2015/06/01 のログ
稲葉聡美 > ……ほえ
(とりあえず声のトーンを落とす聡美。しかし話の方向性に関しては一切理解できていない)
おこん > そうじゃよなー! 聡美もそう思うじゃろ? なに、筆の一つも降ろさねば男たるもの一人前ではないからのう!(聡美の言葉にうんうん、とわざとらしく頷いてみせる。 彼女がわかっているのかいないのかはともかく、今は尻馬に乗るべきタイミングなのは間違いないからだ。) なんじゃ? 怖いのかー? おぬしのう、何を怯えているか知らぬが、齢数千の化け狐じゃぞ、手練手管もそりゃあもう見事なものでのう… ああ、ワシに溺れてしまうことを心配しておるのじゃな。 それならわからなくもない。 ふふふ、小さいなりの婆に掌の上で転がされておるのはだれじゃ? んふふ… ともかく、話はキマったようじゃのう。 おぬしら二人はワシの生徒じゃ。 がっつりたたきこんでやるから安心せい! 面積は小さいが、どーんとこの胸に飛び込んでくるとよいぞ!(幼く柔らかい胸を誇らしげに張って、二人に宣言してみせた。)
橿原眞人 > 必要ねーよ! 数千歳のババアになんで、なんで俺がっ! こ、怖くねーし、そ、そんな溺れるわけねーだろ! あークソッ、なんなんだ今日はッ!!
こ、転がされてなんかない……いや、もう、疲れた……。
(頭を抱える。ハッカーということをばれないように普通に生きていたのに、思わぬ注目を浴びてしまった。ひどく憂鬱そうな表情を眞人は浮かべる。)
いいか、稲葉さん……筆おろしがどうとか、そういうこと誰にもいうなよ、いわないでくれよ、わかったな。
(聡美の方を見てそう承諾させようとするのであった。)
ハハ、そんな胸に飛び込めるかよ……まあ、とにかく先生、よろしくお願いします。なんだかわからないが、退屈はしなさそうだ。
稲葉さんも、よろしくな。
(肩をすくめて平静を装いながらそう言った)
稲葉聡美 > わ、わかったっす……かしはら先輩がおこん先生に筆おろししてもらう件については、ナイショっす……ナイショっす。
よっし。おこんせんせい、よろしくっす!(お辞儀をして、聡美もまた胸を張る。その胸もまた幼く平坦である。)
おこん > そうじゃのー。 聡美はきちんと約束が守れる子じゃろうから、こやつがワシに筆おろししてもらう件は内緒じゃということもしっかり守ってくれるじゃろう。 ワシの方こそ、よろしく頼むぞ。 お主のような者は実によい。 明るいことは、相手を知る上では第一じゃからな。(ちょっぴり幼気な彼女の元気いっぱいな様子に、思わず表情もほころぶ。 彼女の礼に答えるように、自分も頭を下げて。) そうじゃのう。 まあ筆おろしも済ませてない小童なら、まぐわうことのよさなどわからぬであろうからの!(ころころと笑って相手の言葉を受け流す。 きちんと挨拶してくれた相手に首肯で返して。) よろしく頼むぞ。 おぬしはここはあるのじゃから…あとは目を見開くだけじゃ。(頭を指さして一言。) さて…ではせっかくじゃから、ワシのおごりで牛丼でも食べに行くか。 おぬしらもついてまいれ!(もちろん授業がなければの話なのだけれど、ひとの都合を気にして誘わないほど薄情でもない。)
橿原眞人 > いや、そうじゃないですよ!! 筆おろししてもらう事を内緒にするんじゃなくて……いやそもそもしてもらわねーから!!!
クッ……今後このペースでやられてたまるか……。
(ぶつぶつと一人そう呟く。)
研究は好きなほうですからね。世界の真実の鍵を解くためっていうならやってやりますよ。目だって開きますよ。
(自分の目のあたりを叩いてニッと笑った。)
どう見ても幼女な先生におごってもらうとは気が引けますがね。驕りとあらばついていきますよ。
(机の上のものをしまいつつ立ち上がる。)
今日はもう授業もないですからね。
稲葉聡美 > (しどろもどろする橿原を邪気なくニコニコ眺めている。)
牛丼っすか!行きます!行きますっす!
