狛江蒼狗が纏めた、“E-3事件”についての資料。 《ホワイトビースト》事件については公安の中に知る者も居るが、“E-3事件”については全てが『抹消』されており今では記録の確認は不可能である。 常世島に残る僅かな形跡を、蒼狗は拾い集めている。 |
表の事件:《ホワイトビースト》事件 †
- 《ホワイトビースト》事件
- 機密レベル:【SE-Level:2】RESTRICTIVE「制限」
- 概要
- 7月7日未明、に起こった事件。
東第三棟アリーナで“異能研究会設立2年パーティー”を行っていた異能研究会メンバーとその顧問である客野有真が《ホワイトビースト》なる白い獣人らしきものに惨殺された。 生存者は唯一、『狛江蒼狗』ただ一人のみであった。
- 主犯:《ホワイトビースト》
- “白い獣”、白色の魔力のようなうねりを纏った人獣のような何か。
監視カメラの映像に不鮮明ながら、白毛の獣人らしきシルエットが確認できたためそう仮称されている。
- 被疑者:常世学園生徒No.193『狛江蒼狗』(断定できず)
- 発生日時:2XXX年7月7日午前0時~同日午前6時
- 発生場所:研究区、東第三棟アリーナ
- 被害者総数:死者7名、行方不明者1名。鎮圧のため棟に突入した公安委員にも多数の死傷者が出ている。
- 事件の背景:不明
- 公安委員会異能捜査研究所によって、【異能】の突発的な暴走により起こった“事故”と結論づけられた。
- 東第三棟異能研究会は過去に“ロストサイン”崩壊のさいに残党を匿っていると嫌疑をかけられた経歴があり、それに関連付けられた捜査も行われたが詳細ははっきりしなかった。
- 公安委員会に保存された《ホワイトビースト》事件の報告書
- 『7月7日未明、研究区東第三棟から非常通報システムの作動を受けて公安が駆けつけシャッターを破壊し東第三棟内部へ突入。
暴れる《ホワイトビースト》は爪牙で近づくものを薙ぎ倒し、暫くして突入部隊を掻い潜って棟外部へ逃走。 東第三棟裏手に逃げ込んだ《ホワイトビースト》を追ったところ、気を失い倒れ伏している『狛江蒼狗』を発見し、事件の重要参考人として確保した。
早朝、かつ設備改修の時期であったため内部には異能研究会顧問『客野有真』以外の職員は存在していなかった。 アリーナ内部では当時“異能研究会設立2周年記念パーティー”が行われており、異能研究会のメンバー全員の参加申し出が生徒会に提出されている。 警備装置も最低限しか機能しておらず、監視カメラも殆どが動作を停止していた。 そのため事件発生時の状況はわかっておらず、唯一の生存者とされる『狛江蒼狗』も事件について口を開こうとしなかった。 アリーナには多数の損壊の激しい屍骸が転がっており、鑑識の確認でそれぞれの身元が確認され、遺体は捜査終了後本土の遺族へ引き渡された』
裏の事件:“E-3”事件 †
?????【S:Lv4─公安委によって検閲済み】
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