2020/07/03 のログ
幌川 最中 >  
「出るよ。だから、ほら。
 ……周りの委員会のコが、出席ちょっと足りなかったりしてもさ。
 こう、うまいこと便宜図られたりとか、そういうの、見たことないかな。
 結構俺的にはオススメかな。上手い蜜吸えるよ、委員会。どう?」

悪いことをしれっと宣いながら、勘違いのままウインク。
ちらっと煙草に視線が向いた気がする。バレたならバレたで。
バレなかったらラッキー、程度だ。そのうちバレるのだから、遅かれ早かれ。
この大時計塔での逢瀬(って言ったら怒られそう)のようなものだ。

「必要なら話は聞くし、相談にも乗るよ。仕事だしね。
 でも無理にはね。警察屋さんになんにもないのに職質されんのが嫌なのと同じで。
 だから困ったらいつでも委員会の生徒を使えばいい」

立ち上がってから、くるりと背を向けて。

「それじゃ、風邪に気をつけて」

葉巻の火を消しながら、ひらひらと振り向かずに手を振る。
気をつけるのは風邪にだけでいいらしい。軽い調子でそう言って、階段を降りていった。

ご案内:「大時計塔」から幌川 最中さんが去りました。
宇津篠 照 > 成程、確かにそういったところを見たことはある。そうだったのかと納得するとともに、便利だろうなとは思う。
今の生活に委員会が入ればまあ間違いなくパンクするが。

「いいんですか。……もし何かあったら相談しますね。委員会に入りたくなった時も。」

手を振られたので相手が見えなくなるまで振っておく。
最初は風紀がいたのでどうしたものかと思ったが、案外楽しい時間ではあった。


「委員会……ね。あの時の申請書持ってはいるのだけど……。」

あの話し合いの場から取ってきた紙を眺める。
でもまあ、自分には今の方が似合っているのだろう。なによりそっちの方が楽しい。
今日あった彼は、私の顔を知ったらどんな反応をするのだろう。

「あまり驚かなさそう。いえ、むしろもう気付いてすらいそうね……。」

そう呟いて、彼女はどこかへと転移した。

ご案内:「大時計塔」から宇津篠 照さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」に神樹椎苗さんが現れました。
神樹椎苗 >  
 クーラーボックスを肩から下げて、この日二度目の時計塔侵入を行う椎苗。
 少し前に風紀の制服が出ていったのを、隠れてしっかり見送ってからの侵入だった

