2015/07/08 のログ
黒谷 知来 > 「え、あ、はい。大丈夫です。
あんまり痩せすぎもよくないって聞きますし……。」

飢えた状態の自分を思い出して少し顔が赤くなる。
今思えば、ずいぶんとみっともない姿を晒したような気がする。

頭を下げっぱなしだと、目を合わせて会話ができないので
それはそれで失礼な気がして顔を上げる。
ふと、相手の顔に笑みが浮かんでいるのに気づき、
少々ぎこちないながらも微笑みを返した。

ヘルベチカ > 「良くない良くない。長生きするなら少し太り気味がいいらしいし。
 大体女子の体型意識細すぎじゃない?
 女子から見て痩せてる女の子って、お前ローキック一発で足折れるだろみたいな感じじゃん」
いーっ、と口をへの字にして、ゆるゆると左右に振る。
顔を上げて、こちらを見た相手、の笑顔が、少しぎこちなく見えた。
「なんや。やっぱり飢えてんのか。おむすび食うか。おにぎりもあるぞ」
コンビニ袋の中に手を突っ込めば、取り出したのはコンビニおむすび「鳥五目」。
ん、と黒谷へ差し出して。

黒谷 知来 > 「へ?……あ、いえ。おなかはすいてないです。
というか、今ご飯食べてきたところで……。」

きょとん、とした様子で返す。
もしかして、前回の飢えた様子は予想以上に印象に残ったのでは?と
地味にショックを受けたりしたが顔には出さない。
出してしまったらいろいろと残念な子になってしまう気がした。
すでに残念なのでは、という考えはあえて頭の外に追い出す。

体型の話題については、ちらっと自分の体を見るだけ。
どちらかといえば痩せ気味だが、痩せすぎというわけでもない。

「この学園だと、鍛えてもキックで折られそうな気もしますよね……」

偶に、本当に人間なのか怪しい人物を見かけたりもするし、
実は鍛えてももっと強い人に蹴られたらまずいのでは、と。
そこまで考えてようやく自分も人間ではないということを思い出す。

ヘルベチカ > 「あぁ、それならよかった。なんかまた別の理由で飢えてたらどうしようかと思ったわ」
鳥五目おむすびを、再びビニル袋の中に仕舞いこんで。
代わりに取り出した、食べかけの和風ツナマヨ。包装を剥いて齧る。
もくもくと咀嚼して、飲み込んで。
「鍛えても折られそうっていうか、何が何でも何をしても折りそうなやつ多いっていうか。
 なんなのお前学校に天下一でも決定しに来たの?ていうかなんで抗争とかしてんの?
 イタリアでも行けよ。みたいなやつめっちゃいるしな……怖いわ……」
ちらり、と視線を町並みへ飛ばしてから、再び黒谷を見て。
「え。実は黒谷もめっちゃ強かったりするの?殺すの?」

黒谷 知来 > 「私ですか?私はむしろ……
運が悪かったら子供にでも折られるかなって……。」

ため息ひとつ。
役に立ちそうで役に立たない自分の異能は、
場合によっては本当に子供のローキックで骨折するという
冗談みたいな状況すら作りかねない代物だった。

「そんな人がたくさんいるのに、こうやって平和にお話できるのも
なんだか不思議ですよね……。あ、いえ。
もちろん、学園の管理とか、そういうもののおかげ、でしょうけど……。」

ヘルベチカ > 「それがここの子供という意味なら、俺も折られる可能性があるから何ら心配しないでいいが……?
 それともなんだ。普通の子供に折られる系?何。骨脆いの?飯食ってる?」
スカートから伸びる、ストッキングに包まれた相手の足を眺めながら、はぐはぐとおむすびを齧る少年。
「ていうか、皆がちゃんとルール守る気があるなら、平和になるもんのはずなんだよな。
 学校なんだし。さっきも言ったけどさ。なんで首跳ねる遊びとかしてんのかわからない」
やれやれと言った調子で、少年は肩をすくめて。
「でも、ま、そういうのはそういうのが好きな奴同士でやりあってるから、平和なんじゃない?
 善の立場が好きな奴と悪の立場が好きな奴と。漁夫の利が好きな奴と。バランスとれてるんだろ、多分」