(唯一の荷物である板状の情報端末を抱える。)
ご案内:「教室」に久喜棗さんが現れました。
久喜棗 > (誰もいない教室のドアをガラリと開け入ってくる)
何やら淫乱子狐の悪い気配が漂っていた気がしたが、もう居なくなっておるか…
おこん > 据え膳食わぬはなんとやらと言ってのう、ワシがここまで言うておるのに嫌がるとは、男の風下にもおけぬやつじゃな。 まあ牛丼一つで心が買えるとは言わぬが、挨拶代わりよ。 それだけやる気がれば十分…さあて、では行くかのう。(二人に呼びかけて、教室を出ようとしたところで…声をかけられるとぴたりと足を止める。)おや、誰かと思えば鬼の… ワシは淫乱でもなければ子狐でもないがの、もしそんなのを探しておるのなら…確かに教室にはおらぬな。(二人の生徒たちに目配せし、「先に行っていてもよい」と示して。)
稲葉聡美 > (ほぼ入れ替わりだろうか……自分たちが出て行くのとは別のドア開閉音に気がついて立ち止まる)
橿原眞人 > 据え膳とかそう言うのはな、俺はいいんですよ……! はあ、じゃあ行きましょうか……。
(外に出る準備をして教室の外にでかかったときである。なにやら他に教室に入ってきた者がいたようだ。)
ん……?
(聡美が立ち止ったので自分も同じように立ち止まる。)
久喜棗 > (外に居たことに声をかけられてから気付き、おこんたちに向き直る)
む、出よったな!
飽きもせず男漁りを続けて清純な少年少女をかどわかすなど許せん所業
そこに直れ子狐よ、今日こそ成敗してくれよう!
稲葉聡美 > はわわ!(驚き、教室に戻った先で見たのはこれまた小さな角つきの少女である……おこん先生に敵意を向けている空気を察して、聡美も身構える。ーー最も彼女には一切の戦闘の心得はないが)
おこん > なに、ワシはこれから牛丼をこやつらと食べに行くので忙しいのじゃ。 やるなら後にしてくれぬかのう。 せっかくじゃからおぬしにもおごってやる。ここはひとつ、な?(めでたい日なのだ、と鬼のカノジョに声をかける。 二人には自分の因縁で喧嘩にまきこみたくはないし、どうしたものかのうと小さく呟いて。)
久喜棗 > (怯えた聡美を見て思わず敵意を発するのを止め)
むぅ…仕方ない。今日の所はお主らの生徒に免じて引き上げてやろう。
だが覚えておくがいい、この儂がこの学園にあるかぎりお主の破廉恥行為は許さぬとな!
(おこんの誘いを断るように背を向けいずこかへと去っていった)
橿原眞人 > なんだなんだ。また小さいのが出てきた……。しかも知り合いっぽいということは……。
(現れた有角の少女もまた、おこんと同じように数千歳なのだろうか。いくら変容した世界だとはいえ、ここに来るまではそんな存在は身近にいなかった。)
……なんだか、あの子の言ってることは正しい気がしましたね。
(去りゆく有角の少女を見ながら、淫乱だの破廉恥だのなんだの言われていたためである。ちらとおこんを横目で見る。)
稲葉聡美 > ふう……(張り詰めた空気が解れるのを感じて、少女は強張った体を戻すことが出来た。ーーしかしおこんの誘いが断られたことに少し寂しげである)
ーーおこん先生、今の子は?
おこん > 悪いのう、今度ワシがたーっぷりと相手してやるからな!それこそ夜通しでも構わぬぞ!(律儀に去ってくれる相手の背中に声をかける。 二人に向き直り、聡美の問いかけに頷いて。)ありゃあワシの古くからの知り合いじゃ。 ヤツめ、生真面目な性格でのう。 ワシがちょっとなにかするああやって直ぐ叱りに来るんじゃ。 とはいえ性格は悪いやつではないし…一度しっとりと、否、たっぷりと二人で話し合って見たいところじゃのう。(ぬらりと自分の舌を舐めて呟く。 9本の尻尾の先端までぴんと力が篭る様は、じゃっかん不穏な気配をもたらしていた。) さ、それはともかく飯じゃぞ、飯!出発じゃー!(ほれほれ!と二人をセカして、教室を出ていこうとするのでした。)
橿原眞人 > ……まあ、なんかわかりませんけどそれこそコミュニケーション学の実演をしてもらいたいところですね。そんな感じのこと言ってるからあんな風にいわれるんじゃないですかね……。
(色々因縁があるのだという。しかしながら、今この場では何もなかったのでほっとする。そうして扉を開けると、)
じゃあ俺が先に言って席でも取ってますよ。通りのあの店ですよね?
