PC/生徒/鈴成静佳

小学3年の初夏。
テレビゲームで遊んでいたところに雷雲が近づく。母親に言われ、テレビゲームを片付けようと左手でコンセントに触れた瞬間に、静佳の家に特大の雷が直撃する……。
　
――周辺の破壊状況を見た警察や医者が言うには、本来であれば静佳は半身が弾け飛ぶほどの電流と火傷で即死していたであろうという。
実際には、電流は左肩で止まり重要器官には達せず、左腕も深い火傷を負う程度で済んでいて、切断の必要性もないという。奇跡といえる。
しかし、事故後静佳の意識は半年間戻ることはなく、加えて原因不明の強烈な痙攣が四六時中彼女の身体を走り続け、火傷の治療や点滴の継続すら困難だったという。
　
――静佳の意識は、《白い街》にいた。地面も空も、立ち並ぶビル街もすべて無垢なプラスチックの白。憧れていた都会像に近いが……違う。
そこには風も、鳥の姿も、人っこ一人さえいなかった。寂しさに泣き喚く静佳を、原因不明の疲労感が苛み続けた。
そして、助けを求めて街を彷徨う静佳を至るところで待ち構える《雷の魔物》。襲ってくることはなかったが、その風貌やバチバチという放電音が彼女のトラウマを鮮明に呼び起こし、何十回、何百回と発狂寸前にまで追い込んだ。
……すぐに静佳の心は枯れ果て、死を求めるようになった。しかし死ねなかった。その方法が用意されていなかった。
　
――事故から半年後。医者や異能専門家、そして両親の懸命な介護の甲斐あって、静佳はようやく意識を取り戻した。
全身を襲う痙攣はいまだ止まらないが、震える視界に両親の姿をとらえると、静佳の枯れ切った心は急速に生気を取り戻していった。そうだ、あれはすべて悪い夢だったのだ、と。
その後は、痙攣――すなわち異能の異常発動をコントロールする術を身につけるべくリハビリの日々となった。辛い毎日であったが、それでも《白い街》にいた時の苦痛に比べれば屁でもない。
１年ほどで静佳は自らの異能《過激な握手》を完全にコントロールしきるまでに熟達し、元の生活への復帰を遂げた。
　
静佳にとって、感電の経験、《白い街》の記憶は夢の中の出来事に近い。しかし、現実の記憶として今も脳の片隅に確かに存在し、落雷のたびにフラッシュバックして彼女を苦しめる。
理由は知らないが（天の悪戯というやつだろう）、自分はすでに人間が味わう最大の苦痛を味わった。今も時々その苦痛は戻ってくる。
だから、これからはひたすら快楽・享楽を追い求め、埋め合わせをしよう。幸い、自分にはそれを実現するための能力が備わっている。
……静佳が掲げる「快楽主義」の思考は、このような経験に裏打ちされている。

静佳が気付き始めている新たな用法・ひみつの用法

• 自らの身体を振動させるだけではなく、左手で直接触れた物体に振動を「残す」ことも可能。
  • 残した振動の持続時間はパワーによるが、マッサージに使う程度の振動なら3分程度。ガラスを破壊するような振動は3秒も持たない。
  • いたずら以外にうまい使い方を思いついていないため、大っぴらには使用しない。
  • 秘中の秘として、投擲物を敵の眼前で強烈に振動することで「炸裂」させる奥の手がある。石ころなら砂塵と化して小規模な煙幕となり、ビー玉ならガラス片が飛散する。炸裂自体には殴打程度の威力しかなく、ガラス片も運が悪ければ失明する程度の力しかないが、逃げを打つための秘策としてバッグにピー玉を潜ませている。
• 喉（声帯）を振動させることによって、プライバシー保護加工を施してるかのような声色に変化させることができる。誰かの声を真似るような器用な加工はできないが、正体を隠すのには有用だったりする。喉への負担がやや強い。
• 波打ち際のような湿って柔らかい地面であれば、振動により極小範囲を液状化させることも可能。生き埋めになっている忍者を救出したり、潮干狩りに役立つかも。ただし疲れる。

静佳も知らない《過激な握手》の潜在能力

• 物理振動・時空振動ともに、異能の「気」を拡大することでその範囲を広げられる。その分疲労も強まる。
  • 静佳はまだこれを「気」のような概念としては理解できておらず、自由自在に扱えるとはいえない。
  • 歪みは左手から発生している。そのため左手で触れたものに振動を残せるのだ。またコツを掴めばその歪みを「発射」することもできる。
• 物理振動の周波数20kHz・振幅3mmという制限は自らの身体を損壊しないために無意識的にかけられたリミッターであり、外部に振動を残す場合はリミッターを越えた振動を残せる。
  • 充分にエネルギーを高めれば分子間結合をも崩壊させる振動を起こすことが可能であり、人体を含めたあらゆる固体を粉砕できる。