黒谷 知来 > 「いえ、ちゃんと食べてても鍛えても普通の子供に折られる系です。
まあ……体質みたいなものです。運がよかったり悪かったり。」

なんとなく、前回の飢えている姿をすごく覚えられている気がする。
ほんの少しいたたまれなくなったが努めて表情には出さない。

「その辺、厳しいように見えて結構ゆるいような……
それでも解決できるようなルールにはしてある、の、でしょうけど。」

落第街の騒ぎだのなんだの、この学園は結構危ないことも起きている。
もっとも、まだ巻き込まれたことはないし
正直別世界の出来事か何かのようにさえ感じられるのだが。

ヘルベチカ > 「運が良かったら子供の足が折れて、運が悪いと自分の足が折れる……恐ろしい能力だな……」
ストッキングの内側に隠された足にそんな力があるのかと、
恐れおののいた表情で、黒谷の足と顔を視線が行ったり来たり。
「まぁ、最終的に何らかの形に落ち着くような魔法とかがかかってても、この島だったらおかしくないけどな」
和風ツナマヨおむすびを完食すれば、包装のゴミをビニル袋へと放り込んで。
右手の人差し指を、ぴっ、と立てた。
緩く天を指さして、くるくると指先を回す。
「世は並べて事も無し(デウス・エクス・マキナ)とかいうなんかめっちゃすごい能力で、すべての事件はいずれ片付いて学園は存続する」
立てていた指を、グッと握って。
「そんな力で島が覆われてても、あり得るっちゃ、あり得る」

黒谷 知来 > 「割とありえるからこわい、ですね。」

真顔。
本当にどちらかの足が折れるという可能性がある。
ふっと現実にそんなことが起きてしまったら、と考えて
あわてて物騒な思考を消し去る。

「そういう、なんというか……大掛かり?な異能があっても
おかしくはない、ですよね。この学園なら……。」

この学園は、何もかもが未知数である。
日常生活ひとつとっても信じられない事案がおきたりする。
自販機の前で戦争が起きることだってきっとこの学園では日常なのだ。

ヘルベチカ > 「マジであるのかよ……ギャグじゃないのか……なんかすごいな……ギャンブラー黒谷……
 指先一つで運が良ければ校舎が割れる……なんでテスト前に割ってくれなかったの……?」
想像の外側から帰ってきた返答に、おぉ……、と声を漏らしつつ、
真顔の黒谷を眺めて、尊敬やら驚愕やら入り混じった顔。
「おかしくないおかしくない。実は自分が異能で作られた人造人間というラインまでありうる」
なんだかだんだんと陰謀論の如くなってきたところで、少年は笑って。
「ま、だから、とりあえず何も気にしなければいいんじゃない?
 運が悪ければ死ぬし、運が普通なら普通に学校生活送れるだろ」

黒谷 知来 > 「いや、校舎割ったりしたら弁償どころで済まないような、
というか、この学園でそんなことやったら死ぬより怖いような……。」

ふと、自分は校舎の破壊ができるのだろうかと真面目に考えてみる。
なんか、爆薬とかあれば案外いけるのではないだろうか。
五分五分。
自身の異能を考えればそのくらいの確率が妥当だろうか。

「そう、ですね。深く考えないのが一番楽ですし。」

無意識のうちに軽く笑顔を見せて、大きく伸びをする。
気づけばずいぶんと長居してしまった。
食事の邪魔にならなかっただろうか、と思考の端で考えつつ。

ヘルベチカ > 「大丈夫。黒谷の大いなる犠牲によって、大勢の生徒が助かる。
 おお、ゆうしゃくろたに よ しんでしまうとはなさけない」
両の手を合わせて、なむなむ、と黒谷を拝むふり。
なんだか本当に考えている感じのある相手を見れば、
黒谷の顔の前で掌をひらひらと振って。
「おーい黒谷さん戻っておいで」
ぐっぱぐっぱ、と手を開いたり閉じたり。
「そうそう。能力とかそんなの関係なく、生き物は死ぬときは死ぬ」
少女から漏れた笑顔に、少年は微笑んで。
「だから楽しんで生きよう、若者よ……」

黒谷 知来 > 思ったより考え込んでしまったようだ。
ヘルベチカさんに声をかけられてようやく我に返る。

「あ、え、はい。そうですね、楽しんで、はい。」

なんだか、手玉に取られているような、そうでもないような。
ほんの少しの敗北感と、羞恥心。
それからどこか温かい気持ちを抱えて。

「と……私は、これで。お金も返しましたし。
また、できることがあれば言ってくださいね。」

最後に再び頭を下げて。
屋上から去っていく。

ヘルベチカ > 「おう。確かに一万円、返してもらいました」
ぽんぽん、と己のポケットを叩く。
これで多分いくつか、札のシワが増えた。

「ありがとう。ま、なんか困ったことあったら、頼むわ」
財布落とした時とかな、なんていって、少年は笑って。
ひらひらと手を振って、ベンチの上から黒谷の背中を見送る。

ご案内:「屋上」から黒谷 知来さんが去りました。
ヘルベチカ > そして、再び一人になった少年は、コンビニ袋の中に手を突っ込んだ。
取り出したのは、先ほど仕舞いこんだ鳥五目と、野菜ジュースの紙パック。
ストローを刺して、紙パックの平面を押しつつ、吸う。
白いストローの内側。赤橙色の液体が、つつつ、と上がって、少年の口の中へと運ばれる。
パックの中から口の先まで。色が繋がってしまえば、どれほどがそこを通過しているのかわからない。
そして、少し啜った後。もぐもぐと、液体の野菜ジュースを少し噛むようにして。
歯ごたえはない。けれど、舌に触れるざらついた感触は、咀嚼した後のものにも似ている。

