狛江 蒼狗(こまえ そうく) †
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年齢 | 18 |
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種族 | 人間 |
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立場 | |
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学年 | 3 |
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異能 | 《地の果てまでも追い縋る猟犬》 |
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魔術 | 《狛江神道》 |
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世界 | 地球・日本 |
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所属 | 公安委員会“特雑”・兼捜査第一課臨時メンバー 兼第二特別教室臨時メンバー |
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名簿No.195 |
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設定 †
人物 †
- 背の高く体格の良い寡黙な青年。3年生。たまに居眠りをする以外は真面目な生徒。
- 日本人離れした外見をしているがれっきとした日本人である。
- 瞳の色は蒼白。片方の瞳の色がグレーにくすんでいる。
- 髪の色は真っ白。癖がある長めの髪の毛。
- 寡黙であり会話を成立させるのが難しいが、人と接するのは嫌いではないらしい。
- 公安委員会で日陰者扱いされながらも雑務を任されあくせく働いているが、どうしてそんな状態になっているのかは不明。
- 個人的な“独自捜査”を秘密裏に行っていると噂されており、それが冷遇の原因とも言われている。
- 通称、“飼い殺し”。
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| | 秘匿情報
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- 蒼狗は《ホワイトビースト》と呼ばれたことがある。その名を聞くようになったのは一年前から。
- 《ホワイトビースト》という名で呼ばれたことがある、という噂が流れている。
- 《ホワイトビースト》が一体なんであるか、という情報は公安委員会によって厳重に秘匿されている。
- 《ホワイトビースト》
- 一年前に起こった事件で無差別殺戮を行ったとされる“白い獣”。
- 蒼狗は一年前の《ホワイトビースト》事件に関与しており、彼が《ホワイトビースト》であるという疑いがかけられた。
- 彼はそれを否定せず、容疑者として公安委員会の取り調べを受けたが、監視カメラの映像は非常に乱れた断片的な状態でしか残っておらず、生存者による目撃証言もはっきりせず、サイコメトリー等【異能】による調査も芳しい結果を上げなかった。
- 結果的に狛江蒼狗が《ホワイトビースト》であると断定はできなかった。
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能力 †
【異能】《地の果てまでも追い縋る猟犬》 †
- 能力は特殊な重力操作。
- 注視し強く意識した対象を中心に“自分”が引き付けられる“引力”を発生させる。
- たとえ壁があって視線が遮られていようとも強く意識すれば注視された事になる。
- ただし、“注視”には最低でもその人物を一度は直接目にしており、なおかつその記憶がある程度残っていなければならない。
- 対象自体には、蒼狗の視線が突き刺さるような心理的なプレッシャーのみがあり、その他に影響は受けない。
- “引力”はあたかも重力のようであり、障害物に影響されずまっすぐ力が働く。
- “引力”の強度は自由に設定可能であり、1Gよりずっと強めることもできるし、僅かな引力に留めることもできる。
- 注目できる対象は一度に一つのみだが、瞬時に別の対象に注目することも可能である。
- 【異能】の“根源”は右目。
- 【異能】効果発動中は右目が青白く輝く。
- 使えば使うほど視力が低下していく。
この視力低下は一時的な疲れ目のようなもので、目を休ませれば回復する。
