それは、四人の男女が織り成す一葉の物語。






異形の追放者編 川添孝一 Edit

二年、川添孝一は手のつけられない不良であった。
身体変化系の異能『狂悪鬼(ルナティック・トロウル)』を使い、
あちこちで喧嘩を売って回り、一般生徒へ因縁をつけたり二級学生へカツアゲをしたり。
彼は自分の苛立ちを抑えきれないままに学校で暴れていただけのチンピラである。

    

しかし素直な一面もあり、ただの悪党でないことを知っている者もいた。

     

彼はアル中で一家離散の原因を作った上に病死した父親のことをコンプレックスに思っており、
夜の街でそのことを思い出し、暴走した際にカエラムに止められたのだった。


カエラムと出会った後に眠れぬ夜を浜辺で過ごす川添孝一。
その時、後に友人関係を築く蓋盛養護教諭と出会う。


ある日、不良たち五人と喧嘩になった川添は不良たちが彼の父親を笑ったことにより激昂。
全員を再起不能寸前まで痛めつけてしまうところを蓋盛養護教諭に止められた。


彼は自分が不良になった原因である、学園の真実の裏付けを取るために常世財団本部に潜入。
異能使いと大規模怪異災害である龍害との因果関係を知り、本部のある離島から逃げ出した。


川添は常世財団本部の情報端末から得た『追放された神』という言葉に不思議な興味を感じた。
それを追って海底遺跡へと赴く。辿り着いた魚人たちの墓場で魚人と戦闘になるも、撃退。
そこにあった石碑で追放された神の名前を知るのだった。
その追放された神の名を呼べば彼の異能は強化されると言う。だが、人間の声帯ではその名前は発音できなかった……


ある日、風紀の能見さゆりとカフェで一緒になり、彼の好きなデスティニーランドに二人で行く約束をする。


デスティニーランドで楽しいひと時を過ごした後、夕暮れの観覧車で川添は能見さゆりに真実を語る。
島に隠された真実、その一端。貴種龍(ノーブルドラゴン)と呼ばれる完全生命体を常世財団がコントロールしようとしていること。
島で人間が異能を使う際に発生する余剰エネルギーを餌に異世界とのゲートまで貴種龍を呼び込むのが龍害という大規模怪異災害であること。
そして、自分がそれに絶望して擦れた生き方をしていることを。

自分は生き方を変えられるか苦悩する川添。そこで能見さゆりに諭され、考え方に大きな影響を受ける。


カツアゲをやめ、自分で働いて金を得ることを始める川添孝一。
そこを蒼穹や蓋盛養護教諭に見られ、照れながらも自分が変わる意思を持っていることを話す。


ある日、家に帰ると扉の前に常世財団本部の人間が見張っていたことに気付く。
必死に逃げる川添。しかし落第街大通りの外れで追い詰められてしまう。
常世財団本部に忍び込んだことがバレたのだ。黒服によると川添は放校処分が決まったという。
現れた否支中活路や鈴鳴トバリに助けられ、なんとか黒服を撃退する。
しかし彼は真実を追いすぎたことを後悔し、腐った目つきで歩き去っていってしまった。
こうして彼の一番長い一日が始まる。


彼が落第街にいた時、突如として異世界と繋がるゲートが出現。
貴種龍の一匹であるグリーンドラゴンが出現した。龍害の始まりである。
自分にできることは何もないと諦観を持って事態を眺めていた川添孝一だった。
だが、目の前で少女がグリーンドラゴンに踏み潰されそうになっていた時、妹の泣き顔を思い出す。
咄嗟に少女を助ける川添孝一。
そして海底遺跡で見つけた碑文に書いてあった進化の言葉を叫び、
彼は新たなる異能『追放されし異形の果実(エグザイル・レッドフレア)』を得る。
仲間との協力の末、ゲートの向こうへグリーンドラゴンを押し返す川添孝一。
もう彼は進む道を間違えることはない。
償いと新たな戦いの道へ迷わず踏み出していくだろう。


川添孝一サブストーリー Edit

カツアゲをしていた二級学生に謝罪する川添孝一だった。
しかし謝られていた女性が激昂、川添は鉄パイプで殴打される。
何度も何度も殴られる。彼の罪は、重い。
そこへ風紀のエンガが助けに入るも、川添に本当の意味での償いが必要であることを告げる。
川添は自分の手でこの街を守ることが償いの一助になることを信じ、
私設組織である怪異対策室三課を立ち上げることを決意した。