ヘルベチカ > 甘酸っぱい。端的に言えば、それだけの味。
詳しく説明しようとすれば、数十の形容詞が並ぶ。
嚥下して、鼻から息を吐きだした。
和風ツナマヨの包装を開けた時と同様に、鳥五目の開け口へと指先を当てる。
しかし、今度はやたらと、剥がれづらい。
捲るように、指の腹がおむすびの表面を滑るが、随分と強く張り付いていて。
眉間に少しだけ、皺が寄る。
指先に力がこもった。おむすびが、指先に押されて、形をへこませる。

ヘルベチカ > 鳥五目。元より、堅く握り固められたタイプのおむすびではない。
とすれば、必然。
「あ。くそ」
包装の中で、ほろり、と米が崩れた。
合間に覗いた小さな鶏肉が溢れる。
赤い人参だけが、米の中から覗いたままに、動かない。
開封した後も、包装の中に米粒が残るパターンだ。
やっちまった、とぼそり呟いて。
少年は一度、包装の開け口から手を離した。
深いため息を吐きながら、ぼんやりと町の方へと視線を飛ばす。

ヘルベチカ > 不意に強めの風が吹いた。目を閉じる。
ビニル袋が飛ばないように、抑えて。
カサカサと、軽い袋が揺れる音。少しだけ、湿った香りがした。
風が少し緩めば、様子を見るように薄目を開けて。
そっと、眼を開いた。そして。
「よし」
再度、鳥五目の包装へと手を掛ける。
今度は、一度で。
爪の先端が、開け口のビニルの端へと引っかかって、持ち上げた。
すれば、後は簡単。ぴぃっ、と音を立てて、破られる包装。
パッケージの中央を縦断する。

ヘルベチカ > 和風ツナマヨの時と同じように、表面が二つに別れる鳥五目。
両の手で持てば、片側の包装だけを外した。
嗚呼、矢張り。外した方の包装に、米粒と鶏肉が一欠片。
指で摘もうかと、手を伸ばして、逡巡。
視線が一度、左へそれて、再びおむすびへと戻って。
剥がれた側の包装を、ひっくり返すように。
米粒と鶏肉を、押し上げた。
口を近づければ、包装ごと口の中に入れるようにして、米粒と鶏肉を口内へ運んで。
口元から離した包装の中、どちらも残っていないことに、少しだけ嬉しそうな表情。

ヘルベチカ > おむすびへと齧りついた時の喜びとは少し違う。
こういうアクシデントが起きた時だけの、小さな喜び。
ちっちゃい人間だなぁ、と頭の隅によぎるが、嬉しいのだからしかたがないのだ。
二粒の米と、一欠片の鶏肉。咀嚼する。
噛めば噛むだけ、口内に広がる甘さ。
野菜ジュースの直接的なものとは違う。ほんのりとした。
硬い鶏肉が崩れれば崩れるほど、わかる。

ヘルベチカ > そして、しばらくそれを楽しんだ後。嚥下して。
改めて、鳥五目のおむすびへと、かぶりついた。
やはり、違う。
米粒と肉一欠片、などとは異なる、暴力的な味の塊。
美味いのだ。
和風ツナマヨも美味かった。しかし、それとは違う。
旨味が、ぎゅっと、詰まっているように思う。
味自体はきっと、和風ツナマヨの方が濃いのだろうけれど。
けれど、どうしてか、こちらのほうが旨味は強く感じられて。
出汁の違いなのだろうか。それとも、化学調味料か。
一瞬頭の隅に浮かぶ。けれど。
どっちでも良いのだ。そんなことは。

ヘルベチカ > はぐ、と。鼻で息をしながら、鳥五目を齧る。
咀嚼して飲み込めば、もう一口。
喉あたりに滞ったなと思えば、野菜ジュースを一口。
旨ければ、それでよいのだ。
それが、天然ものであろうとも、整えられた人工品であろうとも。
齎される感動さえ同じなのであれば、それでよいのだ。

ヘルベチカ > 最後の一口を齧って、咀嚼して、飲み込んだ。
ずずず、と。ストローから音がした、野菜ジュースも、最期。
包装と紙パックをビニル袋へと放り込めば、ベンチの背もたれへと体重を預け、一息。
「はー…………」
両の手を、ぱちん、と合わせて。ビニル袋の方を向いて。
「ごちそうさまでした」
少年は緩く頭を下げて、立ち上がった。
ビニル袋を右手に持って。

ヘルベチカ > 途中、扉の傍のゴミ箱へと、ビニル袋を放り込んだ。
ぐっ、と大きく伸びをする。肩から、ぱきり、という音がした。
そして少年は、来た時と同様に、少し重い屋上の扉を開けて。
校舎の中へと去っていった。

