居住区に鎮座する神社。この常世島が学園都市になる遥か以前、神代の時代の創建であると伝える。
大国主神(日本書紀では大己貴神)との国造りの最中に常世国に去った少彦名神が降り立った場所とされる。
祭神は「常世坐少名御神(とこよにいますすくなみかみ)」である。海に面して建てられた流造の社殿である。
本殿後方には巨大な岩が安置されている。この岩こそが御神体であると伝えられる。
境内には小さな鎮守の森があり、境内はそれなりに広く、学生たちの憩いの場にもなっている。
毎月15日は月次祭が斎行される。また、正月や例祭の日には屋台なども出て賑わう。神職や巫女も学園側が募集している。
鳥居、手水舎、拝殿、本殿などが基本的な施設となる。
●この部屋には固定パスワードが設定されています。
参加者(0):ROM(1)
Time:00:29:57 更新
ご案内:「常世神社」から神代理央さんが去りました。
■神代理央 > そんな物思いに耽っていても、事態が進む事は無い。
やるべき事も、為すべき事も、己にはまだあるのだから。
「……天罰を下す神を造ったのも人間だ。ならば精々、傲慢に生きてやろうじゃないか」
それは、自分の言葉なのか。それとも、我が身を介して発せられた【誰か】の言葉なのか。
僅かな違和感を感じながらも、制服を翻して神社を後にした。
■神代理央 > そっと懐に触れる。
手に伝わる固い感触は、昨晩名も知らぬ男から受け取った【痛み止め】
制御薬と共に服用すれば、現在悩まされている異能発動時の頭痛から解放されるという。その先に何があるかは、正しく神のみぞ知るといったところだが。
「…人造神の残骸、だったか。下らんな。人が神を騙って、碌な目にあった試しが無い」
未だ発動し得ぬ異能を命名したのは父親だという。
何を思って息子の異能に御大層な名前をつけたのか。知る由も無いし知りたくも無いが、異能の強化を目的の一つとして送り込まれたのだから、それなりに有用なのだろう。
少なくとも、父に取っては。
■神代理央 > 「……ええ。制御薬、アンデッド等、学園都市での諸問題は提出した資料通りです。………そうですね。現時点で特に問題はありません。強いて言うなら、15歳の若人に過重な労働を押し付ける父親には、文句の一つでも――冗談ですよ」
人気の無い冬の境内。
携帯電話を手に、感情の籠もらない声で会話を続ける少年の姿があった。
「進捗があればまた報告します。…はい。とはいえ、此方も若干多忙を極めておりまして。以前の様な頻度では中々。……ええ、レポートは随時、提出させて頂きます。それでは」
軽やかな電子音と共に通話を終える。
僅かな溜息を吐き出して視線を境内の奥に向けると、月明かりに照らされた本殿が視界に映る。
「…もう直ぐ此処も賑わう季節か。流石に、正月から神社の警邏は勘弁して欲しいものだな」
ご案内:「常世神社」に神代理央さんが現れました。
ご案内:「常世神社」から鈴ヶ森 綾さんが去りました。
■鈴ヶ森 綾 > そうして月が雲に隠れて見えなくなるまで時を過ごし
その日はそのまま寮の部屋へと帰っていった。
■鈴ヶ森 綾 > 「まっ…なるようにしかならないわね。」
堂々巡りに陥る思考をすっぱりと切り捨て、不安定な屋根の上に身体を横たえる。
背中がごわごわするが、月を見る分には見上げ続けるよりは楽でよかった。
余計事を考えるのをやめてみると、静まり返っていると思った境内にも随分音が溢れている事に気づく。
風にそよぐ木々の葉擦れ、虫の声、遠くからは微かに波の音も聞こえる。
そういったものに耳を澄ませていると、乱れた心も幾分落ち着いてくるようだ。
■鈴ヶ森 綾 > 不敬な来訪者は海に向かって流れる風に髪を流し、視線は空、満月に少し足りぬ欠け月を見上げる。
しかし表情は久方ぶりの涼夜を楽しんでいるという風ではなく、どこか気の抜けた憮然としたもので。
「まぁ…当然なんでしょうけど…。」
何か考え込んでいるのか、漏れた思考が時折言葉になって口をつく。
それに気づいて一旦は口をつぐんでも、暫くするとまた同じことを繰り返し。ぼやぼやする内にも時は過ぎていった。
■鈴ヶ森 綾 > 風のある少し涼しい夜、静まり返った境内に人影が一つ。
大股で敷地内を練り歩き、賽銭箱のある社殿の前で立ち止まって願掛けでもするのかと思えば、
ひょいと軽い身のこなしで社殿の瓦屋根へと飛び乗ってしまう。
そうしてそのまま、カチャカチャと足元を鳴らしながら屋根の上を進み、その頂上部に腰を下ろした。
ご案内:「常世神社」に鈴ヶ森 綾さんが現れました。
ご案内:「常世神社」から白鈴秋さんが去りました。
■白鈴秋 > 「先生こそ、お気をつけて」
手を少し振って見送る。
それから少しだけ目を閉じて。
「また、暇になっちゃったか」
少しだけ残念そうにそう呟いた。
暇だとどうしても色々と考えてしまうから。
「俺も動くか、どっか違う場所でも」
背中を上げ、移動を始める。特に目的地があるわけではないがただ進み始めた。
ご案内:「常世神社」から暁 名無さんが去りました。
■暁 名無 > 「おお、そうだ。
熱中症には気を付けろよ、今週はずっと暑いみたいだからなー」
去り際に思い出して声を掛ける。
いや、汗一つかいてない俺に言われても説得力とかあんまり無いと思うけども。
さて俺は俺でまず石段を下りるという地獄を乗り越えますかっと。
ひらりと手を振って、俺は神社を後にしたのだった。