(おこん先生と一緒にいればまた何か言われる。また何か聡美が変なことを覚えてしまうと思ったのか、そういうと軽く廊下を駆け出して、牛丼屋の方へと向かっていったのであった)
稲葉聡美 > へえー……わっ。わわっ、わかったっす。(おこん先生に急かされるまま。別段の疑問の余地もなく教室を出て行く。)
ご案内:「教室」から橿原眞人さんが去りました。
ご案内:「教室」から稲葉聡美さんが去りました。
ご案内:「教室」から久喜棗さんが去りました。
ご案内:「教室」からおこんさんが去りました。
ご案内:「屋上」に麻美子さんが現れました。
麻美子 > カフェテラスから走り去り、そのまま屋上まで来た彼女は、
ベンチに腰掛けて鞄から飲み物を取り出すと一気に飲み干した。
「あーもう、なんなんスかあの女……。」
タブレットを操作すると、顔写真の一覧を表示する。
「あ、こいつッスね。このなんかすっごい怖い顔。
西園寺偲ッスか、覚えておくッス。」
麻美子 > 「近寄られた時に身の毛がよだったッスよ、
あれはきっとレズッス、間違いなくレズッス。
レズの匂いがしたッス。」
身体を抱きかかえるような仕草を取る。
ふと思い立ったように、
カフェテラスのブラックリストを参照した。
「あ、やっぱりあの女払ってくれなかったッスね。
しかもご丁寧にブラックリストに入れてやがるッス。
ケチな上に陰湿ッス。最悪ッスね。」
そのままタブレットを操作すると、
商品代金と罰金を支払ってブラックリストを解除した。
「罰金分は今度会った時に請求してやるッスよ。」
麻美子 > しばらくぶつぶつと文句を言っていたが、
ふぅ、と息をつき、そのままタブレットを操作する。
「いけないいけない、記者たるもの、
私怨に瞳を濁らせたらダメッス。
公私混同はよくないッス」
公安委員会が増長している旨と、
さきほどあった一件を画像つきで事細かに記載する。
「まさか麻美子が当事者になるとは思わなかったッスよ
中立を誓ってるのについてないッス。」
ため息をつくと、
書き上げた記事を学校に送信した。
麻美子 > 「よっと」
記事を書き上げると、
飲み終えたペットボトルをゴミ箱に向けて放り投げた。
麻美子 > ペットボトルは見事ゴミ箱に入る。
「今日は入ったッスよ!!やったッス!!」
そう言うと、小さくガッツポーズを取った。
麻美子 > 「うーん、何か忘れてるような気がするッスね。」
少し考え―――。
「あ、授業!!授業全力でサボタージュッス!!
まずいッス!!!早く出るッスよ!!!」
時刻は既に4時限目を指していた。
「うへー、これは超怒られるッス……。
あの変態レズ女絶対許さないッス……。」
ブツブツと悪態をつきながら、屋上から降りていった。
ご案内:「屋上」から麻美子さんが去りました。
ご案内:「屋上」に和泉 兼次さんが現れました。
和泉 兼次 > (屋上の手すりに寄りかかり、ぼうっと暗い空を眺めている。特に何をするでもないが、耳から伸びるコードは胸ポケットに届いており、地近寄ればシャカシャカと何かの音が聞こえるだろう。何をするでもなく、ぼんやりとしている様子だ。)
和泉 兼次 > あー…。(ひょう、と風が鳴った。緩く吹いたぬるい風に微かに髪が揺れる。随分暑くなってきたけれど、ここはまだマシだなぁ、と短い感想を抱く。もう8時も過ぎた。そろそろ寮に戻らないと怒られるかもしれないな…と続けて考える。)
ご案内:「屋上」に蓋盛 椎月さんが現れました。
和泉 兼次 > ……バイト、始めようかな。(ぽつりと呟いた声が誰に聞かせるでもなく響いた。アルバイトなんかしていると、親に怒られる気がする。別にいいじゃないか、と思うのだが、仕方が無い。)
■蓋盛 椎月 > (屋上出入口から白衣の女性が現れる。風に白衣の裾がたなびいた。手すりにより掛かる少年の姿を見つけ、能天気な調子で)
おーっす、青少年どうした、黄昏れちゃって! 自分探しか? センチメンタルか?