ご案内:「屋上」からヘルベチカさんが去りました。
ご案内:「屋上」に天導 操さんが現れました。
天導 操 > 【本日の天候:昼間は少し曇っていたものも、この時間になると雲も晴れ、宵の口特有の冷涼な風が屋上を通り抜ける】
【屋上で空を見上げて、ニヤリと笑う白衣の女性が1人】

………昼頃は少し不安やったけど…これなら、問題なしっと

天導 操 > 【次に、用意してきた道具を確認する…昨日刈り取った笹、短冊、自分の物も含めた天体望遠鏡が幾つか、虫除けの蚊取り線香etc…色々な物を準備しているようだ】
天導 操 > んーっと…これは、どの辺にセットしておこうかな…星は動くから、今から天体望遠鏡を向けておくのはあんまり意味はないし…

【と、考え事をしながら会場準備をして…】

……それにしても、どれくらい来てくれるかな…大体の人がテスト終わってるタイミングにはしておいたけど、掲示板に貼ったタイミングは結構ギリギリやったし、もしかしたら誰も来てくれなかったり…なんて

【と、もしかしたらの風景を想像して、一瞬寂しそうな表情を見せる…昨日、「時間があれば足を運ぶ」と言ってくれた人は居るものも、この言葉も絶対では無いだろう それでも、来てくれた人を迎えるための準備を止める理由にはならない】

(まぁ、時間までわかんない事だし)

天導 操 > 【準備も終わり、ベンチに座って休憩している姿が…と、そろそろかな、と腕時計を確認して、】

…大体あと五分、かしらね

天導 操 > 【8時…は少し過ぎてしまったけれども、まぁ気にせず…ベンチから立ち上がって、一回伸びをし、そして決めていた場所、広場の真ん中に移動する】
【基本は空を見ているものも、時々ちらちらと入り口の方を確認して…】

ご案内:「屋上」から天導 操さんが去りました。
ご案内:「屋上」に天導 操さんが現れました。
天導 操 > 【15分…未だに人影は無し】

…まぁ、まだ始まったばっかりやしね

天導 操 > 【30分…そろそろ、と思いながら天体望遠鏡の方向や焦点を合わせている】
ご案内:「屋上」に白河 誠士郎さんが現れました。
白河 誠士郎 > カツカツ、と階段を上る足音を響かせて、屋上へ一人の青年が入り込む。

「んー………ようやっとテスト終わった~」

やや間抜けな顔をしながら、背筋と両腕を伸ばしている。
その言葉から察するに学生であるというのが解るだろう。

「…………っと、あれ?」

視線に映った物は天体望遠鏡と一人の女性。
もしかして場違いだったかも?などと思いながらも近くのベンチに腰を掛ける。

天導 操 > 【45分…そろそろズレできただろうか もう少し調整しながら…】

(…あれ、ポスターに書いた時間間違ってた?)

【不安になるのであった】

天導 操 > 【と、開いた扉の方を見て、】

あら、いらっしゃい…天体観測会の参加者の方…じゃ、もしかして無いのかしら?

【と、言葉では冷静に聞いているのだけれども…心のなかでは両手を上げて勝手に歓喜しようとしているのを必死に理性で抑えているのである】

白河 誠士郎 > 望遠鏡を弄る女性を見つつ、表情を伺いながらカバンを漁り始める。

「あのーどうかしたんですかー?」

何かを含むようなことの無い、不思議そうな顔をしながら声を掛ける。
と、同じタイミングで言葉が飛んできたのを確認し、即座に答える。

「えっ、そんなイベントやってたんですか!?
いやぁツイてたなぁ。
天体とかはあまり詳しくは無いんですけど、空を見るのは好きなんですよ。」

聞かれてもいない事も言いながらも言葉を返す。
天体観測などの事は全く知らなかったようだ。

天導 操 > (知らないって事は…やっぱり宣伝が弱かったんかなぁ…)

【心中で反省しながら、相手に向かって笑いかける】

そう、そんなイベントをやってたのよ 昨日は七夕やったけど、テスト期間中だったでしょ?その人たちも楽しめるように敢えて一日ずらした疑似七夕みたいな物…ほら、そこに短冊とかも用意してあるから

