設定/怪異/貴種龍

完全生命体・貴種龍(ノーブルドラゴン) †

異世界と繋がるゲートを通り、龍獄と呼ばれる世界からやってくるドラゴン。
完全なる個であるこのドラゴンたちは基本的に死ぬことがない。
傷を受けることはあるが、すぐに再生する。
圧縮詠唱により人間の魔術師数十人分の魔術を一斉行使することもあり、
ブレスや爪、牙や尾による攻撃で他を圧倒する。
（戦闘能力には個体差があるが、位階の低いドラゴンでも不死性は確実に持っている）

龍害 †

この世界に貴種龍が来ることによっておきる災害のこと。
過去に何度か起きており、その際に繋がった異世界と繋がるゲートから貴種龍の世界へと踏み込んだ調査隊がいた。
彼らによると小さな世界で七体の貴種龍がひしめき合っていた、と。

そこは龍の地獄、龍獄と呼ばれることとなる。
異世界へと繋がるゲートから元の世界に押し返す（もしくは勝手に帰る）しか対抗手段のない貴種龍を、人々は恐れた。

生態 †

食事や生殖の必要はないが、嗜好品のような感覚で人間が異能を使った後に発生する残り香のようなものを喰らう。
それは直接人間を食べても摂取できるらしく、気まぐれに人間を襲うこともある。

大型の翼は物理法則を超えて貴種龍を飛行させる。
ブレスと飛行、そして巨体による脅威は人間が立ち向かうのは難しいとされている。

近年、出現が危ぶまれている個体 †

グリーンドラゴン　裂空の咆哮『オーバーハウザー』 †

風を司る緑龍。貴種龍の中では比較的穏やかな気性をしているが、それでもただ歩くだけで災害級の被害が齎される。
十数年前にも人間の世界に現れ、しばらく『散歩』してからゲートに帰った。

圧縮詠唱による無数のマジック・ミサイルを作り出し飽和攻撃をする大魔術爆撃がメインの攻撃手段。
ブレスは風の刃を圧縮し、嵐と共に放つウインドブレス。

レッドドラゴン　終焉を齎す者『エンドテイカー』 †

火を司る赤龍。人間に対して非常に攻撃的で、積極的に人間を襲って捕食する。
過去に現れた際には小さな村の九割を喰らい、極少数しか生き残らなかったほど獰猛。

圧縮詠唱がオーバーハウザーを上回る多彩さで、火炎・爆撃魔術を得意としている。
爪や牙、尻尾による攻撃も苛烈。
ブレスは獄炎を吐息として浴びせるフレアブレス。