これらの事実・使用方法は静佳は知らないため、異能が異常強化される・静佳の精神に異常事態が起こるなどして暴走状態にならない限りは発揮されることはないだろう。

異能《永訣の抱擁(ロング・グッドバイ)》
それが、静佳の異能の本質。時空振動こそが本領であり、物理振動はそれの至極限定的な使い方でしかない。
自身の近くにあるもの（自身含む）が「この次元に存在する」という事実そのものを「揺らす」ことで、パラレルワールド《白の街》への放逐を行える。
放逐されたものは、次元間移動を可能とするような異能・魔術・特殊能力なしには、二度と元の次元へと戻ることはかなわない。パラレルワールドは「何もない世界」であり、抜け出せなければ緩慢な死が待つのみである。
意思をもたぬ物体であれば、数十メートル以内（転移魔術と同じ射程）にあれば触れずとも放逐できる。意思のある生命体その他を放逐するには触れる必要があり、抵抗されることもある。
これを利用して、4次元ポケットめいてアイテムを放逐・復帰し、倉庫代わりに使うこともできるようだ。 　
また、静佳の体内に侵入した毒物や電流などの「よくないもの」のみを単離して放逐することができる。放逐以前の被害は残るが、それ以上の被害は防げる。死にかけた時に無意識的に発動する。
このときに放逐された「よくないもの」は《白の街》に残り、怪物化するようだ。
　
静佳が感電事故にあった際、本来であれば即死していたはずの雷の電流を左肩までで堰き止め「放逐」したのはまさにこの異能である。
その副作用として、彼女の意識もまたパラレルワールドへと飛ばされ、結果半年間にわたり昏睡状態に陥ることとなった。
また、『自販機』から買った劇物入りドリンクの毒素を「放逐」したりもした。
　
静佳はとある事故により、この《白の街》が夢でなく実在することを知り、時空振動の片鱗に触れた。
そして、自分以外のモノも《白の街》へ放逐できることを知る。しかし、当人はこれを自分に相応しくない能力とし、封印することにした……が。

R-18な設定

• 非処女
• C大きめ
• Vゆるゆる、潮吹き体質
• A開発済み（自分で）
• 腋は普段から見られる部位なのでムダ毛はしっかり処理してるが、下は疎か。お尻までもじゃもじゃ。
  • 水着シーズン中は下もしっかり処理してツルツル……の予定。たまに剃り残しそう。
• タンポン派。ヨガなどで体調を整えているためか、同年代の子に比べ生理はとても軽い。
• 自慰は1日最低3時間。
  • 適度な自慰によって頭が冴え渡るらしい。静佳の学業の成績が平均以上なのはこのため。授業中やテスト中にもこっそりイッている。
• 自室にジョークグッズコレクションあり
  • 市販されているだいたいの種類のグッズはひと通りあるが、非電源か電池式のもののみ。電マは大嫌い。
  • また、常に財布の中にコンドームを数枚携帯している。避妊はしっかりする派。

ふたなりについて

• 『自販機』から購入した謎のドリンク『変身しよう！』を飲んだことにより発現。
  • 静佳の変態性を反映してか、勃起時はかなりでかい。（未設定）
  • 射精能力はあるが種なし。生で出しても妊娠することはごく稀のようだ（0%ではない様子）。もちろん静佳はきっちり避妊する。
  • 玉なし、尿道は男性器側1本になるタイプ。排尿がしやすい・処理が楽ということでたまに男子トイレを使うようになった。
• 異能によって任意に生やす・無くすことができる。
  • 異能《永訣の抱擁》の無意識的な使用によって、謎ドリの成分を放逐・復元しているようだ。
  • 邪魔なので平常時は生やしていない。なんだかんだで不気味なので、見知った相手にしか見せないであろう。

『ハニー・バレット』での顔

• 体型が激変してしまったため、いまは休業中。
• 源氏名は『シズ』。
• 基本的には歓楽街のみで仕事をし、落第街へは行かない。とはいえ必要とあらば、店からの護衛付きで行くかも。
• 夜の仕事をする間は前髪を上げて頭頂で留めたポンパドールヘア。精一杯の変装だが、素性を隠すほどのものではない。
• お値段は比較的安め。それでいて、下記の条件さえ守ればあとは大体OKという自由さと、異能やふたなりを駆使した幅のあるプレイが人気である。
  • 条件1：避妊は確実に行うこと
  • 条件2：暴力はNG。互いに気持ちよくなること
  • 条件3：電マのような「家庭用電源につなぐ機器」の使用はNG。また電気系の異能・魔術の行使もNG
• お客さんとして指名希望の方は私書箱 handshake まで。ピロートークに終始する形でも構いません。あまり高頻度でやるつもりはありません。

R-18な過去
　
処女喪失は中1のとき。学校の先輩に集団で暴行される。
当初は強いショックを受けていたものの、母親からのアドバイス、過去の「もっと辛い」経験との比較、そして切り替えの早い思考回路からすぐに立ち直り、「やり返す」ことを決意。
自身の異能も駆使し、無事その先輩集団に「やり返し」、かえって意気投合することに成功。
　
このあたりから、静佳の「快楽主義」の思考は固まりつつあった。中学時代の静佳の不純異性（同性）交遊は2ケタ人に及ぶ。
静佳いわく、「人に恋するよりも快楽に恋したほうが楽しい」。
しかし、その淫蕩極まる交友に女友達をも巻き込もうとしてしまった結果、深い心の傷を負わせてしまう。その経験から、他者を自分の「快楽主義」に巻き込むことには慎重となる。
静佳の「快楽主義」は、関係者みんなが気持ちよく生きられることを目指している。他人を不快にして得る快楽を、静佳は認めない。