ゲームセンター「セバ」にボルト・デスティニーのキャラクターであるドナルド・ピジョンの人形をゲットしに来た川添。
そこで数多のプライズゲッターを食い物にしてきたアリ地獄の女傑(ゴートゥヘル)の異名を持つ女性店員と接近遭遇。
槙壌結雅など多数のギャラリーが見守る中、勝利の芽を見つけてプライズをゲットした。
去っていく男の背は誇らしげだったが、勝者はただ陽光の中に消えていくのみ。


彼は生活委員会の仕事に真面目に従事するようになった。その日も廊下の掃除だ。
その時、過去に彼がカツアゲ現場でお互いを傷つけあった井戸木さいこと再会。
お互いのことを許しあい、友達として付き合っていくことを握手で約束した。
彼のしがらみがまたひとつ消えた瞬間であった。


彼が生活委員会の先輩から買い受けたベイサイドブルーのニスモR34に乗っている時。
偶然見つけた車に公道バトルを仕掛ける。
激化するバトルの末に相手の車が悪魔のLだと気付く。
凄まじい速度の悪魔のLに直線で抜かれ、川添のRは接触事故を起こす。
走り去っていく悪魔のLをただ、目に焼き付けることしかできない川添だった。


カフェで『他愛もない世間話』をする川添孝一。
その時、室長補佐代理の言葉により自分の正義が歪んでいることを知るのだった。


学園の教師である最も古き竜であるクオンに話を聞きにくる川添孝一。
そこで龍が持つ物語と英雄が持つロマンの話を聞く。
自分にできることはただ英雄を見出すだけでなく、英雄の中に光を見出すべきだと信じる川添。
彼は龍殺しの英雄を探し続けるだろう。それがどんな結果を齎すことになるのか。


コミュニケーション学の授業に出席する川添孝一。
そこで待っていたのはボケ、ボケ、ボケというツッコミは自分だけの地獄だった。
女性陣へのツッコミに疲れ果てた川添はあえなく敗走するのだった。


グエンが女性風紀委員を嬲っているところを見つける川添孝一。
それを止めようと戦闘を挑むが、歯牙にもかけられない川添。
女性は連れ去られ、無力感と憎悪に苛まされるのだった。


商店街をぶらぶらしている時に喋る猫と出会う川添孝一。
チェシャと名乗るその猫は手触りふんわり、可愛らしい喋りですっかり川添は魅了されてしまう。
そして会話の途中で川添孝一は仕事の電話に呼び出され、その場を後にするのだった。


風紀委員会本部での会議に出席した際に、本部を襲撃していた白いローブを纏った少女と戦闘になる川添孝一。
正義を踏み躙った彼女をどうしても許すことができず、戦闘は激化していく。
そして彼女に追い詰められた際に命を賭けた最終異能『冒涜されし異形の花々(エグザイル・ブルーフレア)』を発現させる。
だがあえなく少女には逃げられ、辛くも異能を退化させることで一命を取り留める川添孝一だった。


氷炎の支配者編 桜井雄二 Edit

二年、桜井雄二は氷雪系能力と炎熱系能力を併せ持つ複合能力者だった。
真面目、しかしどこかズレた感性を持つ彼の戦いと日常が始まる。

生活委員会の仕事で電灯を交換している時にゾンビ教師である片翼・茜と出会う桜井。
彼女と話をしながらも、怪異と戦う意思を新たにし、彼女と別れて帰路についたのだった。


カフェで宿題をやっていた桜井は生活委員会の後輩であるクラスカと出会う。
二人で談笑していた桜井とクラスカはウェイトレスに難癖をつけている禿頭の大男を見る。
連携で何とか大男を店外に追い出した二人は顔を見合わせて笑うのだった。


転移荒野外縁部で黒蟻の亜人、ギジンと戦う桜井雄二。
彼の憎しみは深く、いつ終わるともない戦いに身を投じていた。
そこに現れた雛元ひよりと彼女の友達であるゴーレムに助けられる。
辛くもギジンを撃退した桜井は雛元ひよりと軽い挨拶を交わして転移荒野を後にするのだった。