【と、指差した先には固定された笹と、ライトアップされた簡易机の上にある色とりどりの短冊とペンが】

白河 誠士郎 > 「おお、いろんな色がありますね!じゃあ俺はこの色で!」

そう言いながら、見た目の年齢より明らかに精神年齢が低そうな青年は赤い短冊を手に取り、ペンで願いを書いて行く。

「丁度テストも終わったって事ですし、多分来ますよ!」

だがしかし、多分である。根拠は全くない。

天導 操 > だと良いんやけどねぇ

【テストが終わったから来てくれる、という言葉に苦笑で返して、】

んー…どうしよっかな…予定では、9時から簡単な物語でも話そうかなって思ってたんだけど………まぁ、人が居ないんじゃ仕方ない、っと

【と、そう言って自分も短冊がおいてある方へ行き、何かを書き込む】

ご案内:「屋上」に遠峯生有子さんが現れました。
白河 誠士郎 > 「へー物語ですか。何か面白そうですし、俺は聞ききたいですね!」

所々鼻歌を交えながら願いを書きこんだ短冊を笹に括りつけながら、望遠鏡の近くに座る。
もしも目の前の男に犬の尻尾が生えていたとしたら、ものすごい勢いで振っているだろう。

「あ、短冊は見ないで下さいよ?願いが無効になるって誰かが言ってましたので!」

遠峯生有子 >  おずおずと、といった感じにゆっくりと、
 屋上への扉が開く。

 そこから、顔だけをそっとのぞかせて、
 人影を見かけるとぱっと表情を明るくして、外へ出る。
「あの、天体観測ってここですか?」

天導 操 > 『意図的』には覗かないって…まぁ、たまたま見ちゃったときは、その限りでは無いけれどもね?

【さっさも書き終わった後、悪戯っぽく笑いながらからかうようにそう言うのである…と、再び開いた扉を見て、】

えぇ…いらっしゃい 貴女も参加してくれる人で間違いは無いのかしら?

【彼女に向き直って、そう確認をとる】

白河 誠士郎 > 「ほら、来ましたよ。やっぱり勘は当たるなぁ」

扉の方へ視線を向けながら何やら勝手に盛り上がっている。
所謂マイペースという物だろうか

遠峯生有子 >  するとにこっと笑顔になって、
「うん。参加しに来ました。」
 そういったあと女性と上級生らしき男び様子に順に目を向けて、
「一度寮に帰ってたから、遅くなっちゃったかと思ったけど…
 ひょっとしてまだこれからですか?」
 どうもそうらしい、と察しつつも確認する。

 男子生徒(?)にも
「こんばんはー。」と声をかけ

白河 誠士郎 > 「こんばんは!まだまだ、他に人はいなかったみたいだしこれからじゃないかな?あ、おにぎり食べる?」」

元気よく挨拶を返す。落ち着きが無いというよりは、ペースが独特という物だろうか。
カバンからおにぎりを3個ほど取り出している。ラップで包まれているところを見ると手作りなのが解るだろう。

天導 操 > まぁ、確かにこれからって感じやなぁ…あ、短冊書いてく?

【と、机を示してそう尋ねる】

遠峯生有子 > 「え、寮で晩御飯食べてきちゃった。
 折角だけど、他に来る人にあげてください。」
 ありがとうっと、ちょっと申し訳なさそうな笑顔になって、

 そして天導の誘いに、
「あ、書きます!
 笹もあるって書いてありましたもんね。」
 ぱたぱたと机に駆け寄る。

白河 誠士郎 > 「そっかそっか、それじゃあそうしようかな。」

後輩と思しき少女に、笑顔に笑顔で返す。曇りも何もない笑顔だ。

「それじゃあ、そちらの………お姉さんは如何です?」

このおにぎり推しは何なのだろうか。

天導 操 > なら、好きな様に取って書いて、笹にくくりつけて…あぁ、貴方は吊るさないの?

【と、そういう風に尋ねながら、これからの進行を考えているようで】

遠峯生有子 > 「あっ、色がいっぱいある。どれがいいかなー。」
 用意されたペンを手に取りつつ、とりあえずまずはその点から迷う。

「短冊、何色にしましたか?」
 白河に、尋ねる。たぶん先輩だろうと予想しての丁寧語だ。

白河 誠士郎 > 「ふふふー俺は赤にしましたー」

にししと笑うような表情を見せながら夜空を見上げながら座っている。
空を見るのが好きと言うのは間違いない様だ。

天導 操 > あら、夕食は食べてないし、頂いちゃおっかな?

【と、強く薦めてくるのであれば、と遠慮なく頂こうと】

白河 誠士郎 > 「どーぞどーぞ。中身は鮭ですけどねー」

ラップに包まれた状態のおにぎりを女性へ手渡す。
形は整っており、大きすぎず小さすぎずと言った所だろうか。

遠峯生有子 > 「ええ、ううん、じゃあ、えっと…。」
 白川の選択を聞いてもなお暫く迷ったのちに、
 クリーム色の短冊を選んで、さらに少し悩んで、
 それからきゅきゅっとお願い事を書く。

 覗き込むなら、見た目のイメージよりは丸さのない、
 端正な文字が見えるだろう。くまさんの絵と共に。

 そしてそれを持って笹に手を伸ばす。

天導 操 > 【と、浮けとって一口…】

うん、小腹が空いた時にはやっぱりおにぎりよねぇ…この包装の感じ、手作り?