- 視力が低下しきって何も見えなくなると能力の発動が不可能となるらしいが、その状態に陥ることは稀。
- 蒼狗は、この異能を用いて犯人を絶対的に追い詰める。
- CTFRA(Common TOKOYO Framework of Reference for S-Ability 常世共通異能参照枠)による能力評価はS(Specialist)Lv7:特化。
- 『《異能》を用いて専門分野で安定した成果を上げることができる。』
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| | 秘匿情報
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- 蒼狗自身が秘匿。
- 彼はもうひとつ【異能】を持っている。
- 根深いトラウマによりそれを使う事に忌避感を覚えている。
- 【異能】を隠していること自体は、定期検診の結果などを見れば容易に解る。
- ただし、その内容は強固に秘匿されている。
彼の学生証のデータによるとその【異能】は一年前を境に使われなくなったらしい。
- 現在の【異能】を使い始めたのも一年前あたりからである。
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【魔術】《狛江神道》 †
- 民俗神道の一流派。関東にある狛江神社を中心に幾つかの分社がある。神社本庁に包括されている。
- 奈良時代の和銅(A.D.710ごろ)に大陸から日本へ移り住んだ渡来人の末裔が、その氏祖と氏神を祀るために創始したもの。
- 結界を作り、領域を守護することを最重要の目的としている。
- 大陸から伝わった技芸、武芸、楽曲を受け継ぐ機能も果たしている。
- 彼ら狛江一族は高度な身体操法によって曲芸じみた運動を行う事ができ、芸人として天皇に招聘され技能を披露したという記録も残されている。
- やがて彼らはその結界術と武芸・技芸を評価され、平安時代に狛江一族筆頭が神祇官を任ぜられた。
- 狛江神道の役割は結界にて魔を祓い、妖魔の類と戦い国を守る事であり、数多の妖魔を打ち払い国の危険を遠ざける一助となった。
- 狛江神道の系譜は連綿と続き、現代に異界の“門”が開いた際にも悪意ある“異邦人”らと戦うこととなる。
【技能】《古武術・無道双牙流》 †
- 狛江一族に受け継がれている古武術。現在の家元は蒼狗の叔父にあたる人物である。
- 高度な身体操法からなる柔術、拳法、剣術、棒術、槍術、弓術、手裏剣術、暗器術、対妖魔術を総合的に鍛錬する。
- 鍛錬は必ず二人一組で行い、“型”を両人でなぞりお互いに動作を肉体に染み込ませる。
- 熟達者は一人で型の演舞を行い、見る者に“もう一人”を幻視させるまでになるという。
- 中国拳法や古い西洋武術の動作に似通ったもの、日本の古武術と同様の身体捌きなど受け継がれるたびにその内容は姿を変え洗練されてきたことを窺わせる。
- 現在は、狛江神社に併設された道場で狛江一族以外にも門戸を開き入門者を募っている。
- だが、家元となれるのは狛江一族の者のみである。
- 無道双牙流の技を十全に発揮するには、狛江一族特有の強靭な骨格が必要不可欠であるため。
所持武器
- 無銘の直刀
- 大針(複数)
- 鎖
- 折りたたみナイフ(複数)
- 毒液の瓶
- 丸薬
- 手甲
- バンテージ
- 小型クロスボウ
- 白蝋棒
- 護符
- 型紙
- 霊釘
- その他複数。任務によって持ち分ける。
たとえ特に武器がなかろうが周囲の物体を活用するのが無道双牙流である。
来歴 †
- 3年前にとあるプロジェクトのために常世島に招聘された。
- プロジェクト名は“Eye-T”
- その他の情報は学園内のデータベースから抹消されている。
- 去年も3年だった。1年間留年したまま単位もほとんど取得していなかった。
- もともとは狛江神社に住まう、ちょっと神的な力を行使できるただの学生だった。
- 彼の所属する組織。1年前から所属している。所属は“特雑”班長。
- 指令には従うが公安委の業務にはあまり積極的ではなく、彼らの動向にもあまり気を配っていない。
- 指令で時折“第一課”の指揮下に入り任務を行う場合がある。
- 公安委員会直轄第二特別教室 調査部別室からの指令も受けるようになった。
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- 公安委員会によって秘匿。
- 3年前、入学して間もない時期から彼は公安委員会に所属している。
- “第一課”のホープとして目覚ましい検挙率を誇っていた。
- 『猟犬と忠犬』という通り名のコンビが活躍していたという記録が公安にも残っている。
