魔術について話す。
聞きたいことがあれば聞きにきて構わないと言われた。(11/17)
魔術の実験のため訪れた転移荒野で遭遇。不死のごとき獣姿だった。
この姿の時にはかなり「野生」が勝る様子。誰にも言わぬよう…特に獅南先生には内緒にするよう約束した。(2/6)
当人について調べるべく訪ねた常世医科学研究センター(Free5)で遭遇。当人についての調べ物があらかた片付いた後だったので最悪の事態は免れたが、資料に触れた可能性くらいは感づかれたかもしれない。
実験体だった頃はやはり悪い記憶の様子。(2/20)
第二教室棟の職員室で遭遇。身体の大幅な変化を確認。
おまけに獅南の「手駒」であったことが「獅南」の口から明かされたことが発覚したため、「獅南」に裏切られた憎悪から今まで以上に感情の表出が実を伴わなくなる。 (9/21)
No.540 リビドー:落第街大通りを巡回中に遭遇。住人と思われる少年に襲撃されるところを見られた。
魔術のこと、公安委員会の職務についてなど話す。何やら思案がちだった上、平然と落第街をうろついていたので、一応注意しておく。(1/13)
No.230 東郷月新:落第街の路地裏を巡回、違法部活の残党を追及中に遭遇。戦闘となる(特殊Free2)。
お互いの弱点から短期決戦となる。大魔術を使って何とか凌ぎきったものの、違法部活の残党の少年を魔術に巻き込んで死なせた挙句東郷月新には逃げられてしまった。(1/17)
No.629 黒兔:第二教室棟の廊下で遭遇。「白魔術の格好の餌食になりそうな存在が向こうから話しかけてきた」と認識。魔術のことについて話をする。
想定される種族の割には魔術に疎いようだったのでからかって遊んだ。口実が見つかったら「浄化」するが、そうでなければ、遊んでやるに留めることにする。(1/31)
No.543 十六夜棗:「一族」の「功績」を求めて訪ねた図書館で遭遇。精神干渉について調べていた。割と本気で使う気の様子。
今のところ特筆すべき能力は伺えないが、その自覚がある分伸びしろはありそうなので覚えておくことにする。(5/15)
No.568 寄月 秋輝:落第街の路地裏の一角(特殊Free2)で遭遇。どこかの組織が糸を引いていると思われる襲撃の対処を手伝ってくれた、魔術師。近接戦闘の心得もあり、相当強力な様子。
表の世界の住人ではあるようだが、落第街に「やることがある」らしい。注意しておく。(6/10)
No.634 マリア:落第街大通りで遭遇。「少女」に「擬態」しながら、非合法な店の用心棒をしていると率直に話してきた。
「無垢」につながりうるほどの「無知」を確認し、探査魔術で「秘密」を知る。「秘密」の方面から軽く揺さぶりをかけて遊んだ後、家に招かれた。「今後」が楽しみ。(6/21)
マリアの私宅(特殊Free3)で遭遇。多少口では抵抗されたが足止めと「死刑宣告」には成功。反応は面白かったが中身はつまらなかった。(7/17)
カフェテラス「橘」で遭遇。表に留まっていたようだが、生活は楽ではない様子。あまり責めないでやったところ、かなり態度を軟化させる事に成功。
生活支援を受けるためにも風紀委員会・生活委員会への出頭を促し、ついでに短期の仕事へ誘い、食事を奢った。(8/28)
海底遺跡郡・朱夏の遺跡(Free2)のアシスタントに連れ出す。「彼」の魔力の使い方と、異能を知る。
防御術式による侵襲の防止を超えて庇われて、挙句呼び捨てで呼ばれた。
傷んだ服から肌が見えるのを防ぐためにケープを貸したので、返してもらう時にまたからかってやることにする。
(ロール日は9/11〜12だが設定日時は8月末)
商店街(Free3)へ、傷んだ服の補填の買い物に連れ出す。
よほど情に飢えていたのか、クローデットの偽りの思いやりにすら生き生きしていく様に毒気を抜かれてしまった。
「武装」のタネ明かしのために家に招く約束をした。(9/19)
私宅に招く(Free4)。武装のタネ明かしをし(予想通り、まともに理解は出来なかった)、ついでに本格的な「女装」を体験させる。
最終的には自分が抱く違和感をねじ伏せることを選んだようだが…いつまで続くか、興味深い。(9/24〜9/26)
No.276 祐樹 臨助:図書館で遭遇。魔術言語の勉強の過程で、魔力が不可解な表出をしていた。
魔術を修得する上で何らかの器質的な「障害」の可能性を疑うが、保留。やる気があるのは悪いことではない。(7/4)
No.687 伊織 六郎(伊織さん):図書館で遭遇。たおやかな振る舞いに不慣れらしく、狼狽えているのは見ていて面白かったが、わざとではない。ついでに「様」づけをしないよう要求された。
異能者(バケモノ)だが、自身の異能の存在を疎ましく思っているらしい。異能を「治療」した経験を持つ浅田 扁鵲を紹介した。(7/7)
No.717 東方 仙子:「赤い髪の少女」に変身してうろついていた落第街大通りで遭遇。自分の興味以外は全て切り捨ててきたタイプのマッドサイエンティストらしく、「駆け引き」の心得もなさそうだった。
どうも「フツー」ではない様子なので、「本業」の場面で軽くチェックはしておく。(7/13)
No.723 龍宮 鋼:「金髪の少女」に変身して吸血鬼に誘い込まれた落第街の路地の奥(特殊Free1)で遭遇。
吸血鬼集団を返り討ちにして主犯をなぶって追い詰めていたところが癪に触ったらしく、襲いかかられて戦闘になった。
魔力で上乗せされた拳は脅威たり得たが、何とか押し切る。変身していたとはいえ素の魔力をさらし、更に術式まで見せてしまったので、今後の立ち回りには注意する。(7/31)
No.471 “自由なる”ルギウス:転移荒野で遭遇。気配が「奇形」の要注意人物と認識する。
古い時代の、血腥い魔術の話をされる。真似するつもりはないが参考にはする。(8/7)
No.733 化野千尋:落第街のとある区画(Free5)での「妖怪もどき」大規模討伐作戦中に遭遇。
術式に興味を持たれたので見せてやった。どうも、「路線」違いの術師らしい。(10/3)