和泉 兼次 > (屋上に現れた新たな人影に声をかけられたような気がして、片方のイヤホンを外す。センチメンタルか?という所は聞こえた。)
…感傷的になってるのは事実ですけれど、いつもの事ですよ。(若干、呆れたような表情を向けた。)
■蓋盛 椎月 > 悪いねおひとりさまを邪魔しちゃって。なんか寂しそうな背中してたからさー。あ、お近づきの印にメロンパンでも食べる?(無遠慮な調子で袋入りのメロンパンを投げつける。ここで食べるつもりだったのだろうか……?)
和泉 兼次 > どうも。(なげつけられたパンをぱしっと軽く受け止める。なんでメロンパンなのだろう、という疑問は飲み込んだ。)
…別に、寂しいわけじゃないですよ。(風を切らず、ため息をほんの少しだけついた。)
■蓋盛 椎月 > いつもなの? 悩みがあるなら聞いてやってもいいよー。一応あたし生徒の心身の健康をアレする立場にいるからさー。(やはり無遠慮な調子で近づき、手すりへとよりかかり、遠くの景色を眺めた)
和泉 兼次 > …えぇと。菱盛、先生でしたっけ。養護の。(どうしようかな、と少し悩んでいる様子。パンの風は切らず、手に持ったままうーん、と少し悩んでから口を開いた。)
…この学園に、事情は色々でしょうけど、無理矢理入れられた人って、どのくらいいるんでしょう…?
■蓋盛 椎月 > そそ、フタモリ。……無理やり? うーん、(少し考える素振りをして、)統計取ってるわけじゃないからなんとも言えないけど……けったいな異能が発現して厄介払いされたようなのとかは結構見るねぇ。ここは保健所じゃないんだけどなー。(苦笑)キミもそういうクチかい?
和泉 兼次 > (保健所か、と少し表情を曇らせる。少し迷ってから、口を開いた。)
……はい。まぁ……。気にしたのは厄介事じゃなくて、世間体だとは思うんですけれど。(はぁ、とまたため息。あんまり事態を歓迎しているようには見えない。)
■蓋盛 椎月 > 世間体……(異能や魔術が広く知れ渡ったとはいえ、未だ異能者自体を快く思わない者は確実にいる……)なるほどね。
■蓋盛 椎月 > (神妙な顔になって、煙草を取り出してライターで火をつける。)
……キライかい? キミをここに放り込んだ人のこと。
和泉 兼次 > ……いいんですか、生徒の前ですよ。(喫煙の様子を、少し呆れたような目で見た。)
実の親ですし、家の事や立場があるんだって事はわかってます。…でも、もうちょっとやり方があったじゃないか、とは思います。(そう言った表情はちょっと辛そうにも見える。)
■蓋盛 椎月 > (紫煙をくゆらせながら、)あたしは模範としての大人になんてなるつもりはないし、なれもしないからねー。酒か煙草のひとつも覚えておかないと世知辛い現実社会には立ち向かえないよ?(とても養護教諭とは思えないセリフだ……)
優しいなー。あたしに言わせてもらえば、息子よりも立場を優先する親なんて親失格のクズだと思うけどね。(無神経とすら言える言葉を、何の躊躇もなくさらりと口にした。)
和泉 兼次 > ……覚えておきます。(やれやれ、という様子ではある)
…そうかもしれませんね。でもずっと育った家ですから。…少しは理解はできます。全く怒ってないなんて事はないんですけど。
■蓋盛 椎月 > じゃあさぁ、何か“しかえし”の仕方でも考えておこーぜ。(『怒ってないことはない』という言葉に、少年のほうを向いていたずらっぽく笑う。)異能を立派に磨いて見返すんでもよし、それ以外の手でもよし……
はじめは仕方なく入れられたにしても、これはチャンスなんだ。そう考えられたほうが、俯いてるばかりの学生生活よりも楽しいんじゃないかな?