大時計塔の真下でチンピラに絡まれている女性を助けようとする桜井雄二。
その時、不意打ちでスパナを頭部に受けて昏倒してしまう。
助けに来た朝霧保険医の手助けによりなんとか無事に事態は収拾。
桜井は朝霧保険医にお礼を言ってその場を後にするのだった。


桜井雄二は川添孝一に騙され、女性にナンパ紛いの声掛けをしていた。
本人にとっては友人が欲しい一心でのことだったが、当然ながら結果は芳しくなく。
47回目に声をかけた相手は、四十万静歌。学園に通う少女であった。
彼女のネタバラシにより無事、騙されていたことに気付いた桜井は
川添孝一を47回殺すという誓いを立てるのだった。(四十万静歌とは友達になりました)


桜井雄二は放課後に生活委員会の仕事で廊下を掃除していた。
掃除に大事なものは、気合。彼は大声で叫びながら廊下を駆けていた。
その時、コゼット先生と遭遇、大声を少し控えるよう注意される。
名前を覚えられていたことを少し気まずく思いながら、控えめに呻きながら掃除をする桜井だった。


桜井雄二は再び異世界とのゲートができると予報のあった転移荒野に赴く。
そこでギジンと交戦、通りがかった岡部先生と協力してこれを殲滅した。
岡部先生が追っていたワームの討伐に向かう桜井。
相手は30メートル級のS級怪異災害だったが、炎熱エネルギーと氷雪エネルギーを合成して
消滅エネルギーとして放つ『極大消滅波』で無事、これを討滅。
岡部に美味い肉を奢ってもらう約束をしてもらいながら、力を使い果たした桜井はこの地を去るのだった。


疲れを癒すために男子寮の浴場に入る桜井だった。
(ちなみに見えませんでした)


カフェで四十万静歌とばったり会った桜井。
そこで他愛もない会話を楽しみ、相手のアドバイスを聞き、グァバジュースを楽しむ。
うっかり自分の兄が死んだことを四十万静歌に言ってしまい、後悔する桜井だった。


格ゲー、それは男のフロンティア。
格ゲー、それはワンコインの戦場。
格ゲー、それはプライドを賭けた戦い。
岡部先生との格闘ゲームを楽しむ桜井雄二だった。


生活委員会の仕事で廊下を掃除する桜井。
そこにウィリー・トムスンと蓋盛養護教諭が現れる。
ウィリーが怪異対策室三課に協力的であることを喜び、
また、蓋盛に対しギジンへの怒りを見せすぎたことを悔いる桜井だった。


パンを買って食べるところを探している時、九十九十六と遭遇する桜井雄二。
彼に職質を行う桜井雄二だったが、九十九十六が出した偽造学生証に騙されてしまう。
最後にお互い少し異能の話をして別れる桜井と九十九だった。


廊下の窓拭き地獄の際に三千歳泪と出会う桜井雄二。
彼女に薦められるままに彼女の販売するお掃除ロボを買い、掃除子と名づけた。
そのローンの一回目の支払いと称して彼女から誘われるままに二人はデートに行く。
円上神社のお祭を満喫する二人。お互いの話をし、楽しみ、二人で線香花火をするのだった。

 

掃除子と一緒に廊下を掃除している時に名取美子と出会う。
彼女のサボりには気付かなかった桜井は彼女の言葉を額面通り受け止め、
名取美子を勤勉な少女と考えるのだった。
名取美子は掃除子を撫で、そして掃除を邪魔したことを詫びると立ち去った。


ファミレス「ニルヤカナヤ」への新規開拓に訪れる桜井雄二。
だがそこに桜井雄二の大好物であるグァバジュースはなかった。
次々と現れる相席たちを前に、楽しい時間を過ごす桜井。
最後に岡部先生から次元境界線が歪んでいることを聞き、
この日常を守るための戦いに身を投じる覚悟を決める桜井だった。


常世公園で安室冥路、遠峯生有子、橘臨助と出会う桜井雄二。
そこで安室が懐いている猫に名前をつけるところに立ち会う。
安室冥路の自然な笑顔に感銘を受けた桜井は、彼から自然な仕草を学ぶことにし、
安室と友達になることになったのだった。


廊下で来島さいこ先生と会話を交わすことになる桜井雄二。
蟻人の生態や次元境界線の歪みなどについて話す。
蟻人への憎悪を隠しきれない桜井は、それでもどこかの誰かの笑顔のために戦うことを誓うのだった。