【ご満悦である】

白河 誠士郎 > 「もっちろん!作った方が美味しいじゃないですか。」

元々料理が得意だからか、買いに行くよりは作るタイプの人間である。
ニコりと笑いながら、自身も一つ包装をはがして一口。
うん、やっぱり良く出来てる。

遠峯生有子 > 「え、おにぎり作ってきたんだったんだ。
 すごいね。
 星好きなんですね。」
 台詞を発した教師に、そしておにぎりの出所の男子生徒に目を向けて、
 天体観測のために準備万端な人と映ったようだ。

 手が笹を空振りしたのでおっと、と
 再度そちらに向いて短冊を括りつける。

天導 操 > その点アタシも見習わないとね 一人暮らしって最初の方は気合い入れるけど、だんだん面倒になってきちゃったり…っと、こんな恥ずかしいな事情を話す時じゃないね

【と、有子が括り終わるのを待っている】

白河 誠士郎 > 「元々料理とかが好きだからね。えっへん。」

胸を張るような動作をしながら空を見上げつつ、
おにぎりをほおばっている。

遠峯生有子 > 短冊をくくり終えると、またちょこちょこと二人の方へ駆けてきて、
ベンチの空いたところへ腰掛ける。
斜めがけにしていた布のくまさん鞄を前へと回し、両手で抱えた。

期待に満ちた目で天導を見上げる。

ご案内:「屋上」にリグナツァさんが現れました。
リグナツァ > ドアが開く音がすると、樺色の髪をした青年が訝しげな顔で屋上に入ってきた。
その後に、白い大型犬が続く。

「竹の笹に机。短冊とかいう札。…ああ、そちらのベンチは元から有るものであったな」
見回しながら、普段と違う屋上の様を確認する。

「何かの集まりか?」
おそらく当直か何かで見回りに来たのだろう。

ご案内:「屋上」に天導 操さんが現れました。
ご案内:「屋上」に天導 操さんが現れました。
天導 操 > さて、始めるよ…

【と、手元のメモ帳に目を通して…】

リグナツァ > 「ん、何だ、始めるというのは」
言いながら口を挟もうとする青年を、白の犬が押し出してベンチに連れて行く。

端に座らせると、自分も耳を立てておすわりをした。
「全く、何だというのだ…」

遠峯生有子 > 「あ、先生こんばんはー。」
 いくらか見知った顔と見知った犬に、顔を上げて小声で――天導が話し始めそうだったので――挨拶する。

「天体観測会です。
 先生は星見に来たんじゃないんですか?」

白河 誠士郎 > 「おっ」

ふと、新たに入ってきた青年………よりも犬の方に視線を向けて、そちらの近くで座りながら視線を合わせる。

天導 操 > 【話そうとした直前、入ってきた人物を見て、】

…あら、先生なので?確り許可は取っていた筈なのですが…

【と、小声で呟いて】

リグナツァ > 小声で話しかけられれば、魔術師もまた声を潜めて返事を返す。
「ああ、見回りだ。
……おそらくは引き継ぎ連絡の確認をし忘れたのであろうな、知らなかった」
学生の前である。
最大限譲歩して、受け手がとも送り手がとも言わずに置いた。

……七夕とやらは昨夜だったはず。
であれば、これはおそらく七夕を終えるための儀式なのだろう。
人が願いを込めた符が大量に集められている以上、何らかの儀式があるだろうと昨晩からリグナツァは踏んでいた。
「すまぬな、邪魔をした。……続けてくれ」

アルヴァーン――白い大型犬でありリグナツァの使い魔――は、
操に向けて耳を立てている。
横目でちらり、と誠士郎を見たが、特に警戒するところはない。

遠峯生有子 > 「え、お仕事中だったんだ。」
 と言いかけたものの、ベンチに座ったので、仕事は中断になったのだろうと思う。
 アルヴァーン先導だったような気がするが。

 あまり突っ込むと巡回に戻らせることになりそうな気もしたので、
 それ以上は何も言わずに、天導へと視線を戻す。

白河 誠士郎 > 横目でちらりと見る白い犬を見ると、にこりと微笑ながら足元におにぎりを一つ置いてみる。

それと共に、天導の方へ視線を戻す。

天導 操 > さて、話すのはこの日本に伝わる伝説、『織姫と彦星』なんやけど…知ってる人、居る?
白河 誠士郎 > 「確か、一年に一度会えるとか、そんな感じの話でしたっけ?」

記憶喪失であるのも手伝い、全く内容はあやふやな状態なのであてずっぽうに脳内に湧いたワードを口にする。
全く知らない話を聞くというのは新鮮で面白い物なのだ。

リグナツァ > 「教員というものはな、学生の前にある時が仕事中だ」
「…詰まるところ、今だな」
自分一人のことを指すわけではないような言い方で言い逃れをした。
さて、目の前の星詠みがその仕事中なのかはリグナツァにもわかりかねたのだが。
職員室に席を持つ用になった時期は近いとはいえ、私的に話したことは、確か無かったように思える。
訂正すれば、リグナツァが私的に話したことのある教員など一人…いや一頭?くらいしかいないのだが。