和泉 兼次 > ……しかえしかぁ。(笑みを向けられると、ちょっとだけ笑った。)
そうですね。…考えてみます。そんなにすぐには割り切れませんけれど。(少しは肩の力が抜けたように見えるかもしれない。)
■蓋盛 椎月 > (携帯灰皿に煙草を突っ込む。)
おう、いい顔だ! だいたいのことはふてぶてしく笑っときゃなんとかなる。覚えときな。そして何かしら目的を持つのが、日々を過ごすコツさ。
さて、あたしはそろそろ帰るとするかなーっと。まったねー。(言うだけ言うと満足した様子で背を向けて、屋上を後にした……)
和泉 兼次 > 何か目的を見つけれると、いいんですけれど。でも、ありがとうございました。
おやすみなさい。先生。(軽く一礼をする。育ちの良さはうかがえるかもしれない。)
ご案内:「屋上」から蓋盛 椎月さんが去りました。
和泉 兼次 > …目的、かぁ。(プレーヤーのイヤホンを耳に戻し、養護教諭の見ていた視線の先を少し見た。見つかるといいな、と小さく呟く。それから、寮に戻らないといけないことを思い出し、屋上を後にする。)
ご案内:「屋上」から和泉 兼次さんが去りました。
ご案内:「第一教室棟」に食堂儀 シェスタさんが現れました。
■食堂儀 シェスタ > (机に山盛りのパンを置いて、一つずつに薄切り肉を挟んで口に運んでいる。特に表情はないがどこか満足気)
……昼にしては足りないかもしれないわね。
ご案内:「第一教室棟」に瀬名 翔一さんが現れました。
■瀬名 翔一 > 「いきなり何を積み上げたかと思えば、随分と大胆な食事風景だねえ。いやはや感動的だ」
くつくつと笑いながら、隣の誰とも知らぬ机に座り込む
「一体何処に入っていくのかな、今度研究させてくれないかい?」
■食堂儀 シェスタ > 「そうかしら。今日は大人しい方よ?」
典雅に微笑み、来客の瀬名に答える。食べる手は休めずに口元のソースを指で掬い口に入れ
「それは私自身に興味があるということで、喜んでも構わないのかしら?」
くす、と笑って尋ねた
■瀬名 翔一 > 「勿論。今すぐにでも詳細なデータを取りたいぐらいだよ」
頬に流した前髪をかき上げ、足を組み直す。まじまじと食い入るように見つめるその視線は、女性に向けられるものではない。
変わり者と噂高い瀬名の姿に、廊下を歩く女生徒たちが不思議そうな顔で彼を見ていたが、彼はまるで意に介さずシェスタを見つめる。
「人に限らず全ての有機物は活動のためにエネルギーを欲するわけだが……君の場合、その蓄えられたエネルギーは何処へ行くのかな?」
「まさか航空機のように空を駆け回るわけではないだろう?」
■食堂儀 シェスタ > 普段通りの瀬名のその態度にパンに燻製を挟みつつ再び笑む
冗談に冗談のような返事をする彼の目線は、本当に興味深い研究対象を見る目でしかないことに笑いが出た
「では、喜んでおくわね。そうね……自分でも不思議だわ。私に羽を授けてくれなかった神様を恨めしくも思うわ」
「瀬名くんが思うより、ずっと女性はエネルギーを使うのかもしれないわよ? 貴方に解き明かせるかしらね」
「……学業、研究というべきかしら。そちらは順調なのかしら?」
■瀬名 翔一 > 「ハハハ! これは興味深いね、そうか性差か」
「それでは君以外の女性は実のところ、皆男性か」
「それとも、獲物を蓄えておいたハムスターの如く、人目に付かないところでカロリーを摂取しているということか!」
傍から見れば何処がツボに入ったのかもよくわからないが、妙に瀬名は面白がって後ろ髪を振り乱している。
普段からこの調子なのだから学友は苦労していることだろう。
あるいは、彼女のように上手くあしらっているのだろうか。
一頻り満足した顔で、改めて彼女に言葉を返す。
「私の方は順調だよ。まるで滞りがない。昨日も実験は大成功さ」
「購買のホットドッグは、魔力のアプローチの仕方によっては手榴弾にもなり得ることが判明したよ」
「用意したマネキンが粉みじんさ! いやあ、身震いしたね!」