廊下の掃除をしている際に時間を越えてやってきた三千歳泪とばったり会う桜井。
時間旅行研究会の持っていたタイムマシン、《時間旅行機》を使ったためという。
しかし6時間後の時間旅行研究会では《時間旅行機》を巡って血で血を洗う戦いが起きており、
その絶望の未来から現時刻の三千歳泪を救うために動き出す桜井。
6時間後からやってきた三千歳泪から報酬の前払いにキスをされて送り出される。

カフェで時間旅行研究会に行く直前の三千歳泪に間に合い、彼女に仕事をキャンセルするよう迫る桜井。
しかし信用されず、彼女に『お前の未来を愛している』と告げてキスをし、抱きしめることでようやく事態を把握してもらえることとなる。
そこで時間は、結果は収束していく。

6時間後の時間旅行研究会に辿り着いた桜井は、銃を向けられていた三千歳泪を救出。
彼女を守り通すことに成功する。
泣き出す彼女を抱きしめ、宥める桜井。
この時点でカフェで時間の流れを修正した事実はなくなっているものの、
本当に大切なものを見つけ出した桜井の表情は穏やかなものだった。


青垣山に築かれた蟻人の野営地を襲撃することとなった桜井雄二と岡部吹雪。
可燃性の液体に満たされた小瓶を取り出す岡部。そしてそれを使って野営地を爆破する桜井。
隠し切れない蟻人への殺意、そして過去を語る桜井雄二。
過去を吐露する桜井に生き残るための心構えを教える岡部だった。


船を襲う謎の亜人の調査のために海底遺跡を歩く桜井雄二、安室冥路、岡部吹雪。
彼らが見たものは、幽霊の少年と高度な熱線銃で武装したマンセットと呼ばれる河童のような亜人だった。
軽い戦闘の後、彼らと和睦する一行。
そして彼らの世界からやってきた名前のない怪物が船を襲っているとの報があり、
桜井と岡部は現場に急行。
激闘の末に“名もなきもの”を撃破するのだった。

 

青垣山でデートをする桜井雄二と三千歳泪。
そこで時間旅行機の際にカフェで自分に何を言ったのかを質問する三千歳。
桜井はキスをして抱きしめた、と正直に言う。好きと言ってもらったとも。
三千歳と桜井はお互いに告白、気持ちを確かめ合う。
その後、照れながらも中腹での弁当を楽しむ二人だった。


図書館で蓋盛養護教諭とばったり会う桜井雄二。
そこで恋愛絡みの相談をしてみる桜井だったが、
思ったよりまともな答えが返ってきて深い感銘を受ける。
無表情に蓋盛に感謝しながら、桜井は蓋盛が去っていった後も勉強を続けるのだった。


転移荒野でゲート予報に備える桜井雄二。
そこに現れたのは異世界からの迷い子である少年だった。
名前を含む記憶の大半を失った彼を保護し、バイクで去っていく二人。
この世界に存在する古い歌を教えながら、生活委員会としてやるべきことをやる桜井だった。


三千歳泪の頼みにより中波放送送信所跡の掃除に向かう桜井雄二。
そこでAMラジオ同好会と一緒に鉄塔を綺麗にし、また使えるようにしようと試みる。
カセットテープと言う記憶媒体を見つけた二人は、ある曲を聴きながら二人きりの時間を過ごす。
と、思っていたが…………? 恥ずかしいが、確かな思い出を積み重ねた二人だった。


男子寮のキッチンで一人で叫びながらチャーハンを作るという奇行に走る桜井。
そこで腹を空かせてやってきた湖城惣一と出会い、完成したチャーハンを振舞う。
湖城惣一が退魔の力を持っていると知ると、怪異対策室三課への協力を要請。
それから湖城惣一と友人関係になり、満足げに片付けに戻る桜井だった。


夕暮れの砂浜で二人だけで会話をする桜井雄二と三千歳泪。
その時、桜井は泪に過去を語りだす。
自分の戦う意思を再確認した桜井は彼女に抱かれながら涙を流したのだった。


