雪城 氷架 †
外見 †
明るい銀髪の、地面すれすれなくらいに長いツインテールがトレードマーク
ドイツ人とのハーフで、銀髪は母方譲りで自分でも自慢のキューティクルだそうだ
服装は、常世学園でよく見られる制服を着用
寮では部屋着やジャージ、休日に出かける時は色んな服を着るわりかしお洒落さん
目つきが悪いのと、愛想も悪いのと、人見知りするせいで
ちょっと気難しい人物だと思われがち、実際には素直な子供である
折れそうな程に細い腰つきと、無駄な肉が一切ついていない体はちょっとだけコンプレックス
更に着痩せする上に身長も低いことも手伝って、
一見ちゃんと内臓詰まってるのかと思われるくらいには細い
(肝心の部分は外からは兎も角、脱いでみれば一応それなり。決して大きくはないが)
異能を使う上で華奢すぎる肉体は負荷に耐えられないようで、
なんとかしたいと本人は思っている
【性格】 †
愛想はないが別に捻くれているといったわけでもない
積極的に人に関わるのが若干苦手なところがあり、
それが旗から見るとお高く止まって見えたり、なんだかずぼらに見えたりする
基本的に誰とでもタメ口で話してしまうが別に悪意はない
最低限の倫理はしっかりと持っていて、非人道的な行いには嫌悪感を示す
比較的直情的で、キレやすい一面もあるため、周囲の身内に心配されがち
異能自体が単純ながら強力な代物であるというのも、心配される原因である
【異能】 [#pb664d23 †
本来の異能のことは基本的に隠し、炎熱系能力者を公称する
分子運動は加速のほうが簡単であるのと、
わかりやすい力であるため、いざという時の隠し球にするため、
マイナス───冷凍・氷結方面の力は滅多と使うことがない
ペットで教師である蛇(43.雪城括流)のアドバイス…入れ知恵によるものらしい
つまるところ本来の能力はその名の通り、大気中の分子運動をコントロールすることが可能
掌を向けた、視認可能範囲ならすべてがその対象となる上に、更に細かかな操作ができる
離れた場所に正四面体の炎の牢獄を形成したり、
逆に手元から炎の矢を飛ばすといったシンプルな行使も可能
基本となるものは操者である氷架のイメージ能力で、
疲労時にはそういった部分の精度は落ち始め、
更に、自身の手元から遠ければ遠いほどその精度は更に落ちる
掌を向ける、という行為は相手との距離感や、
指向性を自分でわかりやすくイメージする為で必須動作ではない
能力の強さ自体は比類なく、減速であれば絶対零度に至るまで
加速であれば大気中ならばプラズマ化現象を起こせる程のもの
ただし能力の行使が肉体、主に心臓へ多大な負荷をかけているめ、
実際に使用する時にはある程度加速度や減速度を抑えなければいけない
主に能力の強さに対して肉体的な強さが大きく不足していることから起こっている現象で、
今後能力に慣れることや、体を鍛えることで軽減されるだろう。
……後者は望みが薄いかもしれないが
経歴 †
由緒ある雪城の家に生まれる
婿入りした父親はドイツ人の異能研究者、母親は異能を持つ女性だった
幼児の頃は何事も無く、十代前半に突然異能を発現
それまでは勉学に若干疎いだけの普通の学生だった
直後、母親と死別しており、その時の光景が今でもトラウマになっている
時折フラッシュバックという形で鮮明に蘇り、その日は周りが心配するくらい大人しい
研究者である父の勧めで、
死と同時に異能を変質させ蘇生(厳密には違う)した母と共に学園都市へと引っ越す
自身の手にしてしまった力と向き合うため
今まで疎かにしてきた学業とも向き合うため
新しい学園生活がはじまった
異能《分子運動掌握》 †
その名の通り、大気中の分子運動をコントロールすることが可能
掌を向けた、視認可能範囲ならすべてがその対象となる上に、更に細かかな操作ができる
離れた場所に正四面体の炎の牢獄を形成したり、逆に手元から炎の矢を飛ばすといったシンプルな行使も可能
基本となるものは操者である氷架のイメージ能力で、疲労時にはそういった部分の精度が落ちたりする
自身の手元から遠ければ遠いほどその精度は落ちる様子
能力の強さ自体は比類なく、減速であれば絶対零度に至るまで
加速であれば大気中ならばプラズマ化現象を起こせる程のもの
ただし肉体、主に心臓へ多大な負担がかかるため、
実戦では本来の1/20程度の領域で扱うことにしている
主に能力の強さに対して肉体的な強さが大きく不足していることから起こっている現象、
今後能力に慣れることや、体を鍛えることで軽減されるだろう。
……後者は望みが薄いかもしれないが
以下は極秘事項
一部の教職員と、島の保全に関わる組織だけが入手可能な情報ファイル
異能分野の講義を受けるに辺り、詳しく異能を分析
そのデータを以下に記す
分子加減速を自由に行うことが可能な特異なサイキック亜種
上昇率は常に一定の度合いで行われるため、理論上の熱量の上限は存在しないと思われる
コントロール精度次第では非常に危険であることを否定できない
同時に能力者は脳を酷使する為、血圧が増大することを確認、以下にそのデータを記す
指先にソフトボール大の火球を形成:変化なし
自身の周囲に1200度前後の炎の輪を展開:大きな変化は見られない
自身から20M先に数Mの火球を形成する:脈拍数の増大を確認
指定した座標へ指定した形の火炎を形成する:脈拍数、心拍数共に増大
発生させた火球の温度を高めていく実験:摂氏10000℃を超えた段階で不整脈を起こしかけたため試験中止
以上の結果から、負荷の軽いものでも長時間の能力行使は危険と推察される
尚、肉体的負荷を加味しない場合の、能力の予測最大値は──────
異能《分子崩壊点・超臨界》 †
理論上可能であろう、としか言われていない氷架の力の終着点
分子運動の超加速により分子が分子たる存在をとどめきれなくなった状態、
所謂プラズマ化現象を更に熱量増大させ続け、無限質量の粒子と熱量を生み出す力
その最大熱量は白色恒星を超え、一兆度に達する
が、あくまで氷架の持つ異能ならば『理論上』可能、というだけの現象
実際に行えば本人は勿論、何もかもがただではすまない
何より、そこに到達するまで氷架自信の肉体が保たないであろう