- コンビを組んでいた相手の名前は、山添 早太郎(やまぞい はやたろう)。とある捜査中に何者かに襲われ惨死した。当時20歳、3年生。
- 『猟犬と忠犬』において、猟犬側が早太郎で忠犬が蒼狗だった。なぜ蒼狗が現在“猟犬”の能力を扱っているかは不明。
- 籍が抹消され、1年前改めて公安委員会に所属し“特雑”に配属された。
- 3年前~2年前までの時点で公安委員会に所属していた者は蒼狗の顔を知っている者も居るかもしれない。
ただし、 成長に伴って外見や雰囲気はだいぶ変わっている。(背が20cmぐらい伸びた) のでひと目で気づくことはまずない。
- それを口に出すのは公安委内ではタブー視されている。
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公安委員会特別捜査部資料整理課特別雑務班 通称“特雑” †
- 資料室で書類を右から左に動かしたり左から右に動かしたりする作業に従事する。
- 重要な書類は彼の管轄外であり、つまらない書類しか回ってこない。
- また、お茶を淹れたりお茶菓子を買ってきたり、ガムテープがないからひとっ走りしてきたりする。
- “特雑”のメンバーは現在蒼狗一人のみ。
- 書類上蒼狗が班長ということになるようだが、その呼称に全く意味はないので蒼狗もその名を使わないしほとんど誰もそう呼ばない。
- なぜ蒼狗が“特雑”でお湯の温度を測って美味しいコーヒーを抽出するなどの作業に従事しているのかは不明。
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| | 秘匿情報
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- 公安委員会によって秘匿。
- 秘匿とはいうが、公安委員会に所属していて蒼狗の存在を認知している者はその事実を容易に感づける。
- 公安委員会上層部からしばしば監査が入っている。
- 調査すれば解る事だが、“特雑”としての仕事は本当につまらない事しかなく、毒にも薬にもならない。
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| | 秘匿情報
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- 蒼狗自身が秘匿
- 特別資料室の処々に、密かに収拾した資料を隠している。
- 特別資料室は、スチールラックに符を貼り、清められた針を壁に打ち込み、霊的防壁と結界を張った簡易要塞になっている。
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捜査第一課 †
- 強行犯つまり殺人、強盗、暴行、傷害、誘拐、立てこもり、性犯罪、放火など明白に実行犯が存在する事件において、
“公安が処理すべき”ものを風紀に先んじて捜査し、逮捕などの処置を行う。
- 情報不足のまま速度を求められた強行な捜査を行うため、危険度の大きな部署。負傷者の割合も他の部署に比べて圧倒的に多い。
- 蒼狗は“一課”の臨時メンバーとして、一課の責任者及びそれに準ずる権限を有する者からの指示があった時のみ捜査に加わる。
- 蒼狗の役割は犯人の追跡と逮捕を単独で行うこと。またまれに護衛に追従することもある。
- 死を厭わぬ“駒”であるかのような粗雑な扱いを受けているが、与えられた任務は全て受諾し、その達成率は8割を超えている。
- 形式上は、捜査第一課での任務も“特雑”の雑務扱いである。
目的 †
- 常世学園内で起こったある“事件”の独自調査。
- 内容は誰にも語らず、秘密裏に調査を行っている。
ただ『あいつはなにかヤバいネタを嗅ぎまわっているらしい』という噂のみが流れている。
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- 蒼狗自身が秘匿。また、事件内容は公安委によって厳重に秘匿されている。
- 事件の名は『E-3事件』。事件が起こったのは1年前。
- その事件に関わった生徒、またこの事件に介入した公安委員会の生徒に多数の死傷者が出た。
- この事件を嗅ぎまわると常世財団からエージェントが送り込まれ、存在ごと抹消されるとまことしやかに囁かれている。
- E-3事件は表向きには《ホワイトビースト》事件として扱われている。
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交遊録 †
- 6/8 常世神社 No.177 遠峯生有子
- 通りすがりの女生徒と会釈。お互い名乗る訳でもなく、多くを語るわけでもなく。しかし不思議に快い一時であった。