三千歳泪から飛行船ユリシーズのお披露目飛行に招待された桜井雄二。
だが飛行船ユリシーズは航空力学研究会の偽会長の手によりハイジャックされてしまう。
直し屋であること、そして自身の異能を自覚した三千歳泪の手により破壊された機関部は修復され、
そして真・魔人化という自身を破滅させかねない力に覚醒した桜井の手により偽会長は凍りつく。
事件は解決、これからどうユリシーズが直されるかに思いを馳せる二人だった。


開拓村で異世界と繋がるゲートの予報が入り、急行する安室冥路と桜井雄二。
そこに現れたのは蟻人の軍勢、しかも将校クラスの上位種サムライアリも出現。
苦戦するもこれを撃退し、力を使い果たして気絶する安室冥路を抱えて桜井はその場を後にするのだった。


教室で勉強している時に同じく勉強に来た『車掌』と出会う桜井。
お互いの不得意な分野を教えあうことにした二人だった。
もらったグァバジュースのお礼もして、桜井はその場を後にする。
彼女が語った、好きなものに真っ直ぐな意思を眩しく思いながら。


教室で掃除をしている時、渡辺慧という少年と出会う。
彼と他愛もない話をしながら、お互いのことを理解しあう。
些細なことだけど、大事なこと。
桜井は彼となら仲良くなれるだろう、という予感だけを残して教室を去った。


不可思議な非日常に導かれ、超常図書館『パンディモニアム』に現れる桜井雄二。
そこに三千歳泪が過去に囚われ、夢から醒めなくなっていることを知る。
桜井は彼女を追って夢の中へ。彼女の心的外傷を知ることとなる。
彼女の過去に傷を残す者を倒した後、過去の三千歳泪と夜の祭りを楽しむことになった桜井だった。


ファミレスで試験勉強最後の悪あがきをする桜井。
そこに現れたビアトリクス、ウィリー・トムスンと共にテストとテストが終わった後の話をする。
青春とは希望と絶望の間にあることを理解した桜井は肩を落としてファミレスを去るのだった。


ウィリー・トムスンと待ち合わせた転移荒野の前哨基地に姿を現す桜井雄二。
そこで彼に過去を打ち明けた後、新たなる敵対的怪異の脅威を聞く。
戦う心を新たにし、ウィリー・トムスンと別れる桜井だった。


図書館でお互いに勉強を教え合う一応二年の桜井とバリバリ一年の三千歳泪。
そこで二人は息抜きに外に出るが、そこで海に行く約束をして二人で水着を買いに行く。
桜井が選んだ水着を買った三千歳泪と一緒にまた勉強に赴く桜井の胸はときめいていた。


屋上でクラスカとたまたま会う桜井雄二。
そこで話の流れで三千歳泪との海でのデートについて意見を聞く。
詳らかに男がするべき行動を教えてもらった桜井はホクホク顔で帰路に着くのだった。


転移荒野で蟻人と戦う桜井雄二。
だがそこで現れた蟻人上位種、パラポネラ(弾丸アリ)の毒針に倒れる。
そこに現れる湖城惣一、『車掌』、白崎玲刃、シン・アルバート。
彼らの猛攻により蟻人は全滅、彼らに礼を言って桜井は病院へ行くのだった。


三千歳泪と海でのデートに向かう桜井雄二。
そこで人魚のスズと出会い、そして二人で日焼け止めクリームを塗りあったりと
甘酸っぱい思い出を作る二人。最後に三千歳泪と桜井雄二はお互いを意識して食事に向かうのだった。


転移荒野外縁部で大規模なゲートの出現予報が出された。
それに対し、怪異対策室は一課、二課、三課共に武装して出動。
そこに現れたのは、蟻人の大群と醜悪なる蟻人女王蟻だった。
安室冥路、ウィリー・トムスン、湖城惣一、シン・アルバート、白崎玲刃と共に激闘。
蟻人兵、蟻人上位種を討伐し、最後に総攻撃で蟻人女王蟻とゲートを吹き飛ばす。
極大消滅波を完全にコントロールした桜井は、因縁の戦いに勝利。
自然な笑顔でみんなと笑いあった。


桜井雄二サブストーリー Edit

円上神社の夏祭りに二人、浴衣姿で出かける桜井雄二と三千歳泪。
そこで射的や出店の食べ物を楽しんだ後、二人で花火を見る。
泪に彼女になってほしいと言う桜井。
泪は涙を流しながら、桜井にキスをした。
こうして桜井はNo.9と書かれたメモ帳を全て使い終わり、No.10と書かれたメモ帳を開くのだった。


暴走した軍用ロボットに浚われた三千歳泪を追って走る桜井雄二。
猛追の末にかのロボットが最後に訪れる公園にて氷雪系最終能力アイススピアを行使する。
ロボットを凍りつかせるも、悲劇の結末に人類に悲しみを覚える桜井雄二だった。
しかし、三千歳泪の所持するデバイスから聞こえてくる声に……?