アルヴァーンが、おにぎりの匂いを嗅いでから…主人の方をちらりと見た。
「すまないが、後でこのリグナツァにも一つ頼む。…このアルヴァーンとは同じものを食べることにしていてな。」

「確か、川をわたって会いに行くのだろう。逢瀬の言葉通りに。」
昨晩、天の川にちなんだイベントに参加させられただけの身としてはこの程度しか知らない話である。又聞きの話というやつだ。

遠峯生有子 >  はーいっと手を上げる。
「そうそう、一年に一回会えるんですよね。
 どうしてだったかは忘れちゃったけど。」
 白河の言うのを待って、リグナツァの言うのを見て、天導を見上げて続け、

「家同士が仲が悪い…は別の話だしー。」

白河 誠士郎 > 「なるほどなるほど~」

何か頷いたような仕草をすると、
新たに鞄からおにぎりを一つ取り出し、リグナツァに向けて差し出す。

「では改めて、どーぞ。」

天導 操 > 大まかな流れは、案外知られてる見たいようね 別世界の人も居るだろうからって用意した話だったから、ちょっと味気無いかも?

『昔々、天の川の東に、織物を織るのがとても上手な織女がいました。

しかし織女は年頃になって化粧もせず遊びにも行かず織物ばかりを織り続けるので、織女の父である天帝は不憫に思い、婿探しを始めます。

一方その頃、天の川の西には真面目に働く牛飼いの青年、牽牛がいました。

天帝は牽牛の噂を聞きつけ、「是非娘と結婚してくれ」と願い出ました。牽牛はその話を有り難く引き受け、2人は結婚することになったのです。

ところが、結婚してからというもの、あれだけ一生懸命に働いていた2人は、毎日天の川のほとりで話をするばかりで全く働かなくなってしまったのです。

これに激怒した天帝は2人を引き離し、「前のようにしっかり働くのなら、年に一度、7月7日の夜だけは会ってもよい」と告げたのです。』(出展:豆知識press)

…語るならこんな感じかな?…それで、この織姫と彦星だけど…実際にこの空に居るって話は知ってるかな?

リグナツァ > 三人分の答えを纏めてもあやふやの結果に苦笑を漏らす。
「…やれやれ、あまり出来の良い学生でもないらしいな、我々は」
先ほどの発言も形無しである。仕事中なら責任を取らねばなるまい。

「では返礼をしよう、学生よ。」
指を鳴らすような仕草もなく、ただそこに自然にあったかのように、
ベンチの前に膝丈ほどのテーブル、その上にはポットを1つにコーヒーカップを4つ、触れ合う音さえ立てずに呼び出してみせた。
「先ほど見回りを始める前に淹れたばかりだ。……とはいえ少しにしておけよ」
「ほんの少しだけなら…吟遊詩人が精霊に願ったように、この物語を語り、聞き届ける力を授かるだろうさ」
中身は無論コーヒーと紅茶の間の子、鴛鴦茶である。

「ああ、そのような話だったのか、
いやまったく……家長の悩みというのは難しいものだな。
働かせるだけでは家は続かぬから」
天帝に感情移入したようである。……そしてその上で。
「待て、今の話は偽りなのか?」
アルヴァーンが目を伏せた。

遠峯生有子 >  ああ、そうだった。
 お互いに、仕事をしなかったから怒られたんだ。
 そう考えるとちょっと子供みたいだ。織姫も彦星も。
 そう感じて、ふふと笑う。

 物語についてはあやふやであったが、星については生有子は幾分かは詳しかった。
「うん、知ってる。夏の大三角!」
 3/2の当たり、である。

 当然のように出てきたティーセットに少し驚き、ちらと視線を向けて、
 もう一人の様子も伺う。

白河 誠士郎 > 「だから一年に一度なんですか~なかなかキツイお灸ですねぇ。」

実に真っ直ぐなな感想である。

「えつ、空の上で飛んでるんですか?織姫と彦星って。凄いなー」

其れと共に、子供のように眼を輝かせながら
コーヒーカップに目を向ける。

「わぁ凄い。突然出てきた………ぎんゆうしじんにせいれー?」

首を傾げる。どうやら意味を読解していないようだ。

天導 操 > 【なんの前触れもなく虚空から召喚されたテーブル、コーヒーカップにポット…それらに対して、驚きの表情を浮かべつつ、】

…お気遣い、有り難うございます

【と、素直に礼を言うのであった】

天導 操 > 偽りかと言われると、伝説だからどうこうって訳にもいかないけれども…そして、空を泳いでいるって言うのも少し違う 彼女らは………そう、少し違うけれども、おおよそ正解だね

