氏名:羽生 輪廻(はにゅう りんね)
身長145㎝ 体重30㎏
若干茶色掛かった黒い腰までの長髪、赤黒い瞳の目。
肌は若干白めで日焼けとは無縁そう。
黒いだぼだぼのパーカーに、赤と黒のチェックのプリーツスカート、
足には黒色のハイソックスを履く。
パーカーのフード部分は二箇所突起があり、被るとそれが猫の耳のように見える。
顔は全くの無表情であり、黙っていると人形か何かと間違いそう。
若干目が悪いこともあって常日頃からジト目気味、普段は掛けない隠れメガネ。
ちなみにメガネは赤いフレームで楕円形レンズの一般的なメガネ。
年齢の割に身長が低く、出るところが出ていない。
所謂幼児体型。
一人称は「わたし」
二人称は「あなた」
三人称は「(名字か名前で呼び捨て)」
リネンスは「リネンス」
ほぼ喋らない。無口であり、話すのは苦手。
話すときは「・・・」を多用し、途切れ途切れにたどたどしく話す。
口癖は「もんだいない」。・・・問題あっても結構言う。
ロール上は漢字や難しい言葉をひらがなやカタカナで言うので読み難さ注意。
基本的に無口無表情だが、無感動ではない。
むしろ同年代と比べても恐ろしいほど純真で、真面目にファンタジーや夢物語を信じる性格。
その為、人の嘘を見抜く事が出来ず、簡単に信じてしまう。
誰にでも優しくできる反面、悪いことは悪いとはっきり言えるタイプでもある。
・・・それが悪い事だと分かるのならば。
また、自分のことをコミュニケーション障害の駄目人間だと思っている節があり、
すぐに色んな人と友達になりたがるが、無口無表情故に伝えられず、勝手に凹む。
基本的に、手や服の裾などを無言で掴んできたときは友達になりたい合図。
誰からだろうとも、とにかく嫌われること、拒絶されることを強く恐れる傾向にある。
ごく普通の、平凡な、ちょっと閉鎖的な村に生まれる。
人口も少なく、また子供の少ない村であったがために、
輪廻の誕生は村でもちょっとした騒ぎとなり、輪廻は皆から可愛がられた。
何も問題なく、すくすくと成長していたある日、突如彼女に“異能”の力が目覚める。
その力に恐怖した彼女の両親は、村人たちにその力が発覚するのを恐れ、
彼女を暗くて狭い地下室に閉じ込めた。
幼い彼女は何もわからず、大きな声を出すことも、誰かと会うことも禁止された。
質素な食事と、僅かばかりの娯楽として本を地下室に届けながら、母は言う。
「これは貴女のためなの」「これは貴女を愛しているからよ」
彼女は母の言う「愛」が、一体何なのか分からない。
幾百、幾千もの物語を読み漁っても、母の言う「愛」は見つからない。
一体「愛」とは何なのか、どこを探せば「愛」は一体見つかるのか。
――― 彼女の“異能”は『変質』していった。
彼女の監禁から数年、閉鎖的な村は、いまや「隔離」されていた。
その村で、例えようのない「奇病」が流行していたと、訪れた旅人は口をそろえる。
『皆が同じ症状で・・・もしかしたら、空気感染するのかもしれない』
その噂は瞬く間に広まり、元々閉鎖的な村であったが、
もはや近隣の村ですらその村に近づく事は無く、いつしか旅人も避けて通る村となった。
・・・その村に、一人の、ある狂気を抱えた白衣の男が訪れる。
男はその「奇病」の“原因”を突き止め・・・“その彼女”は、彼にこう言った。
「・・・だれも、おしえてくれないの。・・・あなたは、おしえてくれる・・・?」
リネンスを保護者に、リネンスと同居中。
ほぼ彼が保護者の立場にあり、彼が親のようなもの。
学校は、皆の輪の中に入れないんじゃないか、と不安になり入学当初から行っていない。
つまり一日たりとも常世学園に通学していない、完全なナチュラル不登校児童である。
入学そのものは常世島に来た2年前なので、今の学年は3年生のはずだが、
登校していないので未だに1年生に席がある状態。
(既知ロール可。ただし学校に行ったことはないので、学校関係の既知は
「名前だけ聞き覚えが・・・」とか、「同じクラスだけど見たことない人・・・」とか、
それ以外の既知は学校外でのロールでよろしくお願いします。)
現在はともに落第街の廃墟に住んでおり、
診療所の(ナースや手術助手の)手伝いや、常世島の自由気ままな散策を楽しんでいる。
彼女の最も大切なもの。
「友達」という存在に焦がれるような憧れを抱いている。
しかし、自身の性格や性分について客観的に理解しており、
無口、無表情で口下手な自分では、本当に「友達」になってくれる人など居ないのでは。
きっと友達になってくれた人もやがて自分から離れ、裏切り、見捨てるのではないか・・・?