直し屋である三千歳泪の依頼に同行する桜井雄二。
しかし待ち合わせをしていたはずのカップルは険悪な様子。
そんな彼らの仲を修復するために奔走する二人。
最後は些細な誤解を(物理で)解いて、二人は安堵の息を吐くのだった。


三千歳泪の身柄が拘束された。
その知らせを受けてホテルに向かう桜井雄二。
魔法のランプを直した三千歳泪が、ランプに囚われたというありふれた御伽噺。
ビルに怪異対策室三課のメンバーで小規模な混乱を起こさせながら、ビルの壁を氷を使って登る桜井。
ビル・クライミングを終えて敵勢力を襲撃した桜井は、三千歳泪を無事取り戻すのだった。


怪異対策室三課のメンバーと敵対している組織に捕まる桜井雄二。
監禁生活は続き、その体力が限界を迎える頃、三千歳泪が彼を助けに来る。
彼が助け、彼女が絆を結んできた仲間達の協力で助け出される桜井雄二。
そして彼を監禁していた主犯、深海辰巳は捕らえられ、事件は解決した。
しかし深海辰巳が語る真実は、物語を大きく動かしていく………


星空の観測者編 三枝あかり Edit

異能に目覚め、常世学園に通うようになる三枝あかり。
彼女の異能は星空の観測者(スターゲイザー)。
ただ目が良いだけの異能。レモンシード・メソッドでDランク、ファーストステージの異能。
彼女が常世の地で辿り着くのは、果たして。

転入届を出した帰り、ちょっと遠回りをした先で三枝あかりは男たちに絡まれてしまう。
男たちは三枝あかりの兄、川添孝一に恨みがあるという。
崎守鐡、嶋野陽子、エルピス、ミウがその場に来ることで難を逃れる。
しかし、あかりは兄に対する疑念を膨らませるのだった。

夕闇迫る屋上で星空を見上げる三枝あかり。
そこに現れる日恵野ビアトリクスと話が弾む。
彼からもらった絵を大切にしようと思いながら、あかりは帰路についた。


生活委員会の仕事で廊下を掃除する三枝あかり。
気合を入れて廊下を走りながら掃除をしている時に蒼穹にぶつかってしまう。
無事だった彼女と和やかに会話をかわしたあかりは、また慌しく次の掃除場所に向かうのだった。


第一部室棟の「音楽室」にヴァイオリンの音が鳴り響く。それは幽霊騒ぎのある部屋。
たまたま通りがかった三枝あかりは奇神萱と出会う。
彼女はここでヴァイオリンを弾く自分の姿を撮影していただけだった。
本物の幽霊の話なども出てきたが、あかりは撮影に協力してからその場を去るのだった。


常世神社の境内で幕の内弁当を食べる三枝あかり。
そこに現れる生活委員会の先輩である朽木次善と会話になる。
弁当との戦いを終えた三枝あかりは、自分にとって便利を守るための行動と、
それによって誰かの便利が損なわれる場合の話をされ、自分なりの答えを探すようになる。


転移荒野を異邦人がいないか探しながらバギーで走る三枝あかり。
そこで出会った銀竜のノヴァという少女と友達になる。
彼女を街まで連れて行きながら、強いということとはなんだろうと思索に耽るあかりだった。


異邦人街大通りにて不思議な蛙の串焼きを見る三枝あかり。
その不思議な香りを漂わせる食べ物につい、食欲に負けて買ってしまうあかりの前に、謎の少女アリスが現れる。
彼女と温かな(?)交流を結びつつも、不思議な蛙の味を堪能して帰るあかりだった。


カフェテラス「橘」で四十万静歌と相席になる三枝あかり。
そこで彼女が先輩だと知るや、色んなことを話しながら過ごす。
彼女のプリンと自分のヨーグルトパフェをお互い食べさせあったりしながら、
様々な話をして最後に彼女と別れる三枝あかりだった。