- 6/9 異邦人街大通り No.93 瀬名翔一
- 買い出しの最中に途方に暮れているところへ話し掛けられる。結果的にお互い特に得を擦る訳でもなく少し話しただけで終わった。
- 6/10 委員会棟(特別資料室) No.38 『室長補佐代理』
- 強引な勧誘を受ける。“捜査第一課”への出向同様に、“第二特別教室”への出向も受け持つ事となる。何かのきっかけになるか。
- 6/11 学生通り(自販機前) No.122,153,275,284 桐竹琴乃,湖城惣一,黒谷知来,沢渡修治
- 自販機(命名:泥沼)と交戦。敗北を喫する。不条理な機械に人間は打ち勝てないのか。とにかく公安委を通して修理を依頼する。これ以上犠牲者を増やしてはいけない。
- 6/14 浜辺 No.53,280 蒼穹,鬼道椿
- 無道双牙流の套路を行っていた所、二人の女生徒に観戦される。見られて困るものでもないが、照れくさいものだ。
- 6/14 列車内 No.203 三千歳泪
- 常世循環電気軌道第三私鉄にて、寝過ごした結果終点車両基地内へ。臨時の整備工をしていた三千歳に助けられる。
迷いに迷ったが生還。サイダーを奢ってやって俺はコーヒーを飲んだ。朝陽が眩しかった……。
- 6/15 訓練施設(別棟フィジカルトレーニングルーム) No.303 間黒黒助
- トレーニングの教示。不慣れなだけで、肉体の基礎はしっかりできている。メニュー作り等詳しい口出しをする必要はないだろうと、短いアドバイスだけして去る。
- 6/22 学園地区設定自由部屋1(屋上) No.32 久喜棗
- 天体観測中に、夜歩き中の久喜と遭遇。星を幾らか教え、そして公安委の権限でちょっと脅かして別れた。
……たまには公安らしい事もするかと思ったのだが、かなり悪いことをした気分である。
- 6/24 常世神社 No.32 久喜棗
- 嵐の後の境内の掃除に駆りだされているさい、久喜が通りすがり掃除を手伝って貰う。世間話に花を咲かせた。
- 6/25 海底遺跡群/常世島北東側岸壁 No.166 四ノ宮雪路
- “瞳”の迷宮について記録を探っているさい、通りすがりの白衣の男に出会う。……諸々話したがまぁ、美味い煎餅屋の店主だ。彼は。
- 6/28 第二演習場 No.208 夕霧
- 深夜の演習場で少々危険な秘密特訓をしていると、たまたま夕霧に見つかる。
聞くと、戦闘用ドローンを借りた提出書類を訝しんで足を運んできたそうな。……俺も詰めが甘い。 細身に見合わぬ膂力。……鍛えているな、アレは。鍛えている。結局負けたが、次があれば負けん。
- 6/30 図書室(休憩室) No.32,354,376 久喜棗,緋群ハバキ,加賀背雄
- 試験勉強中に偶然集まって歓談。緋群・俺、久喜・加賀背で試験大丈夫組と大丈夫じゃない組で綺麗に分かれていた。
久喜と連絡先交換をしたが、地味にスマートフォンを普通に使いこなしてて驚いた。常世島に住んでるからにはそりゃ使うんだろうが。 明日、大丈夫かな……。
- 7/1 カフェテラス No.208 夕霧
- テストへ向け英気を養っている最中に相席。しかし、この時期に模擬戦で怪我とは夕霧もなかなか落ち着きのない奴だ。
ともあれ、戦略も立てた。こちらの準備に不足はない。あとは確率が味方してくれるのを祈るのみだ。
- 7/3 男子寮(ロビー) No.32,246 久喜棗,カミュー
- 久喜から贈り物。淹れてみたが、常飲しているものより苦味が濃く深みがある。いつものブレンドにも混ぜてもらうか、マンデリン。
ロビーにはカミューも居た。俺が来るまで話していたらしい。ところであいつは本当に男なのか……未だに疑問だ。なんだか女子力が高い。無闇に。
- 7/6 カフェテラス No.234 御扇楓花
- テスト明けで一人コーヒーをしばいていたところ、相席。非常に小さく俺の胸どころか腹あたりまでしか身長がない。
あと髪が非常にふさふさしている。風の【異能】持ちのせいか常に広がっているような。不思議な子だ。
- 7/8 砂浜 No.283 ジブリール
- テストにかかりきりでやれていなかった早朝修行をしていたところ、目に包帯を巻いた不思議な子に遠巻きに見られてそれから少し武道について哲学的な話をした。
上手に話せなかった気がする。こんなことなら、叔父さん……師範の話をよく聞いておくべきだった。
- 7/9 海 No.32 久喜棗
- 誘われて久喜と海へ。……文章に書き起こしてみると異次元で起こった事象のようだ。
そういえば海は二年ぶりぐらいだろうか。“あの事件”が起こったのは一年前の海開き前のことだったから。 楽しかったな。
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