「どうも最近は人の出入りが多いみてーですね。
 本格的に別の場所を探した方がいいかもしれないです」

 時計塔の外に出て、クーラーボックスを置いて中からよく冷えたみっくちゅじゅーちゅを手に取った。
 そのまま柱の陰に腰を下ろして一口飲むと、大きく息を吐いた。

「もう七月ですか。
 はえーもんですね」

 湿り気のある風に吹かれながら、日々着実に暑くなっているのを感じた。

神樹椎苗 >  
「試験が終われば、海開きに夏休みですか。
 まあ、しいにはかんけーないですけど」

 海やプールだとか、水遊びをできるような体でもなければ、夏休みだからと何をする予定があるでもない。
 椎苗にはこれと言って『死にたい』という以外の目的がないのだ。

「休みになったら、ここよりも静かで死にやすそうな場所でも探しますかね。
 そういえば研究区と居住区以外はほとんど行った事ねーですし」

 と、独り言をつぶやきながら、昼頃に断念した『試験勉強』を再開する。
 問題集を開いて、クリップボードにはさんだノートへ要点をまとめるように書き込んでいった。

ご案内:「大時計塔」にさんが現れました。
> 「しーいーなちゃん、あーそーぼー」

いつもの幼女の声がする、騒がしくなりそうで、ある

神樹椎苗 >  
「あー……」

 声が聞こえた。
 なんなら、階段を駆け上がってきて、勢いよく扉を開けてきそうな予感もする。

「なんで好き好んで来やがるんですかねー」

 と、ぼんやりと遠い目をして。

「あーそーばーねーですー」

 少し大きな声で返した。

> 「どーん」

階段を駆け上がって、勢い良く扉を開けて

「しーなちゃん、遊ぼ?」

いつもの様に笑って見せた

神樹椎苗 >  
「あそばねーです。
 あそばねーでーすー」

 「走るんじゃねーですよ」とも付け加えながら答える。
 なるべくそっけなく、顔もむけないまま問題集に視線を落として。

「しいは今勉強中です。
 試験もちけえですからね」

 と、わざとらしくペンを動かし、ノートにこまごまと書き込みながら。

> 「はーい」
ゆっくり走るのをやめて

「しーなちゃん、おべんきょ?えらいなあ」

近づいて、覗き込む様に

神樹椎苗 >  
「別に偉くもなんともねーですよ。
 やって当たり前の事をやってるだけです」

 そう言いながらようやく顔を上げて。

「それで、お前は勉強しなくていーんですか。
 もう試験まで時間ねーですけど」

> 「んーん、えらいよ」

うーん、と頭を抑えながら

「してないー、から、しーなちゃんとしようかなあって」

じーと、見つめながら

神樹椎苗 >  
「してないって……お前、学校の成績どーなんですか。
 特にしなくてもよゆーな部類の人間ですか」

 言っては見たが、自分を見てくる目を見返せば、まるでそんなふうには見えない。

「まさか、全くしてねーってわけじゃないですよね。
 試験落としたら、科目によっては補習とかあるかもしれねーですよ。
 そしたら遊んでいられなくなりますよ」

> 「んー?んー、ふつう?」
ふつうの小学生レベルではあるのだろう。

「え?そうなの?おしえてたすけてしーなちゃん!」

慌てて縋りつくように抱きつく姿勢で

神樹椎苗 >  
「そうですか、ふつーですか。
 まじでやべーですね?」

 抱きついてくる少女に、今更もう抵抗することもなくされるがままになり。

「頼まれたら教えない事もねーですけど。
 お前、一般教養以外に何の科目受けてるかまで、覚えてねーなんてないですよね」

 それはないだろう、と思えないのが不安だった。
 そもそも、学園のシステムすらよくわかっていない可能性すらあるのではなかろうかと思い、まさかないだろうとわずかな期待を込めて確認を。

> 「やべー?」

抱きつきながら首を傾げ

「いっぱんきょーよーはおそわってる」

後はよくわかんないって顔をしている、保護者と言うか説明するやつは何をしているのか疑うレベル

神樹椎苗 >  
 おいこら、出てこい保護者。

「あー、そこがわかってるならいーです。
 ここの独自科目は最悪、委員会活動の単位で補えないこともねーですから」

 とはいえ、もしほかに受けている授業があって、そのテストの試験に落ちた場合は教師によっては補習もあるだろうが。

「一般初等教育だから、算数、国語、社会、理科、音楽、図画工作、体育あたりですかね。
 お前、得意な科目と苦手な科目はなんですか。
 体育はしいも得意じゃねーですけど、ほかなら教えてやれなくもねーですよ」

> 「んー、あとはいのーせいぎょ、はでてる、けど、しけんはじつぎっていってた」

まあギリギリ赤点にはならないだろうとは思う。

「おんがく、はとくいー、さんすうがきらいー」
子供らしい回答である

神樹椎苗 >  
「それはお前には必要な科目ですね。
 実技なら、慌てたり緊張しなけりゃ平気でしょーね。
 お前、人前で何かやるの苦手なタイプ……でもなさそーですし」

 むしろ無邪気に堂々とやりそうな雰囲気はある。
 少なくとも椎苗の前ではそう見える、というだけではあるが、風紀の手伝いをしている事も考えれば多少注目されることには慣れている……だろうと思いたかった。