一人で砂浜で黄昏ている三枝あかり。
そこに現れたメアに何故か煽られ、泣き出してしまう。
ギルバートに助けられ、その場を後にする三枝あかりだった。


異邦人街大通りの商店街で保護した銀竜のノヴァとラーメン屋を目指す三枝あかり。
そこに現れたギルバートとクリフと共にラーメンを食べることになる。
自分のこと、ノヴァのこと、それぞれのことを話しながらラーメンを堪能する。
ノヴァの危うさと、あかりの危うさ。問題を抱えたまま、奇妙な食事会は終わる。


歓楽街付近で迷子になった時、ヴァイオリンを奏でていた奇神萱と出会う三枝あかり。
子リス扱いされて頬を膨らませ、それを見て噴出す奇神萱にさすがに怒ったり。
色々話した後、友達になった二人はその場を後にし、女子寮に帰るのだった。


一人で掃除を続ける三枝あかりだったが、どうしても人恋しくなる。
そこで桜井雄二や川添孝一に電話をかけるも、どうもノリきれず電話を切ってしまった。
自分を恥知らずと思いながらも、とりあえず掃除を続けるあかりだった。


ファミレスで自分ご褒美タイムに走る三枝あかり。
橘パフェを注文すると、今までにない佳味に舌鼓を打つ。
時に定番を崩すことの重要性を感じながらファミレスを後にするあかりだった。


猛暑の真っ只中で生活委員会たちと共に除草作業を行う三枝あかり。
そこに現れた蓋盛椎月と奇神萱。彼女たちと奇妙な会話が始まる。
そこで兄への甘えと歪んだ心を看破されたあかりは、自分の罪を告白する。
自分の父親は家庭が崩壊した後も酒に酔ってあかりと孝一を殴っていたこと。
それからある日、目の前で苦しみ始めた父親が肝硬変で死んでいくのを救急車も呼ばずにただ見ていたことを。
そのことを真っ直ぐに受け止めてくれた蓋盛と奇神に、ただ涙を流す。
決して、罪は許されることはなくても。彼女の心は救われたのだ。


奇神萱に呼び出され、墓地に姿を現す三枝あかり。
そこで彼女が、フェニーチェの梧桐律であることを知る。
彼は一度死に、そして奇神萱となった。それこそが彼の、彼女の異能。
その事実を受け入れ、彼女の絆(ロイス)となることを決めた三枝あかり。
かくして二人は秘密を共有し、二人で女子寮へ戻っていくのだった。


放課後に帰路に着く三枝あかり。その時、校庭から野球ボールが彼女に向けて飛来する。
ボールがあかりの目の前の窓ガラスを突き破る直前に、全てが静止して見えた。
停止した時間の中を動けない三枝あかり。
それは瀬戸際で覚醒した彼女の異能のセカンドステージ。
星屑の幻灯(ザ・ライト・オブ・スターダスト)。
解除される直前に心の準備を決めていたあかりは窓ガラスの破片とボールを回避。
目覚めた異能の体力の消費に眩暈を覚えながらも、力の片鱗に心を震わせるあかりだった。


奇神萱と共に銭湯に入る三枝あかり。
背中を流し合ったり一緒に入浴したり、二人で日々の疲れを癒す。
そこで奇神の口から『伴奏者』、赤い髪の男が現れたことを知る。
『伴奏者』は奇神萱からヴァイオリン『グァルネリウス』を奪った、と。
三枝あかりは話を聞いた上で、彼女に協力することを宣言した。


奇神萱にパル『エストレリータ』に呼び出されたはずが、何故か『伴奏者』梧桐律の姿。
喫茶店のようなその店で、彼の口から紡がれた言葉は奇神萱がまるっきり嘘吐きであるということ。
その言葉に三枝あかりが困惑している間に、彼は演奏を始める。
演奏の効果により意識を失ったあかりは拉致され、そして『彼』と『彼女』の物語のラストステージに上がるのだった。


『伴奏者』と奇神萱は再び邂逅を果たす。
三枝あかりをたった一人の観客にして、二人の演奏が始まる。
『彼』と『彼女』の演奏が終わりに近づく頃、
二人の精神が入れ替わっていたことが判明する。
『伴奏者』梧桐律の中には奇神萱の元の精神が入っていたのだ。
全てが終わる頃、三枝あかりは安堵の表情を浮かべて残った人物を先輩、と呼ぶのだった。