【と、有子を指差して】

織姫、通称織女星…別の呼び方はこと座のベガ 彦星、通称牽牛星…別の呼び方はわし座のアルタイル 夏の大三角形を作るならそれにはくちょう座デネブを組み合わせた物だね

リグナツァ > 「気遣いではない、仕事をせねばと思ったのだ。今宵の星空は少し冷える。」
「さあ、星詠みの教師よ、貴方の仕事の続きを聞かせてくれ。」
ポットからカップへ、半杯ほどの鴛鴦茶が注がれていく。

「しかし夏の大三角などと…縁の無いように見えてやはり魔術的な単語がすぐに出てくるのだな、この学園の学生は…」

天導 操 > これら二つの天の川を挟んで位置する特に明るい星を擬人化し、作り上げられたのが『織姫と彦星』の物語であり、その物語が指す7/7…つまり昨日は、ベガと天の川とアルタイルが最も近づく日だと言われているのよ
白河 誠士郎 > なるほど、と相槌を打つ。

「それで七夕の日は特別だっていうんですね。
面白いなぁ。」

初めて見聞きする物語や伝承に興味津々である。
正確には記憶を失ってから、であるが。

遠峯生有子 > 「ええ、これって、魔術的なんですか?」
 こそこそと、驚きをもってリグナツァの台詞に返答し、
「理科とかで習ったような…
 …あ、魔法は使えるようにはなりたいですけど。」

 そしてまた天導の説明に傾注する。

天導 操 > 【誠士郎の話に頷きつつ、】

あと、7/7は『五節句』って言う、大事な行事を行う日の1つでもあったから、そういう意味でも特別視される日なのよ…さて、そろそろ本題に入ろうかしら?ここにずっとおいてけぼりにされちゃってるあの子達も可哀想だし

【と、天体望遠鏡を示すのであった】

リグナツァ > 星であれば飛んでいるようなものではなかろうか。
そんなことを思いつくがアルヴァーンはこちらを見ているし、
青年が思うままのことは口にするようであるから自分の役割ではあるまい、とリグナツァは口を閉じていた。

なにしろ彼の故郷では未だ星は神秘と魔術を失っては居ないのである。
「ああ、魔術の話だ。こちらでは読み方から違うから詳しくは星詠みに任せるが。……使う方は教えられるがな」

そして星詠みの話を聞いた上で言うならば。
「待て、学生よ。まだこの話は特別とかそういうところに至っていないのではないか。」
「話の流れの中で、未だベガとアルタイルは川を渡って出会えては居ないのだが。」
むぅと眉を顰める。昨日聞いた話では鉄道委員会が頑張れば届けられるということであったが……
一年に一回お互いの顔だけ見えるよう川幅が縮むなどというのは、
さすがに家長のやることとはいえ厳しすぎるのではないか。あと家が絶える。

その本題の中で、逢瀬の秘密が明かされるのだろうか。……なんかこの言い方はあれではなかろうか。
微妙に赤面するがこう暗ければ誰にも見えないだろう。

白河 誠士郎 > 「あの子………望遠鏡ですか?」

首を傾げながら頬を掻いている。
何やら理解が及ばない言葉を聞いて居るが、その方面はスルーせざるを得ないようだ。

遠峯生有子 >  教えられるとの一言に
「魔術の先生だったの?」
 リグナツァを見上げてこそこそ尋ねる。
 先日のテストは魔術学の関連ではなかった。
 というか、生有子が普段その講義を受けている教師ではなかったため、
 正直試験官であった彼が何の担当教師かは知らなかったのだ。
 そう尋ねつつ、ベガとアルタイルって出会ったり近づいたりするものだったかなぁ?
 と首をかしげる。

 もしかしたら、リグナツァが、天導が言うように、白河が信じるように、
 この島でしか明らかにされない、魔術的な何かがあるのかもしれないけれど。

 天導が示したので、あらためて、天体望遠鏡に目を向けた。
 白河の台詞に続けて、この屋上に来たときからの疑問を口にする。
「先生、これ一人一台ずつなんですか?」
 使い方わかるかしら。不安もあり楽しみでもある顔で尋ねる。

リグナツァ > 教員は慢性的に少なく、生徒は多い。
そうなれば学年なり、学籍番号の奇遇なりで教室を分けねば監視も行き届かないし、
別教科の教員でも試験官として手伝いに駆り出される、という仕組みであった。
どのみち試験中など、テスト内容に関する質問はできないのだから。
「召喚術だ。……あの日も、今晩も目の前で使って見せている、アレが専門だ。」

「望遠鏡なら帝国の魔導院でも触ったが…」
少し顔つきが硬くなる。
…あちらの天文学の教員は、それはそれは望遠鏡を大事にしていたものだから、
触っていて良い思い出はない。だいたい怒鳴られていた気もする。