「算数ですか。
 足し算引き算掛け算割り算、この辺はわかりますか。
 小数点、分数、後は図形もありますけど……算数は全部嫌いとか、そういうのですか?」

> 「ん、だいじょーぶ、しねっていわれるよりはへーき」

にっこりとヘビーな事をのたまう幼女、ちょっと闇が見えたが

「うん、わりざんまではへーき、ずけいはにがてー、うーん」
最初でつまづいたせいかにがて意識があるのだろう、そのあたりのにんしきでは

神樹椎苗 >  
「そうですか。
 しいは『死ぬな』とか『生きろ』とか言われる方が嫌ですけどね」

 お互いにまともな人生を歩んできていないのはわかっていたけれど。
 少女自身から口にされると、少しばかり不愉快な気分になった。

「となれば、少数分数に図形、後は面積ってところですか。
 お前は頭悪いようには見えねーですし、あと一週間あればまあ何とかなるかもしれねーですね」

 そう言うと椎苗は立ち上がり、クーラーボックスから冷えた『いちごみるく』を取って、少女に差しだした。

「寮に帰るですよ、違法ロリ。
 遊んではやらねーですけど、部屋で教えてやります」

 そう言いながらクーラーボックスを閉じて、勉強道具もバッグに押し込んだ」

> 「んー、しーなちゃんにはそばにいてほしいなー」

少女の小さな願い、そういうものを感じる

「ん、ありがとうしーなちゃん」

いちごみるくを受け取って笑う

「えへへ、おせわになります」ぺこっと頭を下げて無邪気な笑みを

神樹椎苗 >  
「しいが死ぬまでは好きにしやがれです。
 お前が勝手によってくる分には、もう文句言う気も失せちまったのです」

 バッグとクーラーボックスを持ち上げながら、面白くなさそうに言う。

「お世話するつもりはねーですよ。
 優しく教えてやるつもりはないですからね。
 算数はもちろんですけど、ほかの科目も平均点以上は取れるように叩き込んでやります」

 そして、さっさと扉に向かって歩いて行ってしまう。

> 「むー、しーなちゃんはつんでれ?だなあ」

ゆっくり手を伸ばして、いつもの様に、握手しようと

「ま、まってよしーなちゃん、もー」

慌ててでも走らない様に歩いて

神樹椎苗 >  
「のんびりしてる暇はねーです。
 もたもたしてると置いてくのですよ」

 そう言いながらも、振り向いて片手を差し出す。
 そうして二人で寮に帰れば、椎苗のスパルタ授業が始まることだろう。
 短時間の詰め込み試験勉強……果たして、少女は着いてこれるのだろうか!
 まて、次回!

ご案内:「大時計塔」から神樹椎苗さんが去りました。
ご案内:「大時計塔」からさんが去りました。
ご案内:「大時計塔」にエカチェリーナさんが現れました。
エカチェリーナ > 「へぇ…案外よく見えるものね……」

初めて登った時計塔。
それもそのはず。普段の学生生活はなるべく目立たないようにしているため、
立入禁止などといった禁を破ることはないのだ。

適当に腰掛けて、島を一望する。
この島の何処かで、片割れが拷問(?)されていたなど知る由もない。

エカチェリーナ > キセルを取り出す。お気に入りのものだ。

見える風景にキセルを向けて、あっちの明るいのが歓楽街、
その横の真っ暗なのが落第街……などと確認する。

それから、懐から小さな包を取り出して、
刻みタバコをキセルに詰め込んで、魔術で火を付ける。
このためだけに頑張って習得したのだ。
他のを学ぶつもりもなかった。

エカチェリーナ > 一吸い。

思えば、この歳になってまた学生をするとは思わなかった。
ある日突然変な異能に目覚めて、家を自転車で埋め尽くした。
それから、この学校を知って学ぶことにしたのだが。

一吸い。

違反部活を建てたのも、ただの気まぐれだった。
親の資産もあれば自分の稼ぎもあり、学費、というかお金には困っていなかった。
寮にも入らず、住まいは借りている。

一吸い。

ただただ退屈だったのだ。
適当に二人を見繕って、正体を隠して、違反部活を立ち上げる。
宇津木の技術は本当に凄い。
もっと活かせる方法もあるだろう……あの性格がなければ。

すぐにキセルの中身は燃え尽きる。

エカチェリーナ > 継ぎ足しはやめた。吸いすぎも良くない。
別に未成年ではないので咎められはしないと思うが、
うっかり火事にしてしまえばシャレじゃすまないし。

携帯灰皿にキセルの中身をひっくり返し、道具をしまう。
風に当たりながら、背伸びをする。

エカチェリーナ > 「ふあぁ……ねむ」

大きなあくびが出た。
景色も十分堪能したし、そろそろ帰り時だろうか……。
誰か来たら面倒だし。

「しばらくは、こんでよかね……」

メガネの位置を直して、立ち上がる。

エカチェリーナ > 眼鏡の物静かそうな女は帰っていった。
ご案内:「大時計塔」からエカチェリーナさんが去りました。