・・・しかし、“人として”友達になるから『捨てられる』
彼女はいつしかそう考え、物言わぬ、自分を否定しない、捨てない・・・
―――“死体”と『トモダチ』になることを考える。
そして今日もまた・・・素敵な「ヒト」を見つけては、綺麗な“死体”にする方法を考える。
彼女の先天性異能が変質した異能。
学園側には「記憶している物体を再現する」異能、と申請している。(既知可)
本来の能力の大まかな効果は「相手の記憶を読む」異能である。
詳しい説明としては、発動までに主に4段階の過程が必要である。
①輪廻が手、若しくは体の一部で相手の頭部(首より上)に触れる。
②その状態で異能を発動させると、相手の意識が飛ぶ。
(同時に輪廻の意識も相手の頭の中に侵入するため、輪廻の肉体は無防備となる)③相手の頭の中では、相手のこれまでの記憶が『本』として出現する。
(本の表紙の模様や色は人によって異なり、内容は読まれた対象の言語能力に準ずる)
(ただし、対象が輪廻に好意や信頼、親近感など好意的な感情を持っているほど、
「記憶の本」は輪廻に読みやすい内容(難解な漢字や言い回しが減る)に改変される)④「記憶の本」は相手が直近に経験した記憶が最初のページに書かれており、
読み進めると徐々に古い記憶のページが現れる。
(ただしあくまで対象が記憶しているものであり、内容に齟齬や破綻が出る場合もあり、
また、映像ではなく文章で表現されるので、100%汲み取れない場合もある)
「記憶の本」を読む事で輪廻は対象の記憶を知る事が出来、
また、知ったことで後述の応用に生かす事が出来る。
「記憶の本」は、読まれページを捲られると、対象は捲られたページの記憶を失念する。
数ページなら基本的には軽度の記憶喪失(物忘れ)状態であり、数秒で思い出す程度。
数十ページに及ぶと、記憶の混濁や混乱がみられ、思い出せるかは怪しくなる。
・・・本を「読破」されると、対象のほとんどは廃人になってしまう。
また「記憶の本」は人によっては一部千切られていたり、欠損、虫食いもあるらしい。
(リネンスの場合は、過去部分に厳重な錠がかかっていたらしい)
逆に「記憶の本」を千切ることで、その千切った部分の記憶を失わせる事が出来る。
千切った部分は輪廻が大切に保管し、再度異能で戻す事で修復され、思い出させる事も可能。
輪廻に記憶を読んだ対象の、特技・身体能力を再現する。
あくまで付与できるのは身体能力部分であり、
異能、魔術、それに準じた特殊能力は反映されない。
怪力や俊足も再現されるので、小柄で非力な輪廻が戦う時には有益な能力。
【補足:身体能力について】
記憶を読んだ対象、若しくは輪廻の記憶にある物質を再現する。
再現には土、砂、塵芥、水、空気など、何かしらの媒体が必要。
この応用能力を、学園側には異能として申請している。
(ただし、「人物が再現できる」部分については申請していない)
再現対象が人物の場合、半透明な幽霊のような存在として出現し
基本的に顔は描写されず、のっぺらぼうの状態である。
一応、再現された人物は(元の媒体によるものの)攻撃も当たるし、手ごたえもある。
また、基本的に出現時に一動作(パンチ、タックル、斬りかかる・・・etc)すると、
その瞬間に消滅する。
再現対象が物質の場合、基本的に本物そっくりに出現する。
効果時間は、輪廻が自分で消すか、輪廻の意識が途絶える(睡眠も含む)まで。
電源等によって稼働する機械の場合、それらがあれば本物同様に使用できる。
また彼女が再現に必要な記憶は
①どのような外観か
②どのような用途に使う器具か
の2点であり、内部構造などは知らなくても良い。
また、誰かの記憶を読んで知ったものでも、2点さえわかれば再現できる。
ただし、実在しているもののみで、空想の産物は再現できない。
なお、診療所の器具についてはリネンスの記憶から輪廻が再現しているので、
落第街とは思えないほど高性能設備が出てきたりもする。
【補足:再現人物について】
過去に輪廻が読んだ対象の記憶を、輪廻が「歌」にして唄うことで
『無常幻想』で作り出した再現人物を自由に動かす事が出来る。
「歌」そのものは異能でも何でもなく、輪廻の趣味かつ数少ない特技。
ただし、人に歌声を聞かせるのを極端に恥ずかしがるため、唄われる歌は鼻歌。
(一応、その人の記憶を元とした歌詞も付いているらしいが、詳細不明)
現在、即座に唄える人数が13人のため、操れる再現人物も13人である。
また次々歌を繋げていくことによって、次々別の人物から攻撃させる連撃もできる。
ちなみに再現人物は、明らかに「戦闘不能だ」と輪廻が思うレベルの攻撃されると、
その人物は一時的に使用できなくなり、再度の同人物の再現には数時間要する。
輪廻自身が戦わなければならない時の切り札にして、最大の攻撃能力である。
なお、再現人物の13人の中にはリネンスも存在する。
【補足:『歌』について】
再現人物解説 clickopen&close |