三枝あかりは元の体に戻った梧桐律の誘いで半円形映画館『フラヴィウス』に来ていた。
そこで彼がいた国で年の瀬の定番だった『It's a Wonderful Life』を観る。
描かれる人生の苦しみ。そして喜び。
幕が閉じる頃にヴァイオリンを演奏する梧桐律に告白され、あかりはそれを受け入れる。


情報屋であるフラン・デュアメルとコンタクトを取る三枝あかり。
彼女の求める情報は『変革剤の売人について』。
変革剤はかつて兄が悪事に使っていた違法薬物。
それのルートを潰すことで兄の罪を一つ償いたい。
その想いで情報を買い、カフェを後にするあかりだった。


三枝あかりと梧桐律は情報屋から手に入れた情報を元に変革剤の取引現場に潜入する。
そこに現れた変革剤の売人、杭全 遊弋(くまた ゆうよく)に潜入を見破られ、戦闘になる。
変革剤のハイエンドモデルを使用した杭全の恐ろしい猛攻。
その時、自分の真の力に気付いた三枝あかりはサードステージの異能に覚醒する。
虚空の神々(インフラブラック)。重力と時間を操作する異能。
圧倒的な力と梧桐とのコンビネーションにより、杭全遊弋を撃破する三枝あかり。
『今まで積み重ねてきたものが、力を得たことにより何もかも台無しになった』
そう嘆くあかりに梧桐はキスをした。
三枝あかりの、台無しの物語はこれで終わりを告げる。
そして、続いて現れる者こそが――――――


三枝あかりサブストーリー Edit

三枝あかりは風邪をひいてダウンしていた。
重力と時間を操る異能があったとしてこの状況で何の役に立つだろうか?
そして異能を使って女生徒の体をジャックした梧桐律は、あかりのお見舞いのために女子寮に潜入する。
心細かった一人での風邪引きに、二人で過ごす時間と言う安寧を得て、少女は再び眠りにつくのだった。


神々の継承者編 ステーシー・バントライン Edit

ステーシー・バントラインは異邦人である。
異世界から来た彼女は日本で活動するための名前、星薙四葉を得てこの地で活動を始める。
正義とは。刃とは。己が信じる道とは。
彼女が持っていた、ディバインブレード『旋空』を持つ者の意味とは。
今、最後の物語が動き出す。

迷子を連れて異邦人街を歩くステーシー・バントライン。
そして迷子を無事、心配する母親の元へ案内した……が。
その迷子は誘拐予告をされていた子供で、ステーシーは誘拐犯扱いされてしまう。
そこに現れる風紀委員の蒼穹。彼女の計らいと子供の無邪気な言葉であっさりと無実が証明されるステーシー。
そこで蒼穹と話が弾み、自分が貴種龍と呼ばれる完全生命体を殺すための切り札であることを話したステーシーだった。


サイドストーリー Edit

ここにはCloverの登場キャラ同士の会話を行間で補完するためのSSをまとめてある。

PC1.川添孝一 PC2.桜井雄二
ドキッ! 男同士のキャッチボール!!

PC1.川添孝一 PC2.桜井雄二 PC3.三千歳泪
ジョーカーを引くのは誰だ?

PC1.三千歳泪 PC2.桜井雄二 PC3.川添孝一
伝説の映画の伝説 (三千歳泪PL様から書いてもらいました、ありがとうございます)

PC1.三枝あかり PC2.川添孝一
兄と妹

PC1.三枝あかり PC2.川添孝一 PC3.蓋盛椎月 PC4.奇神萱
仲直り

PC1.三枝あかり PC2.川添孝一
愛、覚えていました

PC1.川添孝一 PC2.ステーシー・バントライン
四葉

PC1.チェシャ PC2.ステーシー・バントライン PC3.川添孝一 PC4.三枝あかり PC5.桜井雄二
ぼくらのカラオケ地獄変

ギャラリー Edit

ここにはClover関係者の画像がまとめてある。

ステーシーと三枝あかりの水着絵


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Last-modified: 2016-07-16 (土) 20:04:46 (2981d)